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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2139話

 本来なら、S型を預けてニーズヘッグの様子を見てから、その日はホワイトスターでレモン達と熱い夜を……とそう思っていたのだが、レモンを怒らせてしまったという事もあり、俺は結局その日のうちにサイド3に戻る事にした。
 そうしてエデンにやって来てみれば……

「あー……やっぱり騒ぎになってるか?」
「当然だろう」

 はぁ、と。深い溜息と共にラルがそう答える。
 何が騒ぎになっているのかと言えば、当然のように黒い三連星がいなくなった事……ではなく、その乗機たるS型が武器や弾薬、推進剤諸共に消えてしまった事だ。
 まぁ、黒い三連星の姿が見えなくなるのと、格納庫に置かれてあったS型3機が纏めて消滅した事のどちらが目立つかと言われれば……後者で間違いない。
 そんな訳で機体がなくなったが、黒い三連星は無事かといったようにキシリア機関……だけではなく、ギレン直轄の部隊も動き始めてしまった。
 まぁ、エデンにはその手の連中は殆ど来なかったらしいが。
 当然だろう。エデンを見張っている者達は、魔術や魔法で思い切り誤魔化されている。
 それこそ、黒い三連星がエデンに来たという報告すら、上にされていないのだ。
 そんな状況で、エデンを怪しむと思う者は……まぁ、殆どという事は、何人かはいたのだろう。
 ラルと黒い三連星はMSの教導隊で一緒だったらしいし、繋がりを疑っても不思議ではない。
 結局その連中も、魔術や魔法でこっちに都合の良い報告をさせられる事になったのだが。

「まぁ、ガイア達はズム・シティにいても色々と面倒な事になるのは確実だったし、別にホワイトスターに連れて行っても問題はなかった……だろ?」

 俺の言葉に、ラルは面倒臭そうに頭を掻く。
 どうやら、この展開はラルにとってもあまり面白くなかったらしい。

「ラル、計画の進捗は?」

 俺とラルの話を聞いていたセイラの問いに、ラルは少し考え……やがて、口を開く。

「元々最重要に接触予定だった相手とは既に接触が終わっています。今は、ダイクン派という訳ではなくザビ家派でもない……言わば、中立派とでも呼ぶべき者達と接触を図っていたところだったのですが……こちらは、ルナ・ジオンの建国宣言をしてからの接触でも問題ありません。いえ、寧ろルナ・ジオンの力を見せつけるような事が出来れば、あちらから近づいてくるかと」
「マハルの住人の中でも、シーマの知り合いでルナ・ジオンに一緒に行きたいと思っていた者達も多いと聞きますが?」
「そちらの方は、シーマ中佐に任せてありますが……かなり数は増えているかと。取りあえず、パプア級が2隻から3隻あれば、大体の者達は連れてこられると言ってました」

 ラルの言葉にセイラが安心して頷くが……恐らくシーマが連れてこようとしているのは、自分達に関係のある者達だけだろう。
 いやまぁ、その気持ちも分からないではないのだが。
 マハル全体の人数を連れてくるとなれば、それこそパプア級で運ぶよりコロニーその物を移動させた方が手っ取り早い。
 まぁ、それでもパプア級2隻分ともなると、相当な人数になるのだろうが……海兵隊の人数を考えれば、そこまで不思議な話でもないのか?

「一応言っておくが、クレイドルにはバッタや量産型W、メギロートといった連中がいる。マハルに……スラム街にいた時と同じ感覚で犯罪に手を染めた場合、即座に捕らえられるからな」
「分かっている。シーマ中佐にもその辺は言ってあるから、問題ない。一応クレイドルに来る者には、その旨をきちんと説明するように言ってある。……もっとも、それに納得した上でクレイドルにやってきても、犯罪に手を出す者は少なからず現れるだろうが……」

 そう告げるラルの言葉に、俺も頷きを返す。
 ラルにとってその辺は容易に予想出来る事なのだろう。
 法律の方も出来るだけ早く決めた方がいいだろうな。
 とはいえ、ルナ・ジオンの法律は連邦政府やコロニーのものに乗っ取った法律になるのだろうが。

「私は、そこまで心配する必要はないと思っています。マハルの人達が犯罪を犯すというのは、そうしなければ食べていく事が出来ないからでしょう? ならば、きちんと住居と仕事を与えれば……」

