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死神と呼ばれた転生者

作者:正博
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最終話

 リュウイチ「まあ、ギリギリ落ち着いたかな」
 リズ「原作とかなり違っているけどね」
 リュウイチ「まあいいじゃないか。次は?」
 リズ「機動戦士ガンダムよ」
 リュウイチ「何でまた同じだろ」
 リズ「今度はジオン側。当然今迄の機体は無しね」
 リュウイチ「じゃザクに乗れと」
 リズ「改造はしてあげる」
 ユーリ「俺はどうするの?」
 リュウイチ「悪いがザビ家は滅ぼす予定だから、ザビだけ変えとけ」
 リズ「あんたが征服するの?」
 リュウイチ「違う、シャアに取らせる」


 UC0079年1月2日
 ゼウスをペンダントに隠し、全員ズム・シティに降りた。

 リュウイチ「まずは全員同じ部隊にしておくか」

 第308試作MS試験部隊、通称「モルモット部隊」。
 俺がMS隊隊長で大尉、リズが技術士官で少佐兼部隊長。
 後はリズに任せた、艦はムサイ。
 MSはユーリそのままヅダ、俺とコウタはMS-06R-1高機動ザクⅡにした。
 流石に開戦直後からビーム兵器はまずいので、130mm試作ザクマシンガンと350mm試作バズーカ、試作ヒートホークをリズがでっち上げた
 全員装甲はΣ装甲とIフィールドで固めた。
 まずは所属を宇宙攻撃軍ドズル中将配下にしておいた。
 1週間戦争で戦功を上げる為だ。


 UC0079年1月3日
 地球連邦に対し宣戦布告が行われた。
 それと同時にサイド1、サイド2、サイド4がジオン軍によって壊滅した。
 サイド5はレビル艦隊が居た為、サイド6は中立条約、サイド7コロニー1基の為、それぞれ攻撃を受けなかった。

 翌4日、サイド2アイランド・イフィッシュコロニーがジャブローに落とされようとしたが、連邦艦隊の攻撃により落下位置がズレ、オーストラリアのシドニーが地上から消えた。

 ドズル中将は艦隊を再編成15日にサイド5ルウムへと進撃した。
 対する連邦艦隊は名将レビル将軍でジオンの3倍の戦力を保有していた。
 俺達第308試作MS試験部隊は遊撃部隊として投入された。
 当てにされていないって事だろ。

 リュウイチ「『死神』」発進する」
 コウタ「コウタ出ます」
 ユーリ「ユーリ行きます」
 リュウイチ「各自自由に動け。ユーリでかいのは使うなよ」
 ユーリ「貰った武器だけでやるよ」

 各自好きに散った、リズのムサイも突撃していった。
 
 リュウイチ「沈め」

 サラミスの艦橋にバズーカを1発動力部に2発撃ち込み沈めた。
 最低目標は5隻、俺達はそんな目標を1時間程でクリアした。
 リズも連邦艦隊右翼に1隻だけ突入、連邦軍を沈めまくった。

 ドズル「何だ、あの部隊は死ぬ気か」
 副官「あれは第308試作MS試験部隊ですね」

 だがMSもムサイも沈むどころか、右翼の連邦艦隊を崩壊させつつあった。

 ドズル「訳が分からんが、右翼部隊を攻撃させろ」

 ジオンの右翼部隊全体が突撃し、連邦軍右翼は壊滅した。
 俺達はそのまま中央軍に突撃、既にスコアは2桁になっていた。

 バズーカの弾が無くなり、試作ヒートホークに持ち替えた。
 やるのは同じ対空砲火を躱しながら接近艦橋を潰し、動力炉にダメージを与え沈めた。
 ソードフィッシュがうるさく飛び回るので、左手にザクマシンガンを持つと撃ち落とした。

