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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE24 女神登場?女性剣士エルダとの出会い+オリジナルキャラクター紹介

 
前書き
今回の内に、第5層フロアボス戦の話を始めようかと思いましたが、少し話が長引いてしまい次回に持ち越しになります。

申し訳ございません。 

 
オズマ、レイナ、ユッチの三人はクエストモンスターである『ロック・ゴーレム・ファイター』の討伐を実行中、ゴーレムの予期せぬ目からの光線攻撃によってユッチが痛恨のダメージを負う!
一撃目を食らった直後に更に二発目が発せられようとしたその時であった――左手に細剣、右手に盾を構えた謎の少女剣士が援護に現れたのは! by立木ナレ



ユッチ「えっと……女神さまっすか?」

盾持ちの細剣使いの少女に助けられたユッチの第一声は、そんな見当違いで上放れした戯言だった。その少女剣士も自分が助けたガキから唐突に女神呼ばわりされて、呆れ気味の表情を浮かべていた。

細剣使い「君ね……この世界にそんな都合の良い存在があると思ってるわけ?女神じゃなくてプレイヤーよアタシは!」

ユッチを叱りつけた直後、再びユッチと細剣使いを見ているゴーレムの赤い眼が黄色い点滅を放った。また、光線を発する合図だ!

俺「おい、また来るぞ!」

細剣使い「これでいいかしら!?」

細剣使いの少女はゴーレムの方を振り向く事も無く、盾を構えなおし、光線攻撃を完全に正確に防いでいた。

俺「お見事……」

俺は思わずそう呟いていた。――考えてみれば、この最前線の第五層で単独で潜っている時点で腕に自信があるのは必然だろう。

だが、その割には今までのフロアボス戦では見たことの無いプレイヤーでもある。すると、その細剣使いは俺達の方を向きながら、高い声を張り上げて言った。

細剣使い「スレットフル・ロアーを使って、敵の注意を私に向けさせるわ!そしたら、存分にソードスキルで攻撃して!」

俺「すまねぇ!力借りるぜ!」

レイナ「……了解」

細剣使いが言っていた『スレットフル・ロアー』は盾の数少ないソードスキルだが、敵を攻撃する技ではなく、敵の注意を自分に向ける技であり、ボス戦などでもタンク役が仲間を守る為に良く使う技だった。

細剣使いが盾を叩いて音を鳴らし始めると、ゴーレムは早速――細剣使いへ狙いを定めて、光線を発しながらその巨体を歩ませていた。

俺「そのままもうしばらく頼むぞ!」

レイナ「……速攻で決める」

俺がゴーレムに食らわせてやったのは、習得して日の浅いホリゾンタル・スクエアだった。4連撃のソードスキルで、回転して左から斬る、右から左上へ斬ると言う動作で、残り30%程だったゴーレムのHPは15%程までになった。

その直後に今度はレイナの両手剣ソードスキルが炸裂する。2連撃技のカタラクトによって、ゴーレムのHPは更に削り取られるが、僅かに数ドット程度が残ったのか、ゴーレムは未だにその動きを止める事は無い。

細剣使い「今度は攻めに移るわ!」

細剣使いは既にスレットフル・ロアーの硬直から解除された後で、全速力のダッシュからゴーレムの真正面に飛び込み、そして斜め上への突き技のソードスキルのストリークによってゴーレムは完全にHPを消耗しきってその場で崩れ落ちたのであった。



※ ※ ※



細剣使いがゴーレムに止めを刺した場合でも、俺達のクエストは達成したと見なされたようで、クエストは完了状態と化し、後は主街区に戻ってクエストを報告するだけだった。

ユッチ「おねーさんかっけーっす!あのゴーレムの光線も一発も効かないなんて凄いんっすね!!」

戦いが終わると戦闘中―――ゴーレムが光線を出し始めた時は、慌てふためいていたユッチが、大はしゃぎして、浮かれまくった表情で自分を助けてくれた細剣使いの女性プレイヤーを見て、そう言っていた。

まぁ、アスナやレイナのような女性プレイヤーに熱を上げるミーハーなユッチが騒ぐのも無理はないだろう。
左手に細剣を持っているその女性剣士はキリっとした目付きで、長い、輝くような金髪のロングヘア―をなびかせており、スラっとしたスレンダー体型も目を惹く容姿のプレイヤーだった。
年齢は俺やレイナと同い年……いや、若干年上で高校生くらいのようだった。