 セイラの言いたい事も分かるし、実際にそれで犯罪に手を出さなくなる奴も出てくるだろう。
 だが、世の中にはどうしても犯罪を止められない奴ってのも、いる。
 特にスラム街で生きるか死ぬかといった暮らしをしてきた者であれば、尚更だろう。

「セイラの話は分かった。実際、スラムの住人の殆ども、犯罪をしなくても良くなれば、普通に暮らすだろうし。ただ……もし犯罪を止める事が出来ない奴がいる場合は、当然しっかりと罪を償って貰う事になるぞ」

 とはいえ、この場合の罪を償うってのは何をさせればいいんだ?
 ただ刑務所のような場所に隔離しておくってだけでは無駄に食料とかを消費するだけになる。
 場合によっては、食うのに困らないって事でそれを目的に犯罪に手を染める奴……ってのも、いる可能性はある。
 そうなると……

「クレイドルの開墾をさせるか。勿論逃げ出さないように量産型Wやバッタ、メギロートなんかの無人機を見張りにつけて」
「開墾?」

 俺の言った意味が分からなかったのか、セイラがこちらに視線を向けて尋ねてくる。

「ああ。クレイドルの広さを考えれば、普通に荒れ地となっている場所も当然ある。そこを開墾して畑にし、食料を増産して貰う。自分達で食料を作るといった真似をすれば、再犯は少なくなるだろうし」

 そうなると、農作物が出来るまでは……ああ、そう言えば夕呼からマブラヴ世界で合成食が余ってるって言ってたな。それもマクロス世界の協力で作られてたそれなりの味になったのではなく、以前の不味い方が。
 美味い合成食が普通に作られるようになったのだから、以前の不味い合成食は当然のように余る事になる。
 かといって、食料に困った経験のあるマブラヴ世界の人間としては、幾ら不味いからといって合成食を破棄するような事も出来ず……各国家の倉庫とかに、不味い合成食がたっぷりと残ってると、そういう話を聞いた覚えがある。
 その合成食をキブツで生み出した資源で買って、犯罪者達の食料にする。
 あの不味い食料を食わない為という事であれば、農業を行うモチベーションにもなるだろう。
 それでいながら、あの合成食は味は論外だが、栄養という意味では文句ない。
 栄養失調で犯罪者達が死ぬという事にはならないだろう。
 勿論、誰か管理者の類を置かないと、生身で強い奴が仕事をせず、下の者に任せるといった風にやるだろうが。
 とはいえ、結局魔法使いでも何でもない、UC世界の犯罪者だ。
 それこそ量産型Wを置いておけば、そのような事はないだろう。
 人造人間だけに、量産型Wには賄賂の類も効果はないしな。
 うん、適当にこの場で考えたものだが、結構いいアイディアではある。
 ルナ・ジオンの建国が済んだ後で、このアイディアを提供してみよう。

「取りあえずマハルの件はそれでいいとして、……兵器メーカーの方ってどうなってりいる?」
「ああ、そっちの報告がまだだったな。カーウィン家からの伝手を使って、ジオニック社にも接触出来た。それと、技術本部という部署があるのだが、知ってるか?」
「……いや。あるのか? てっきり、ジオン軍の兵器はジオニック社、ツィマッド社、MIP社の3つが作ってたと思ったんだが」

 正確には他にも幾つかあるが、大まかな所ではその3つだけだと思っていた。
 それだけに、ラルの言葉にはちょっと驚いた。

「ああ。儂も以前から色々と聞いてはいたが、どうしてもその3つの会社の方が有名になっていてな。ただ……技術本部も相当の技術を有しているらしい」
「……で? そいつらの中にもルナ・ジオンに来たいと思うような奴がいるのか?」
「今はまだ何ともいえん。だが、アクセル達は技術を求めてこの世界に来たのだろう? であれば、その辺りの話も興味深いのかと思ってな」

