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オズのトロット

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第七幕その六

「本当に美味しいから」
「それじゃあ」
 チェラブもそうして食べてみました、そのうえで笑顔で言うのでした。
「うん、美味しいよ」
「そうだね」
「こんな食べ方もあるんだね」
「ちなみに私のブランデーにはアルコールが入っているよ」
「教授は大人だからだね」
「そうだよ」 
 そうしたブランデーだというのです。
「そしてこれもまたね」
「美味しいんだ」
「そうなんだ」
 こうお話しつつ食べる教授でした。
「本当に美味しいよ、そしてメロンの後は」
「何を食べるの?」
「実は今それを考えているけれど」
「チョコレートはどうかな」
 見ればチェラブはもうチョコートを見ています。
「これは」
「あっ、それだね」
「うん、チョコレートも美味しいからね」
 だからだというのです。
「食べればいいよ」
「チョコレートならね」
 トロットが言うことはちいいますと。
「チョコレートパイもあるわよ」
「そのパイもあるんだ」
「そう、これも美味しいわよ」
 見ればトロットはチョコレートパイを手に取ってです、そのうえでにこにことして食べています。
「あとホットケーキもね」
「あっ、それもあるから」
「どうかしら」
「そうだね、メロンの次はね」
 教授はトロットのお話を聞いて言いました。
「チョコレートパイを食べて」
「そしてよね」
「シロップをたっぷりかけたホットケーキを食べよう」
 そちらもというのです。
「そうするよ」
「そうするのね」
「うん、そしてね」
 さらにお話した教授でした。
「今は葡萄ジュースを飲んでるけれど」
「チョコレートパイやホットケーキの時は」
「コーヒーにするよ」
 それを飲むというのです。
「熱くてクリープやお砂糖をたっぷりと入れたね」
「甘いコーヒーを飲むのね」
「そうするよ」
「そちらも美味しそうね」
「そう、コーヒーはブラックもいいけれどね」
「甘くしたコーヒーもいいのね」
「そうなのだよ、だからね」
 それでというのです。
「今はそちらを飲むよ」
「それじゃあ私も」 
 トロットは教授のお話を聞いて言いました。
「是非ね」
「そちらのコーヒーを飲む」
「そうするわね」
「それもいいね、じゃあね」
「今から飲んでみるわね」
 こう言って実際にでした、トロットはチョコレートパイを食べた後でクリープとお砂糖を入れたホットコーヒーを飲みました。そうしてです。
 にこりと笑ってです、こう教授に言いました。
「美味しいわ」
「そうだね」
「とてもね」
「コーヒーって美味しいんだね」
 ブルーインはそんな二人を見つつ思うのでした。
「そうなんだね」
「飲みたいの?」
「いや、僕はそうしたことをする必要がないからね」
 ブルーインはこうチェラブに答えました。 
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