俺「俺からも礼を言うよ、仲間のピンチに来てくれてありがとな」

細剣使い「ピンチに駆けつけたと言うか、私も別のクエストを終わらせて帰ろうとしてた時に偶然君達を見つけて、そっちの子が大変そうだから少し加勢してみただけよ」

長い髪をバサッとかき上げて、細剣使いはそう清々しい表情で言った。

レイナ「……貴方、腕は立付けど。今までのボス戦や攻略会議では見たことの無い人ね―――名前も知らないわ」

細剣使い「ええ、そうよ。なんたって、HPが0になっちゃうデスゲームだから、いざ一番危険って言われるフロアボス戦に参加してみる科って思った事はあるにはあるんだけど、どうしても躊躇っちゃうのよね~……あ、それとアタシの名前はエルダよ」

エルダと名乗った細剣使いは自分は今まで一度もフロアボス戦に関わったことの無い事を認めてそうあっけらかんとした様子で言った。

そして、俺とレイナとユッチもそれぞれ自分の名前を告げる。

エルダ「へぇ~、君達も最前線組のプレイヤー達だったのね。て言うかオズマとかレイナとかは、何度か名前を聞いた覚えがあるわよ」

ユッチ「エルダさんだって十分ボス戦でやれるっすよ!つーか即戦力っす!キバオウさんが率いてるALS(アインクラッド解放隊)も、リンドさんが率いてるDKB(ドラゴンフリゲーツナイト)のどっちでも即採用間違いない強さですし―――」

とユッチがエルダの実力を嬉々と称賛するが、俺から見てもエルダの腕前は既にフロアボス戦でも文句なしで活躍できるに違いないと言い切れる高さだった。

装備している武器も第5層の武器としては中々の上物であり、それを装備できるレベルでもあると言う事だった。

ユッチ「そーだ!エルダさんもウチのギルドに入ったらどうっすか?」

エルダ「え、君達のギルドって?」

唐突に、ユッチはSAOでは数少ない女性プレイヤーの―――それも美貌と実力を金揃えた希少な女性プレイヤーとお近づきになりたいと言う下心が見え見えの申し出を始めていた。

と言うか、ウチのギルドとか言っているが、俺達はまだギルドに入っても無いし、結成してもいない!

俺「お前な、何時俺達がどこのギルドに所属した?ギルドを結成したんだよ?」

俺は多少きつめの視線で睨み付けながら、ユッチにそう言いながら詰め寄ったが、ユッチはへらへらとした笑顔を浮かべたまま―――

ユッチ「まーまー、オズマさ~ん」

ユッチは両手を広げて、ひらひらと振りながら、浮かれた笑顔のままぺらぺらと言い始める。

ユッチ「善は急げって言うじゃないっすか~、それに、これから新ギルド結成するにあたって、即戦力になる人材をゲットするチャンスは貴重っすよ~」

俺「あくまで、ギルドを結成する場合はな」

だが、ユッチの言っている事も的外れと言うわけではない。キバオウ率いるアインクラッド解放隊と、リンド率いるドラゴンフリゲーツナイトが二大攻略集団の筆頭として名を馳せている現時点では、フロアボス戦で戦力として通用するようなプレイヤーは、その存在が確認され次第どちらかに入れられてしまう可能性が高い。

だが、どうやらこのエルダはどちらのギルドにも勧誘されているわけではなさそうだった。そして、そのエルダは同じ女性プレイヤーのレイナの顔をじっと眺めており、レイナもその視線には当然気が付く。

レイナ「……何か、用なの?」

エルダ「ああ、ごめんなさいね。攻略集団ではアスナさんに並ぶ美少女プレイヤーって聞いてて、どんな子なのか興味あったんだけど、本当に可愛い子なのね。オズマ君の彼女なのかしら?」

レイナ「それは違うわ」

俺「珍しく即答かよ…・・・」

エルダに俺の彼女と、言われたレイナは、何時もよりも瞬時に返事をして―――しかも即答で否定しやがった。

確かに、俺も別に付き合ってるつもりはないが―――せめて、ゲーム内でも良いから、お互いのハラスメント防止コードと言う、邪魔くさいシステムを解除して、何とか体の関係くらいにはなれないものかと、夜な夜な模索しているのは、一切合切秘密だ!


