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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第三幕その三

「皆元気が出ますからね」
「日本全体がね」
「はい、それでお仕事にも励んで」
「そうしてね」
「日本全体がよくなりますよね」
「そうなんだ、阪神が強い年は絶対にね」
 それこそというのです。
「日本も景気がいいんだよ」
「そうなんですよね」
「そして日本の世界での位置を考えると」
「日本が元気だとですね」
「特に太平洋に影響するんだ」
 日本が縁の下で支えているこの広大な地域にというのです。
「凄くね、だからね」
「是非ですね」
「うん、阪神は勝つべきなんだよ」
「太平洋地域は世界の半分ですし」
「その半分がしっかりしているとね」
「世界にもいいですし」
「だからね」
 是非にと言う先生でした。
「阪神はね」
「勝った方がいいんですね」
「巨人が勝ってもね」
「あっ、何の影響もないですね」
「いいことはないんだよ」
 それこそ何一つというのです。
「景気もよくならないしね」
「日本も元気にならないですし」
「そう思うとね」
「巨人よりも阪神ですね」
「そうだよ」
 その通りと答えた先生でした、ここで皆で朝御飯を食べはじめます。
「まさにね」
「本当にそうですよね」
「阪神が勝ったら日本そして世界にも影響するよ」
「そうですよね」
「だからね」
「阪神は強くあるべきですね」
「全くだよ、巨人は本当にね」 
 新聞では何と横浜に四十点取られて惨敗しています、しかも今シーズンの勝率は一割八分代という有様です。
「弱くていいけれど」
「阪神はですね」
「世界にもいい影響を与えるからね」
「強くない駄目ですね」
「そう思うよ」
 こうお話しつつです、先生達は朝御飯を食べました。
 そしてです、学校に入るとでした。
 先生は講義をした後でご自身の研究室に戻ってから植物園のことを考えました。
 そしてです、こう言いました。
「今度は農業科に行こうかな」
「高等部のね」
「そこに行くんだ」
「そうするんだ」
「うん、そうしようかな」
 皆にも答えます。
「ここは」
「ふうん、それじゃあだね」
「今からだね」
「またあの森の道を通って」
「そうしてだね」
「その時は」
「うん、行ってね」
 そしてというのです。
「植物園のことでのヒントを探そうか」
「それじゃあね」
「今から行こうね」
「そうしようね」
「今から」
「うん、それじゃあね」
 皆も頷きました、こうしてでした。
 先生達は今度は高等部の農業科に行きました、するとこちらも大学の農学部程ではありませんでしたが。 
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