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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:49 少女と時空竜

 
前書き
ミライとミキのラストファイト
既に自身の進む道を見つけたミキはミライを追い詰めていく
一方のミライもこのファイトの中で自身の可能性を探そうとしていた
はたしてこのファイトに勝利するのはどちらか 

 
「ライド!プログレスセコンド・ドラゴン!」
プログレスセコンド・ドラゴンが咆哮を上げ姿を現した
ドランはその姿を見据えながら必死に身構える
「ライド!クロノエトス・ジャッカル!ドランを移動して、その前にもう1枚ジャッカルをコール!」
ヴァンガードとリアガードにそれぞれクロノエトス・ジャッカル
そしてリアガードのクロノエトス・ジャッカルの後ろにはドランがいた

Turn:49 少女と時空竜

ヴァンガードのクロノエトスが杖を構えプログレスセコンド・ドラゴンに向かっていく
だがそんなジャッカルの進路を床をひっくり返して阻むウル・ワタル
「ドライブチェック」
【刻獣 スピアヘッド・ユニコーン】トリガーなし
ジャッカルの杖はウル・ワタルのガードに阻まれる
「ドランのブースト、リアガードのクロノエトス・ジャッカルでヴァンガードにアタック!」
リアガードのクロノエトス・ジャッカルが振り下ろした杖がプログレスセコンド・ドラゴンの頭を直撃する
【スチームメイデン イシュメ】トリガーなし
「ライド!有為転変のギアピーコック!リアガードにもう一体のギアピーコックをコール、リアガードのギアピーコックでアタック」
ギアホークのブーストを受けたギアピーコックが真っ直ぐ飛翔してその翼をクロノエトス・ジャッカルに叩きつけた
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
「ヴァンガードのギアピーコックでアタック」
「ラッキーポッド・ドラコキッドでガード!」
トリガーでパワーが上がっているうえヴァンガードのギアピーコックにはブーストがない
この攻撃はまず通らない
「ドライブチェック」
【スチームキーパー ラバシム】トリガーなし

「お互い一度ずつ攻撃してダメージ1、手札が4枚のリアガード2体か」
「かなりギリギリの攻防ですよね、まだ序盤なのに」
「お前が言うな速攻デッキ」

「似てるんだよ、あの二人」
そんな盤面の状況を見ながらクロノがふと呟いた
「俺に似てバカみたいにまっすぐで、それでいて大好きなんだ、ヴァンガードが………ギアクロニクルが」

幼いミライにクロノ・ドランを託した日のこと
ヴァンガードを始める時自分と同じがいいとせがんで困らせられた日のこと
今でもクロノははっきりと思い出せる

「クロノビート・バッファローでアタック!」
このターンミライは追加のコールをせずライドしたヴァンガードで攻撃を仕掛けた
「ドライブチェック」
【時を刻む乙女 ウルル】ヒールトリガー
「ダメージ1枚回復、パワーはクロノエトスに」
【ワクワク・ワーカー】スタンドトリガー
「ヴァンガードにパワー+5000、リアガードのギアピーコックをスタンド」
「クロノエトス・ジャッカルでアタック」
「ギアピーコックでインターセプト」
このターンでも与えたダメージは1枚
だが回復によってミライが優位に立った
「少し前にクロノさんに聞かれたの、この大会が終わって、その先のことを考えているのかって………」
ミキの言葉にミライも手をぎゅっと握った
元々環境の変化についていけず鈍ってしまった感を取り戻すために出場したミライ
あの頃のように、いや、もっと強く
そう願って出場したこの大会
この先自分が何をしたいか………ミライにそのイメージはまだない
「私はクロノさんのように、みんなに認められるファイターでありたい、ギアクロニクルと共にありたい、だから協会へ行く!掴んで見せる、かつてクロノさんが選ばなかった道を!クランリーダーに私はなりたい」

「(選ばなかったって言うか………認定試験落ちたんだよなぁ)」
過去の苦い思い出がよみがえったクロノは苦笑しつつミキの背中を見つめた
自分への憧れだけで戦ってきたその背中は、今は大きく見える
「どうするミライ………今のミキは強いぜ」

