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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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大洗対元白河&元青葉

「今日の練習は今週にある準決勝の事を頭に入れて模擬戦にします。チーム大洗とチーム白河+青葉で行うこと。場所は最初の練習場ね。各員移動。」
蝶野教官が出した指示にホッとする梨華と大狩流関係者の三人。
そのなかでも梨華は教室での出来事もあったため一番ホッとしてた。
「奥州流の三人も知っていると思うけど私たちは隠れながら隙を突いたり、囮を使いながら戦う大狩流。今回は前者の作戦を使う。フラッグ車は私たちの戦車。何かしつもんはある?」
「MBT-70二号車問題ありません。その作戦でいいです。」
「四号戦車E型も問題ないです。」
試合開始の空砲がとてつもなく大きかった。
「全車輌、砲弾装填。敵車輌を見つけ次第、各自攻撃開始。」
『了解しました。梨華隊長、今回の通信妨害はどうしますか?』
「通信妨害をするまでも無いでしょう。それにサンダース大付属高校の時に経験してるからすぐに対処されちゃうよ。」
『了解しました。』
『こちら四号戦車E型、了解しました。それと現在つりはし近くに89(t)戦車B型を発見しました。どうしますか?』
桜が梨華に質問しているが、
「囮の可能性がある。近くに仲間がいる可能性がある。注意して見てから発射を『ドォーン』・・・いまの音なに?」
『撃っちゃいました。』
『大洗チーム、1輌脱落。残り七輌。』
やっぱり作戦は無駄だった。
あの三人はどうにかして性格を直さないと。
『こちらMBT-70二号車。前方に3号突撃砲F型と四号戦車D型を発見しました。どうしますか?』
「バレないように隠れながら3号突撃砲のみを撃破せよ。」
『了解。』
的確の指示を出しながら移動するMBT-70一号車。
「梨華隊長、右斜め前方に八九式中戦車甲型とM三中戦車リーを見つけました。指示をお願いします。」
「見つからないように逆方向からの小ミサイル弾の発射という状況の制作するためにプラウダ高校の時のように実行せよ。」
「了解。」
絵里が急いで発射角を調整して、亜依が弾を装填した。
「装填完了しました。」
「調整も完了しました。いつでも撃てます。」
それを聞いた梨華が、
「裕香、二号車に連絡。同時に敵戦車を叩くと。」
「了解。『こちら一号車、こちらのカウントと一緒に砲弾を撃ってください。』」
『了解しました。』
「それではカウントを始める、9.8.7.6.5.7.3.2.1.0発射。」
一号車、二号車から放たれた砲弾と小ミサイル弾は的確に当たった。
『大洗チーム、三輌脱落。残り四輌。』
『流石は大狩流の後継者。でも負けませんよ。』
「桜たちも気を付けてね。」
『大丈夫です。なんて言ったって此方には桃がいますから。』
『前方に三式中戦車を発見しました。』
『梨華、撃っちゃうよ。』
「うん、頑張って。」
通信が切れる。
「大丈夫でしょうか?」
「まあ、問題ないよ。」
『大洗チーム、1輌脱落。及びポルシュティーガー行動不能により残り二輌。』
「ほらね。『全車輌警戒体制。特に四号戦車D型には要チェック。』」
「了解しました。」
『任せて、みほたちの戦車を後ろからずっと追ってるから大丈夫。』
『こちらも問題ないよ。』
梨華はこうもあっさりと敵戦車を倒せたことに違和感を覚えて、みんなに指示を出した。
『白河+青葉チーム、1輌脱落。残り二輌。』
「裕香はどこが負けたか状況を集めて。」
「了解。『二号車大丈夫ですか?』」
『大丈夫です。』
『四号戦車E型大丈夫ですか?』
『すみません油断しました。ルノーB1bisにやられました。敵戦車はそちらに向かいました。』
「『了解。』梨華、風紀委員の戦車がこっちに来るって。」
「森に隠れて装填。砲弾発射用意。」
「「「「了解。」」」」
迅速に準備をするみんな。
梨華は裕香に、
「はやたちにみほたちへの攻撃許可を。」
「了解しました。『はやさん、四号戦車D型を叩いてください。』」
『了解。』
「装填完了です。」
敵戦車が来るまで待機。

一方はやたちは、
「装填完了。いつでも撃てます。」
「カウント開始。5.4.3.2.1.0発射。」
「よっしゃー。」
「当たった?」
はやが外に出て見てみると、
「再装填を急いで。」
「了解。」
しかし、再装填を開始した時に、
戦車に砲弾が当たり、
『白河+青葉チーム、1輌脱落残り1輌。』
『ゴメン、やられちゃった。後は頼んだよ。』
『了解。はやもお疲れ。』

「来ました。」
「タイミングを決めて撃っちゃって。」
「はい。」
絵里が経験を元にタイミングを見計らい。
「ここです。」
引き金を引いた。
砲弾はキレイにルノーB1bisに当たった。
『大洗チーム、1輌脱落。残り1輌。』
「移動開始。目標は二号車のいた所。」
「了解しました。」
「なるべく木を利用しながら移動。」

みほたちも、
「かもさんチームの所に向かいます。」
「わかった。」

この二輌は性能的に考えれば梨華達が有理だが、土地を良く知っているみほたちにも勝ち目はある。
「まもなく中間地点です。梨華隊長、指示を。」
「いつでも撃てるように準備をしておいて。」
「了解。」
そんなことを言っている間に、
「四号戦車D型を発見しました。」
「向こうはこっちに気づいている?」
「まだか気づいていないと思います。」
すると梨華は、
「十分に引き付けてから発射して。」
「了解。」
緊張状態が続いた、
「いまだ。」
梨華が声を上げて合図を出した。
『大洗チーム、全車輌脱落、よって白河+青葉チームの勝利。』
梨華たちは3輌対8輌の対決に勝ったのである。
「やりましたね。」
さやねが梨華を励ましてくれた。
「良かった。本当に良かった。」

「よく勝てたわね。流石は国際強化選手ね。それに加えあなたたちは何をしたのかしら?」
蝶野教官は梨華たちを誉めると、みほたちには厳しい事を言った。
「すみません。」
代表としてみほが謝った。
「これで今日の練習は終わり、梨華は話があるからこの場に残ってね。」
「一同礼。」
「ありがとうございました。」

「昨日、戦車道連盟から連絡があったけど、どうして棄権をしたのか知ってない?」
「それは蝶野教官でも教えられないんです。」
「どうしてかしら?」
「今回の決定は選手が決めたことではなくて、お母さんが決めた事なんです。」
それを聞いた蝶野教官は、
「そう。なら仕方がないわね。」
「すみません力になれなくて。」
「いいのよ。決勝戦期待しているわ、白河女子高等学校の隊長。」
「やめてくださいよ。もう白河女子高ではないですから。」
「そうね。じゃあ失礼するわね。」
「お疲れ様でした。」

「会長、白河女子高等学校、北海学園からファックスが届きました。」
「で何人なの」
軽く紙を見て河島が、
「白河女子高等学校が23人、北海学園が16人です。」
「では全員を新設した体験科に入れておいてちょうだい。」
「分かりました。それと会長、なぜ青葉女学園の生徒を受け入れたんですか?」
「それはね。」 
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