ハラスメント防止コードとは―――プレイヤーによるハラスメント行為を防止するためのシステム。アンチクリミナルコードとは異なり、圏内、圏外を問わず有効な他、NPCにも適用される。そして異性である場合のみ発動する!

異性のプレイヤーやNPCに不適切な接触行為を一定時間繰り返すと警告音と共に電気ショック反発力が発生し、それでも止めぬ不届き者は第1層の「はじまりの街」黒鉄宮にある牢獄エリアに強制転移させられるのである!

だが、このハラスメント防止コードには裏があり、ステータスウインドウのかなり深い階層には『倫理コード解除設定』なる物が存在し、これを利用する事で、そのプレイヤーのハラスメント防止コードが発動しなくなり―――すなわち、男女のプレイヤー同士でお互いにハラスメント防止コードを解除した場合は何と―――13歳以上対象ゲームとされているSAOでは有るまじき、18禁行為が可能となってしまうのであった!!

早い段階でこの事実を突き止めたオズマは、どうにかして、最も身近な女性プレイヤーにして、抜群の容姿に恵まれたレイナのハラスメント防止コードを解除させられぬかと、日々模索質続けているんのである! by立木ナレ


レイナが、きっぱりと俺との関係を否定すると、エルダは意外そうに俺とレイナの顔を交互に見渡して……まるで、俺を訝しむような表情を浮かべていた。

俺「んだよ、その顔は?」

エルダ「あ、ごめんなさいね。君はどちらかと言うと手が速そうな感じがしちゃったから」

俺「初対面の人間相手に無遠慮にズケズケと言いやがって……」

気まずそうに笑いを浮かべるエルダは申し訳程度に謝りながら、俺を宥める。

ユッチ「取りあえず、まずはお友達から―――フレンド登録から始めましょうよ!エルダさんだって攻略集団に加われるならそれに越したことないと思ってるっすよね?だったら、攻略集団でも既に名高い僕らの知り合いって事にして紹介しときますよ!」

エルダ「そうね……私も今の所は、ALSにもDKBにも入る予定は無いから。取りあえず君達の仲間って感じで紹介してもらおうかしらね?」

なにやら、ユッチとエルダの二人で、話がどんどん進んでいるようでならない気がするな。

レイナ「……どうするのオズマ?」

俺「ま、確かに戦力としては申し分ないのは確かだろうからな」

俺達はこうして、細剣使いの女性プレイヤーと知り合ったのだった。そして、この数日後の12月31日に、俺達はエルダを含めた―――正確にはその他数人のプレイヤーを含めた面々と突発的なフロアボス戦に挑む事になるのだった。



オリジナルキャラクター紹介


ユッチ(Yutchi)
声 :山下〇輝
年齢:13歳(SAO初期)
身長:150㎝(SAO初期)
体重:42㎏(SAO初期)

オズマとレイナが第二層で出会った、ダガー使いの少年で、強化詐欺被害の一人だった。逆立った髪形で、年相応以上に幼い顔つきで、年齢相応以上に子供っぽい短絡的、楽観的な性格。
オズマを慕う一方で悪名名高いベータ―のキリトに対してはアスナを独占している事も有ってか、露骨に毛嫌いしている。

SAOでの武器はダガーナイフで、防具は革製品の防具を使用する。


エルダ(Eruda)
声 :井〇裕香
年齢:15歳(SAO初期)
身長:162㎝(SAO初期)
体重:48㎏(SAO初期)

第五層でオズマ達と出会った細剣使いの少女プレイヤーで、輝くような金髪のロングヘア―で、ユッチ曰く女神のような容姿。
オズマ達と出会った時点ではフロアボス戦未参加ながらも、実力は攻略集団でも即戦力で通用するレベル。
リアルでは高校生で、本人曰く、中学時代は鼻摘み者。

SAOでの武器は右手に細剣で左手に盾。防具は軽金属の防具。 
 

 
後書き
今回紹介したオリジナルキャラクターは、FILE4にも追記します。 
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