「ライド!イフェメラルワンド・ドラゴン!」
イフェメラルワンド・ドラゴンが杖を掲げクロノビート・バッファローを見据える
その姿はいつもより大きく感じた
気迫でミライは押されている
「アップストリーム・ドラゴンをコール、ギアホークのブーストでアタック」
アップストリーム・ドラゴンの歯車がクロノビートに襲い掛かる
【刻獣 ラッシュ・ボア】クリティカルトリガー

「またダメージトリガーでヴァンガードのパワーが」
「トリガーを引かないとイフェメラルワンドの攻撃は通らない」
「けど、今のミキなら………」

「ツインドライブ!」
【アップストリーム・ドラゴン】トリガーなし
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「(やっぱり引いてきた、しかもヒール)」
「ダメージゾーンのイシュメを回復!パワーはイフェメラルワンドへ!」
イフェメラルワンドの杖から放たれた光がクロノビートの巨体を転倒させる
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし

「今のミキは強い………私のやりたいこと………」
明確な目標を定めた今のミキに対して、自身の望む世界が見えないミライ
「スタンドアンドドロー」
ドローした時を刻む乙女 ウルルのカードを見て自身のGゾーンを見つめる
「こうなったら今の私にできるすべてをこのファイトで出し切る………それに………きっと私にも見つけられる気がする、だから、力を貸して」
ミライの手の中にはクロノジェット・ドラゴン・G
クロノから受け継いだ彼女の分身
「駆け抜けろ!共に進む新たな世界!ライド!クロノジェット・ドラゴン・G!」
いつものようにマフラーのような装飾をはためかせ立つクロノジェット・ドラゴン・G
その眼は真っ直ぐイフェメラルワンドの姿を見据えていた
「ストライドジェネレーション!」
クロノジェット・ドラゴン・Gを包み込んだ炎が翼のように広がってその中から機械仕掛けの怪鳥が姿を現す
「超刻獣 アヴニール・フェニックス!」

「新しいGユニット!?」
「あんなもんいつの間に」
「タツマさんが言わないの」
ここにきて登場した新たなGユニットに驚くミツキとタツマ
なんだか久々のようなやり取りを挟みつつミライのターンを見守る

「ストライドスキル、手札からスピアヘッド・ユニコーンをコール、ドランをタイムリープしてクロノエトス・ジャッカルをもう1枚、スピアヘッドの後ろにコール、元々いたクロノエトス・ジャッカルでアタック」
ジャッカルの杖が振り下ろされる
【スチームバトラー ウンダルル】トリガーなし
「続けてスピアヘッドでアタック、スキルで山札の上から4枚確認して、クロノエトス・ジャッカルをコール」
追加のユニットがコールされ更に攻撃が可能となる
「(ここでトリガーが出れば)ダメージチェック」
【プログレスセコンド・ドラゴン】トリガーなし
トリガーを期待したミキだがトリガーは出ず
「アヴニール・フェニックスでアタック!アタック時にスキル発動!Gゾーンの同名を表にして、山札の上から5枚を公開!表のGユニット1枚につき2枚までその中の十二支刻獣をコールできる!」
【クロノファング・タイガー・G】【ドキドキ・ワーカー】【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】【クロノファング・タイガー・G】【クロノクロウ・モンキー】
「クロノファング・タイガー・Gとリボルバー・ドラコキッドをスペリオルコール」
「ジェネレーションガード!ハイブロースチーム ラファンナ!ギアピーコックをデッキに戻して、邯鄲の夢のギアキャットをスペリオルコール」

