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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  滅竜魔導士VS氷竜 後編

「何だ・・・これ・・・!?」

俺達は目の前にあるそれを見て驚く。
それは、巨大な氷の球があり、青色の魔力が見えた。

魔水晶(ラクリマ)か?」

「ううん、違うよ。多分あいつ等の魔力だよ。
 それをこの氷の球に入れてるみたいだよ。」

ラクサスの言葉にシャンディーがそう説明をする。

「まるでニルヴァーナの時みたいな感じだな。」

「そうだね。」

俺とウェンディがそう言う。

「そ、それよりもぅ・・・ここすごーーーく寒いーーーー!!!」

シャンディーはかなり寒がっていた。
確かにここは今までの中で1番の寒さだった。

「確かに・・・・寒い・・・。」

ウェンディも体を振え、寒がっている。

「確かにな・・・。」

「寒過ぎだろ・・・。」

「俺もだぜ・・・。」

ナツさんまでもが寒さを感じている。
この寒さの言は1つしかないと思う・・・・・・。

「これが原因だろうな?」

俺は目の前にある氷の球を見てそう言う。

「待てよ・・・。」

俺はある事に気付く。

「(もしかして、あれがこの大陸の原因か・・・?
 奴等だけでも十分かもしれれないが、
 あの時の、傷の治りも考えると・・・・・・)」

俺は心の中で考えた。

「みんな!!!」

「「「「「!」」」」」

「これ、壊すぞ!!!!」

俺は大声でそう言う。

「恐らく、奴らの傷の治ったのはコレの魔力によるものだ!!
 吹雪も、あいつ等の魔力もこれのおかげで強くなっているだ!!
 壊せば、アイツらを倒せれる筈だ!!!」

俺はそう説明をする。

「成程。」

「よっしゃーーーー!!!とっとと壊そうぜ!!!!」

みんなが始めようとした、その時・・・!!!!







ドーーーーーーーーン!!!!


「「「「「「!!!!」」」」」」

大きな音に俺達は後ろを振り向く。

「見られたかぁぁっ!!!」

「それを見たからには、お前達は殺す。」

「ただでは死なせないよぉ~!!」

奴等がやって来た!!!

「くそ!!」

何とかしないと・・・!!!!

「ナツ、コージ。」

ラクサスさんが俺とナツさんに声を掛ける。

「ここは俺達に任せときな。」

そう言ったのはガジルさん。

「ウェンディは、ナツの援護を頼む。」

ラクサスさんがウェンディにそう言った。

「氷でできているなら、僕より君達の方がいいからね。」

シャンディーがそう言う。

「ラクサスさん。」

「ガジル・・・。」

「シャンディー。」

俺達は3人の名前を言う。

「「「頼むぜ(んだよ)!!!!」」」

3人は大声でそう言う。

「我らを3人で相手だと?」

「ふざけやがってぇぇっ!!!!」

「ぶっ殺してあげるよぉ~~~~!!!」

奴等が動き出そうとした!

「雷光モード。」

「鉄影モード!」

「っ!!」

ラクサスさんは雷と光を纏い、ガジルさんは影を身に纏い、
シャンディーは目つきが変わり、魔力が高くなっていた。
それと、ガジルさんのあの鉄影モードは、
どうも大魔闘演武で身についたらしい。
詳しい事までは知らないけど・・・・・・。

「・・・任せよう。俺達は俺達で・・・!!」

「おう。」

「そうだね。」

俺の言葉にナツさんとウェンディはそう言う。

「いくよ!!!ソーラーブレス!!!!」

俺は口から太陽の光のブレスを放った。

「火竜の咆哮!!!!」

「天竜の咆哮!!!!」

ウェンディは口から竜巻のようなブレスを放ち、
ナツさんの炎のブレスの威力と火力を上げた。











「「行くぜ!!!!」」

ガジルとラクサスが氷竜に向かって行く。
ガジルは全身を黒いオーラを纏い、
影に入り込み、移動し、ラクサスは光の速さで接近した。

「雷光竜の撃鉄!!!!」

「鉄影竜剣!!!!」

ラクサスは雷と光の拳を連撃で放ち、
ガジルは腕を剣に変え、
その剣に黒いオーラを纏わせ、攻撃した。

「水竜弾!!!!」

シャンディーは正面から大きな水の弾を放った。

「ほざけ!!!!」

「舐めるな!」

「喰らえ~~~~!!!」

氷竜はそれぞれ、吹雪のブレスを放ち、水の弾を凍らせ、
1頭の首は大量の氷柱を放ち、ラクサスの連撃を防ぎ、
もう1頭の首は頭全体を氷で覆い、鋭い刃にして、攻撃して来た。


カチカチカチカチカ・・・!


