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クリスマス記念作品

作者:stk
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プレゼントは?

私は現在大洗女子学園に通っている一般的な生徒の一人である大狩梨華。
そんな私の前に見たことのない小さな少年が一人で道をさまよっていました。
「すみませんがここは何処ですか?」
道どころか場所さえもわかっていないようだった。
「あのー、すみません。聞こえてますか?」
そんな少年に気にしないでとっとと学校に行こう。
いま少年が話しかけているような人が、
「すみませんが聞こえてますか?みみ悪いんですか?」
私は少年がだれに話しているのか気になったが後ろを向かず学校に登校しているが、一向に少年の声が聞こえていた。
「梨華おはよう。」
前には梨華の戦車道仲間である裕香がいた。
「梨華はなんで男の子を連れてきているの?」
「えぇ!?」
そこでやっと後ろを向くと先程の少年が立っていた。
「やっと気づいてくれた。すみませんがここが何処だか教えてくれませんか?」
「ごめんね気づかないで。ここは大洗女子学園の学園艦よ。僕のお名前は?」
「夏村未来。こう見えて17歳だったり。」
それを聞いた私たち二人は、
「「同い年!?」」
ついビックリしてしまいました。
「何気に失礼ですね。お二人の名前は?」
「大洗女子学園所属の大狩梨華よ。」
「同じく中橋裕香です。」
「そっか所属を言ってなかったね。僕は最近国連で認められて運行本格化をした銀河鉄道のエリアAと呼ばれる地域の責任者をしているんです。後は東京にある私立GT学校の理事長もやっています。」
そんなことをはなすと二人が声を上げて笑いだした。
「何を言ってるの?そんなことあるわけないよ。それに銀河鉄道だっけ?そんなのがあったら大騒ぎだよ。」
「梨華少し待ってね。よし見つけた。」
裕香は携帯を使って何かを調べていた。
「梨華見てよ。」
裕香が調べていたのは私立GT学校のホームページ。
高校と大学が組み合わされている都内でも珍しい学校。
設立は今年。
理事長名、夏村未来(17歳)
この学校は惑星の守護もしくは銀河鉄道の守護の教育を徹底している。
なお戦車道の大会には出ては行けない。[理由は技術が違い、安全性の確認が採れていないため。]
ホームページには国家承認学校のマークと国連指定学校にも入っていた。
「未来さんは結構お偉いさんなんですか?」
そんな質問を梨華がすると、
「僕は全然偉くないよ。だってただの中将だもん。」
「「中将!?」」
同い年の子が中将で学校の理事長をしてるなんてどういうこと?
私たち二人は学校の事を忘れて未来さんについて考えてしまった。
そんなことをしていると
「申し訳ないんだけど僕の学校への戻りかたってわかりませんか?」
「ちょっと待っててね。」
裕香が誰かに電話をかけていた。
「すみません。蝶野教官、いま此処に夏村未来って言う子がいるんですけどどうしたらいいかわからなくて授業に遅れそうです。」
『中橋さん、いま夏村未来って言ったわね。すぐに学校に連れてきなさい。』
「えっ。わかりました。」
裕香が電話を切ると、
「学校に連れてこいだって。」
「えぇー。学校に連れていってどうするの?」
「わかんないけど早く行こう。急がないとそど子のまたおこられちゃうよ。」
引っ張られながら走る未来。