「確実にアヴニール・フェニックスの攻撃を止めに来たか」
「ミキさんのデッキで一番高いシールドが出せるのはラファンナのはずですからね」
トリガー2枚以上必要なガード
ミライの連続攻撃に備え確実な防御を心掛けた
「トリプルドライブ」
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
【クロノクロウ・モンキー】トリガーなし
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
「クロノファングでアタック!」
両腕を掲げイフェメラルワンドに迫るクロノファング
「ガード!」
アップストリーム・ドラゴンがクロノファングに体当たりを仕掛けてその攻撃を阻止した
「リボルバー・ドラコキッドのブースト、クロノエトス・ジャッカルでアタック!」
クロノエトス・ジャッカルの杖による攻撃が命中しイフェメラルワンドはその場に倒れた
【変革を呼ぶギアイーグル】トリガーなし
【エクステンドマグネ・ドラゴン】トリガーなし

「っしゃあ!ダメージ5!」
「しかも手札はわずかに3枚!次のターン決めに行けますよ」
両手を叩き合って喜ぶタツマとミツキ
だがトコハの表情は険しかった
「(そう簡単に行くとは思えない)」

「ストライドジェネレーション!時空竜 クロノスコマンド・レヴォリューション!」
レヴォリューションの効果でミライの4体のリアガードが時空の穴に吸い込まれていく
ギアホークのパワーは+20000
さらにギアキャットの効果で10000のパワーアップ
「ギアピーコックをコール、ギアホークのブーストでギアピーコックでアタック」
43000の攻撃を止めることは出来ずノーガードするミライ
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
「レヴォリューションでアタック!」
「ノーガード!」
「トリプルドライブ」
【スチームメイデン イシュメ】トリガーなし
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
レヴォリューションの放った光がクロノジェット・ドラゴン・Gに襲い掛かる
【クロノクロウ・モンキー】トリガーなし

「これで4対4………次のミライのターンが勝負」
「でも、あの手札に攻撃に使えるユニットがどれだけ残っているか………」

「ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ギアネクスト!ストライドスキル!ドキドキ・ワーカーをタイムリープしてクロノエトス・ジャッカル、手札からクロノクロウ・モンキーをコール」

「何とか1列作れたな、クロノクロウのスキルでパワーも十分だ」
「けど、ミキさんは前のターンにダメージを回復している、それに」
ミツキの不安の理由、タツマにもわかっていた
イフェメラルワンドにはあのスキルがある

「ジェネレーションゾーンのクロノスコマンド・ドラゴンを表に!イフェメラルワンドのパワーを+10000!更にジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!」
パワーは合計41000
3枚すべてトリガーなら通すことが出来る
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
【クロノファング・タイガー・G】トリガーなし

「っくぅ、惜しい!あと1枚」
「次の攻撃は?」
「無理ね、通らないわ」

「今めくったクロノボレーと、リアガードのクロノクロウを山札に戻して、ギアネクストをスタンド、再びギアネクストでアタック!」
「ラバシムで完全ガード!」

「そうか!あのラバシム序盤にドライブチェックで」
「そう、ミライがこのターンで決めるには最初の攻撃を通すしかなかった」

「クロノスコマンド・レヴォリューションのスキル!リアガードを山札へ」
再び盤面を一掃されてしまうミライ
「ギアピーコックのスキルでタイムリープ!スクエアワン・ドラゴン!更にイシュメをコール」
ギアホークの上昇値が足りないためミキのリアガードも足りていない
だがイシュメは後列からアタックできるユニット
攻撃の回数は十分だ
「イシュメでアタック!」
イシュメの矢がクロノジェット・ドラゴン・Gを貫く
【クロノエトス・ジャッカル】トリガーなし
「クロノスコマンド・レヴォリューション!」
「ジェネレーションガード!久遠の時乙女 ウルル!ヘテロラウンドを表にしてスキル!表のGユニットは5枚!シールド+25000!」

