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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第七幕その七

「薔薇のジャムだね」
「最近先生が薔薇と縁がありますので」
「王子にも貰ったしね」
「だからです」
「その薔薇を使ってなんだ」
「サラダにも入れて」
 その為サラダはかなり華やかでした。
「そしてジャムにもしたんだな」
「そうしてみました」
「成程ね、薔薇のジャムもね」
「いいですよね」
「うん、素敵な香りでね」
 ただ甘いだけでなくです。
「いいと思うよ」
「そうだね、それじゃあ」
「はい、楽しんで召し上がって下さい」
「そうさせてもらうね。それじゃあね」
「それじゃあ?」
「今日はお酒はまだ飲んでいないけれど」
 それでもというのです。
「ワインにしようかな」
「パンケーキと一緒に食べますね」
「そうしようかな」
「ではワインは」
「ロゼだよ」
 この色だというのです。
「そちらにするよ」
「やっぱりそうなりますね」
「うん、薔薇だからね」
 まさにこれだからというのです。
「そのワインにするよ」
「ではワインにも薔薇を入れますか」
 トミーは先生に合わせてこうも言いました。
「そうしますか」
「ロゼのワインにだね」
「はい、薔薇の花びらを入れますか」
「そうだね、じゃあそうしようか」
「それじゃあ」
 こうしてでした、トミーは先生にロゼのワインを出しました。そのグラスに薔薇の花びらを入れてです。
 ワインを入れました、そうして飲むワインは。
「不思議なカクテルだね」
「薔薇も入った」
「うん、花びらを入れただけだけれど」
 ただそれだけでもというのです。
「とても不思議なカクテルになっているよ」
「薔薇の香りもしてですね」
「それがほのかに味にも影響してね」
 そうなっていてというのです。
「面白いカクテルになっているよ」
「それじゃあそのワインを飲みながら」
「パンケーキをいただくよ」
 薔薇のジャムをたっぷりと塗ったそれをというのです。
「是非ね」
「それじゃあ」
「うん、じゃあね」
 先生は薔薇のワインと薔薇のジャムが塗られているパンケーキも食べました、ですがそこでなのでした。
 お風呂に入る時になってです、動物の皆にこんなことを言われました。
「じゃあ次はね」
「お風呂に薔薇の花びらを入れる?」
「そうして入る?」
「それはどうかしら」
「それはいいよ」
 別にとです、先生は皆に笑って返しました。
「流石にね」
「そうなんだ」
「それはいいんだ」
「別に」
「うん、それは女の人がするもので」
 そうしたものだと考えているからだというのです。
「だからね」
「しないんだ」
「先生は」
「うん、そうしたことはしないで」 
 そうしてというのです。 
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