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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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テリーの食事と再会の聖剣
  第31話 テリーのご飯はいずこへ?植物地獄、ウールジャングルに迎え!

side:??


イッセーたちがジュエルミートを捕獲してから3日ほどが過ぎていた。ココやサニーたちと別れたイッセーはテリーとオブサウルスをスイーツハウスに連れてきて新たな家族にした。その後は学業に励みながら放課後にリアスたちと特訓したり食材を食べたりと久々にのんびりと過ごしていた。


「行くよ、イッセー君!」
「来い、祐斗!」


 スイーツハウス周辺にある草原でイッセーと祐斗が模擬戦をしていた。祐斗は和道一文字を構えてイッセーに向かっていき上段から太刀を振るった。


「ナイフ!」


 イッセーは赤龍帝の籠手を出さずに素手でナイフを放つが祐斗の和道一文字に当たっても血は少ししか出ずに断ち切るまでには至らなかった。


「素手でナイフをするなんて……!」
「流石和道一文字、無傷ではいかなかったか」


 イッセーは左手でフォークを放つが祐斗は上空に飛び上がってそれをかわし、和道一文字を上段にかまえて大きく振りかぶった。


「龍鎚閃!」
「甘いぜ!」


 イッセーは迫りくる刃を両手でのナイフで挟み込み太刀筋をそらした。


「しまった……!?」
「これで終わりだな」


 そして祐斗の首に右手のナイフを突きつけたことによってこの模擬戦はイッセーの勝利で終わった。


「負けちゃったな、流石イッセー君だよ。でも籠手も使わないでナイフやフォークを出せるようになっていたんだね」
「ああ、ジュエルミートを食って細胞が進化したからかナイフやフォークを素手で、しかも両腕で出来るようになったからな。釘パンチも5連までなら素手で出来るようになったぜ」
「更に禁手にまで至ったんだよね。あっという間に先に行かれちゃったね」


 祐斗は羨ましそうにイッセーを見つめるがイッセーは首を横に振った。


「こんなんじゃまだまだ足りねえよ。あのGTロボの操縦者、ヴァーリは今の俺よりも圧倒的に強い。もっともっと強くならねえとな」
「……強さか」


 イッセーは祐斗に自分はまだまだだと言うが、祐斗はイッセーの言葉を聞いて何か悲しそうな目になる。イッセーが何かあるのかと思ったが聞かれたら嫌な事かも知れないので今はそっとしておくことにした。


「先輩、そろそろご飯にしませんか?夕食が出来ましたよ」
「おっと、もうそんな時間か」


 小猫が背後からイッセーに近づいて背中によじ登って夕食が出来たことを二人に告げる、イッセーは祐斗と小猫を連れてリアスたちが待つ場所に向かった。


「あ、イッセーさん。夕ご飯出来てますよ」
「お、美味そうだな」


 イッセーは目の前で焼かれている『フライアダック』の丸焼きを見て涎を垂らしていた。小猫が包丁でフライアダックを切り分けて皿に盛り付けていく。そして夕食の準備が終わるとイッセーたちは用意していた椅子に座って料理をテーブルに置いた。


「待たせて悪かったな。それじゃ皆、全ての食材に感謝を込めて……頂きます!」
「「「頂きます!」」」


 イッセーはフライアダックの肉を手でつかむと口の中に入れる。


「鶏肉の淡白な味わいに霜降り肉のようなとろける触感、更に高級ブランド豚のような甘い脂が口いっぱいに広がってたまんねえぜ!」
「手で食べるなんてちょっとお行儀が悪い様な気もするけど偶にはいいわね」


 イッセーたちはフライアダックの肉を全て食べてしまい骨だけが残った。するとイッセーは油を用意するとフライアダックの骨をその中に入れる。


「先輩、何をしているんですか?」
「骨を揚げてるのさ。普通鳥の骨は食えないがフライアダック、こいつは別だ。こうすることで骨まで食えるからな」


 油で揚げられたフライアダックの骨はカリカリに揚がっておりイッセーが骨を手に取りかじるとサクサクとした音が辺りに響いた。


「まるでスナックのような触感に鳥の軟骨の味がうめぇな、皆も食えよ」
「はい!」
「僕はちょっと……」
「わたくしももうお腹いっぱいですわ」


 イッセーと小猫はすさまじい勢いで食べていくが他のメンバーは満腹で見ているだけでお腹いっぱいになっていた。


「ふ~、食った食った。お腹いっぱいだぁ」
「イッセーさん、『ホワイトアップル』で作ったアップルパイとジュースがありますがそれも食べますか?」
「マジで!?食べる食べる!!」
「私も食べたいです!!」


