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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第三幕その十一

「いい味だよ」
「そうだよね」
「日本人好みの味っていうか」
「凄く食べやすくて」
「とても美味しいわよ」
「そうなんだよね、そしてフツーツはね」 
 最後のデザートはといいますと。
「林檎やオレンジ、パイナップルにね」
「それに?」
「苺もだよ」
 このお野菜もというのです。
「昨日も食べたけれどね」
「今日もだね」
「美味しく頂くんだね」
「そうするのね」
「そうしようね」
 こう皆に言うのでした。
「是非ね」
「うん、それじゃあね」
「皆で全部楽しみましょう」
「サラダもミネストローネもムニエルも」
「最後のデザートまで」
「今日も楽しくね。しかしいつも沢山食べていても」
 それでもとも思う先生でした。
「イギリスにいる時より体重も脂肪率も減るなんてね」
「血糖値も安定してるしね」
「コレステロールだって低くて」
「血圧も適度だし」
「先生凄く健康よ」
「これは日本の食事のお陰だね」
 こう結論付ける先生でした。
「しかもお酒を飲むのは夜だけになったしね」
「あっ、確かに」
「イギリスにいた時は朝からエールも普通だったけれど」
「周りも皆そうだったし」
「日本じゃ飲むのは夜だけだし」
「お水も美味しいしね」
「お茶だってね」
 先生が大好きなこの飲みものもです。
「お砂糖あまり入れなくなった?」
「イギリスにいた時よりも」
「そのせいもあるかしら」
「それに毎日学校に行って歩いてるし」
「運動もしてるし」
 スポーツは全くダメな先生でもです。
「そうしてるせいかしら」
「そのお陰もあって先生痩せたのかも」
「イギリスにいた時はずっと病院にいたけれど」
「自宅兼のね」
 つまり当時の先生は引き篭りに近かったのです、お客さんが来なくなってしまったその病院の中で。
「その時と比べたら」
「出勤してこうして歩いて」
「そうしてるし」
「毎日お風呂にも入って」
「そのせいかね」
 そうしてというのです。
「痩せて健康になったね」
「そうだね」
「イギリスにいた時よりも」
「食事もヘルシーになったし」
「日本のお食事を食べてね」
「そうだね、特にお野菜とお魚を食べることが多くなったね」
 トミーも実際そうしたお料理を増やしています。 
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