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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:51 立ちはだかる光輝の剣

 
前書き
エキシビションマッチの相手はトライスリーだった
初戦を戦うのはシオンとミツキ
親子であり共にロイヤルパラディンの使い手
この激闘を制するのは果たして 

 
新ギアースのお披露目のために行われるエキシビションマッチ
クロノ達チームトライスリーからはシオンが一歩前に出た
「この一年間、君たちがどこまで成長したか確かめさせてもらうよ」
そう言ってデッキを取り出すシオン
そんなシオンを見てミツキが一歩前に出る
2人ともデッキをコンソールにセットするとギアースが起動してファイトが始まる
その様子を伊吹たちを始め多くの協会関係者が見守っていた
「「スタンドアップ!」」
「ザ!」
「「ヴァンガード!」」

Turn:51 立ちはだかる光輝の剣

ユナイテッドサンクチュアリの光の神殿でアレクトスとヘロイーズが対峙する
「これが………新しいギアース」
本当に自分がユニットの姿になったような光景にミツキは驚きを隠せなかった
彼女の目の前には5枚の初期手札が浮かんでいる

「まさかお父さんたちが相手なんて」
「つーか、俺はあの3人がチーム組んでたこと自体初耳だぜ」
「あれ?言ったことなかったっけ?」
待機スペースで待ちながら話し合うタツマとミライ
「お父さんとお母さん、それにシオンさんをいれたチームトライスリー、いろんな大会を通して伝説を残してきたチームよ」

「ライド!敬忠の騎士 ディオティウス」
「ライド!呼声の宝石騎士 クリスティーン!更にさばるみーをコール」
ミツキの言葉通りに目の前のカードが盤面に置かれユニットが姿を現す
まるで本当に惑星クレイでファイトが行われているかのように
「さばるみーでディオティウスにアタック!」
さばるみーがディオティウスに飛びかかりその腕に噛みつく
【督励の騎士 アルビオン】トリガーなし
「ヘロイーズのブースト!クリスティーンでアタック、ドライブチェック」
【宝石騎士 さばるみー】トリガーなし
クリスティーンの剣がディオティウスを切り裂く
【ナイト・オブ・フラッシュ】クリティカルトリガー
「ライド!督励の騎士 アルビオン!更にコール!」
ヴァンガードの右隣にエスコート・イーグル、逆側に要撃の騎士 レドン
更にレドンの後ろにスカウティング・オウル

「一気に三列揃えてきた」
「シオンは速攻を仕掛ける気か」
「でも、中盤以降のこともきちんと見据えてる」
シールドを上昇させるエスコート・イーグルに後列からガード可能なスカウティング・オウル
攻撃一辺倒ではなくその先のことも見据えた布陣を整えている

エスコート・イーグルが真っ直ぐクリスティーンに向かっていくが
「ガード!」
さばるみーがエスコート・イーグルに飛びかかって攻撃を食い止める
「アレクトスのブースト、アルビオンでアタック!」
「ノーガード」
「ならドライブチェック」
【バーニングメイン・ライオン】クリティカルトリガー
「ゲット!クリティカルはヴァンガード!パワーはレドンに!」
アルビオンの振り下ろした武器がクリスティーンを切り裂き、更に追撃で振り上げた攻撃でクリスティーンは大きく吹っ飛ばされる
【宝石騎士 そーどみー】トリガーなし
【呼声の宝石騎士 クリスティーン】トリガーなし
「スカウティング・オウルのブースト、レドンでヴァンガードにアタック!」
倒れたクリスティーンにレドンの武器が振り下ろされる
「ダメージチェック」
【熱意の宝石騎士 ポリー】ヒールトリガー
「ゲット、ダメージ一枚回復」

「あっぶねぇ、ヒールが出なかったら一気に3ダメージ貰うところだった」
「一度ガードしてるのにこのダメージ、シオンさん本気だわ」
序盤から猛攻を仕掛けてくるシオン
速攻を得意とするミツキに対して敢えて序盤から力と力の激突を差し向けてきた