 アーシアが持ってきたアップルパイにかぶりつくイッセーと小猫を見てリアスは苦笑いを浮かべた。


「本当にあなたたちってよく食べるわよね、慣れたと思っていたけど目の前で見てると唖然としちゃうわ」
「それに比べて……」


 朱乃がチラッと横を見るとそこにはテリーがいた、傍にはフライアダックの肉があるがテリーは興味を示さないで眠っている。


「テリーちゃん、本当に食べませんわね……」
「一体どうしたのかしら、このままだと栄養失調で死んでしまうわ」


 テリーはジュエルミートを食べたのを最後にまったく食事を取ろうとしなかった、どんな食材を見せても食べようとしないのだ。


「もしかして何かの病気なのでしょうか?私、心配です……」
「アーシアさん……」


 心配そうな表情を浮かべるアーシアに小猫は何も言えなかった。ここにいる全員がテリーを心配してるがどうしたらいいのか分からないのだ。


「俺も流石にマズイと思って色々調べたんだけど昨日世界の台所に行った時丁度十夢に会ったんで相談してきたんです」
「十夢?」
「イッセー先輩の親友で卸売商をしている方です、前にお会いしたことがあります」


 十夢と面識が無いリアス、朱乃、祐斗は首を傾げたが小猫がフォローをした。


「十夢の話だとテリーは元々グルメ界に生息していたバトルウルフのクローンから生まれた子だから人間界の食材が口に合わないのかも知れない、と言っていました」
「なるほど、それでご飯を食べなかったのですね」


 テリーのDNAにはグルメ界の食材の情報が刻まれているため人間界の食材では口に合わないんじゃないかとイッセーは説明する。


「でもグルメ界って相当危ない場所なんだよね、そこから食材を採ってくることは出来るの?」
「難しいな、俺もいつかは行こうとは思ってるが今は無理だ」


 流石のイッセーでもグルメ界に入るのは容易な事でないと言われてリアスたちは落ち込んだ表情を浮かべた。


「でも手が無いわけじゃないんだ。十夢の話には続きがあってな、世界の台所にグルメ界の食材を持ってきた人物がいたらしいんだ。なんでも酔っ払った爺さんだったらしいが大手の業者が買い取ってったらしいから本物である可能性は高いだろう」
「酔っ払ったお爺さん……なんか覚えがあるような……」


 イッセーの話に出てきた酔っ払いのお爺さんに引っかかりを見せるリアスだったが思い出せなかった。


「それでその爺さんがこう言ってたらしいんだ、「人間界で取れる数少ないグルメ界の食材」ってな」
「人間界で取れるグルメ界の食材?」
「ああ、その食材の名は『BBコーン』っていってな、グルメ界の猛獣たちも大好物だと言う穀物さ。圧倒的な香ばしさとコク、たった1粒を強力な火力で炒り爆発させれば100人前のポップコーンになり取引では1粒で数10万単位で行われ丸々一本なら10億は下らないコーンの王様だ」


 イッセーの話を聞いたリアスたちはBBコーンを食べてみたいと思った。


「既にヘリの用意はしています、明後日には出発しますがリアスさんたちも行きますか?」


 イッセーの誘いにリアスたちは迷いなく首を縦に振った。



―――――――――

――――――

―――


side:リアス


 イッセーからの誘いを受けた私たちは現在ヘリに乗ってウール大陸と呼ばれる場所を目指していた。


「いやぁ、私、グルメ界に来たの久しぶりですよー」
「今回はルフェイも一緒なの?」


 そう、今回の旅はイッセーの弟子であるルフェイも一緒に付いてきていた。


「ええ、今回はかなりの遠出なんで時間を短縮するためにルフェイの力を借りることにしました。お陰で途中にあった巨大怪鳥の巣を迂回しなくて済んだし燃料や食料も魔法で異空間にしまってあるからノンストップでウール大陸まで来れましたよ」
「もう、師匠ったら私を青い猫型ロボットと勘違いしてませんか?怪鳥に見つからないようにヘリを消したり異空間から物を召喚するのも大変なんですよ!」
「悪かったって、感謝してるよ。ルフェイのおかげで本当なら3日はかかるのが1日半程でついたんだ、この礼はちゃんとするから期待していてくれ」
「えへへ、なら美味しい物を食べさせてくださいね」


 ルフェイの魔術師としての才能と実力は私や朱乃以上のもので彼女がいなかったらこうもスムーズにはいかなかったと思うわ。
 

「しかしよく学校側に許可を貰えましたね、俺はいいとしてリアスさんたちは何か言われなかったんですか?」
「えっと、お兄様に修行の旅に出たいって言ったら許可をくれたわ。ただちょっとおかしいの、普通ならなんで修行をするんだとかいつまでするのかって聞いてくるはずなのに何も言わず許可を出してくれたの」
「……リアスさんの兄、魔王が俺に感づいたって事ですか?」
「確証はできないわ、でも用心はしたほうがいいと思う」
「分かりました、まあいつかはバレると思っていたんでリアスさんは気にしないでください」


