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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  魔法評議院ERA

「もう夕方か・・・。」

戦いが終わり俺はそう言うのだった。

「取りあえず、連絡をしよう。」

俺はそう言い、連絡用魔水晶(ラクリマ)で評議員のラハールさんに連絡した。

『何か用でしょうか?』

すぐに出てくれた。

「いえ、以来の1つの殺人集団を達成しました。」

『・・・・・・え?』

あら、ちょっと驚いているみたい。

『き、昨日の今日でもう1つ達成・・・なのかい・・・?』

「はい。こいつ等かなり特殊ですから、
 すぐに報告した方がいいと思いまして。」

『あ、ああ・・・わかった・・・。
 すまないが、魔法評議院ERA(エラ)まで来てほしい。
 場所は知っているか?』

「ええ。地図で見た事ありますから。
 それではすぐに行きますから、切りますね?」

『ああ。報告、感謝する。』

そう言い、切って、俺は(エーラ)を出した。

「さあ、お前達を評議員まで連れて行くよ!!!!」

俺は妖精の球(フェアリースフィア)で囲っていた
キョンシー集団と元凶である僧を持ち、光速の速さで飛んで行った。







































「と、着いた。」

俺は目的地である、魔法評議院のERA(エラ)に到着した。
そこには華灯宮メルクリアス程ではないが、
綺麗で大きな建物があり、周りには木や草などもあり、
馬に乗った騎士の像もあった。

「何者だ!!」

「!」

評議院の人が俺に向かってそう言ってきた。

「待ってください。」

「!」

「ラハールさん。」

ラハールさんが来てくれた。

「もうここに来たとは・・・」

「あー・・・何かすみません・・・。」

俺は取りあえず謝るしかなかった。

「それで・・・例の殺人集団は・・・」

「持ってきています。全部。」

「ぜ、全部・・・・・・君は色々と規格外だな・・・。」

何か複雑な感じだ・・・・・・。

「兎に角、部隊を呼んで来る。」

ラハールさんはそう言い、建物の中に入って行った。































少しして、ラハールさんが部隊の人を連れてここに戻って来た。
俺は殺人集団の事についてすべて話した。
ラハールさん達はその事を聞いて驚いていた。
何たって殺人集団は実は死体集団だったからな・・・。
まずはキョンシー達の貼ってある札を剥がす事にした。
俺も闇分身を出して手伝った。


ベリッ!!


「これで最後です!」

俺はキョンシーの貼ってある札を剥がしてそう言う。

「かなりの量だったな・・・しかし・・・
 まさかこの中に評議院であった者もいたとは・・・」

ラハールさんはそう言った。
どうもこのキョンシーの中に評議院の特殊部隊も人もいたらしい。
依頼内容にも『評議院の特殊部隊を向かわせたが全滅』って書いてあったからな。
何人かが殺され、キョンシーにされたと考えられる。

