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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第四幕その二

「そのこともわかるわ」
「動物園じゃ育ちにくい生きものがいても」
 ホワイティやここにいるパンダやラッコ達のことを思いました。
「ちゃんと暮らしているのも凄いね」
「僕達はそうでもないけれど」
「そうしたことが難しい生きものもいるからね」 
 チープサイドの家族もそうしたことはわかっています。
「けれどそうした生きものもちゃんといて」
「暮らしているのがいいね」
「ここ意外にも色々な場所に行くけれど」
 こう言ったのはジップです。
「このふれ合い広場の皆はとても幸せそうだね」
「幸せな姿を見るのっていいね」
 老馬の目はにこにことしています。
「本当に」
「全くだよ、何かここにずっといたくなるけれど」
 王子はこう言いました、今も執事さんが一緒です。
「他にも行かないとね」
「ファミリーランドにも行って海獣館にも行くよ」
 先生は皆と王子に答えました。
「象やペンギン達も見ようね、あと最近話題のサーバルキャットもね」
「あのネコ科の生きものもだね」
「観ようね、ただね」
 ここで不思議に思った先生でした、その不思議に思うことは一体何にいうとです。
「何であの生きものが最近話題なのかな」
「ああ、そのことなんだ」
「アフリカにいるネコ科だとね」
 サーバルキャットもアフリカにいます。
「ライオンやチーターの方が有名だったね」
「うん、ずっとね」
「あと豹がね」
「そうだよね、ただね」
「ただ?」
「アニメで出てね」
 それでとです、王子は先生にお話しました。
「話題になってね」
「人気が出たんだ」
「そうみたいだよ」
「そうだったんだ、けれどそうなるとね」
 それならと言う先生でした。
「ラッコもライオンもパンダもね」
「どれもだね」
「どの生きものもここにいるけれど」 
 それでもというのです。
「日本のアニメに出てるね」
「そうだね」
「それで今度はなんだ」
「サーバルキャットが出てね」
 それでというのです。
「人気が出たらしいんだ」
「そうした経緯があったんだ」
「面白いよね」
「うん、日本らしいね」
 ついついくすりと笑って応えた先生でした。
「そちらから人気が出るなんてね」
「そのアニメペンギンもツチノコも出てたよ」
「ツチノコはいるのかな」
 日本のこの不思議な生きものについてです、先生は首を傾げさせてそのうえで言いました。今は皆でカワウソを見ています。
「どうなのかな」
「何かあれですよね」
 トミーがツチノコと聞いて言ってきました。
「いびきをかくんですよね」
「寝ている時にね」
「そんな蛇います?」
「蛇の身体の構造では有り得ないよ」
「そうですよね」
「実際に見たという人がいるけれどね」
 このことをお話する先生でした。 
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