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オズのガラスの猫

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第八幕その七

「お久しぶり」
「おや、ガラスの猫殿ではありませんか」
「ええ、そうよ」
「お久しぶりです、そしてオズマ姫も他の方々も」
 ドラゴンは一行を見回しました。
「お久しぶりです、そして初対面の方々ははじめまして」
「初対面っていうと」
「左様、貴殿達です」
 ドラゴンはナターシャにも丁寧に応えました。
「オズの国の名誉市民の方々ですね」
「そうですけれど」
「お話は聞いております、私はイエロードラゴンのトミーといいます」
「トミーさんですか」
「左様です」
 こう名乗るのでした。
「以後お見知り置きを」
「こちらこそはじめまして」
 ナターシャも他の子達も挨拶をしました、そしてです。
 五人はトミーに挨拶をしました、その挨拶が終わってからです。
 オズマはステーキを食べているトミーに尋ねました。
「今はお食事中ね」
「はい、こうしてです」
「ステーキを食べているわね」
「巨大牛のステーキです」
 それだというのです。
「それを楽しんでいます」
「そうよね」
「はい、そしてです」
 さらにお話をするトミーでした。
「サラダとスープ、パスタとお魚料理もです」
「もうなのね」
「楽しんでおりました、全てシーフードでした」
「海の幸を食べていたの」
「そうしていました、そして」
「鯨のステーキもなのね」
「楽しんでいました」
 そうだったというのです。
「シーフードサラダに伊勢海老のスープ、イカ墨のスパゲティに鮭のムニエル」
「そして鯨のステーキなのね」
「そうでした、ですがデザートはケーキでして」
「ケーキなのね」
「苺と生クリームのケーキです」
 トミーはオズマににこりと笑ってお話します。
「どれも食べることが楽しみです、全てドラゴンのサイズですし」
「ドラゴン用の食事ね」
「その量です」
 見ればステーキは鯨のかなり大きなものですがその横のジャガイモとかはもう一個一個がかなり巨大です。
「あのものを大きくするライトに当てて」
「ああ、魔法使いさんが発明したね」
「あの魔法のライトにお料理を当てて」
「そうして食べているのね」
「左様です」
「そうしてるのね」
「あのライトはいいですね」
 トミーはオズマににこにことして言うのでした。
「人間の料理も楽しめます」
「そうよね、貴方達ドラゴンはどうしてもね」
「身体が大きいので」
 トミーの大きさは二十メートルはあります、相当な大きさです。
「ですから」
「それでよね」
「普通のものは中々食べられないですが」
 それがというのです。
「あのライトを使えば」
「人間のものもね」
「食べられます」
 そうだというのです。
「それも美味しく」
「そうね、じゃあね」
「はい、ケーキも楽しくです」
 まさにというのです。
「食べます」
「それはそうとして」
 ここでガラスの猫はトミーに尋ねました。 
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