 イッセーはそういうけど多分気が付いているわね、何もしないのはグレイフィアが私の家族だからなのかしら?だとしたらイッセーは優しすぎるわ。


(でもそんな彼だから小猫は惹かれたのよね……)


 私はもしお兄様がイッセーに何かしようとするのならお兄様と敵対してでもイッセーの味方になろうと決めた。彼にはそれだけの恩がある、だから迷いはなかった。


「ウージャングルはここから北西へ80㎞です。危険のためここまでしか近づけません、ご了承ください」
「十分だ、ありがとうよ。BBコーンを捕獲したらウール火山に行くつもりだからそこまで頼むな」
「帰りはいいと仰られましたがどうされるおつもりですか?」
「大丈夫だ、宛がある」
「分かりました。ご武運を祈ります」


 ヘリから降りた私たちはウージャングルを目指して徒歩で向かうことになった。途中の草原でさっきイッセーとパイロットの人が話していた話の内容をイッセーに聞いてみた。


「イッセー、帰りはヘリを使わないみたいだけどどうやって帰るつもりなの?」
「大丈夫です。ルフェイ、アレの準備は出来ているか?」
「はい、バッチリです!」


 ルフェイは魔法陣から緑色の宝石を取り出した。


「ルフェイ、それは一体なんなの?」
「これはフロルの風というアイテムでマーキングした場所に瞬時に移動することが出来るんです。一回使うと壊れちゃうし作るのも大変なのが欠点ですがこの世界のどこにいてもマーキングした場所に一瞬で戻れちゃうんですよ。今回は2つ持ってきました」
「一つはさっきのヘリが降りた場所に、もう一つは俺のスイーツハウスにマーキングを設定してありますから帰りはこれを使います」
「へぇ、便利なアイテムね。でもいつもは使ってないみたいだけどどうして?」
「それはこのアイテムがルフェイが作った新しい魔法アイテムだからです。前から話は聞いていたんですがようやく完成したと聞いたので今回は実地テストもかねてルフェイを連れてきました」
「えっ、じゃあ絶対に帰れるか分からないって事?」
「まあ失敗したらその時考えますよ」


 イッセーとルフェイはあははと笑う。ほ、本当に大丈夫なのかしら……まあルフェイは優秀な魔術師だから信じることにしましょう。


「因みにこれを作る材料はグルメ界でしか取れないので俺たちの世界じゃ作れません」
「リアスさんたちと初めてお会いした時に師匠に渡したアイテムも私が作った物なんですよ、まあ師匠にしか売りませんけどね」
「買っていたのね……」


 えっへんと胸を張るルフェイ、彼女が作る魔法アイテムにちょっと興味が出てきたわ。買う事は出来なくても一度どんな物があるのか見せてもらえないかしら?


 それから半日ほどかけて歩いていくと鬱蒼と茂るジャングルへと辿り着くことができた。


「ここがウージャングル……」
「朝なのに薄暗いね、こんなに巨大で不気味な森は初めてだよ」


 小猫と祐斗はウージャングルの巨大さと不気味さに圧倒されているがそれは私と朱乃も同じだった。


「テリー、ここからは俺を助けたりはするな。俺もお前を援護はしねぇ、野生ではまず自分の命を優先しろ。いいな?」
「クォン!」


 イッセーはテリーにそう言うとテリーは分かったという風に頭を下げた。


「皆も出来る限り気を付けてください。アーシアは俺の傍を離れないようにな、ルフェイも気を付けろよ?」
「は、はい。お願いします」
「これも修行ですね、頑張ります!」


 アーシアがイッセーの傍に近寄り私たちはジャングルの中に入っていく、辺りには食獣植物がうようよといて沢山の猛獣が食べられていた。


「うわぁ、グロいわね……」
「植物地獄……まさに名の通りの地獄絵図ですわね」


 気を抜けば自分たちもあれの仲間になると思うとゾッとした。


「それにしてみたこともない植物ばかりだ、グルメ界の種子や胞子が偏西風に乗ってここまで飛んで来たのかそれとも……」


 その時だった、頭上から何かが降ってきて地面に当たる、するとそこから植物の芽が出て凄い勢いで成長していった。


「な、なんなの、これは?」


 頭上を見上げると大きな鳥がフンをまき散らしていた……ってやだ、最悪!