「ライド!涼風の宝石騎士、アルトガロ、さばるみーを後ろに下げて、そーどみーを前列にコール、そしてスキルでシェリーをコール」
能力でパワーを上げつつブースト役もこなせるシェリーをコール
シオンの速攻についていくためミツキも全力でこのファイトに臨んでいた
「シェリーでアタック」
「ノーガード」
シェリーの矢がアルビオンを貫く
【ナイト・オブ・フラッシュ】クリティカルトリガー
「ヘロイーズのブースト!アルトガロでアタック」
「バーニングメイン・ライオンでガード」
剣を片手に向かっていったアルトガロの前にバーニングメインが立ちはだかる
「ドライブチェック」
【誠意の宝石騎士 バートラム】クリティカルトリガー
「効果はすべてそーどみーに、そーどみーでアルビオンにアタック」
そーどみーが自らの武装でアルビオンに斬りかかった
残り手札2枚のシオンはこの攻撃をガードすることは出来ない
「ダメージチェック」
【督励の騎士 アルビオン】トリガーなし
【スカウティング・オウル】トリガーなし

「よし、一気にダメージ5」
「このまま決めに行ける可能性さえもある、けど」
ミライは心配そうにシオンの方を見ていた
両親と古い友人であるシオンの実力は彼女もよく知っている
「シオンさんがこの展開、読んでなかったとは思えない」

