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オズのトロット

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第十幕その一

                第十幕  王様と王女様
 一行はノーランドの国に入りました、これまで色々な国を巡ってきましたがこの国はどうかといいますと。
 オズの国の中では普通のお国で、です。カルロスは少し拍子抜けしたみたいに言いました。
「これまで独特の国ばかりでしたが」
「それでもよね」
「この国は普通ですね」
「オズの国の中ではね」
 トロットもこう応えます。
「普通よね」
「はい、お魚がお空を飛んでいても」
 見ればお空の上で本当に飛んでいます。
「オズの国では普通ですから」
「そうでしょ、この国自体はね」
「普通のオズの国ですね」
「そう言っていいのよ」
「ハイランドとローランドやメリーランドと比べたら」
「普通なの、ただ全部普通かっていうと」
「違うんですね」
「そうよ、見て」
 ここで、です。トロットは自分達から見て左手にある湖を指差しました。するとその湖の中からです。
 大きな首が出てきました、細長い首と小さな頭を持つそれは。
「恐竜ですか」
「この国は恐竜が一杯いるのよ」
「オズの国の中でもですか」
「そうなの、この国は恐竜が一番多いの」
 オズの国の中でもというのです。
「そして恐竜さん達と皆がね」
「仲良くなのね」
「暮らしているのよ」 
 そうしたお国だというのです。
「この国はね」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
 さらにお話するトロットでした。
「色々な種類の恐竜がいるわよ」
「あの恐竜は確か」
「ブラキオサウルスかな」
 ジョージはその頭を見ていいました。
「完全に丸くなくて額のところが出ているから」
「あそこにお鼻の穴があるしね」
 神宝はその出ている額にそれを見ました。
「それじゃあね」
「私は恐竜のことはよくわからいけれど」
 ナターシャは男の子達程恐竜には詳しくないみたいです。
「あの大きさだとそうかしら」
「見れば大きな湖で周りにも恐竜さん達がいるわね」
 恵梨香は湖とその周り全体を見て言いました。
「何十匹も」
「あそこは恐竜の湖なのよ」
 トロットは五人に笑ってお話しました。
「ブラキオサウルスのね」
「やっぱりブラキオサウルスですか」
「その恐竜ですか」
「何かと思ったら」
「その恐竜なんですね」
「ブラキオサウルスっていう」
「そうよ、あの恐竜はああして湖の中にいることが多いのよ。前にも会ったかお話したわね」
 こうも言ったトロットでした。
「あの恐竜のことは」
「そういえば」
 カルロスはトロットのお話を聞いてそのことを思い出しました。
「そうでしたね」
「他にも色々とね」
「恐竜が多いお国なんですね」
「そうなの、そして王宮に行けば」
 そうすればというのです。
「もっと面白いものが見られるよ」
「といいますと」
「そう、それは行ってみてのお楽しみよ」
 その王宮までというのです、こうしたことをお話してそうしてなのでした。皆は湖を見つつ王宮に向かって進んでいきます。
 そして王宮があるノーランドの都まで来るとです、何と。 
 街は城壁に囲まれておらず街の中では色々な種類の恐竜達が街の中を闊歩していて街の人達と仲良くお話をして遊んでいます。 
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