「うぉォォ!!なんだこりゃあ!?」


 イッセーの叫び声が聞こえたのでそちらを振り返ってみるとイッセーの肩に植物が生えていた。


「イッセー!?」
「怪鳥のフンから芽が出た……いやフンの中に種が混じっていたのか!?」


 フンの中に植物の種が混じっていたとイッセーが説明するが普通人体に発芽したりしないわ、なんて生命力なの!?私たちが驚いている内にイッセーの肩に発芽した食獣植物はどんどん成長していく。


「ぐっ、マズい!このままじゃ体の養分吸収されつくして干乾びちまう!仕方ねえ!!」


 イッセーはナイフを振るい肩の肉ごと食獣植物を剥がした。


「ぐわぁ!クソッ、メチャクチャ痛ぇな……皆、今は走るんだ!フンには絶対に当たるな!」


 私たちはイッセーの言葉通り怪鳥のフンをかわしながら先を進もうとするが突然テリーがイッセーを突き飛ばした。


「テリー!お前、何してんだ!!」


 テリーは何か触手のようなものに巻き取られて身動きが取れなくなっていた。


「なんだ、こいつは……」


 テリーを捕まえていたのは植物の化け物だった。宝石のような目を光らせて私たちを睨んでくる。


「こいつはゴブリンプラント……ここの主ってわけか」


 ゴブリンプラントというらしい生物は樹の枝のような触手でテリーを締め上げていく。


「テリーちゃん!」
「先輩、テリーを助けないと!」
「……」
「イッセー?」


 普段なら真っ先に動くはずのイッセーが動かなかった、イッセーはゴブリンプラントではなくテリーを睨みつけて普段は出さないような重苦しい声で話し出した。


「テリー、なぜ俺を助けた?森の入り口で約束しただろう、お前と俺は助け合いはしないって……お前は俺を助けたと思っているのかも知れんが俺はそいつが背後から近寄ってきていたのを察知していた。つまりお前は俺の邪魔をしただけだ……」


 イッセーから放たれた殺気がゴブリンプラントを硬直させてその間にテリーは触手から脱出した。


「テリー、約束を破った罰としてゴブリンプラントはお前がどうにかしろ。もともとBBコーンはお前の為に手に入れようとした食材だ、なら自分の力で手に入れて見せろ」


 イッセーはテリーにそう言うとそのまま腕を組んで動こうとしなくなった。テリーはイッセーの言葉に頷き一匹だけでゴブリンプラントに向かっていった。


「ブゲァァァァ!!」


 ゴブリンプラントが再び触手でテリーを捕らえようとするがテリーは素早い動きでそれらをかわしていく。そしてゴブリンプラントの体を鋭い牙で噛みつき引きちぎるが引きちぎられた部分が肥大化してテリーを飲み込もうとする、テリーは素早く後退して難を逃れたが今のは一体なんなの?


「厄介だな。幹を少しかじり取ったくらいじゃ直に再生しちまう、しかもそこから新しい根を増やして増えるだけ。あのままじゃテリーに勝ち目はない」


 イッセーはそう言うが一切手を貸そうとはしなかった。


「イッセー、どうしてテリーを助けないの?あなたの大事な家族じゃないの?」
「だからこそです」
「え……」
「あいつはいずれこの広い大自然の中で一人で生きていかなくちゃならなくなります、その時に甘さがあればあいつは殺されてしまうでしょう。だからこそ今は助けるんじゃなくテリーが成長するために信じて見ているんです」
「……イッセー」


 イッセーの言葉に私たちは何も言えなくなってしまった。よく見るとイッセーの右手から血が出ていた、爪が肉を切ってしまうほどの力で握りこんでいるからだ。彼は必至で自分を抑え込んでいるようだった。


(獅子は我が子を千尋の谷に落とす……獅子は自分の子供を谷に突き落として登ってきた強い子供だけを育てるなんて話を聞いた事があるけどその言葉の意味が今分かったわ)


 本当はテリーを助けたいがそれをすればテリーのためにはならないからこそ今は冷たい態度を取っていることが分かった。そんなイッセーとテリーの関係を見て私は自分が王としてまだまだ未熟だと痛感した。その間もテリーとゴブリンプラントの攻防は続いておりゴブリンプラントは幹の数を増やしてテリーを捕らえようとする、テリーも牙や爪で攻撃するが効果は無さそうだ。


「……テリー、相手は自分よりも格上だ。知恵も使え」


 イッセーがテリーにそういうとテリーは何かに気が付いたようにハッとした表情を浮かべた、イッセーの手には何かの木の実が置かれていたがあれが何か関係しているのかしら?


「テリーが動いた!」
「は、速すぎて動きが分かりませんわ!」


 テリーは私たちが目視できないほどの速度で辺りを動きまわっていた、あのスピードがテリーの武器なのね。だがゴブリンプラントはテリーを捕らえようと無数とも思えるくらいの触手を辺り一面に広げてきた。


「周りを枝で囲まれてしまったわ!これじゃ逃げられない……ッ!?」


 万事休すかと思ったその時だった、テリーから凄まじい殺気を感じ一瞬テリーが巨大な狼になったように見えテリーはゴブリンプラントの触手を噛みちぎり引き裂いていく。


(一瞬だが才能を才能の片鱗を垣間見せたな!!)


