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オズのトロット

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第八幕その七

「私達の国も皆オズの国の住人だから」
「公平にしないとってなってね」
「それでなのね」
「どの国にも同じものを贈らせてもらうの」
「宝石で造られた時計を」
「贈らせてもらうわ」
 メリーランドにもというのです。
「だからね」
「喜んで受け取らせてもらうわ」
 これが女王の返事でした。
「是非ね」
「それじゃあ」ね」
「受け取らせてもらうわ、それとね」
 女王からさらに言ってきました。
「プレゼントのお礼だけれど」
「こちらも用意しておりますぞ」
 女王とキャンディマンで言ってきました。
「プレゼントもあるしね」
「遊ぶ場所に案内致しますぞ」
「遊ぶ場所、そうか」
 言われてです、カルロスは気付きました。その気付いたことはといいますと。
「この国では食べる人はいないから」
「左様、ご馳走はありませんが」
 キャンディマンはそのカルロスに明るく笑って答えました。
「それでもです」
「遊ぶ場所があって」
「そちらで楽しんで頂きます」
「遊ぶ場所っていうと」
「ここは凄いテーマパークがあるんだ」
 キャプテンがここでカルロス達にお話しました。
「オズの国でも屈指のね」
「テーマパークですか」
「そうなんだ」 
 それがあるというのです。
「だからそこでね」
「遊んで、ですか」
「楽しもうね」
「とにかく凄いテーマパークでね」
「君達も絶対に楽しめるよ」
 教授とモジャボロもカルロス達にお話します。
「実は億達も楽しみだし」
「わくわくしている位だよ」
「私も行かせてもらうから」
 身えば女王もにこにことしています。
「今から夜まで、明日もね」
「楽しんでなのね」
「私達のおもてなしを受けてね、そしてでね」
 それでと言う女王でした。
「お食事は我が国にはないけれど」
「そこは心配無用よ」
 トロットが女王に笑顔で答えました。
「私が持っているから」
「あっ、そうね」
「だからね」
 それでというのです。
「そのことは心配しないで」
「それじゃあね」
「皆で楽しみながら」
「おもてなしを受けてね」
 こうお話してです、そのうえでなのでした。
 一行は女王とキャンディマンにテーマパークに案内してもらってです、そのうえで皆でテーマパークの色々な場所を巡って楽しみます。
 そのテーマパークの中で、です。トロットはカルロスに尋ねました。
「どうかしら、このテーマパークは」
「面白いですね、しかも普通のテーマパークでなく」
「全部おもちゃで出来てるわね」
「そこも面白いですね」
 見ればコーヒーカップもジェットコースターもバイキングもメリーゴーランドもです、全部おもちゃのものです。働いている人達もおもちゃやお人形、そしてぬいぐるみの人達です、一行の隣にはぬいぐるみの兎が楽しく踊っています。
「全部おもちゃというのも」
「そうでしょ、何しろおもちゃの国だから」
「全部がですね」
「そう、おもちゃなのよ」
 そうだというのです。 
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