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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE18 第二層フロアボス戦開始!

2022年12月14日、木曜日。

第一層フロアボスが倒されてから十日目、そしてこのデスゲームが開始されてから38日目!オズマとレイナ、そしてユッチを含む《攻略集団》プレイヤー達は、牛男モンスター達がひしめく迷宮区タワーを突破し、ついに第二層フロアボスの広間まで到達していた。 by立木ナレ


俺「今日はパーティーに入れてもらって助かるよシヴァタさん」

シヴァタ「いや、こっちも例の強化詐欺でメインの武器を失ってボス戦への参戦を断念したメンバーが二人もいた所なんだ、もう一人は木曜日限定のクエストにどうしても参加したいって言って、仕方なくだけど」

普段は6人のパーティーを組んでいるリンド組のシヴァタのパーティーだったが。その内の二人はシヴァタと同様に詐欺師の強化詐欺に遭ったようで、メインの武器喪失を理由にボス戦への参戦を断念し、もう一人はクエストの為に辞退。

その結果、俺、レイナ、ユッチの三人がシヴァタのメンバーの開いた人員を埋める形で、そのパーティーに加わる事になった。

レイドの詳細な内訳は、ディアベルの副官だったシミター使いのリンドが指揮する青グループが3パーティー18人。
どして、同数の18人なのが、キバオウ率いる緑グループのメンバー達だった。

これで6パーティーで36人。俺とレイナとユッチは今回、青グループの一員として参加するわけだった。

そしてそこに、第一層のボス戦にも参戦した斧使いのエギルとその仲間3人。そこにキリトとアスナのコンビが加わった6人パーティーで42人。

更に、今回のフロアボス戦から新しく戦いに参加する事になった《レジェンド・ブレイブス》を名乗る集団が5人なので、連中を加えて47人となる。
レイドの上限人数である48人に僅かに一人足りない結果となったが、第一層でディアベルの死にショックを受けて数人が攻略集団から離脱した事も有り、本来であれば減っていてもおかしくないのだが、今回は新たにブレイブスと言う集団が加わった事でレイドの上限により近い人数が加わったわけだ――――ついでにユッチもいるな。

リンド「それじゃ、時間になったのでレイドの編成を始めたいと思う!いちおう自己紹介をしておくと、オレは今回のリーダーに選ばれたリンドだ、みんな、よろしく!」

キバオウ「選ばれたゆうてもコイントスやけどな」

キバオウがリーダーを譲るとは珍しいなと俺が思った矢先に、案の定『ああ、そう言う事かと』納得できる理由をキバオウが零した。
リンドは隣のキバオウを一瞬睨んだが、挑発には乗らずに続ける。

リンド「……こうして、第二層開通からたった十日でボス部屋に到達できたのも、トッププレイヤーである皆の頑張りのおかげだ!その力を俺に預けてくれれば、絶対にボスを倒せる!みんな、今日中に三層まで行こうぜ!」

そして、リンドの指示で改めてパーティー編成の確認を行う事になる。ちなみに、今のリンドは十日前まで茶色だったはずの髪を青に染めてる辺りも含めて、ディアベルの様な振る舞いを見せているが、どちらかと言うと、ディアベルに比べて無理をしてリーダー然として振舞っているようにも見えていた。

ともかく、パーティー編成の確認により、A・B・C隊がリンド組である通称『ドラゴンフリゲーツナイト』。D・E・F隊がキバオウ率いる『アインクラッド解放隊』。G隊がオルランドと言うプレイヤーが率いる、『レジェンド・ブレイブス』。そしてH隊はエギル率いる集団になり、俺達はC隊となった。