 だがテリーは等々触手に捕まってしまいゴブリンプラントに食べられてしまった。


「アアアアアァァァァ!!!」
「そんな……」
「テリーちゃんが……」


 私たちが絶望している中、イッセーはゴブリンプラントを睨みつけていた。ルフェイも落ち着いた様子でニコッと微笑む。


「……何を嬉しそうに吠えてやがる、もしかして勝利のおたけびのつもりか?確かに決着はついたな、お前の負けで。なあルフェイ?」
「はい、とても素晴らしい死闘でした。流石は師匠がパートナーにしただけのことはありますね」


 イッセーとルフェイがそう発言した瞬間、ゴブリンプラントの身体から煙が上がり突然燃えだした。


「ヴァァァ!?」


 ゴブリンプラントは驚いてテリーを吐き出した。するとイッセーが動きテリーをキャッチして地面に降り立つ。


「テリー、よくやったな。立派だったぞ」


 イッセーは笑みを浮かべてテリーを撫でた。私たちは何故ゴブリンプラントが燃えだしたのか分からなかったのでイッセーに確認した。


「イッセー先輩、何が起きたんですか?」
「ゴブリンプラントが燃えだした理由、それはこいつさ」


 イッセーはさっき持っていた木の実を私たちに見せてきた。


「こいつは『酒ヤシの実』って言ってな、中には発行した酒が詰まっているんだ。アルコール度数は60%もあり引火しやすい、テリーがさっき辺りを動き回っていたのは周りに実っていた酒ヤシの実を傷つけて酒をゴブリンプラントの幹にかけるためさ。そしてそこに全力で牙をかみ合わせた時に出た火花でアルコールに着火させたんだ」


 そこまで考えて戦えるなんて……私たちはテリーの戦闘の才能に驚きを隠せなかった。


「ん?どうかしたのか、テリー」


 テリーは近くに落ちていたゴブリンプラントの燃えカスを食べた。味もしないだろうし美味しくもないはずなのにテリーは燃えカスを食べ続ける。


「テリー、お前俺が殺した命は必ず食えと言ったからそれを守ったんだな……」


 イッセーはテリーが自分の言った事を守ったことを理解して嬉しそうに微笑んだ。


「いいよテリー、そいつは食わなくて。そもそもそいつは死んでない、燃えた灰をバクテリアが分解してその栄養を吸ってまたすぐに再生する。それよりも……」


 イッセーは頭上に伸びていたゴブリンプラントの枝を見ていた。


「こいつの長い枝の行き先、それが気になるな。これ程大量の食糧を吸収するこいつの枝の末端に何があるか……皆、見てみたくないか?」
「イッセー、それって……」


 イッセーの言葉に私はまさかという思いで答えた。


「ああ、きっとこの上にあるはずだ。BBコーンが!」



―――――――――

――――――

―――


side:朱乃


 うふふ、ようやくわたくしの視点がやってきましたわね。わたくしたちは現在ゴブリンプラントの幹の末端を目指して木登りをしている最中ですわ。幹が生い茂っていて羽根では飛べないのでこうして上に行くしかないのですが胸に引っかかって上りにくいですわね。


「ふぅー、だいぶ登ったな……」
「随分登ったけど一体何百メートルあるんだろうね」
「しかもこんなに細いのに俺の体重230キロを余裕で支えるほどの耐久性……これだけの規模だと森の上にビルを建設しても持ちこたえるかも知れないな」
「でもそれがビルじゃなくて食材だったらと思うとワクワクしてきますね」
「よし、急いでここを登っちまうぞ!」
「はい、イッセーさん!」
「私もがんばっちゃいますね!」


 イッセー君や祐斗くん、小猫ちゃんとアーシアちゃん、そしてルフェイちゃんはテリーちゃんを連れてどんどん登っていっていますわ。ふふっ、さっきまで冷たい殺気を放っていた人物とは思えないくらいのはしゃぎっぷりですわね、でもそこがまた可愛いですわ。


「……」
「あら、リアス。どうかしたの?」


 隣にいるリアスに様子がおかしかったのでわたくしは声をかけました。するとリアスは慌てた様子で反応しました。


「あ、ごめんなさい。何か用かしら?」
「……リアス、大丈夫ですの?何か思い悩んでいるように見えたけど」
「……ちょっとさっきのイッセーのことを思い出していてね」
「さっきのイッセー君というとテリーちゃんがゴブリンプラントと戦っていた時のイッセー君かしら」
「ええ、そうよ。あの時イッセーはテリーを成長させるためにワザと冷たい態度を取っていたじゃない。私、眷属に何かあったら助けようってばかり思っていたから時にはああいう判断も必要なんだなって思ったの」
「リアス……」