「遅いわよ、ってどうしたのよその子?」
そど子にじょうきょうを話すと、
「へぇー。こんなに小さい子が17歳で、最近陸では騒がれている銀河鉄道とかいうのに所属している中将だって言うわけ?」
「そうなんだよ。そど子、悪いんだけど未来さんを蝶野教官の所に連れていってくれない?」
「そど子って言わないで。無理よ、だって冷泉さんがまだ来てないもの。」
「いつまでこうされていればいい訳?」
腕を引っ張られている未来が梨華に質問をした。
「ごめんなさい。」
「それにしても小さい学校だね。僕の学校の半分くらいの大きさしかないや。」
「どれだけ大きいんですか!?」
「広さでは東京ディ*ニーラ*ドの倍くらいかな。ちなみに埋め立て地だからね。そこに駅も在るから結構な広さだと思うよ。」
「駅ってJRですか?」
「JRも有るし、なんといっても銀河鉄道の所有している学園だからもちろん銀河鉄道のもあるよ。それに」
「それに?」
「今年の春の戦車道大会に学校の演習用市街地が会場にも選ばれてからね。」
「演習用市街地?それっていったい何ですか?」
未来が呆れて、
「人が一人も住んでいないところに練習用に作られた市街地。モデルは学校から近くの鳴海市かな。」
「つまり実際の街を再現した所で試合をすると言うわけですね。」
「そうそう。」
「裕香、蝶野教官を連れてきてくれないかな。」
「いいけどどうして?私たちが行けばいいのでは?」
すると梨華が未来を指差しながら、
「未来さんを連れて蝶野教官の所に行くには時間がかかりすぎてしまう。」
「わかったわ。ちょっと待っててね。」
裕香が走って蝶野教官の所に向かった。
「梨華さん達は戦車道でもやっているの?」
「えっ。そうだよ。」
「僕も一様ね、軍事関係について教えることもあるから詳しいと言えば詳しいんだ。」
「へぇー。」
「ホントだよ。何なら後で来てみるといいよ。証拠を見せてあげるから。」
「それは無理なんだ。」
「どうして?」
「もうすぐ大会があるんだ。それに勝たないといけないから。」
「プラウダに勝っただけでも十分じゃないの?」
「どうして知ってるの?」
私は驚いた。
「だって僕、戦車道連盟の会員だもん。正確には理事かな?」
「未來さんは、どれ程偉いんですか。」
「偉くないから。それにさん付けなんて呼びづらいよね?普通に未来でいいよ。」
「未来が偉いのはわかったから、蝶野教官の所に行こうか?」
「蝶野教官って、まさか自衛隊の蝶野一尉?」
「そうだけど、よく知っているね。」
そると遠くから蝶野教官が走ってくるのを見て、未來は怯えていた。
「何回、あの人に見つかれば、神様は許してくれるのかな?」
未来はそんなことを呟いていたが、
「やっぱり。だめでしょう、勝手に抜け出しては。」
「すみません。」
「蝶野教官は、未来とどういう関係なんですか?」
「毎回、学園から抜け出している人物。それに親がいない可愛そうな子。」
「今日は違うんだよ。学園に戻るために船に乗ったら此処に来ちゃったんだ。」
「そうですか。とにかく帰りますよ。」
「そんなー。やっと友達になれたのに。」
「また戦車道連盟に怒られますよ。」
「うぅ。しょうがないか。最後にひとつ。」
未来が私の前に来て、
「短い時間だったけど、楽しかったよ。良かったらメアド交換してくれないかな。」
「えっ。いいですけど。」
「じゃあ、僕が送信するから。」
私たちは赤外線通信でアドレスを交換した。
「よかった。これで普通の友達が出来たよ。」
「ちなみに未来の友達って。」
「魔王に戦闘狂、狸にその他もろもろ。」
「未来の君、行きますよ。」
時間切れで連れていかれる未来。
未来も苦労してるんだなーと感じた私。
「やば、練習に行かないと。」
練習の事を忘れていた私はすぐにグランドに向かった。

一方、未来は、
「帰らないとダメ?」
「早く乗ってください。」
「つまらないの。」
未来がヘリに乗ると、
「ではお願いします。」
「了解しました。」
未来をヘリで送らせるのであった。
未来はヘリのなかで、
[次は何処に行こうかな?]
等と考えていた。
そして未来が何処にいったのかは、別の話である。 
 

 
後書き
クリスマスに友達が未来に出来ました。
未来へのプレゼントは、新たな友達です。 
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