「っしゃ!レヴォリューションの攻撃は通らねえ」
「次のスクエアワンを止めることが出来れば」
「(Gゾーンの表が5枚………もしかして)」

「トリプルドライブ!」
【ワクワク・ワーカー】スタンドトリガー
「スタンドトリガー!パワーをスクエアワンに、イシュメをスタンド!」

「マジかよ!ここで攻撃回数が増えるのか!」
「これじゃあ次のミライさんの攻撃は………」

【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「パワーはイシュメに!ダメージ1枚回復」
【スチームファイター マシュダ】クリティカルトリガー
「効果はすべてスクエアワンに!イシュメでアタック!」
「ガード!」
ドキドキ・ワーカーがイシュメの矢をその小さな腕で何とか弾いた
「まだよ!スクエアワンにギアホークのブーストを付けてヴァンガードにアタック」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!」
ミキの攻撃を凌ぎ切ったミライ
だが手札4枚のうち1枚はヒールトリガー
ダメージも4、スクエアワンのスキルでソウルも補充されている
「このターンに………すべてをかける!」
意を決してドローしたミライのカードはクロノファング・タイガー・G
「ストライドジェネレーション!時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン!ジェネレーションブレイク8!」
この大会はじめて登場したユニットに会場は歓声に包まれた
「カウンターブラスト、ソウルブラスト、山札の上から8枚バインド!」
「GB8………まだそんな切札が」
「スチームテイマー アルカ!クロノファング・タイガー・G!2枚ずつコール!」
両サイドのリアガードを強引にそろえ無理やりにでもこのターンに決めようとするミライ
このユニットであれば決められるという確信があった
「クロノファングでアタック!」
「ダメージチェック!」
【邯鄲の夢のギアキャット】スタンドトリガー

「だー!ここでダメージトリガーかよ!」
「ミライさん!」

「どんな能力か知らないけど、勝負を焦ったわね!このターン必ず凌ぎ切って次の私のターンで決める」
もう一体のクロノファングの攻撃をギアピーコックのインターセプトで凌いだ
「ビヨンドオーダーでアタック!」
「ジェネレーションガード!ハイブロースチーム ラファンナ!イシュメをデッキに!邯鄲の夢のギアキャットをスペリオルコール」

「だめだ!この攻撃は通らない!」
「ミライさん!」
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
「ビヨンドオーダー・ドラゴンの獲得したスキルを発動」
「効果は!?」
「ドライブマイナス1してスタンド!メインフェイズとバトルフェイズをもう一度行う!」
「なっ!?事実上の追加ターン!?」
トリガーで獲得した4枚の手札に再び手をかけるミライ
「クロノジェット!メスキア!ラッキーポッド・ドラコキッド!」
ラッキーポッド・ドラコキッドが登場するとすぐさまソウルに入りクロノジェット・ドラゴン・Gのパワーを上げた
「(あの列の要求はこれで10000………)」
「ドキドキ・ワーカー!お願い!」
最後の1枚ドキドキ・ワーカーをコールして勝負に出るミライ
「ビヨンドオーダー・ドラゴンでヴァンガードにアタック!」
「ラバシム!」
ビヨンドオーダー・ドラゴンの攻撃は完全ガードで受け止めた

「まだ持ってたのか!?」
「でも、ミキさんの手札はもう………」
ビヨンドオーダー・ドラゴンのパワーはイフェメラルワンドのスキルで止められる数値ではない
そのためミキは完全ガードを使わざるを得なかった
「私決めた、いつだって私の心はギアクロニクルと………ヴァンガードと共にある、私はヴァンガードファイトにいつまでもかかわり続けていきたい、自分がどこまで行けるのか知りたい………だから行く!プロの世界に!」
【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
リアガードのクロノジェットのパワーが上昇
ミキの手札はシールド10000のカード1枚
だが必要なシールドは15000、もうミキに防ぐ手立てはない
「クロノジェット・ドラゴン・G!アタック!」
メスキアのブーストを受けフィールドを駆け抜けるクロノジェット・G
イフェメラルワンドの鳩尾に拳を叩き込んでそのまま貫いた
【イフェメラルワンド・ドラゴン】 
 

 
後書き
次回予告
「そっか、ミライはプロのファイターに」
「私はモデルだけじゃなくて、いろんなお仕事もやってみたいです」
「俺はまあ、考え中かな」

turn:50 これからの道

「そういえば、優勝したら三人で写真撮らないかって話来てるんです」
「えっ!?それ………やるの?」
「お前耳まで真っ赤だぞ」 
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