ズドドドドドッ


ズゴォオン!!!!


「グオオオオッ!!!」

ラクサスの方は連撃で防げれるが、
ガジルの方は力の差があり、飛ばされる。

「これで喰らえだ!!」

シャンディーは凍った水の弾を壊し、その破片を飛ばした。

「効かんわ。」

しかし所詮は小さい氷、全然効かない。

「水斬!!!!」

シャンディーは水の斬撃を放った。

「甘い!」

しかしそれも防がれた。

「所詮は子供。無駄な努力だ。」

「負けないよ・・・!!!例え差があっても・・・!!!!」

氷竜の言葉にシャンディーはそう言う。

「クソ・・・!!!」

「そらそらぁ~~~!!!」

ラクサスの方は大量の氷柱をかわすが、
中々攻撃ができなく、苦戦。

「(速さは勝ってるが、量が多すぎでかわさねえとヤバい・・・!!!!
 まさかこんな感じで防ぐとは・・・・・・!!!!)」

ラクサスは心の中でそう思うのだった。

「野郎ぉぉっ・・・!!!」

ガジルは1頭の首の氷竜を睨む。

「所詮人間など、弱い存在!!!そして俺達の餌だ!!!!」

そう言い、巨大な氷柱を放った。

「何のぉ!!!!」

ガジルは影になり、氷柱をかわす。

「甘い!!!!」


ガンッ!ガンッ!


「何っ!?」

氷の床から氷柱を形成させ、ガジルを攻撃した。


ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガァンッ!


「ぐおおはぁっ!!!!」

1つの氷柱にガジルは直撃してしまった。

「ふん!!!!」


ドーーーーン!!!


「ぐああああっ!!!」

シャンディーは1頭の首の氷竜が顔に氷と氷柱を纏い、
シャンディー目掛けて突っ込み、攻撃をした。

「これも喰らえぇぇ~!!!!」


びゅおおおおおおおっ!!!!


「ぐぅっ!!!」

1頭の首の氷竜が吹雪を放ち、ラクサスを襲う。

「クソったれ!!!」

ラクサスはすぐに離れた。

「隙やり!!!!」

だがそれをついて氷柱を放った。


ガン、ガン、ガン!!!


「ごはぁっ!!!」

氷柱はラクサスを直撃した。

「クソ・・・!!」

「はぁ・・・はぁ・・・。」

「・・・っ!!」

2人と1頭はかなりのダメージを受けた。

「少し手こずってしまった。」

「無駄に時間が掛かちまったぜ!!!!」

「でもこれで邪魔はないよね~。」

「そろそろ俺達の大事な球を・・・。」

「そうだな!!!」

「とは言っても、そう簡単には壊されないけどね~~~。」

氷竜はそう言い、ラクサス達を無視し、
コージ達のいる氷の球の方へ向かおうとした。

「雷光竜の・・・」

「鉄影竜の・・・」

「「咆哮!!!!」」

「はああぁぁぁぁっ!!!!」

ラクサスは口から光と雷を合わせたブレスを放ち、
ガジルは口から影と鉄の刃を合わせたブレスを放ち、
シャンディーは口から大量の水のブレスを放った。

「無駄な事を!!!」

「そらあぁ~!!!」

「はあぁぁー!!!」

氷竜は放ってきたブレスを自分の氷柱を入れた吹雪のブレスを放った。


ドォーーーーーーーーーーーーーン!!!!