 リュウイチ「リズ後続が来た。左翼後方へ回ろう」
 リズ「了解」

 俺達は中央艦隊の真ん中を抜け、左翼部隊後方から攻撃を始めた。
 この時連邦軍旗艦アナンケを沈めていたのを、俺達は知らなかった。

 リュウイチ「左翼部隊なんか既に崩壊に近いな」
 リズ「何かレビル将軍が死んだ様よ」
 リュウイチ「誰だ! 原作ブレイクした奴は」
 リズ「どうも、あんたみたいよ」
 リュウイチ「えっ!」
 リズ「あんたがソードフィッシュを落とそうとザクマシンガン撃ちまくった1発が、アナンケの艦橋を撃ち貫いたみたいね」
 リュウイチ「・・・・・・・」

 ファルメルのドズル中将は、第308試作MS試験部隊の戦果を聞いて驚いた。

 ドズル「2桁のスコアとレビルを殺した。無茶苦茶な奴らだな。だが面白い」
 副官「しかし少し異常では無いですか?」
 ドズル「試作兵器が良いのだろう。後で報告書を上げさせろ」
 副官「分かりました」

 連邦艦隊は全体の80%を失い、レビル将軍まで失うという大敗であった。
 これを聞いたギレンは勝ったと薄ら笑いを浮かべていた。

 俺達第308試作MS試験部隊は全員が2階級昇進、俺はレビル将軍を殺した功績でもう1階級昇進大佐になった。
 しかもウチの部隊全員に、ジオン十字勲章が授与された。
 リズの作った試作兵器も量産される事になった。
 装甲はPS装甲を提出して誤魔化した。
 俺達第308試作MS試験部隊は、宇宙攻撃軍第207パトロール艦隊へ格上げされた。
 本当は降下部隊へ行きたかったが仕方が無い。
 ムサイ2隻が俺達に配属され、リズ達が最低限の魔改造を施した。
 地球降下作戦は順調に進んでいった。

 
 UC0079年9月
 リズがツィマッド社と交渉して、プロトドム2機を受け取って来た。
 早速、趣味人共が弄りまわしリックドムⅡに作り替えた。
 しかも推進剤を変えるだけで、地上でも使えると言う。
 また試作ビームバズーカを作り、開発局に送っておいた。
 そしてシャア少佐の部隊にも2丁送っておいた。
 そのシャア少佐が連邦の新造戦艦を捕捉、追跡しサイド7に入港したのを確認した。
 偵察の為ザクⅡ3機をコロニーに入れたが、功を焦った部下が暴走して連邦のMSにザクⅡ2機を撃破された。
 シャアは連邦ゲリラ掃討作戦の帰りで武器弾薬が乏しく補給部隊を頼んだ。
 シャアは1度ザクⅡで連邦MSに仕掛けたが、火力・装甲共に強く太刀打ちが出来ず撤退した。
 ガデム補給部隊が到着し補給作業に入ったところで連邦MSから攻撃を受け、補給品は受け取ったがガデム補給部隊は全滅した。
 この補給品にビームバズーカが入っていた。
 シャアはルナⅡで再度攻撃を試み、見事ビームバズーカで連邦MSを撃破した。
 ただその間に艦に逃げられてしまった。
 再び大気圏突入前に追いついたが、艦を沈めるには足らず進入角度だけ変えさせた。
 地球方面軍司令ガルマ・ザビ大佐が追跡を引き継いだが、シアトルで返り討ちに会い戦死した。
 これをドズル中将はシャア少佐が落とせなかったのが、問題として予備役にした。
 とばっちりでビームバズーカの事も吊るし上げられ、俺達も予備役となった。

 リュウイチ「坊ちゃんの作戦ミスを俺達に被せんでもいいだろうが」
 シャア「すみません。大佐まで巻き込んで」
 リュウイチ「いいや今回はドズル中将が、八つ当たりをしただけだ。シャアは悪くない」
 ???「すみませんが少し宜しいでしょうか」
 シャア「キシリア配下か」
 リュウイチ「それじゃ俺は席を外すわ」
 ???「いえ大佐にもお話があります」

