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オズのガラスの猫

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第七幕その六

「それに五人の子供達がいるね」
「ひょっとして噂のオズの名誉市民の?」
「その子達かな」
「そうじゃないかな」
「ええ、そうよ」
 オズマは子供達ににこりと笑って答えました。
「この子達がオズの名誉市民のね」
「五人の子供達だね」
「最近話題の」
「その子達なんだね」
「ええ、そうよ。そして私達はね」
 オズマは子供達に自分達の今の旅のことをお話しました、そしてです。
 オズマは今度はナターシャ達五人に子供達のことをお話しました。
「この子達はホビットよ」
「あっ、物語によく出て来る」
「あの小さい人達ですか」
「とても陽気で人懐っこいっていう」
「人気のある種族ですよね」
「好奇心も旺盛で」
「そうだよ」
 そのホビットの一人が五人に答えました。
「僕達がそのホビットだよ」
「そうなのね」
 ナターシャがそのホビットに応えました。
「オズの国にはホビットもいるのね」
「そうだよ、色々な人達がいてね」
「ホビットの人達もなのね」
「こうしているんだ」
 ナターシャに陽気にお話するのでした。
「この通りね」
「そうなのね」
「そして今ここに来たのはね」
「ジュースを飲みに来たのね」
「そしてお菓子や果物を食べにね」
 そうする為にというのです。
「来たんだ」
「私達と同じ理由ね」
「僕達は甘いものが大好きでね」
 ホビットはナターシャににこにこと身振りを交えてお話をします、周りには皆が集まってお話を聞いています。
「それで毎日ここに来ているんだ」
「そうなの」
「ここは皆の場所でね」
 この辺りに住んでいる人達のというのです。
「僕達も来てね」
「そうしてなのね」
「いつも飲んで食べてね」
「楽しんでいるのね」
「そうなんだ」
 実際にというのです。
「そうしているんだ」
「成程ね」
「それでね」
 さらにお話をするホビットでした。
「君達も一緒ならね」
「それならっていうのね」
「一緒に飲んで食べて楽しもう」
 こう提案するのでした。
「そうしようね」
「ええ、そうしましょう」
 オズマもにこりと笑って応えました。
「ここはね」
「皆が一緒になったならね」
「それならね」
「ここで会ったのも縁だし」
「縁は大切にしないといけないから」
「是非ね」
 それならというのです。
「ここはね」
「皆で飲んで食べて楽しもう」
 こうお話してでした。
 皆は実際にジュースを飲んでお菓子も果物も食べてでした、楽しくお喋りもしました。するとホビット達は本当にです。
 明るくて人懐っこくて楽しい種族でした、それでナターシャも笑顔で言いました。
「一緒にいてとても楽しい人達ね」
「そうでしょ」
 そのナターシャにガラスの猫が応えます。 
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