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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE7 悪魔の私刑!オリジナルキャラクター紹介

デスゲームと化したソードアート・オンラインが始まってから一週間が経過した日の午後の3時、全プレイヤーは謎のメールの案内により、まるで学校の体育館を沸騰させる空間に強制転移させられる。
そして、プレイヤー達の前に現れたのはガチャモンとモックと名乗る謎の二体の着ぐるみのようなアバターであった!
その着ぐるみのような姿に似合わず、プレイヤー達の怒声や罵声に対してガチャモンは威圧感のある言動で一括!
尚も反抗的な態度を取り続けて、石を投げつけたプレイヤーが現れるが……by立木ナレ


※ ※ ※


斧使いのプレイヤーは雄叫びを上げながら、ガチャモンに飛び掛かっていた。流石にこれはまずいと、近くにいたプレイヤー達も思ったらしく。

「止せ!行くなぁ!」

「待て、落ち着けって!」

と、制止する者たちが少なからずいたが、斧使いは止まる事無く、ソードスキルの構えを取った状態で、ガチャモンに斬りかかる。

ガチャモン「血気盛んなのは良いけど……自分の力を弁えないのは感心しないね~」

モック「防衛システム発動!コード・オブ・マシンガン!」

斧使い「な、なにっ!?」

斧使いの動きがそこで止まった。ここは剣を武器にプレイヤー達がアインクラッド攻略を目指すゲーム世界にも関わらず、ガチャモンとモックを守るように出現したのは、巨大なマシンガンだった。
既にステージの上まで上がってきた斧使いにに対して、その巨大な銃口は狙いを定めており、その死の瞬間に、あの斧使いが何を思ったのかは俺には分かる由も無かった。
後悔か、怒りか、それとも何も感じる間もなかったのかもしれない。

ガチャモン「あ、それ発射ぁぁぁ―――――――!!」

モック「あ、それそれそれそれぇ――――!!」

斧使い「ぐうわぁぁ―――――!!」


ソードアート・オンラインの世界観にまるで釣り合わないマシンガンが無数の銃弾を嵐の如く勢いで吐き出し、斧使いはそのほぼ全弾を浴びながら、その身体は一瞬に四散していく。
その圧倒的に、悲劇的、そして無残な姿を見ているプレイヤー達の中から、数多くの悲鳴や絶叫が沸き上がる! by立木ナレ


俺「アイツら……!」

レイナ「……多分、彼らに一度でも攻撃を加えたら、私達もああなるわ」

そして、ガチャモンとモックによる私刑が完了した。斧使いのプレイヤーの命を呆気なく奪ったマシンガンの銃口からは煙が漏れ続けていた。

ガチャモン「いや~、流石はブローニングM2重機関銃だね~。1933年に正式採用された古いマシンガンなのに、申し分ない殺傷力で助かるよ~」

モック「何時の日か、銃の世界を舞台にしたVRMMOゲームが作られたら、是非とも採用してもらいたいもんですな~」

人の命を奪った直後にも関わらず、奴らはまるで意に介さぬ、それまでと変わらない楽観的に振舞い続けていた。
そして、目の前で繰り広げられたおぞましい光景を前に、慄いているプレイヤー達の方をガチャモンが振り向き、再び妙な威圧感を感じさせる声を発する。

ガチャモン「分かってくれたかな?僕たちに攻撃を加えると、このようにとんでもない罰ゲームが実行されるって、しっかりと覚えなくちゃダメだよ~」

モック「人は失敗から学ぶ生き物ですからな~。これから先は、くれぐれも我々に対して攻撃を加えないように存分に気を付ける事ですぞ~」

ガチャモン「それじゃ、最後に僕からのプレゼント、フォー・ユー!」

ガチャモンがそう言うと、俺達の目の前に、まるでタブレットのようなアイテムがオブジェクト化していた。
しかし、その裏面を見てみると、そのデザインはガチャモンの姿を模したものとなっており、今の光景を見た後では忌々しいデザインにしか見えないのは言うまでもない。

