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クリムゾンスノウ

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第二章

「何でそのタイトルなの?」
「真紅の雪っていう」
「英語でクリムゾンスノウだけれど」
 サイトの名前のことを言うのだった。
「あれどうしてなの?」
「実はね」
 友人のその質問にだ、六花はすぐに答えた。
「猫の名前なの」
「猫の?」
「私が前に飼っていた」
 その猫のことを思い出しつつだ、六花は話した。
「その子の名前なの」
「真紅の雪っていうの」
「雪って名前だったの」
 六花は友人にさらに話した。
「それでなの」
「サイトの名前にしたのね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「真紅はね」
 クリムゾンのそれはというと。
「私が好きな色だから」
「それで真紅の雪なのね」
「そうなの」
「成程ね、ただね」
 ここでこうも言った友人だった。
「雪って名前だったことは」
「ああ、わかるわよね」
「白毛だったのね」
「そうなの、全身真っ白だったのよ」
 笑顔でだ、六花はこのことも話した。
「それですぐに雪って名付けたの」
「そうだったのね」
「そう、そしてね」
 それでと言うのだった。
「悪戯好きで気ままで」
「そこは猫らしいわね」
「いや、悪い子だったわ」
「それで傷までつけられて」
「けれどね」
 それでもと言うのだった。
「可愛かったからね」
「猫好きらしい言葉ね」
「それでね」
「サイトの名前にもしたのね」
「真紅の雪、いいタイトルでしょ」
「確かにね。それじゃあこれからも」
「そのタイトルでね」
「サイト運営していくのね」
「そうするわ」
 笑顔で応えた六花だった、そして家に帰るとパソコンを立ち上げまずは件のメールを削除した。そうしてからサイトの管理をするのだった。


クリムゾンスノウ   完


                      2018・7・17 
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