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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!

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新たな仲間

 エイダによると彼女は、この世界の闇の女神様らしい。
 だが“闇の力”というとあの魔王たちを思い出してしまって、俺としては警戒する。
 かすかにそういった闇の魔力を注意してみれば感じるきもする。

 とはいえあまりにも“無個性”な魔力で、“意志”も感じず、そのせいかもしれない……このハデスという女神の片割れからは、そこまで邪悪な気配がしない。
 これはいったい何なのだろう? と俺が不思議に感じているとエイダが、

「私達を手助けしてくれたのがハデス様……でもこの“闇の魔力”の噴出にこの方が関わっているのかしら」

 エイダが不安そうに言うので俺は、

「様子を見ないと分からない。魔力自体は……俺の知っている“邪悪さ”の気配がしない。だから、起きたらゆっくり話を聞いてみるといいかもしれない」

 そう俺が諭すと、エイダは安堵したようだった。
 そしてレオノーラはやはり竜であるので自分よりも上位の“神”なので気になるらしい。
 そういえばと俺は思って、

「レオノーラはプロセルピナやハデスといったこの世界の神々にあったことはあるのか? 前の世界では、上位の竜は大抵神に一度はあっていた気がするが」
「……妾はまだ幼いので、もう少し大きくなったら会いましょうねと言われていたのでまだあっておらん」

 レオノーラが不機嫌そうにそう答える。
 それを聞きながら俺は、幼女だからかと心の中で思った。
 と、そこで、

「ん、んん……」

 そう小さく呻いて、連れてきたハデスらしき少女が目を開ける。
 ぼんやりとした表情で天井を見て、次に俺の方を見て、

「誰? ……異世界人のようですが」
「……はい。プロセルピナ……様から呼ばれた異世界人です」
「だからプロセルピナちゃんのにおいがするのね。……私、また行かないと」

 そこで体を起こそうとした彼女だが、上半身を起き上がらせようとしたところで再び倒れてしまう。そして、

「……おきれない」
「まだ体が回復していないのでしょう」
「でも、“闇ギルド”という連中がこの、私たちの世界を破壊しようとしているのはと止めないと」

 そう言ってぼんやりとした目で告げる。
 このまま放っておいたら倒れてしまいそうだったのと、そして、

「貴方はハデス様でいいのですね」
「はい」
「俺達も……エイダも“闇ギルド”関係を追っているんだったよな?」

 それにエイダが頷いて、そして俺の言わんとしていることを察したらしく、

「ハデス様、私達と一緒に行動しませんか? 一人よりも複数の方がいいでしょう。この状態では一人で動くのは危険すぎます」
「……よろしいのですか?」

 その問いかけに俺にエイダ、レオノーラは頷いた。
 そもそも弱っている人間……ではなく神を放っておくのも気が引ける。
 そう俺が言うとハデスが、

「ありがとう。この世界の子も、異世界の子も、みんな優しいね」

 と言って微笑む。
 美少女のほほえみは破壊力がある、そう思っているとそこで、

『話は聞かせてもらったわ。またハデスちゃんは一人で抱え込んで!』

 そんな、俺がこの世界で一番初めに聞いた声がするとともに、プロセルピナという女神がどこからともなく宙に現れたのだった。 
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