 そう言われれば、俺も否定は出来ない。
 実際、ジオン軍の技術力は連邦軍よりも進んでいる。
 勿論全ての面でジオンの技術力が勝っている訳ではなく、あくまでもMSとかの……いわば、ミノフスキー物理学に関しての技術に限っての話だが。
 ……それでもMSサイズで使えるビームライフルとかビームサーベルとかをまだ開発出来ていない辺り、ジオン軍の連中が思っている程に突出している訳ではないのかもしれないが。
 ともあれ、そんな状況ではあっても、技術本部に蓄積されているだろう技術は気になる。
 気になるので詳しい話をラルに聞いたところ、その本部は何とズム・シティにあるらしい。
 正確には、その技術本部のトップのオフィスがズム・シティにあるという事らしい。
 うん、そうなると今夜俺が行くべき場所は決まったな。
 技術本部はジオン公国軍総司令部の直轄組織で、そこの技術者を味方につけるのは、難しい……とは言わないが、そのつもりなら時間が掛かるは無理もない。
 ルナ・ジオンの建国宣言までの時間がもう殆ど残っていない以上、今すぐにこっちにつくという相手を引っ張ってくるのは無理があるし、寧ろそうあっさりと裏切るような相手は信用も出来ない。

「今夜にでも技術本部のトップ……アルベルト・シャハトだったか? そいつのオフィスに侵入してみるか」
「……お前の場合は、反則技が強烈すぎる」

 呆れたようにラルが言ってくるが、それは間違いない事実でもある。
 それこそ、俺はその気になればギレンが寝ている部屋に忍び込むような真似も容易に出来るだろう。
 気配遮断を使えば、まず見つかる事はないだろうし。
 もっとも何らかの機械を使えば、あっさりと見つかるだろうが。
 ともあれ、俺の存在が……そしてシャドウミラーの存在そのものが卑怯だと言われても仕方のない事ではある。

「こっちにとっては、普通に出来る事をやってるだけなんだけどな。あー……それで話が逸れたな。一応MIP社もそうだが、ジオニック社や技術本部にも伝手を作れたのは助かる。そうなると、残るのはツィマッド社だが……そっちの方にも伝手を作る事は出来ないか?」
「……こちらでは無理だろう。だが、千鶴ならMIP社の方からツィマッド社に手を伸ばすのも可能ではないか? かなりのやり手のようだしな」

 ラルの言葉に、納得する。
 実際、千鶴はMIP社とはかなり上の者との繋がりも作っている。
 勿論F-32の譲渡という行為があったからこそ、千鶴はMIP社との間に強いコネを持つ事が出来たんだろうが。
 そうなると、ジオニック社やツィマッド社にも何か注意を引く為の餌を……いや。そうやって色々な場所で良い顔をしようとするのは、結局後々危ない事になる。
 そうなると、やっぱり繋がりの深いMIP社をメインにして、ジオニック社とツィマッド社はサブという感じがベストか?

「そうだな。その辺りは後で千鶴に言っておく」

 場合によっては、ホワイトスターからもっと人を呼ぶ事になるかもしれないな。
 とはいえ、今はルナ・ジオン建国の為のラストスパートだ。
 多少大変ではあっても、そちらに意識を集中する必要がある。

「そう言えば、アンリの方はどうなってるんだ? 首都防衛大隊の方の掌握や説得は」
「そちらは問題ないわ。現在着々と進んでいると連絡が入ってるもの」

 セイラの言葉に、俺は頷きを返す。
 アンリのセイラに対する忠誠心の高さを思えば、精力的に動くのも当然だろう。
 もっとも、その忠誠心は今のところセイラ個人に向けられているのではなく、ジオン・ズム・ダイクンの血を引く者として忠誠心が向けられているのだが。
 今はとにかく、将来的に忠誠心をセイラ個人に向ける必要があるが……その辺はセイラの課題だろうな。
 シェリルの教えを受けている今のセイラなら、恐らくそう遠くないうちにアンリを忠臣という扱いに出来る……筈。

「そうなると、これで頼りになる戦力はラル、シーマ、外人部隊、首都防衛大隊……それと、こちらはまだ確定ではないが闇夜のフェンリル隊か。……地球と連絡が取れないのは痛いな」
「ゲラートの性格を考えれば、間違いなくこちらに協力してくれる筈だ」

 そうラルが断言するも、親友のラルとは違って俺はゲラートの事は殆ど知らないしな。
 それこそ、もしかしたら何も言わずに協力してくれるのかもしれないが、逆にザビ家側に付くという事は……いや、それはさすがにないか?

 ゲラートの事は俺も詳しくは知らないが、それでも地球降下作戦の時に若干ながら話した。
 それにシャドウミラー……そしてルナ・ジオンに協力するメリットもしっかりと教えている。
 この状況でこちらに協力をするのではないという選択肢を選ぶのであれば、それは俺もラルも見る目がなかったということなのだろう。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1435 
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