 リアスは苦笑していましたがきっと自分の未熟な部分を知って思い悩んでいますのね。


「リアス、わたくしが言うのもなんですがあなたは変わったわ。昔のあなたは我儘な部分もあったけど今は頼りになる王だとわたくしは思っています。確かにイッセー君と比べたらあなたはまだまだ下もいい所、でもそれはわたくしたちも同じ事ですわ。今は自分のペースで成長していくのが一番だと思います、そうじゃない?」
「朱乃……そうね、ちょっと焦ってたのかも知れないわね。ありがとう、支えてくれて」
「当然ですわ、わたくしはあなたの一番の親友なのですから」


 リアスの悩みを聞いたわたくしはこれからもリアスの力になると固く思いましたわ、それは祐斗君も小猫ちゃんも同じ気持ちのはずです。


「ふふっ、じゃあ行きましょう。イッセーたちが待ってるわ」
「そうね、早くいかないと小猫ちゃんにイッセー君を独り占めされてしまいますわ」
「ぶれないわね、あなたも……」


 それからも樹の上を目指して登り続けてようやく天辺までたどり着くことができました。そこには素晴らしい光景が広がっていましたの。


「凄い、これが……」
「BBコーン……」


 ウージャングルの天辺、そこには沢山のとうもろこしが至る所に生えている光景が広がっていました。
 


「すげぇ、こんな立派なとうもろこしは初めて見たぜ……」
「ウォウ!ウォウ!」
「はは、嬉しいのか。それなら苦労してここに来た甲斐があるってもんだ」


 テリーちゃんは嬉しそうに辺りを飛び回っていました。それを見たイッセー君も嬉しそうに微笑みました。


「イッセー先輩、あっちに巨大なBBコーンがありますよ!」
「うお、マジかよ!本当にビルみたいじゃねえか!」


 小猫ちゃんが見つけたのは巨大なBBコーンでした、それはまさにビルほどの大きさがありましたわ。


「それじゃあ皆、早速BBコーンを採っていこうぜ!」
「「「おおーっ!!」」」


 わたくしたちは別れてBBコーンを取りに向かいました。


「じゃあわたくしはこのBBコーンを貰おうかしら」


 近くにあったBBコーンを引き抜こうと引っ張ったのですが予想以上に堅く全然動きもしませんでした。


「あら、なんて重さなんでしょう。まるでウージャングルそのものを持ち上げようとしているみたいな感覚ですわ」
「朱乃さん、取れましたか?」


 そこにイッセー君がBBコーンを持ってわたくしの元に来てくれました。


「イッセー君はBBコーンを採れましたの?」
「ええ、ナイフで何とか切り取る事が出来たんですが繊維が複雑に絡まって信じられないほどの強度を持っていましたよ、まるでGTロボの腕みたいでした」
「あらあら、それだとわたくしでは取れそうにありませんわね」
「俺が切込みを入れるので朱乃さんは引っ張ってくれませんか?」
「分かりましたわ、二人の初めての共同作業ですわね♡」


 イッセー君と協力してわたくしも何とかBBコーンを採る事ができました。


「イッセー君、朱乃先輩、二人はBBコーンを採れたんだね」
「祐斗は採れたのか?」
「僕はまだ一個も採れてないんだ、和道一文字でも斬れないなんてちょっとショックを受けたよ」
「なるほどな、なら俺も手伝うぜ」
「イッセー先輩、私も手伝ってもらえますか?」
「おー、今行くよ」


 イッセー君は祐斗君や小猫ちゃんたちの方に行ってしまいました、もう少し二人でいたかったけど仕方ないですわ、だってイッセー君は人気者ですもの。


(……小猫ちゃんとアーシアちゃんが羨ましいですわ)


 二人はイッセー君と結ばれて恋人になりました、前の戦いでもイッセー君が格上の存在と戦えたのは二人を想っていたからだとわたくしは思いますの。


(小猫ちゃんは自分の力で過去のトラウマを乗り切った、それに比べてわたくしは今も逃げ続けるばかり……リアスに偉そうに言えたものじゃありませんわね)


 わたくしは自分の中にある血から目をそむけてきました、否定されてきた血を……


「わたくしもイッセー君に言いたい……でも怖いわ……」
「何を言うんですか?」
「それはわたくしの秘密を……って小猫ちゃん!?」


 いつの間にかわたくしの背後に小猫ちゃんが立っていました。ま、まさか今の独り言を聞かれていたんじゃ……


「はぁ、いつかこうなると思っていましたが案外早かったですね……」
「あ、あの、小猫ちゃん。これはその……」
「いいですよ、誤魔化さなくても。その様子だとイッセー先輩を本気で好きになっちゃったんですよね?」
「……」


