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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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9部 ViVid!
6章 たまにはまったりな日常
  お手伝い

 今俺は、教壇の上で説明をしている。
まさか俺が教鞭をとる日が来るとは思いもよらないことだった。

 学院祭が間近に迫ったある日
うちのお姫様が晩御飯中に恐ろしいことを提案してきた。

「ねぇ、綾お姉ちゃん」

「なに?」

「お願いがあるんだけど・・・」

「ヴィヴィオには、私から武術や魔法は教えないよ
私が怒られるから」

 俺はちらっとなのはの方を見た。
監理局の重鎮達からのお願いが来ている。
はやてやリンディさん、クロノ等の重鎮達から・・・
まぁフェイトにもちらっと言われたような気がするけれど・・・
手取り足取り教えるな、綾式を広めるなと言うこと
見取稽古って言うのがあるのに・・・

「ちがう・・・ちがうよ
私にはノーヴェがしっかり教えてくれてるから十分だよ」

「ヴィヴィオが私にお願い?
お小遣いはアップしないよ」

「それもなのはママからもらってるから大丈夫だよ」

「ヴィヴィオが私にお願いって他に思い付かないのだけど?」

「えっとね、もう少ししたら学院祭が始まるでしょ」

「始めるね・・・私も楽しみだよ」

「うん、そこでお願いが」

「ヴィヴィオ達の学院祭だから私が表立ってはやらないよ」

「そんなことはお願いしないよ」

「なに?」

「お菓子作りを私を含めてクラスメイトに教えてあげてほしいの」

「面倒」

 俺は二つ返事で答えた。
確かにクリスチャン学校かも知れないけれど
全員がヴィヴィオ達みたいにしっかりしているとは思えない。

 ヴィヴィオは、俺の返事を受けてちらっとなのはの方を見たのを見逃さなかった。

「綾ちゃん」

「なに、なのは?」

「私からやってとは言えないけれど、理由を言ってくれないとヴィヴィオが納得しないと思うよ」

「ちょっとやって出来るものじゃないし、一回で教えるのは時間が足らなさすぎる
あと教えるの大変そうだし・・・」

 ぶっちゃけ面倒くさい

「ねぇ綾お姉ちゃんお願いします。」

 土下座とは言わないけれど、テーブルで頭をずっと下げてる愛娘を見て
心がおれない人はいるのか、おれ自身無駄な抵抗だと感じた

「なら賭けをしよう」

「賭け?」

「ヴィヴィオは学生だよね」

「うん」

「なら今度のテストで学年トップ10位にチームナカジマの面子が入れば良いよ
もちろんアインハルトも入るからね」

「え~、アインハルトさんは関係ないんじゃ」

「チームでしょ、私はどちらでも良いよ
教えなくても私に不利益ガアル訳じゃないし、
ヴィヴィオからチケットは欲しいけど、
その腹いせでくれなくても、聖王教会からもらうから大丈夫だし」

「そんなことはしないよ、来てほしいもん」

「どうする?」

「私は、その賭けに乗るけれど、返事は明日でもいい?
みんなに聞かないとダメだし」

「もちろん、ヴィヴィオ安心して、友人枠でミウラは入れないから」

「なんでって聞いても」

「ミウラの成績、ヴィータに聞いたらギリギリらしいから、賭けにならないから」

「・・・」

 はっきりいって、これは全然賭けになってない事は知っている。
ヴィヴィオにしろ、リオやコロナ
成績トップ集団で、アインハルトも成績優秀
こんなことやる必要な知って言うのはわかってる
いくら退屈な学校の勉強かもしれないけれど、
こうして楽しんで受けるとまた違う楽しさを見つけれるかもしれない。
一応の親心ってやつだ

 テスト結果は、案の定
全員クリアしやがった
ミウラはやはりと言うか
総合では平均ギリギリだったらしい
赤点を取らないだけでもいいとする
答えが決まってるもんだいなんて簡単なのにな
小学生の時アリサとそう言ってたら、
アリサをのぞく友人達からは、そんなの二人だけって突っ込みを入れられたのも懐かしい
やっぱり里帰りをしたら、アリサとすずかに会いに行こう

 そうして俺は教壇にたって教えているのだが、
後ろの方では、魔法喫茶のアトラクションで会議をしている。
食事を作るメンバーから何が作りたいのかをリサーチする。
簡単だからこれを作れって言うより、
自分達から作りたいものを作った方が絶対にいい
たとえ失敗したとしても

「そういえば、ヴィヴィオ?」

「なに綾お姉ちゃん?」

「当日の服装はどうするの?」

「準備金があるからそれで買う予定だけど・・・まさか」

「せっかくの学院祭じゃん。自分達で作ればいいんじゃない」

「綾お姉ちゃん、知らないかもしれないけれど服作るの難しいんだよ?」

「そうだね、流石に服を作れとは言わないけれど、エプロンならね」

 俺は何を作るか相談中にさっさとエプロン作っちゃった。

「はい、ヴィヴィオあげる」

 ちょうどメイドさんが着けてるエプロン風のやつを作った。

「あ、あの30分かかってないんですけど」

「昔、有坂さん達に教えてもらったから」

「さようで・・・」

「時間があったら作ってみれば、型紙と作り方のレポートあげるから」

「う・・・うん」

 俺は、後ろの方を注目してると、やはり操作系が得意っていっても
全員がコロナみたいに上手くできるはずがない
コロナも上手く教えているけれど、どうしても自分基準になってしまう。

「あと10分で纏めるからね」

 そう言って、俺は後ろの方に移動する。

「あ、綾さん」

「頑張ってるね、コロナ。ちょっといいかな?」

「あ、はい」

10本のリボンをアトラクションの組に全員渡す。

「綾さん?何をするのです?」

 俺は全員の目の前で腕をだし、
手首にリボンを巻き蝶々結びをした
もちろん魔法で

「コロナ出来る?」

「はい?」

 俺からの問いにコロナはしっかりと操作をしだした
苦戦しながら、少し時間はかかったけれど、やはり筋がいい
きちんと結べたみたいだ

「これが出来ると操作系の練習になるよ
本当は、友人の髪を結ったりすると委員だけど、
失敗すると最悪な結果になるから、慣れたらやってみるといいよ」

 これの失敗談ははやてがヴィータの髪を魔法で結った時に失敗した
髪の毛のバランスが悪かったり、力加減が失敗して涙目になったものだ
もちろんけしかけたのは俺だけど・・・

 俺が中学の時は女子のみだったけれど、
ここは共学だから腕ぐらいがちょうどいい
力加減や結び方で繊細なコントロール技術が着く
約束の10分になったので、教壇に戻り
アンケート結果は、やはりシュークリームがトップだった。
優しく、しっかりと教えたけれど、ヴィヴィオには少しだけ厳しく
身内だしね

 それから、約2週間見に来たけれど、全員筋がよく満足できるものが提供できそうだ
俺はそれを見て、全員に最高級の紅茶を提供した。
それほどまでに3種類のお菓子の出来やアトラクションの動作がいい感じだった。
当日が楽しみ

 俺も久しぶりに学園生活を思い出したかのような錯覚に陥りすごく楽しめた
ヴィヴィオに感謝をしたいぐらいだ! 
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