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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百十八話

 
前書き
あぁ…期末試験だるかったぁ… 

 
「全員分の土産があるから配るぞ」

箒が買った土産を配る。

コスメや文房具、グミやストラップ等だ。

「暦さん」

「なんだい箒ちゃん。もし僕への土産があるなら早く渡してくれ。
無いなら無いでいいから部屋に戻らせてくれ」

「無論、暦さんの分もあるぞ」

「なら…」

「だがツッコミ役が居なくなると不便なので後で渡そう」

「だったらもういらないよ…。この空気キツいんだよ…」

「何を言ってるのかしらこの男は」

「戦場ヶ原。何故僕は毎回お前に罵倒されなければいけないんだ…」

「というか暦さんと雌豚は知り合いだったんだな」

「ちょっと待とうか箒ちゃん。今なんて言った?」

すると箒はひたぎと駿河を指差しながら…

「雌豚1号、2号」

「ん?どうかしたのかご主人様?」

「いや、呼んでないぞ」

「そうか!では一夏君を愛でるとしよう!」

駿河が膝の上の一夏を撫でる。

「雌豚2号。一夏を愛でるのはいいが、一線を越えたら……殺すぞ」

「承知した」

暦は唖然としていた。

「そ、そだ、育。このこと…」

「私は知ってたけど?」

「しってたの!?」

「うん。この前聞いたよ」

「それと、暦さんの分の土産は一夏が持っているからな。
私では渡せないのだ」

「ん?そうなのか?」

「あ、ポケットを漁っても無駄だと言っておこう」

「いや、しないけど…」

「暦さんは善人だな」

「皮肉かい?」

「うむ。まぁ、少し待っていてくれ暦さん」

箒が駿河から一夏を奪った。

「うにゅぅ?」

膝の上にのせ、鼻同士をピトっとくっつけて言った。

「暦さんに土産を渡したいのだが、いいだろうか?」

「うゅー?」

「そうか。なら渡してこい」

四つん這いで暦の足元に来た一夏が土産を量子展開する。

それをドサッと暦の膝の上に置く。

「おみやげ!」

「………ありがとう」

一夏が暦に渡したのは、マグカップや文房具…そして…

「サルミアッキ………キャンディ?」

「これもこれも!」

一夏が手に取ったのは、黒い何かの入った小袋だった。

「これなんて読むの?スチネケン…?」

「暦さん、それはシュネッケンと読むのだ。
英語ではなくドイツ語だぞ」

「ふーん…で、これなに?飴?グミ?」

「サルミアッキは飴、シュネッケンはグミだ。
サルミアッキは北欧では有名な飴だし、シュネッケンはあのハリボーのグミだ」

「ふーん…」

「サルミアッキは食べてみるといい。面白いぞ」

善人である暦は疑う事なくパッケージを開け、菱形の真っ黒な飴を取り出した。

「黒糖…?」

「甘草だ」

「肝臓?」

「甘い草と書いてカンゾウと読む」

「へぇ…。甘いんだ」

暦はその黒い飴を口に投げ入れた。

そして、その顔がだんだんと曇る。

「………薬局のガシャポンの消しゴムの味がする…」

「にゃははは!みゃふふふ!みゃはっ!みゃひひ!」

なおそれを見ていた一夏は大爆笑だ。

笑い転げていた。

「おうおう、どうしたんだ?一夏君?
にーちゃんと一夏の顔が反比例してるぜ」

暦は火燐を一瞬にらみ、サルミアッキの箱を投げた後、リビングを出た。

「なんだこれ?」

それを駿河が隣から除き込む。

「ああ、サルミアッキか。懐かしいな」

「神原先生これしってるの?」

「うむ。以前バスケットボール部員の一人が土産に買ってきた兵器だ」

「兵器?」

「簡単に言えば、物凄く不味いのど飴だ」

「ふーん…」

火燐は箱から一粒取り出してまじまじと見たり、匂いを嗅いだりした。

「普通の飴っぽい…?」

「火燐ちゃん。騙されてはいけない」

が、駿河の忠告虚しく火燐は飴を口に含み…

兄と同じく顔をしかめた。

「なにこれ…」

「ちなみに北欧では普通に食べられていて人気だ。
日本の納豆や梅干しと同じだな」

「う…解説ありがとう神原先生…でも、これ無理…」

と兄の後を追った。

「みゃふふふふ!」

笑い転げる一夏に、撫子と月日が手を伸ばした。

「ねぇ撫子ちゃん」

「もー。言わなくてもわかってるよ月日ちゃん」

二人は一夏をくすぐり始めた。

「ひみゅっ!みゃふふ!にゃひっ!」

「それそれー!」

「一夏君かーわいー!」

無論そこにロリsが入らない訳もなく、エレン、リム、円香も入る。

「あら、面白そうな事してるわね。私達も行くわよ神原」

「うむ!」

ひたぎと神原も加わり、一夏はいっそう実をよじる。

それも猫っぽい動きだった。

と、そこで神原が和から抜け、見ていた箒の隣に来た。

「なぁ、ご主人様」

「ん?」

「あれを一夏君に使うのはどうだろうか」

「アレ…?」

箒は首を傾げたが、直ぐに合点が行った。

「ふむ……暦さんも居ないことだし、まぁ…構わんか…。
いや…問題はエレン達か…」

アルシャーヴィン姉妹も、円香も箒からすれば『他所の子』だ。

円香は義妹(正確にはまだ違う)だが保護者は千冬だ。

「ん?どうせ分からないのではないか?」

「……………………………そうだな」

箒がリリムキッスの起動式をロードする。

「奏。弾くなよ」

一拍置いて、箒が術を発動させた。

刹那、一夏の様子が豹変した…!












少しして、暦と火燐が戻ってきた。

「なんだよこの空気…おかしくね?」

「………………」

束が円香を、ひたぎがエレンを、駿河がリムを膝の上にのせている。

ロリ三人組はキョトンとした顔をしていたが、残りの面々は顔を真っ赤にしていた。

「いえ、その…色々あったのよ」

とひたぎが誤魔化しの決まり文句を行った。

暦が辺りを見ると、一夏が箒に膝枕されていた。

胸が大きく上下している。

「一夏君に何かあったのか?」

全員が黙った。

「すまない暦さん。私の悪ふざけのせいだ」

「いやぁ、私が止めればよかったんだけど、いっ君が可愛くてつい…ね」

と篠ノ之が言った。

「病気とかそういうのではないから、安心していいよこー君」

「なら、いいですけど…」

膝枕をされている一夏の顔は、真っ赤に染まっていた。

暦が一夏の頭を撫でようとして…箒に止められた。

「暦さん、いま一夏を撫でるのはオススメしない」

「?」

「まぁ、新しい扉を開きたいなら私は止めはしない」

箒が暦の手を放した。

暦はよくわからず、一夏の頭を撫でて…

「ぁっ…やぁ…」

「!?」

いきなり艶やかな声をあげた一夏に、暦が飛び退く。

「とまぁ、こういう訳だ」

察した暦が女子陣をサッと見渡す。

全員が全員、目を反らした。

「……………………変態共」

暦がボソッと呟いた言葉に、数名がマゾに目覚めたとか目覚めなかったとか…












なお暦も新しい扉を開いたとか開かなかったとか…。
 
 

 
後書き
次回バトル回! のはず。 
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