「君臨せよ!我が新たな剣!ライド!天命の騎士 アルトマイル」
白き鎧を身に纏ったシオンの分身
アルトマイルが剣を携えアルトガロを見据えている
「エトヴ・プレ」
アルトマイルの合図と共にエスコート・イーグルとレドンは身構えた
「アレ………ガレ!」
力強い合図とともに飛びかかるエスコート・イーグル
「バートラム!お願い!」
「次はアルトマイルだ」
バートラムがエスコート・イーグルの進撃を食い止めるとアルトマイルが真っ直ぐ向かってくる
「ノーガード」
「ツインドライブ」
【ヒーリング・ペガサス】ヒールトリガー
「ダメージ1回復!パワーはレドンに」
【要撃の騎士 レドン】トリガーなし
アルトマイルがアルトガロに鋭い剣撃を浴びせかける
【宝石騎士 ノーブル・スティンガー】クリティカルトリガー
「パワーはシェリーに!」
「(シェリーにパワーを振った………あの列は前のターンから空いている、ミツキのストライドはエヴァンジェリンか飛天の聖騎士、どちらもユニットが多い時に真価を発揮する、ここは揺さぶりをかけてみるか)」
レドンが真っ直ぐシェリーに向かっていく
「バートラムでガード!」
「(ガードしたということはユニットが足りない可能性がある、あの枚数では)」
今の攻撃をガードしたことでミツキの手札はわずか2枚
このファイト、両者ともにギリギリの攻防を仕掛けてきている
「ライド!導きの宝石騎士 サロメ!ストライドジェネレーション!」
エヴァンジェリンにストライドしたミツキはすぐさまスキルを使いアルトマイルを見据えた
「(本来ならこの先厄介になるエスコート・イーグルにシェリーで攻撃を仕掛ける場面、けど………私は逃げない!)」
シェリーは真っ直ぐアルトマイルへと向かっていった
その矢はアルトマイルの胸に突き刺さった
【青天の騎士 アルトマイル】トリガーなし
「エヴァンジェリン!天命の騎士 アルトマイルにアタック!」
「ジェネレーションガード!神衛聖騎士 イグレイン!更にナイト・オブ・フラッシュでガード!」
シールド合計とアルトマイルのパワーを考えるとこの攻撃を通すのは難しい
【純真の宝石騎士 アシュレイ】トリガーなし
【熱風の宝石騎士 シンベリン】トリガーなし
【導きの宝石騎士 サロメ】トリガーなし
三枚ともにトリガーなし
互いにギリギリの枚数で攻めている現状ではかなり苦しい
「そーどみー!」
「エスコート・イーグル!レドン!」
二体のユニットのインターセプトによって攻撃は阻まれる、本来なら必要なシールドは15000
インターセプトしただけでは足りないはずだが
「エスコート・イーグルのジェネレーションブレイク、勇敢!シールド+5000」
先ほどガードに使ったイグレインがジェネレーションゾーンにあることでスキルがつかえる
シオンはこれを狙ってヴァンガードにジェネレーションガードを使った
「ミツキ、この勝負決めさせてもらう、ストライド・ザ・ジェネレーション!光輝の剣 フィデス!」
綺場の後継者の証でもあるフィデスを使い勝負を決めに来るシオン
「ストライドスキル、希望の守り手を手札からスペリオルコール、希望の守り手にパワー+4000、希望の守り手のスキルで更にパワー+2000、フィデスのスキル、手札を1枚捨て、スレイマンをスペリオルコール」
スレイマンにはリアガードを増やせる能力とパワーを上げる勇敢がある
シオンは宣言通りこのターンで決めるつもりだ
「熟達の騎士 グレヌスをコール、ヴァンガードにアタック、スキルでパワー+4000」
スカウティング・オウルでブーストせずそのまま攻撃を仕掛けてきた、この後の追撃に備えているのだろう
「(スレイマンの効果を使うには手札を捨てなきゃいけない、お父さんは次の攻撃、必ずフィデスで来る、なら)」
そーどみーがグレヌスの攻撃を受け止めた
ミツキは最初のアタック、インターセプトすることを選んだのだ
「フィデスでヴァンガードにアタック!シェリーを退却!更に勇敢!スレイマンとスカウティング・オウルにパワー+5000!」
「ノーガード!」
ヴァンガードの攻撃をあえて受けに行くミツキ
ダメージは3、クリティカルトリガーが出ても1枚なら耐えきれる
「トリプルドライブ!」
【天命の騎士 アルトマイル】トリガーなし
【月桂の騎士 シシルス】トリガーなし
【ヒーリング・ペガサス】ヒールトリガー
「ダメージ1枚回復!パワーはスカウティング・オウルに!」
フィデスの放った光がサロメを襲う
【純真の宝石騎士 アシュレイ】トリガーなし
「さらにスレイマンでアタック!スキル発動!エスコート・イーグルを山札からスペリオルコール!」
スレイマンがサロメめがけて剣を振り下ろした
抵抗することもできず直撃を受けるサロメ
【導きの宝石騎士 サロメ】トリガーなし
「これで終わりだ!スカウティング・オウルのブーストしたエスコート・イーグルでアタック!」
エスコート・イーグルが真っ直ぐサロメに向かっていく
ミツキはダメージ5、この攻撃が決まれば負けてしまうが
「完全ガード!」
イゾルデがその攻撃を受け止めた
「ターンエンド、だがミツキ、わかっているはずだ」
3枚の手札を突き付けるシオン、その中身はすべて見えている
「(1枚はシシルス、もう1枚はスキルで手札に戻った希望の守り手、それにヒーリング・ペガサス、エスコートとスレイマンのインターセプトも残っている、リアガードのスカウティング・オウルも勇敢でシールド10000として使える、となるとお父さんのシールドはイグレイン前提で60000と完全ガード)」
しかもヒールトリガーで回復しダメージ4
「(オルビウス・アヴァロンならあのシールドを全て突破することも可能、だけどそれにはジェネレーションゾーンの表のカードが足りない、なら………)」
意を決して山札の一番上のカードを引くミツキ
「(そーどみー………トリガー次第になるけど、いけるかもしれない、シールドは確かに高いけど、本質は4枚のカード、なら!)」
山札から来た可能性に僅かでも書けるしかないミツキ
「ストライドジェネレーション!全盛の宝石騎士爵 エヴァンジェリン!そしてアシュレイ!そーどみーをコール!そーどみーのスキル!シンベリンをコール!更にシンベリンのスキル!アシュレイにパワー+10000!」
アシュレイとアルトガロ
リアガードのパワーは18000と46000、そしてヴァンガードは51000
「(ヴァンガードは確実に止める!)」
「エヴァンジェリンのスキル!すべての宝石騎士にパワー+9000!」
「アタックフェイズ開始時にアレクトスの効果で1枚ドロー」
シオンがドローしたのは天命の騎士 アルトマイル
追加のシールドを確保できない以上今あるカードでガードするしかない
「ヘロイーズのブースト!エヴァンジェリンでアタック」
「希望の守り手!完全ガード!」
アレクトスで引いた天命の騎士をコストにエヴァンジェリンの攻撃を止めるシオン
「(ここが勝負!イグレインのシールドにエスコート・イーグル、スカウティング・オウルと合わせて61000、その数値に届かせる!)」
【誠意の宝石騎士 バートラム】クリティカルトリガー
「効果はすべてアシュレイに!」
これでアシュレイのパワーは51000
イグレインだけでなくエスコート・イーグルかスカウティング・オウル、更にもう1枚追加のガードが必要になる数値だ
「セカンドチェック」
【誠意の宝石騎士 バートラム】クリティカルトリガー
「パワーはアシュレイ!クリティカルはそーどみーに!」
これでシオンは両方の攻撃を防がなくてはならなくなった
アシュレイのパワーはブースト込みで56000、シールド上昇のスキルをすべて使わなければ防げない
「サードチェック!」
【炎玉の宝石騎士 ラシェル】クリティカルトリガー
「効果はすべてアシュレイに!」
アシュレイに更にパワーが乗ったことでシオンはシールドをほとんど使わなければならなくなり
その場合そーどみーの攻撃を防ぐシールドがなくなってしまう
アシュレイがアルトマイルに向かっていく
「だが僕は諦めない!最後の瞬間まで!」
イグレイン、エスコート・イーグル、スカウティング・オウル、さらにスレイマンのインターセプトでようやくアシュレイの攻撃を防ぎ切るシオン
だが残ったそーどみーの攻撃は手札のシシルス1枚では防げない
「そーどみー!アタック!」
アルトマイルに鋭い前脚を振り下ろすそーどみー
【ナイト・オブ・ツインソード】
【反攻の騎士 スレイマン】