ガチャモン「これからは、僕からのメッセージや映像はこのガチャパットを通じて送るからね。時々面白い動画とかも配信してたりするから、存分に活用してね~」

モック「ガチャパットですか……デザインと言い、ネーミングと言い、なんでもかんでもガチャモンん中心で、私なんだか、ガチャモンのバーターみたいになってますですな~」

ガチャモン「じゃ、またいつか会おうね皆。皆を元居た場所に強制転移しちゃいま~す」

ガチャモンがそう宣言した直後、俺達の身体を再び白い光が包み込み、再び目を開けるとそこは俺とレイナがさっきまでいた場所に戻っていた。

俺「ややこしいのが現れやがったが、結局奴らの正体や目的は何一つ分からず仕舞いだな……」

レイナ「……何者だろうと関係ないわ」

俺がガチャモンとモックに対して少々苛立ちを感じながら、そう口にすると、レイナが淡々とした―――しかし、何故だか強い意志を感じさせるような声で言った。

レイナ「……私達の目的は変わらない。生き延びる事、そしてアインクラッドを第百層までクリアして、このゲームから脱出する事よ」

そんなレイナの言葉を聞いて、俺も思わず笑みが零れる。

俺「全く持って、おっしゃる通りで――お前はブレないよな」


※ ※ ※


そして、更に時は流れてデスゲーム、ソードアート・オンラインが開始から一ヶ月が経過しようとしていた!
オズマとレイナはあれ以降もコンビを続けて、互いにレベルを上げ、ゲーム攻略を勧めて、最前線のプレイヤーとして活動をし続けて、最近はとある手段を用いた荒稼ぎを実行していた、それは―――by立木ナレ


「じょ、冗談だろ!?持ってる(コル)の9割と、これだけのアイテムを寄こせだなんて!?」

俺「嘘も冗談も無しだ。商談に関しては、真面目なつもりだからな俺は」

「ふ、ふざけんなよ!こ、こんな……こんな無茶な話あってたまるか!」

ここは第一層の迷宮区に最も近い谷あいの街《トールバーナ》の宿屋の一室だった。俺とレイナは目の前の二人のプレイヤーに対してとある秘密をネタにして、金とアイテムを要求していた。
その額は、そのプレイヤーにとっても巨額なために、青ざめた表情で狼狽えるが、奴は俺達の要求を飲まざるを得ないだろう。

レイナ「……貴方達の会話はこの記録結晶に録音されているわ」

俺「こんな会話が不特定多数のプレイヤーに聞かれたりしたら……ロクに外を出歩く事も出来なくなるんじゃないか?」

「うぅっ!」

「くそ……だから口に気を付けろって……」

俺達がこの二人のプレイヤーに対して掴んだ重要な情報、それは目の前のこの二人のプレイヤーがベータテスターであると言う事だった。
俺とレイナは記録結晶と、俺が習得している《聞き耳》スキルと《隠匿》スキル、そしてレイナの《索敵》スキルを利用して、ベータテスター達から奴らがベータテスターであると言う証拠になる会話を記録結晶に録音し、それを当人たちに対する強請のネタとして金とアイテムを請求するやり口を実行していた。

そもそもこんな事が出来るようになったのは、簡単に言えばベータテスター達が一般プレイヤー達から著しく反発と嫌悪を買うようになったからだ。

ソードアート・オンラインが始まってから既に一ヶ月が経過しようとしているが、その僅か1カ月で2000人のプレイヤーが命を落とした。
そして、その最たる原因として真っ先に挙げられるようになったのが、知識と経験で優位性のあるベータテスター達が右も左も解らない一般プレイヤー達を見捨てて、デスゲーム開始宣言直後に早々に始まりの街を出て言った事があげられるようになったからだ。

事実、情報屋のアルゴなどを除けば、テスター連中の大半がその通り、利己的な行動を取っている事は確かなわけで、テスター連中もその事に付いて後ろめたさや背徳感を感じているからこそ、ベータテスターである事を知られる事を、極端に忌避するようになっているわけだ。

俺「ま、そんなに落胆する事も無いさ。確かに今持ってる金と貴重なアイテムの大半は俺達に取られる事になるが、俺達はアンタらのベータテスターとしての知識や経験までは奪えない。だから、またその知識と経験を生かしてたんまりと儲けられるはずだろ―――金もアイテムもな」

目の前のベータテスター達は俺とレイナを殺意すら感じる目付きで睨み付けるが、それでこの状況を変えられるわけでもなく、しぶしぶ俺達の要求を飲んで、要求された金とアイテムを差し出したのだった。

レイナ「……ベータテスター達から恨みを買う方法を思いついたわね」

ベータテスター達が部屋から出て行ったあと、レイナがこの作戦を考え付いた俺に対して、いつもの無表情で淡々とした口調でそう言った。

俺「ベータテスターなんて元々いた1万人中のたったの千人だ、10人に1人しかいない、ベータ出身者共に恨まれたって大した問題じゃないだろ、その逆だったら流石にマズいけどな」