 まあ予定通りシャアと俺の部隊丸ごと、キシリア配下になれって事だった。
 シャアは中佐になり地球でマッドアングラー隊司令になった。
 俺達はザンジバルを与えられ、木馬追撃任務を命じられた。
 既にランバ・ラル隊が動いているので、先に落とせとご命令だった。
 俺達はザンジバルを改造、ドム3機も弄り地上に降りたが待っていた。
 ランバ・ラル隊が肉弾攻撃をするのを。
 ランバ・ラル隊は補給が余り貰えず、MSを失い肉弾戦に入った。

 リュウイチ「よし動くぞ。俺とユーリは中へ入る。リズ木馬のエンジンを潰せ」
 リズ「分かったわ」
 リュウイチ「これはセイラの誘拐とランバ・ラルを死んだと見せる作戦だ」

 俺達は木馬に転移すると木馬の乗員をペンダントで眠らせた。
 次にランバ・ラルに会い、シャアの真実を聞かせると驚き部隊事味方に引き込んだ。
 ついでにセイラがアルテイシアである事も知らせ、連れて行かせた。
 木馬の乗員は可哀そうだがそのまま、死んで貰った。
 ランバ・ラルにはザンジバルを1隻と、MSリックドム6機を渡し潜伏して貰った。
 俺達は木馬を討った功績で全員2階級昇進、俺とリズは少将になった。
 同じ艦に将官2名乗っているのはおかしいとクレームが着いた。
 キシリアとの約束で木馬を討った後もこの部隊はそのままにして貰うとしてあったので、キシリアが良いと言って収まった。
 地球でオデッサ奪回作戦が開始された。
 俺達も当然駆り出され、オデッサ防衛についた。
 連邦軍のジムは案山子と一緒だった。
 ドムの高速移動に付いてこられずに撃破されていく。

 リュウイチ「貰った!」

 ビックトレーの艦橋にジャイアントバズーカを撃ち込み破壊。
 コウタが動力部を連射してビックトレーが爆発した。
 リズはザンジバルでビックトレーをメガ粒子砲で粉砕していった。
 ユーリは蹴り技でビックトレーを撃破していたが、見なかった事にしておこう。
 俺達は小物無視で司令官が乗っている、ビックトレーを狙った。
 4日目遂に連邦軍が引き上げ、オデッサ防衛は完了した。


 それと同じくしてマッドアングラー隊が、ジャブローの入り口を発見した。
 宇宙からも降下作戦を行い、俺達はキャリフォルニアベースから発進した。
 俺達は先行し誰も見ていないのを確認すると、ユーリに縮退砲を撃たせた。
 10発程度撃つと対空砲火がほぼなくなり、地下への通路も数か所見つけた。
 調度その時、宇宙降下部隊とキャリフォルニアベースからの部隊が降りて来た。
 10時間後、ジャブローは陥落した。
 連邦政府も降伏した。
 明日グラナダで、終戦協定が結ばれる。
 俺はシャアに会っていた。

 リュウイチ「シャアどうだ、気分は?」
 シャア「嬉しいですよ」
 リュウイチ「嘘を吐け。面白くないくせに」
 シャア「・・・・・・・・」
 リュウイチ「シャア。俺達と組むか」
 シャア「何を?」
 リュウイチ「ザビ家を潰し、ダイクン家を立て直す」
 シャア「何を言っている。反逆罪で捕まえるぞ」
 リュウイチ「あのな。もうキャスバルって、ばれているぜ」
 シャア「!」
 リュウイチ「心配するな。俺達はランバ・ラルとかも仲間にしている」
 シャア「貴様は一体?」
 リュウイチ「それとキシリア辺りは気付き始めている。やらないと殺されるぞ」
 シャア「だが戦力が無い」
 リュウイチ「明日の調印式でギレンとキシリアを殺す」
 シャア「それでもドズルとデキムは残る」
 リュウイチ「俺達は本当の自分の機体を隠している」
 シャア「何故そんな事を」
 リュウイチ「俺達は昔に連邦軍いて機体が連邦の物だからだ」
 シャア「貴様は連邦のスパイなのか?」
 リュウイチ「違う。俺達は別の世界へ、介入する事が出来るんだよ」
 シャア「言っている事がさっぱり分からん」
 リュウイチ「細かい奴だな。お前このままだとアルテイシアも死ぬぞ、いいのか」
 シャア「・・・・・・・」
 リュウイチ「やるのかやらないのかはっきりしろ」
 シャア「分の悪い賭けだが、乗ってやろう」