「やったぁ!」
勝利に喜んでその場で大きく跳ねるミツキ
「お見事」
そんなミツキを拍手で称えるシオン
デッキを手に取ってクロノ達の待つ待機スペースに戻る
「Bien joué, ma princesse」

「次は俺が相手だ」
威勢よくコンソールに立ったタツマ
一方トライスリーの待機スペースではクロノとトコハがじゃんけんをしていた
「「ポン!」」
チョキを出したクロノにグーを出したトコハが見事勝利
「へへっ、やったぁ」
「ちぇ、しゃあねえな、行ってくるよ」
渋々といった様子のクロノだったがコンソールに立つと鋭い視線でタツマを見据えた

「あんなお父さんの目………初めて見る」
その様子にミライも驚いていた

「スタンドアップ!ヴァンガード!」
秘められし才気 ルートにライドしたタツマがゆっくりと顔を上げる
「なっ!」
そして驚愕で目を見開いた
ミライとミツキにとってもそれは同じ
クロノのファーストヴァンガードはガンナーギア・ドラコキッドだったはず
だが今タツマの前に居るのは自身もよく知る青い竜のユニット
「クロノ・ドラン………」 
 

 
後書き
次回予告
「クロノ・ドラン………」
「あれって元々ミライさんがクロノさんにもらったカードなんですよね」
「ええ、それがどうして………」
「ミライさんはクロノさんが使っているのを見たことは?」

turn:52 クロノジェット・ドラゴン

「まだヴァンガードを始めたばかりのネオネク使ってた頃に………」
「タツマさん大丈夫なんでしょうか………」 
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