「がっ!!」

「うぁっ!!!」

「ごおぉぁっ!!!」

3人はブレスのぶつかった衝撃で飛ばされた。

「うっとおしい奴等だ!!!!」

「先に止めさしちゃう~?」

「・・・そうするか。」

氷竜はそう言うと、3人を見る。

「止めだ。」

「死んじまいなーーーー!!!」

「じゃあね~~~~~!!!」

氷竜は3人に止めを刺そうと巨大な氷柱を放った。



































しかし・・・































「ん!?」

「アレ~・・・?」

「これは・・・」

氷柱の大きさに氷竜は驚いた。
いつもの大きさの半分ぐらいにしかなっていなかった。

「ま、まさか・・・!!?」

1頭の首が何かに気づく。

「気づいたか。」

「もう終わったぜ。」

「全て溶かす事ができました。」

「「「!!?」」」

俺達の声に奴等は驚く。
奴らの造り出した氷の球は完全に溶けてなくなった。
魔力も一緒になって。

「何・・・だと・・・!?」

「嘘でしょぉ~~~~!!?」

「アレを溶かしただと!!?そんな馬鹿な!!!??」

奴等は動揺を隠せなかった。

「どうあろうと、もう溶かしましたから。」

俺はそう言う。
俺とナツさん、そしてウェンディであの氷の球を溶かすの本当に手こずったが、
ウェンディの補助魔法や、俺の攻撃などで氷にヒビを作り、
ナツさんが壊し、小さくなった氷の欠片を炎のブレスで溶かせたからだ。

「傷付けた仲間の借り、返してやるぜぇっ!!!!」

ナツさんは炎を全体に纏い、そう言う。

「ウェンディ!」

「こっちは任せて!!!」

俺の声にウェンディは察し、ラクサスさん達の元へ行った。

「行くぞ、コージ。」

「はい、ナツさん。」

ナツさんの返事に俺は答える。

「雷炎モード!!!!」

「混沌モード、100%!!!!」

俺とナツさんはそれぞれのモードになる。

「ほざけ!!!」

「うわあああ~~~!!!」

「これでも喰らえ!!!!」

奴等は出した氷柱を俺達に向かって放った。

「雷炎竜の砕撃!!!」

ナツさんは氷柱を炎と雷を纏った爪で切り裂いた。


ズバァン!!!!


「あぁ!」

「クソ!!」

「力が、足りん・・・!!!」

氷柱を切られて奴等は少し動揺する。

「(今だ!!!)」

俺はその隙に奴等の腹あたりに着く。

「陰陽混沌拳!!!!」

俺は光と闇を纏った拳で奴等の腹を連撃した。


ドドドドドドドドド!!!!!


「ごああああああっ!!!!」

「痛たたたたたたっ!!!!」

「テンメェェェェッ!!!!」

奴等に大きなダメージを与えた。

「こうなったら・・・先にあっちを!!!」

1頭の首が治療中のウェンディを狙った。

「はああああぁぁぁっ!!!!」

1頭の首は氷柱を混ぜた吹雪のブレスを放った。

「!!!!」

ウェンディがすぐに気づく。

「させるかよ!!!妖精の球(フェアリースフィア)!!!!」

俺はすぐに妖精の球(フェアリースフィア)でウェンディ達を守った。


ゴオオオォォォォォッ!!!!


「ナイスだ!!」

「ギヒッ!」

「助かったよーーー!!!」

3人は俺に向かってそう言ってくれた。

「(ニコ。)」

「ふふ。」

ウェンディは無言だったけど、俺に笑顔を見せてくれた。
きっと「ありがとう、お兄ちゃん。」だろうな。
こんな状況だけど、可愛いよ、俺の大切なウェンディ。

「(頑張らないとな!!!!)」

カッコ悪い所、義妹で恋人に見せられないから!!!!

「おのれぇ!!!」

「クソったれがぁぁぁぁぁっ!!!!」

「うおおおおおおおおっ!!!!」

奴等はでたらめに吹雪のブレスを放ちまくった。


スッ、スッ!


俺とナツさんは難なくかわす。

「滅竜奥義・改、紅蓮爆雷刃!!!!!」

「滅竜奥義、混沌絶翔刀!!!!」

ナツさんは右手にの炎を左手に雷を纏い、それを振うように攻撃し、
俺は両手に光と闇を纏い、光と闇の刀の形に変え、強力な斬撃を放つ。


ズドーーーーーーーーン!!!!ズバァァァァァァァァァン!!!!


「ぐああああああああああああっ!!!!」

「ぐおおおおああああああああっ!!!!」

「あああああああああああああっ!!!!」

かなりのダメージを与えれた!!!!