 グラナダでジオンと連邦政府との終戦協定が結ばれた。
 事実上の連邦の敗北宣言だった。
 ギレンは帰りのグワジンでご満悦であった。
 珍しくキシリアもデキムへの報告に同行していた。
 グワジンの周囲には護衛艦がびっしり詰めており、襲い掛かる馬鹿はいないと思われた。

 リュウイチ「よう、気分が良いか。ギレン、キシリア」
 ギレン「何者だ」
 キシリア「この声はお前か、リュウイチ少将」
 リュウイチ「正解。だが別名『死神』」
 ギレン「馬鹿に構っては居られん。早々に排除しろ」
 リュウイチ「馬鹿は手前だ。雑魚は俺達がやる、キャスバル仇は討たせてやる」
 キシリア「成程、シャアも一緒か」
 シャア「やはり気付いていたか。なおの事死んで貰う」
 ギレン「ダイクンが生きていたか。やれ」

 リックドム部隊が次々上がって来る。

 リュウイチ「遊びにもならん」

 ツインバスターライフルを構え、リックドム部隊を捉えると引き金を引いた。
 リックドム50機余りが、次々と光に消えていった。

 ギレン「何をしているたかが2機のMS、艦砲射撃で消し飛ばせ!」
 リュウイチ「キャスバル。避けなくていい、ビームが避けてくれる」
 シャア「そうか。殺しに行って来る」

 シャア専用にカスタムされたゲルググを、グワジンに向け飛ばした。
 艦砲射撃が来ても言われた通り、ビームが避けて行く。

 シャア「これはいい。ギレン逃げなくていいのか」
 ギレン「何をしている。早く撃ち落とせ」

 グワジンから密かにランチが出てザンジバルに乗り込んだ。

 リュウイチ「キシリア。逃げようとしても無駄だ」

 ブルーを転移させるとザンジバルのロケット推進部を、シシオウブレードで切り裂いた。

 シャア「まずは貴様だ、ギレン。死ね」

 ビームナギナタがグワジンの艦橋を貫き、ギレンは宇宙へ散って行った。

 シャア「次はキシリア。ガルマの元の送ってやる」
 キシリア「シャア! 待ってくれ」

 シャアはビームライフルを構えると、ザンジバルの艦橋に5発撃ち込んだ。
 キシリアはザンジバル諸共宇宙の塵となった。

 リュウイチ「キャスバル下がれ。そいつらを消す」
 シャア「分かった」

 シャアのゲルググがブルーの横に並ぶとブルーから簡易縮退砲を渡された。

 リュウイチ「艦隊のど真ん中へ撃ち込め」
 シャア「やってみるか」

 ゲルググが簡易縮退砲を艦隊中央に向け発射した。
 凄まじい閃光と共に巨大なエネルギー弾が、艦隊を飲み込み光の中へ消えて行った。

 シャア「凄まじい威力だな」
 リュウイチ「どうだ。これでもまだ弱気になるか?」
 シャア「いや。ソロモンとてもう怖く無いな」
 リュウイチ「では行くぞ。ブルーに触れろ」

 ゲルググがブルーの肩に手を置いた。

 リュウイチ「転移」

 2機はソロモンに転移した。

 シャア「凄い技術だな。これで信じられる、お前が他の世界から来たのを」
 リュウイチ「今頃か。さて流石に2人では時間が掛かる。リズ出してくれ」
 リズ「了解」

 突然ザンジバルが現れ、リックドム6機が現れた。

 ラル「キャスバル様。ランバ・ラルです」
 シャア「すまない。偽りを吐いていて」
 ラル「仕方ありません。しかしようやくダイクン様の無念が晴らせます」
 リュウイチ「感動の場面で悪いが。奴を呼び出してくれ」
 シャア「ドズル。貴様の兄弟は全て死んだぞ」
 ドズル「誰かと思えば失敗だらけのシャアか」
 シャア「ガルマの元にギレンもキシリアも行ったぞ。次はお前だ」
 ドズル「MS隊あの狂人を潰して来い。たわごとばかり言いよって」
 ラル「フン。自分では怖くて要塞から出られんか。ドズル」
 ドズル「貴様はラル。そうか貴様も狂人の仲間か」
 リュウイチ「ユーリ出番だ。最悪殺しても構わん石ころを削ってやれ」
 ユーリ「縮退砲連続発射」

