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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百二十話

 
前書き
放課後の補習(自習)中。
俺「……………(勉強中)」
ビショップ「……………」(俺の首筋に紙飛行機の鋒をチクリ)
俺「んんっほぉう!?」
周囲一同「wwwwwwwwwww」 

 
俺と小星娘々は鈴の目の前…つまり鈴の家の庭でジャパニーズセイーザをさせられていた。

「話して」

「いえ、その…ね?」

「ママ?」

「はい。話します」

隣に座る小星娘々が首をすくめている。

「一夏もよ」

「わかってるわかってる」

「は?」

「わかりました話します」

りんちゃんつおい…

隠し立てしようがなさそうなので全部話す事にする。

多分何時かはバレるだろうし。


「という訳で吸血鬼になった次第にございます」

「ふーん…太陽の下だけど大丈夫なの?」

そう言えばさっきから肌がチリチリ燃えるような感覚が……

まぁ、燃えてないし大丈夫か。

「とは言え所詮吸血鬼擬きの人間擬き。
あえて言うならダンピールだからなぁ…」

「いや、ユートピアは間違いなく吸血鬼だ」

と、小星娘々が言った。

え?でも俺燃えてないぞ?

それとも旧デストピアがデイウォーカーだったって言う事なのか…?

『俺様はデイウォーカーじゃぁねぇよ。
そもデイウォーカーなんざ存在しねぇぞ』

へぇ、デイウォーカーって創作なんだ…

「ユートピアが張ってる障壁。それが直射日光のほとんどを防いでいる。きっとその障壁せいだろう」

マジかよ、おい。

試しに指先だけ障壁を解いてみた。

ボッと炎が灯った。

というか燃えた。

「ゥオァッチィァ!?」

『バカだろお前』

慌てて障壁を再展開する。

「ふぅ…ビビったぁ…」

「本当に、吸血鬼なんだね、一夏」

「おう。反省も後悔もないぞ。事実魔法関連の情報処理速度が上がったし干渉力もアップしてる」

「まったく恐ろしい話だ。単機で国を落としうる程の魔法使いが吸血鬼になろうとは。
これでも真っ当な仙人なんだがね」

そうだよ、それだよ。

「ママが仙人?」

「おや?話してなかったっけ…?」

「初耳なんだけど」

「おい小星娘々、お前いったい幾つなんだ?」

刹那、横合いから彗星もかくやという突きが放たれた。

その一撃は咄嗟に展開したファランクスを数枚割って、停止した。

「女性に年を聞いてはいけないと教わらなかったかい?」

「うるせぇBBA。どうせ1000越えてるんならもうおんなじだろうが」

「ま、そうなんだがね…。とは言え1000を越えてからは数えてないんだ」

ま、実際そんな物なんだろうな…

「はぁ…私としては鈴には『こっち側』に来て欲しくはなかったんだがね。
どう責任を取ってくれるんだ一夏君」

「あ?黙ってたお前が悪いんだろうがBBA」

「表に出ろ。術が使えなくても気功で相手してやる」

「あ?まだ勝てると思ってんの?
お前を殺してねぇの鈴が悲しむからなんだけど?
お前なんて雲散霧消で瞬殺なんだけど?」

「障壁さえ破れば自滅する雑魚め」

「「あ"ぁ"!?」」

「いい加減にして!」

鈴の一喝で俺と小星娘々はメンチ切るのをやめた。

「ママが私を一夏に近付けたくないのはわかったわ。でも、一夏は一夏なの。
コイツが私達に危害を加えるなんてあり得ない」

「鈴、吸血鬼は吸血鬼だ。人を食って生きる人間の敵だ」

「なんかシリアスっぽいからかえっていい?」

「「却下」」

そっすか。

と、鈴と小星娘々が言い争っているのを聞いていると、耳元で橙が囁いた。

『ますたー、箒が来てる」

なに?

「というかお前も来てたんだな」

隣に姿を顕していた橙に呼び掛ける。

「来ないわけないでしょ」

ま、そらそうか。

気付けば周囲に猫が集結しており、遥か上空では稲荷を憑依させた箒が宵闇を抜いている。

「で、どうするのますたー?」

「どうもしねぇ、このまま放置」

と、話していれば無論気付かれる訳だ。

「ん?橙…?」

「……猫又…?」

「俺の式神の橙だ」

「どうも」

ついでなので真上を指差す。

「あと、俺の彼女」

二人が見上げた先には刀を構えた箒。

その後で小星娘々は周囲を見渡して舌打ちした。

「ああ、くそっ。負けだ負け。これじゃ敵いっこないじゃないか」

「そういう訳だ小星娘々。それにだ、俺が人を食うときは、食われる奴はどうせどこぞの工作員だ。鈴に手は出さんさ」

「……………誓うか?」

「悪魔の契約書を使ってもいい。同じ効果を発揮する魔法を知っている」












そうして俺と奏は小星娘々の魔法演算領域を使って縛られた。

それぞれ誓った誓約は以下の通りだ。

『ユートピア・クイーンパラドクス・グリップアンドブレイクダウンは敵以外を喰らわない』

『織斑奏は織斑一夏以外から吸血しない』

広義においては悪魔となる俺達はこの契約を遵守する他無い。

俺達は晴れて名実共に無害となったのだった。
 
 

 
後書き
吸血鬼云々はこれでおしまいですかねぇ…。
まぁ、まだ次回は未定ですが。 
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