役割分担は、A~Fの6パーティーがボス攻撃で、GとHが取り巻きのMobを倒すと言う内容をリンドが伝えようとした矢先だった。

オルランド「ちょっと待ってくれないか」

異議を唱えたのはレジェンド・ブレイブスのリーダーのオルランドだった。

オルランド「我々は、ボスと戦うためにここにいるんだ。ローテーションならともかく、最後まで取り巻きの相手だけしていろと言う指示には納得できない」

そんな大胆不敵な反発を口にした直後、青と緑のプレイヤー達がざわめく、中には「アイツら何様だ」「新参の癖に」とか言う囁きも聞こえてきた。

ユッチ「アイツら、新参者の連中の癖に何勝手なこと言ってやがるんっすかね?」

レイナ「……貴方も、今回がフロアボス戦は初めてよ」

ユッチ「あ、いや~、その……僕はもうフィールドボスと戦ってるっすし」

フィールドボスであるブルバスと戦っただけで既に経験者気取りのユッチに対してレイナの鋭い指摘が冴えていた。
だが、確かにレイドリーダーの指示に異を唱えるのは、流石に横やりも良い所だろ

だが、ささやき以上の怒声や罵声が聞こえない、その理由は恐らく、どんな手段を使って、それらを集める資金を得たのはか知らないが、ブレイブスの5人が全身に纏う強力な装備のある種の迫力……オーラって奴だろう。

俺「アイツら、この第二層の時点でよくもまぁ、あれだけの高価そうな装備を強化したもんだな」

レイナ「……レベルやステータス、スキル熟練度は外見には現れないけど、試行回数の上限近くまで強化された武器と防具は別」

ブレイブスの5人が身に纏っている装備は、元々がどれも高価なレアドロップ品や、製造品である事に加えて、強化もかなりみっちりと施されている影響で、それを示す深みのある輝きを放っていた。

現時点では俺達を含めて、殆どのプレイヤーは外見が代わるほどの強化が出来るのはせいぜいメインの武器や盾位だった。
それ故に、全身の装備が輝きを見せるブレイブスの5人は周囲のプレイヤー達にこいつらが、ただ物じゃないと否応なく認識させてると言ったところか。

リンド「……解った。なら、オルランドさん達のG隊もボス攻撃に加わってもらおう。事前情報では、ボスん取り巻きは一匹だけで再湧出(リポップ)はしない。H隊だけに任せても問題ないか?」

リンドのその質問に対して、H隊のキリトとアスナが目に見えて分かるほどに動揺するが、リーダーのエギルは左手を動かして制し、落ち着いた声と態度で確認する。

エギル「一匹と言うが、雑魚ではなく中ボスクラスのモンスターだと事前情報には書いてあったはずだ。その上、今回も一匹だけと言う確証も無い。ワンパーティーだけでは荷が重いな」

リンド「もちろん、第一層の過ちを繰り返すつもりはない。初回の挑戦で、事前情報と異なるパターンが確認できたらその時点で一度退却、戦略を練り直す。取り巻きがワンパーティーでは対処しきれないようなら、もう一隊回そう。それでいいか?」

エギル「了解した」

そして、続けてボスの攻撃パターンの説明と、各隊ごとの動きの再収穫にな行われ、取定時国である午後2時まであと2分となった。

その直後、キバオウがリンドの作戦を攻略本に頼りきりである事を指摘し、唯一、第二層のボス戦を経験している事が確かなキリトに、意見を求める一幕もあったが―――そのキリトも、ベータ版を参考に作られた攻略本以上の事は分からず、そのままボス戦へ挑む事になった。


※ ※ ※


第二層のフロアボスは《バラン・ザ・ジェネラル・トータス》、通称バラン将軍。そして唯一の取り巻きモンスターは《ナト・ザ・カーネルトーラス》、通称ナト大佐。
ナト大佐はエギル達が率いるH隊の6人に任せて、俺を含めた他の隊のメンバーはバラン将軍との戦いに挑んでいたが―――

