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おぢばにおかえり

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第四十五話 二学期になってその十四

「私が声優さんとかアイドルとか」
「それだけ千里ちゃんが可愛いってことだよ」
「全然違うと思いますけれど」
「千里ちゃんはそう思っていてもね」
 それでもというのです。
「阿波野君は違うんだよ」
「あの子だけですよ、言ってるのは」
「それはあれだね」
「あれっていいますと」
「阿波野君が、だね」
 治良さんはここで私を見てにこにことしてきました。
「そういうことだね」
「そういうことって」
「ううん、阿波野君も面白い子だし熱いしね」 
 おみちへの信仰に熱いというのです。
「千里ちゃんにもね」
「何かよくわからないですが」
「そのうちわかればいいよ、とにかく待ってるからね」
 詰所に入ることはというのです。
「楽しみにしてるよ」
「じゃあ合格したらすぐにこっちに来ます」
「推薦だったよね」
「はい、そこで合格したら」
 もうその時点で、です。
「その足でこっちに来ますから」
「それで今も勉強してるんだね」
「そうしてます」
「それで査定はどうなのかな」
「Aです」
 模試でこれが出ました、それも模試の度に。
「それでした」
「じゃあ絶対に大丈夫だと思うけれどね」
「絶対ですか?」
「だと思うけれどね」
「それでも勉強はしてますし」
 それにでした。
「体調管理にも気をつけています」
「そこも忘れていないんだね」
「はい、風邪とかひいたら」
 本当に今の時期にです。
「どうしようもないですから」
「そう、特に試験当日はね」
「体調はしっかりしていないと、ですね」
「駄目だよ、じゃあ発表待ってるからね」
 推薦のというのです、こうしたお話をしまして。 
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