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銀河魔女伝説シリーズの外伝や各種設定

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地球全滅総大主教の最後

 
前書き
ネタです。にじファン最後に放出したものです。 

 
宇宙暦8XX年 帝国暦4XX年X月X日

■銀河系太陽系

 この日忘れ去られた星地球に接近する物体があった。
地球統一政府時代であれば迎撃ミサイルや宇宙艦隊により事前に接近する物体は迎撃されるか、
軌道を変えられた物であった。

しかし今の地球にはその様な施設も部隊もなく、
また接近自体を監視する事すら出来ない状態であった。

接近する物体は人工物体ではなく、アステロイドベルトから動き出した小惑星アストラエア であった。
アストラエアは直径119km質量1800兆トン、組成は珪酸マグネシウムや珪酸鉄を含んだニッケル鉄であった。小惑星帯で動いていたそのアストラエアが、
何かの拍子に軌道がずれ地球への衝突コースに乗っていたのである。

また地球近傍小惑星でアモール群に属するガニュメートも動いていた。
ガニュメートは直径31.66km質量33兆トン組成はニッケルと鉄、珪酸である。

2つの小惑星は次第に地球軌道に近づき、
地上の地球教根拠地の有るヒマラヤ山脈に降下しはじめた。
カンジェチェンガ山に直撃した。

此によりヒマラヤ山脈は大規模なクレーターと成り地球に住む狂信者1000万人が全て死亡した。まさにセカンドインパクトであった。

無論地球教本部も総大主教と共に消滅した。同時に銀河系全土で地球教との一斉捕縛が行われ全ての地球教徒が処分されたのである。この日を境に実に800年を超えた地球の怨念は消え去ったのである。

無論偶然に起こったわけではなく、計算された結果で有ったが、その事を問題にする者達は誰もいなかったのである。銀河帝国女帝陛下と自由惑星同盟最高評議会議長が密かに手を組んでいたのであるから、言わずと知れた事であった。

戦争の激化させ漁夫の利を得ようとした、地球に対して銀河帝国も自由惑星同盟も幾度となくテロなどで犠牲者を出したが為に、全ての臣民が国民がこの壮挙を支持したのである。

更に両国の戦争を画策する地球教の隠れ蓑であった、フェザーン自治領もルビンスキー諸共消毒され現在は両国の貿易を中間取引する自由市場に成り下がっていたのであるから、永遠成らざる平和が長く続くように鎮魂の花火として地球教総大主教猊下に小惑星をプレゼントしたのであった。

「此処に、銀河帝国と自由惑星同盟の和平を締結する。銀河帝国第38代皇帝テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム」

「此処に、自由惑星同盟と銀河帝国の和平を締結する。自由惑星同盟第89代最高評議会議長ジークフリード・キルヒアイス」

「立ち会い人。フェザーン自由市場支配人ボリス・コーネフ」
「立ち会い人。銀河帝国学芸尚書エルネスト・フォン・ヴェストパーレ」
「立ち会い人。自由惑星同盟国立自治大学客員教授、ヤン・ウェンリー」
 
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