「ぬううぅぅぅ・・・!!!」

「やぁろぉぉぉぉっ・・・!!!」

「こうなったらぁ~~~・・・!!!」

「「「この中で潰れろ(な)(ちゃえぇ~)!!!!」」」

奴等はそう言うと、周りの氷の壁を壊し始めた。
マジで潰す気だ!!!!

「(そうだ!!!)」

俺はある事を思い付いた。

「野郎ぉ!!!」

妖精の球(フェアリースフィア)!!」

俺はナツさんに妖精の球(フェアリースフィア)を囲ませた。

「!おい、何すんだよ!!」

「考えがあるんです!」

「!?」

「みんな!!!!」

俺の声にウェンディ達も俺を見る。

「少し俺に任せてくれ!!
 タイミングを計って、妖精の球(フェアリースフィア)は解除する!
 そして・・・」































「止めを刺すよ!!!!」

俺はそう言う。

「わかったぜ。」

「ぜってぇ決めるぜ。」

「だな。」

「頼んだよー!!」

「分かったよ、お兄ちゃん!!!」

みんながそう言う。

「よーーーし!!!」

俺はすぐに・・・

「はああああああっ!!!!」

ドラゴンになった。


ガシッ!!!


「「「!!??」」」

「行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!」

俺は奴等を掴み、そのまま上へと飛んで行った。


バァリィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!


「ごはああぁっ!!!」

「ぐうぁぁぁっ!!!」

「がはぁぁぁっ!!!」

上の氷が割れ、奴らにダメージを与えた。

「うおおおおおおおっ!!!!」

だが俺は止まらず、上へ飛び続けた。
割れた氷は下に落ちるが、みんなは妖精の球(フェアリースフィア)で守られているから大丈夫。


バァーーーーーーーーーーーン!!!!


飛び続けて、外に出られたが、まだ飛び続けた。


ビューーーーーーーーーーーン!!!!


「よし!!このぐらいでいい!!!!」

俺は飛び続けて、ある程度の高さで止まった。

「そおぉぉぉ、りゃあああああああっ!!!!」

奴等を下に投げた。

「うおおおおおおおっ!!!」

「ぬおおおおおおおっ!!!」

「うわああああああっ!!!」

「みんなーーーーーーーーーーーー!!!!」

「「「「「おう!!!!」」」」」

「うん!!!!」

俺の声に全員返事をした。
俺はすぐに妖精の球(フェアリースフィア)を解除し、すぐに外に出た。
氷を壊して何とか上に上がって来てくれたようだ。

「止めだ、雷火竜の・・・」

「鉄影竜の・・・」

「雷光竜の・・・」

「僕の・・・」

「天竜の・・・」

「「「「「咆哮!!!!!」」」」」

みんなはそれぞれの場所からブレスを放った。

「ヤバいよ~~~!!!」

「こっちも対抗するぞ!!!!」

「待て!!!まだ上に奴が・・・!!!!」

遅いぜ、もう・・・!!!!

「混沌竜の・・・咆哮!!!!!」

俺は光と闇のブレスを放った。



ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!



「ぐうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

「ごはあああああああああああああああああああっ!!!!」

「うああああああああああああああああああああっ!!!!」

俺達の全てのブレスは直撃し、そして・・・









































ズドォン!!!
































「ごは・・・あぁ・・・。」

「あが・・・あ・・・あ・・・。」

「痛い・・・痛い、よぉ~・・・。」

俺のブレスが奴等の体に穴を開けた。
それと同時に俺達は攻撃を止めた。

「馬鹿・・・な・・・」

「俺達が・・・」

「人間に・・・負けたぁ・・・?」

「「「そんな・・・馬鹿なーーーーーー!!!!」」」




ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!




奴等は下に落ちた。

「「「・・・・・・・・・。」」」

奴等の目は、全て・・・白目だった・・・。

「やったぜ。」

「だな。」

「ああ・・・。」

「はい!」

「うん・・・!!!」

「俺達の・・・」









































「「俺達の勝ちだーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」

俺達は氷竜を倒した!!!! 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。
暑さでばてそうになったり、台風が来たりで、
色々と大変でしたが、ようやく出せました!!!
コージ達が氷竜との決着をつける事ができました!!!
次回はその後仕舞うとギルドへ帰ってからの話です。
それが終わったら、そろそろOVAの話を出そうと思います。
次回もお楽しみに~!! 
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