俺はついさっき奴らのアイテムストレージから徴収した嗜好品アイテムであるタバコを口にする。
このSAOではタバコを吸う場合はライターなどで火を付ける必要はなく、ただ吸うだけでタバコに火が付いて、そのまま吸う事が出来るのだ。

俺「それに、恨まれてるのはベータテスターの奴らの方だろ?本当に過激な奴らだったら、目の前にベータテスターがいると分かった途端に、つるし上げに掛かるかもしれないしな」

レイナ「……そんな事しても、何の得にもならないから、オズマはベータテスター達を強請る計画を立てたのね」

俺「アイツら、ベータテスト時代の経験のおかげで、上手い狩場とか、得なクエストで稼いでやがるからな。一回強請るだけでスゲー稼ぎになるんだよ」

生き残る為にも……強くなるためにも……オズマは一般プレイヤー達から嫌悪の対象となったベータテスター達を強請る事で強力なアイテムなどを購入するのに欠かせない(コル)を荒稼ぎ!
次なるターゲットが早急に見つかることを期待して、迷宮宇久の探索と狩りに出る。オズマの目論見では、ベータテスターはその身分が知られないように、ソロプレイ、もしくはせいぜいソロプレイヤー同士の少数パーティーで行動している事が多い事、そして今現在はゲーム攻略の最前線に立っている可能性が高いと見て、迷宮区で出会うプレイヤーの中には、格好のカモであるベータテスターが必ずいると見込んでいた。
そして、オズマがレイナと共にベータテスターへの強請行為を開始した頃、現実世界では…… by立木ナレ


※ ※ ※


NK(ニュースキャスター)「速報です。世界初のVRMMORPGゲーム、ソードアート・オンラインで一万人のプレイヤー達が意識を取り戻さなくなった事件から一ヶ月が経過して、既に犠牲者の数は2000人に達しようとしています!事件の容疑者であるアーガスの茅場晶彦容疑者の行方はいずれ不明、警察による懸命の捜査が行われています!ではここで、事件の被害者のご家族の方達のインタビューをどうぞ」

東京都台東区在住・飲食店経営

「やっと結婚したばかりの夫とお店を始めて、これからって時だったのに……やっぱり私がやるべきだった……」

東京都世田谷区在住・大学教授

「アーガスはどう責任を取ってくれるんですかね?ウチの娘は高校受験を控えているってのに、下らないゲームのせいで一生を棒に振るかもしれないなんて……!」

埼玉県川越市在住・中学生

「ナーヴギアなんかがあるからお兄ちゃんが……!お兄ちゃんを返して!早く茅場って人を捕まえてよ!!」

東京都台東区在住・生活保護受給者

「勝手にカメラ向けてるんじゃねー!俺に取材したければ謝礼寄こしやがれ謝礼!最低で1万円からだ!にしてもアーガスとか言う会社はちゃんと賠償金と慰謝料を出しやがるんだろうな、ああーん!?」


※ ※ ※

オリジナルキャラクター紹介

ガチャモン
声 - 雨宮〇二子
モックの相棒で体色は右半分が緑色、左半分が灰色で丸い頭、半開きで眠そうな垂れ眼。口元からは前歯が2本飛び出している。自己紹介の決まり文句は「ガチャガチャモンモン、ガチャモンで~す」。
陽気で人懐っこい振る舞いをしつつも、品性下劣でプレイヤー達の死を嘲笑い、時に残忍なゲームでプレイヤー同士の殺し合いや争いを誘発して、自らはそれを見て楽しみ、悪趣味なコメントを飛ばし、非難や罵倒を受けても詭弁を並べてまともに聞こうとはしない。

身長は165cm、体重は80kgらしく、年齢は自称永遠の五歳の男の子。


モック
声 - 松〇重治
ガチャモンの相棒で体は毛むくじゃらで体色は右半分が赤色、左半分が灰色で球状の目が飛び出ている。黒目部分は眼球の中に黒い玉が入っている。
性格はのんびり屋で慎重派、「○○であります」「○○ですぞ~」と言った口調で話すが、ガチャモン同様やはり品性下劣で彼と共にプレイヤーの不幸を他人事のように見て楽しみ、皮肉めいた言動を平然と口にする。
ガチャモンがパフォーマンスを披露する際には、応援役にまわっている事が多く、プレイヤー達からはガチャモンのバーター呼ばわりされている。
: 身長は185cm、体重は110kgらしく、年齢は自称永遠の五歳の男の子。 
 

 
後書き
今回紹介したオリジナルキャラクターは、FILE4にも追記します 
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