リンド「回避!回避―――――ッ!!」

リンドの裏返り気味の絶叫が響き渡った。だが、リンドがテンパるのも無理はないのかもしれない。バラン将軍の携える黄金ハンマーが大きく振り上げられている。

キリトがボス戦前に言った言葉によると、肝心なのはモーションを起こしたらハンマーの一撃目が来るので、それは必ず回避する事。特に大事なのは一発目を食らったときの対処で、高確率で麻痺のデバフを食らい、一定時間動けなくなるが、落ち着いてみれば二発目は避けられると言っていた。
キリトが言っていた通り、バラン将軍のハンマーが黄色いスパークを発生させていた。リンドの回避命令に従い、壁部隊も、攻撃部隊も一斉にバックダッシュする。直後―――

「ヴゥオオオオオオヴゥルァアアアア――――――――!!」

雄叫びを上げながら、バラン将軍は床面を叩いた。衝撃波が発生し、その直後にスパークの渦が広がった。

シヴァタ「不味い、2人が安全圏まで退避し損ねたぞ!」

俺「あれだけで行動不能(スタン)になっちまうぞ……」

ユッチ「あ、あの人達……ど、どうなっちゃうんっすか!?」

シヴァタが声を荒げて叫び、俺が嫌悪を帯びた声でそう言い、ユッチがパニック気味に喚くと、レイナがいつもと全く変わらぬ冷静な口調で答える。

レイナ「フロアボス戦で3秒間の行動不能は致命的、その間に致命的な一撃でHPを著しく失う危険性が高いわ」

そして、3秒がカウントされる寸前、硬直する一人の右手から、片手用ショートスピアが滑り落ちていた。

ユッチ「え、ええ―――!?こ、こんな時に何であんなドジを!?」

俺「いや、あれはドジでしでかしたんじゃない」

レイナ「……スタン中に一定確率で発生する不随効果のファンブルよ」

スタンしていたスピア使いはその直後にスタンから解放されるが、ここがキリトの言っていた、特に気を付けるべきポイントだ。
だが、そのスピア使い、リンド隊の男は慌てて、落とした槍をしゃがんで掴もうとする。

シヴァタ「ま、待て!まだ拾うな!」

シヴァタがそう叫ぶが、間に合わない―――キリトの警告通り、バラン将軍のハンマーの二発目の攻撃『デトネーション』が来た。
ハンマーからまたしても、黄色い稲妻が発生した。

俺「マジで、キリトが警告してた通りになっちまったな……」

レイナ「……あの状況では、事前に警告されても、焦ってああなっても無理もないわ」

槍を拾ったばかりのリンド隊のスピア使いは、拡散した稲妻に飲み込まれて硬直する。その身体を包み込んでいるエフェクトは薄い緑色だった。

俺「あれが、麻痺状態になった印ってわけか……」

実際に、俺はここに至るまで、目の前で麻痺したプレイヤーを見た事が無かったので、始めてみる事になる。

シヴァタ「ヤバいな……麻痺状態は回復するのに、一分くらい掛かるらしいぞ!」

俺「ボス戦で一分間も動けなくなってたら、自然回復する前に十中八九やられるぞ―――!麻痺してまともに動けない身体じゃ、麻痺回復のポーションを飲むのだって一苦労だろ」


オズマ達の目の前で二人のプレイヤーが絶体絶命の窮地に陥る!だが、迂闊にバラン将軍に向かえば、助けに行くことでその分危険が増す事は必然――――自らの生存率を削り、パーティメンバーを救う事。それは、デスゲームと化したソードアート・オンラインにおいて、パーティーを組むのであれば必須ではあるのだが、いざ、真に命を掛けて仲間を救わねばならぬ場面に置かれて、それを実行するには並大抵の度胸では不可能!だが、それも無理はない、何故ならこれはただのゲームではなく、HPが0になる=現実世界での死を意味するゲームであるからだ! by立木ナレ 
 

 
後書き
中途半端な状態ですけど、一旦ここで区切り続きの戦いは次回更新します。 
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