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艦娘達と少し頼りない提督

作者:Kei督
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着任~艦隊合同作戦
  鎮守府防衛戦〜夜の光には乙女が似合う〜

 
前書き
お久しぶりです。去年の夏頃からバタバタし出し、落ち着くまでかなりの時間を要しました。と言うわけで頑張って続きを書いて行こうと思います。知り合いからそろそろ書けよと急かされながらの復帰ですので、ご容赦ください。後艦これに触れるのも久しぶりなので細かいところはスルーしてくれると嬉しいです。 

 
襲撃十分前鎮守府内にて
「ねぇ〜榛名〜」
「何ですか?川内さん、トイレならあっちですよ」
夜の見回り中の2人は、関係のない会話をしながら巡回していた
「それにしても、江風ちゃんが1人で見回りに行くとは、あの子もここに来てから成長したのね」
川内は頷きながら
「あの子、山風が頑張ってるって話を聞いて自分も負けてられないってなったらしくて、来た頃は提督見て怯んでたあの子があんなにたくましくなるなんてねー」
榛名は苦笑いをしながら
「駆逐艦の子達から見たら、ここの提督は怖いですよ。特にあの人午前中何か凄く機嫌悪そうに見えるくらいですから。」
「でもさ、榛名は珍しかったよね。提督見ても特に驚くような反応しなかったしさ」
川内に質問されるように言われると
「何ででしょうね?昔、提督に似たオーラ出してる死神みたいな人を見たことあるからですかね?」
「いや、それ絶対提督だよ」
と、川内が食い気味にツッコンだ
「それにしても、今日は静かですね。いつもなら提督がアイスを食べたい人って放送流すんですけど」
「え、何それ私知らないんだけど」
「だって川内さん基本、夜の海域を巡回してらからじゃないんですか」
「そうかぁ、今までのところはさぁ、夜に騒ぐ奴が居るかって怒られたけど、ここの提督は夜に巡回を出させてくれるから、私にとってここは、最高の鎮守府だよ」
「それは良かったわね、私も同じよ」
2人が話をしていると、榛名の持っていた無線が鳴った
「はい、こちらは榛名と川内」
「榛名さん、聞こえますか?緊急事態です。我が鎮守府が、敵に強襲されます。現在アイオワさん達が食い止めていますが、敵の少数部隊が陸路からの侵入を試みているため、駆逐艦の艦娘達を空母と戦艦の寮に集めて下さい。」
「りょ、了解しました。」
榛名はそう言うと無線を切った
「ん?さっきの無線どんな話だったの?」
「鎮守府が深海棲艦に襲撃されているそうです」
「この辺りが静かなのはそれが理由かぁ、で、榛名はどうするの?」
「私は駆逐艦寮に行きあの子達を避難させます。」
「了解、じゃあ私は江風を探しに行ってくるよ」
川内はこの事態に動揺せず、平静を保っていた。榛名にはそれが何回も死線を人間の対応にも見えた
「川内、後は頼みますよ」
「分かった、これが終わったらまた、私の話を聞いてくれると嬉しいな」
「それって、世に言うフラグになりませんか?」
その言葉を川内は笑いながら
「こんなんじゃ、私は死なないよ。」
と、言いながら榛名の反対側へと走って行った。
「さて、私も頑張らなくちゃ」
と、自分に言い聞かせるように榛名は駆逐艦寮へ向かった。

〜近郊海域〜

アイオワとサラトガは未だに全員を処理できずにいた
「ねぇ、アイオワ今で何人捌いた?」
「んー、今で50ちょっとかしらね」
「それにしても何でこんな所に大勢で来るのかしらね、サラ」
「長い間全力出してんのにまだ喋る余裕あるのかよ」
宮本も話す余裕があるが2人に比べると疲労が分かる
「で、連絡はしたんだろうな?」
宮本が確認を取ると
「勿論したわよ、でもあっちからかかって来たわよ。」
「ちなみに誰の声だった?」
「神通ちゃんみたいだけど何かあった?」
「やっぱ、武器何個か置いて来て正解だったかな」
「ん?何のことかしら?」
アイオワは不思議がりながら聞くと
「それは置いといて、このままじゃ埒があかないからこの周辺を吹っ飛ばすことにしたから、2人もそろそろ下がってくれ」
そう聞くとサラトガは目を光らせて
「て言うことは、装甲をフルで回すって事よね!」
「ああ、そうだよ。出来れば明けるまでにケリを付けたいからな、多分俺は反動で当分力が使えなくなるだろうから頼む」
「私は、あっちの方が好きなんだけど、終わったらモフらせてくれるの?」
宮本は呆れながら
「ああ、今回の礼がそれで良いのならな。じゃ、俺は前へ進むからよろしくな」

〜戦艦寮付近〜

川内は江風を見つけ集合場所へ向かって行ったが
「江風、早く!」
「は、はい川内さん」
2人は敵の少数に見つかり、逃げていた
「さて、どうしたものかな。非常時故に援軍は呼べない、来たとしても江風を守りながらではいつまで持つか。」
多分これしか無いのだろうと、川内は分かっていた
「江風、神通から夜逃げた時に使ったアレまだ覚えてる?」
「川内さんの合図で閃光弾打つやつですか?」
「覚えてるなら大丈夫、今から言うことをしっかり聞いて」
「でも、それじゃあ川内さんが」
「私のことは心配無用!私が合図したら、閃光弾を撃って。その後走って戦艦寮に行きなさい!」
「分かりました、旗艦の命令ですからね」
「それじゃあ、行くよ。3、2、1、0!!」
合図と共に眩い光が溢れた普段の深海で活動している者にはかなりのダメージになるだろう
「川内さん、絶対に帰ってきて下さい!」
そう言って江風は、森の中へ走って行った
「ヒトリハニガシタカ、ダガ、ノコリモヒトリダ。」
「それはどうかな?これで私は…」
川内は不敵な笑みを浮かべ
「ツヨガッテモムダダ。オマエハスグニシヌ。ダグアッ」
川内が急に居なくなり、気付けばさっきまで話していたものが、肉の塊になっていた
「やっと、全力が出せるってもんでしょ」
川内は瞬間移動にも等しい動きをしながら1人また1人と破壊されている。最後に残った深海棲艦は
「ナンダ、ナニヲシタンダ!」
聞いてきた
「何だと聞かれると返答に困るんだよねー。分かりやすく言えば、提督に教えてもらった護身術と神通に追いかけられてた時と同じ速さで逃げてたぐらいかな」
と、返答し
「恨むならここに来たことを恨むが良い」
と、最後に言い放ち敵を排除した。
「ふぅ、やっぱり陸で戦うと疲れるなぁ。でも、神通や提督に捕まって怒られるよりはマシかな」
その際誰も居なかったが、彼女の顔は月の光を浴びさぞ美しかったような。
「ん?海の方で大きな光が見える、提督がミサイルでも落としたのかな?まあ、取り敢えず寮に帰るかな」 
 

 
後書き
自宅のパソコンが劣化してしまい艦これもロクにプレイ出来ずはや1年が経ってしまいました。パソコンは家族共有なので、まだ再開出来る見込みはありませんので、新しいキャラとか何のこっちやになってます。
鎮守府防衛編は終わりです。またいつもの日常編が再開しますが、どうやったら長編シリアスが書けるんですかね?私が書くといつもネタを挟みがちなのでシリアスを書ける人が羨ましく思えます。 
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