 わたくしは顔を真っ赤にしながらコクッと頷きました。


「いつから好きになったんですか?」
「……イッセー君の事は出会う前から知っていましたの、他の人は野蛮だとかおっかないとか彼に否定気味な事を言ってたけどわたくしはイッセー君は素直な男の子で笑顔が可愛らしい素直な男の子だと思ってましたの」
「素直……ですか?確かにイッセー先輩は嘘をつかないし笑顔も普段とのギャップでキュンッとしちゃうくらい可愛いです」


 小猫ちゃんは照れながらイッセー君の事を話しますがちょっと素直の意味が違いますわね。


「うふふ、小猫ちゃんは普段同級生の男の子や先輩に可愛いって褒められたりしてますわよね?」
「まあ騒がれるのは好きじゃないんですがよく言われますね、告白もされたりしますが今はイッセー先輩がいますから断っています」
「わたくしはリアスの女王ですから会合などで他の上級悪魔の方に出会う機会も多いのです、その時決まって彼らはわたくしを「美しい」とか「綺麗」だと言ってきますの。でも実際はわたくしの身体目当てで来る男性ばかり……そのせいでちょっと男性不振になりかけていましたわ」
「朱乃先輩……」
「でもイッセー君は取り繕ったりしないでハッキリと自分の思いを話しますの、レーティングゲーム前の合宿でも厳しい言葉を言われたり挙句には吹っ飛ばされたりもしましたわ。でもわたくしはそれが凄く新鮮に感じましたの、今までそんなことをした男性はいませんでしたから」


 わたくしに優しくしてくれたり褒めてくれる男性は沢山いました、でも大抵は下心のある人ばかりで何回か無理やり関係を迫られたこともありましたの。その時はリアスや魔王様が助けてくれましたがそんなことが続いていたからかわたくしは下心のある男性が分かるようになっていき最近では祐斗君やもう一人の僧侶の男の子以外の男性に恐怖心がありました。でもイッセー君はわたくしのご機嫌をとったり気に入られようともせず自然体で接してくれました。


「レーティングゲームで小猫ちゃんが恐れていた猫魈の力を使った時そのきっかけを作ったのがイッセー君だと思ってからはずっとイッセー君の事を見ていましたわ。そうしていたらどんどんイッセー君の事が気になってきて彼のことから目が離せなくなっていましたの」
「その気持ち、私もよく分かります。私もずっとイッセー先輩を見ていましたから」
「でもわたくしはある事を理由にして逃げていますの、イッセー君からも皆からも……」
「朱乃先輩……」


 そのくせイッセー君に意識してもらいたいからと大胆な発言をしてからかったりして……本当に浅ましくて卑しい女ですわ、わたくし……


「ごめんなさい、小猫ちゃん。折角楽しい気分だったのに台無しにさせてしまって。あなたの大事な恋人にもうちょっかいをかけたりしないから安心してくださいね」
「それでいいんですか、本当に?」
「ええ、どのみち敵わない恋ですから……」


 イッセー君には既に小猫ちゃんやアーシアちゃんがいます、そこに入り込む隙間なんてあるはずがありません。


「……あーもう!そんな顔で言っても説得力0ですよ!ちょっと待っていてください!」
「小猫ちゃん、何を……」


 小猫ちゃんはそう言うと向こうの巨大なBBコーンから粒を出して回収していたイッセー君たちの元に向かいました。


「小猫ちゃん、急にどうしたんだよ。今巨大BBコーンから粒を弾き出して回収していたんだけど……」
「それは後にして今はこっちに来てください」


 小猫ちゃんはあろうことか話の話題になっていたイッセー君をわたくしの元に連れてきてしまいました。


「朱乃さん、やりもしないで諦めるなんて駄目ですよ。そこまで好きならちゃんと言葉にして伝えないと」
「で、でも……」
「今更一人や二人増えたって気にしませんよ。思い立ったら吉日、その日以降は全て凶日なんですから」
「小猫ちゃん……」


 小猫ちゃんは「でも1番は私ですからねっ」とウィンクをするとリアスたちの元に向かいこの場にはわたくしとイッセー君が残りました。小猫ちゃんはわたくしの背中を押してくれましたのね、ならわたくしはこれ以上逃げ続けることはできません。


「えっと、朱乃さん。俺に何か話があるんですか?」
「はい、イッセー君に話したいことがあるんです。まずはこれを見て頂けますか?」
「何でしょうか?」


 わたくしはそう言うと今まで隠していた堕天使の羽根をイッセー君に見せました。


「その羽根は、堕天使の……」
「はい、わたくしは堕天使の幹部バラキエルと人間の間に生まれた者です。母はとある神社の娘で傷ついて倒れていた父を助けた時に縁を結んだと死んだ母から聞きました」
「死んだ……」
「母は殺されたんです、堕天使と人間のハーフであるわたくしを忌み嫌うものたちからわたくしを守るために母は殺されました。その時母を殺した人たちからわたくしがいたから母は死んだ、恨むなら生まれてきた自分自身を恨めと言われました。わたくしは父であるバラキエルに助けられましたがわたくしはその時に父を傷つけてしまったんです、「どうして私を生んだの?私がいたからお母さんは死んじゃったの?どうしてお父さんは人間じゃないの?」とそう言いました」
「それは……」


