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【完結】猫娘と化した緑谷出久

作者:炎の剣製
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猫娘と雄英体育祭編
  NO.026 第一回戦の試合模様

 
前書き
更新します。
少しダイジェスト形式です。出久以外はそんなに原作と相違はありませんから。 

 
出久の壊したステージの修復も終わって、いざ第二試合。
轟 VS 瀬呂の試合が行われようとしていた。
轟はステージへと向かおうと歩いていたがふと目の前の壁に寄りかかるように、父・エンデヴァーの姿があった。
轟は目障りだと言わんばかりに、

「邪魔だ……」

と、エンデヴァーに言い放った。
そんな轟の態度にもエンデヴァーは一切怯まずに、

「焦凍……醜態ばかりさらして無様だぞ」
「うるさい……」
「いいや。言わせてもらうぞ。たとえこの一回戦を勝てたとしよう。だが次のあの少女との試合は氷だけだと不利になるぞ」
「んなことはわかってる……だが、俺はてめぇの個性は使わねぇ」
「いつまで意地を張っている? お前は最高傑作なんだぞ」
「………………てめぇはそれしか言えねぇのか? 俺はなにがあっても炎は使わねぇ」
「ココでは通用してもいずれは限界が来るぞ……?」
「………………」

もうそれ以上は言葉は聞きたくないと言わんばかりに無視を決め込んで轟は会場へと入っていった。
そして始まる試合。
向い合う中で試合開始とともに瀬呂がテープを速攻で伸ばして場外狙いの先制攻撃を仕掛けたものの、イラついていた轟の大氷結によって一瞬で決着がついた。
ヒーロー達の「ドンマイ」コールが起きる中で、こうして出久との試合が決定したのであった。

続く第三試合。
上鳴電気とB組の塩崎茨との戦い。
上鳴は最初から放電を繰り返したが、塩崎の個性であるツルでとことん電気は外に逃がされて最終的にはいつも通りにウェーイと言いながらツルに捕まってしまって終了。

そして第四試合。
飯田と出久達と一緒に騎馬戦を勝ち抜いたサポート科の発目の戦い。
これはもはや戦いというよりプレゼンに近い形となった。
発目が用意したサポートアイテムを飯田が装備して、試合開始とともに次々と飯田を翻弄しながらもサポートアイテムを紹介していくという。
そして10分間をプレゼンに費やして満足したのか自らステージの外に出て決着。
飯田は「だましたな――――!!」と叫びを上げまくっていた。
まぁ、勝てたのだから結果オーライである。

第五試合。
芦戸と青山の戦い。
最初は青山のネビルレーザーで避けることに専念していたが、隙をついて近距離戦に持ち込んで自慢の酸攻撃でサポートアイテムを溶解してそのままグーパンで芦戸の勝利。

第六試合。
常闇と八百万の試合。
これは事前に八百万が武器を創造していたにもかかわらず、常闇の黒影(ダークシャドウ)による連続攻撃には歯が立たずにそのまま常闇の勝利となった。

第七試合。
これは切島と鉄哲の試合なのだが、互いに硬化と鋼鉄化というダダ被りの個性のためにほぼ殴り合いのために実力も拮抗していたためにダブルノックダウンと相成った。
これに関しては後に腕相撲で決着が行われて、鋼鉄化は鉄分を摂取しないと継続が難しいために硬化を維持していられる切島に軍配が上がり切島の勝利となった。

出久はそんなみんなの試合を必死にメモしながらも、やっぱりみんながみんなすごいな……と思いながらも、第一回戦最終試合であるお茶子と爆豪の試合のために、出久はお茶子に対策を教えようとしたが、ズルしたくないし真っ向勝負で戦いたいというお茶子の気持ちを汲んで送り出した。
だが最初の方は予想通り何度も爆豪の爆破に晒されて苦戦を強いられていたお茶子。
そんな爆豪の女子に対しての苛烈な扱いにヒーロー達もさすがに見ていられなかったのか爆豪に酷いブーイングの言葉を何度も投げかけたが、そこで解説の相澤が、

『今、遊んでいるっていったのは何年目のプロだ? 本気で言っているなら帰って転職サイトでも見ることだ』

と、言い放った。
爆豪は決して油断をしていないで本気でお茶子と戦っている。
それだけ油断も出来ない戦いなのだという。
それは本当の事だった。
今まで爆破を続けていた爆豪の散らしたステージの破片をお茶子は空に浮かばせて、さらにはそれを最後まで爆豪に気づかせなかった。
そして準備が整ったお茶子は爆豪に捨て身の流星群を叩き落とした。
これでなんとかすれば勝てる!そう思っていたお茶子だが、爆豪はなんと空の破片全てを爆破させたのだ。
これにはさすがのお茶子も堪ったものではなく、そして爆豪もお茶子の事を認めたように、今まで『丸顔』と呼んでいたのを初めて『麗日』と呼び、本気で挑もうとした。
だが最後にはお茶子の許容重量(キャパ)オーバーで動けなくなってしまいそのままリタイアとなった。
出久はすぐにお茶子のもとへと向かった。
初めてできた友達。
その人の心配をしないでいたら友達失格だ。
だが見に言ってみればあっけらかんと「負けてしまいました」と笑顔を浮かべているお茶子。
それでも無茶をしている事にすぐに気づいた出久はそんなお茶子の事を胸に抱き寄せて、

「麗日さんは頑張ったよ……大丈夫。今は僕しかいないから。だから……」
「デクちゃん……! う、うぇっ……」

お茶子はそこで出久の優しさに触れて涙を流した……。
そしてそんなお茶子から次は頑張ってね!と言われて送り出された出久。
出久が外に出た後にまた電話しながらの嗚咽の声が聞こえてきたために、

「(麗日さんの分も僕が頑張らないと……!)」

と、出久は次の試合を頑張ろうと決心した。
だが道中ではエンデヴァーが待っていた事に出久は驚きとともに、エンデヴァーは出久の事を轟の成長のためのテストべッドと呼んだ。
エンデヴァー自身は出久の事を少しは見込んでいた。
同じ炎を使うという事で鍛えたら強くなるだろうと思うし、さらにはもしこのまま焦凍との仲がよくなれば、あわよくば……という打算や計算に基づく汚い思いもあった。
だから出久は少しだけ頭にきていたために、

「轟君はあなたの道具じゃない! 轟君だって一人の人間です! だからあなたの思う通りに動くのは癪ですけど、僕は轟君に言いたい事があります……それを言うためにも、僕は轟君に勝ちます!」
「そうか……まぁ頑張りたまえ」

エンデヴァーはそれでその場を去っていった。
出久は改めて轟に気づかせてやらないとという気持ちになり、ステージに向かっていった。
始まる第二回戦第一試合……。
向い合う出久と轟。
ここから壮絶な戦いが始まろうとしていた……。








それをテレビで見ていた死柄木弔は先生と呼ぶ人に、

『これから君の障壁になりえるかもしれない者達だ。しっかりと見ておきなさい……』
「先生、それは本気ですか……?」
『ふふふ。まぁね』

かく言う先生と呼ばれた人物もとある事を考えていた。

「緑谷出久……彼女は、まさか……いや、そんなまさかな……あの子に()()()()()は与えていないはずだ。だから私の勘違いか……?」

そう言いながらも、だが、それでも出久に多少の興味を抱いていた。 
 

 
後書き
最後に意味深な事を言わせとけ。
後のストーリーも少し変化するかも。 
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