「この死体の中にも、もしかしたら旅の者をアレにした可能性もある。
 この死体は評議院が責任をもって、ご家族の方に伝えておこう。」

「・・・お願いします。」

「さて・・・最後は・・・」

俺とラハールさんは、このキョンシーの軍団を作った本人の方を見る。
まだ妖精の球(フェアリースフィア)に閉じ込めている。

「ふははは・・・この私をどうする気でしょうかぁ?」

「体は動かないとはいえ、何をするかわかりませんからね。」

「うむ・・・。」

「この体を調べますか?解体してみますか?
 それとも、私をあなた方の兵にさせるんですかぁ?
 ははははは・・・!!!」

「・・・・・・死体になってからなのか、
 元からなのかは知りませんが、
 もう狂っていますよ、こいつは・・・。」

「確かにな・・・・・・まずは札をどうにかしよう。」

ラハールさんはそう言うのだった。

「これの解除をしてくれるか?」

「わかりました、解除!!!!」

俺はラハールさんの指示に従い、妖精の球(フェアリースフィア)を解いた。

「今だ!!!!」

「「「「はぁぁっ!!!」」」」

ラハールさんの声に部隊の数人が
奴を特殊な魔法で拘束させた。

「連れていけ。」

「はっ。」

らはーるさんの指示に部隊の1人が返事をし、
奴を魔法で浮かせ、連れて行った。

「あはははー!!!一体これからどうなるか楽しみですねぇ~!!!!」

・・・結界はどうなるかわからないけど、アイツはもう、終わりだ。

「君は感謝する。
 これでもう、奴の殺人は行う事は無くなり、犠牲者も出ないだろう。
 それと、この依頼の報酬は500万(ジュエル)だ。」

「ええっ!」

かなりの金額に俺は驚く。

「依頼でそこまでの金額は初めてだ・・・・・・。」

「まぁ・・・そうだろうが、まだ2つもあるから増えるだろうな。
 まとめてでも構わないか?」

「ええ・・・。」

俺はそう返事をする。

「では、次の依頼に、行こうと思います。」

「もう行くのか?」

「まぁ・・・そうですけど・・・
 その前に聞きたい事があるんです。」

「?何をだ?」

「残り2つの依頼についてです。」

俺はその事をラハールさんから聞こうと考えた。
最初の依頼で、シャンディーのおかげでキョンシーを知れたから、
他の2つもよく調べた方がいいと考えたからだ。

「わかった。ここで話そう。」

ラハールさんはそう言ってくれた。

「とはいえ・・・氷の大陸について詳しくはわからない。
 最近新たらしくなったクエストな上、調査も行われていなからな。
 だが毒の島ついてだけなら話そう。」

毒の島だけか・・・まぁ、ないよりマシか。

「その島はかつては数十年くらい前は監獄島と呼ばれていた。
 その名前の通りに、囚人達を収容していた。」

「監獄島・・・。」

かなり意外だった。

「その島の所長は、魔法兵器と薬物の開発を専念していて、
 囚人達を人体実験させていた。
 当然、失敗のリスクもあり、多くの囚人が死んだ。
 我々評議院がそれを知り、
 すぐに所長を刑務官の剥奪及び拘束を行おうとした。
 だが所長は最後の実験を行い、結果、島は大爆発した。
 それと同時に毒の霧やガスが発生し、島全体を覆った。」

ラハールさんはそう説明してくれた。

「アレから時は流れたが、未だに島の状況は不明のまま。
 島には生物がいるという噂もあるが、疑り深いものだ。
 以上が私の知る話だ。」

「・・・わざわざありがとうございます。」

俺はラハールさんに礼をする。

「では早速、その島の近くまで行って見ます。」

「もう行くのか。
 近くに行くなら、昔、その島に向かう船を停めていた港がある。
 今はもう船もなく、整備もされてはいないが・・・」

「構いません。終わり次第、連絡します。では、失礼します。」

俺はラハールさんにそう言い、礼をする。
そして(エーラ)を出して、空へと飛んで行った。
次の場所の元まで。













「・・・いい加減出てきたらどうだ、ドランバルド。」

「気付いていたか。」

木の裏に隠れていたドランバルドに向かってラハールはそう言った。

「彼と何かあったのか?」

ラハールはドランバルトにそう尋ねる。

「・・・まぁ、色々と、な・・・・・・。」

ドランバルドは7年前の天狼島での事を思い出してしまう。

「・・・俺が出たら、アイツの仕事に支障が出ちまうからな。」

「・・・?」

ドランバルトの言葉にラハールは理解できなかった。


































夜・・・


「あの先に・・・毒の島があるのか・・・。」

俺は港にいた。かなり古い港で船もない。

「(ここにはその島へ行く船が昔置いてあったけど、今はもうないな・・・)
 ま、俺ならいけるからいいけど・・・もう遅いし、寝よう。」

俺はここで野宿する事にしたのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!!
なんとか今週中に出す事が出来ました。
1つ目の依頼クリアです。
次は2つ目の依頼『毒の島の調査』になります。
継も早ければ来週には出せれると思います。
次回もお楽しみに~!! 
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