 今でも鮮明に覚えています、そう言った時の父の悲痛な表情を……


「わたくしは父を避けるようになり触れ合う事も話し合う事もなくなりました。父も次第に仕事に没頭するようになり見かねた堕天使の総督であるアザゼルはリアスの兄である魔王様と取引をしてわたくしはリアスの元に来ました」
「……そんな過去があったんですね」
「イッセー君はわたくしをどう思いますか?堕天使とのハーフであるわたくしを……」


 イッセー君は真っ直ぐにわたくしを見るとギュッと抱きしめてきました。


「あ……」
「朱乃さん、そんなつらい過去を俺に教えてくれてありがとうございます。俺は朱乃さんが堕天使とのハーフでも全く気にしませんよ、俺だってグルメ細胞を持った超人ですからある意味では純粋な人間じゃありませんしね」
「イッセー君……」
「朱乃さんは俺にとって大切な仲間です、だから安心してください」


 イッセー君はそう言ってニコッと微笑みました。わたくしは受け入れてもらえたことが嬉しかったですが一つだけ不満がありました。


「仲間……ですの?」
「はい、そうです。朱乃さんは仲間です」
「……嫌ですわ」
「えっ?」
「仲間じゃ嫌ですわ……わたくしもイッセー君のお嫁さんになりたいです」


 彼の胸に寄り添い上目使いでイッセー君を見つめました。


「あ、朱乃さん?今なんて……」
「お嫁さんにしてくださいって言いましたの。駄目ですか?」
「……その、朱乃さんは俺の事が好きなんですか?」
「はい、わたくしはイッセー君の事が好きですわ。例え一番じゃなくてもいいんです、道具でもいいから傍に置いて頂ければそれで構いません、だから……」
「朱乃さん……」


 わたくしは本心でそう言いました。でもイッセー君はムッとした表情をするとポコッと軽く拳骨をしてきました。


「イッセー君?」
「……朱乃さん、俺はあなたが好きです。だから自分を道具なんて言い方はしないでください」
「え……」


 イッセーはそう言うとわたくしの唇にキスをしてきました。わたくしは最初は驚いて目を開いていましたがイッセーにキスをしてもらえたことが嬉しくて彼の首に両手を回して深いキスをしました。


「ぷはぁ……イッセー君?」
「前に決めましたからね、ウジウジ考え込むなんて俺らしくねえって。朱乃さん、俺はあなたをずっと守ります、だからあなたは俺の傍で俺を支えてくれませんか?」
「イッセー君……!」


 再びイッセー君、いえイッセーと深いキスをしました。ああ、想い人と結ばれるのはこんなにも嬉しいことなのね、自分が女で良かったって心から思いますわ……


「んん、いっふぇ……くちゅ」
「ん、あけの……んく、じゅる」


 ぴちゃぴちゃ、じゅるじゅるとお互いの舌が絡み合い止まらなくなっていきます。流石に息苦しくなってしまい唇を離ししましたが再びイッセーの唇を奪いました。


「はぁ……はぁ……キスってこんなにも気持ちのいいものだったんですね」
「朱乃さん、ちょっと激しいですよ……」
「……朱乃」
「えっ?」
「二人でいるときはわたくしの事を朱乃って言ってほしいの。駄目?」
「分かったよ、朱乃」


 イッセーに名前を呼んでもらうと言いようのない喜びがわたくしの胸に広がっていきました。母もこんな気持ちだったんでしょうか?


「朱乃、これからよろしくな」
「はい、末永くお願い致します。イッセー」


 最後にイッセーとキスをしてわたくしは彼と一緒にリアスたちの元に行きました。


(……お母さま、わたくしにも大好きな人が出来ました。今はまだ無理かも知れませんが彼と一緒ならいつかお父様とも仲直りが出来ると思います。だから安心して見守っていてください)

 
 
 

 
後書き
 朱乃です。ふふっ、ようやくわたくしもイッセー君のヒロインに仲間入りできましたわ。今まで遅れていた分もしっかりと取り戻していきますわ。イッセー君は巨大BBコーンを調理するためにウール火山という場所に向かうらしいんですが一応水着を持ってきていて正解でしたわね。次回第32話『灼熱の火山に向かえ!実食、BBコーン!!』でお会いしましょうね。 
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