 ネオ・ヅダ『マサムネ』からソロモンに縮退砲が、雨の様に降り注ぎ要塞が見る間に削れていく。
 発進準備していたMS隊も全滅、発進ポートがやられ艦艇も半数以上消滅した。

 リュウイチ「ドズルそのまま家族と死ね」
 ドズル「わしが出る。ゼナとミネバには手を出すな」
 リュウイチ「たわごとを抜かすな。貴様らは人の命を簡単に殺して来た。特別扱いされると思うな」
 ユーリ「急がないと全部無くなるよ」
 ドズル「貴様ら生きては帰さん」
 シャア「父ダイクンの仇取らせてもらう」

 ビグ・ザムが出て来た。

 ドズル「貴様はキャスバルだったのか」
 リュウイチ「ユーリ一時停止」
 ユーリ「ほーい」

 その時白いザクⅡがビグ・ザムに並んだ。

 マツナガ「この白狼もお相手しょう」
 ラル「貴様の相手は青い巨星だ」
 リュウイチ「暇だ、誰か残っていないのか」
 ???「それでは私が相手をしてやる」

 青いゲルググが出て来た。

 リュウイチ「そういやソロモンの悪夢を忘れていたな」
 ガトー「行くぞ」

 3対3になったが戦いにならなかった。
 ビグ・ザムがメガ粒子砲を撃っても3機とも躱そうともせずにビームに飲まれた。

 ドズル「偉そうな口を叩きおって、何も出来ずに死ぬとは」
 リュウイチ「躱す必要が無いんだよ。馬鹿かよく見ろ」
 ドズル「直撃の筈何故だ」
 シャア「時間の無駄だな。さっさと終わらせよう」
 ラル「緊張感が湧きませんな。良過ぎる機体に乗ると」

 青と白が一斉に動きシャアのゲルググに、ヒートホークとビームナギナタを叩きつけた。

 シャア「確かに。躱す気が起きんな」
 リュウイチ「ガトーお前の相手は俺だった筈。まあ結果は同じだけどな」
 ガトー「馬鹿な。2人で叩き込んで傷が付かないだと」
 マツナガ「・・・・・・・」

 白いザクⅡにはゲルググのビームナギナタが、コックピットに刺さっていた。

 シャア「遅いな。白狼もこの程度か」
 ドズル「マツナガ! シャア貴様よくも」
 シャア「貴様らがいらぬ欲望を持たなければ、こうはならなかった」
 リュウイチ「ドズル絶望を味合わせてやる。ユーリ最大パワーだ」
 ユーリ「縮退砲フルチャージ。発射」

 宇宙が一瞬光に包まれた、そしてソロモンは消滅した。

 ドズル「ゼナ! ミネバ! 貴様らよくも」
 シャア「分かったか。肉親を殺される痛みが」
 ドズル「貴様らも道連れだ」
 リュウイチ「『トランザム!!』」

 ブルーが一瞬姿を消し現れた時は、ビグ・ザムの上だった。
 そしてシシオウブレードを抜きコックピット周りを切り抜いた。
 ドズルが宇宙空間へ放り出された。

 シャア「死ね、ドズル」

 ゲルググのビームライフルがドズルに向き、ビームを発射ドズルは一瞬で姿を消した。

 ガトー「貴様ら・・・・・」

 ラルのリックドムがガトーのゲルググを切り裂いていた。

 ラル「うるさい」
 リュウイチ「キャスバル後はデギンだけだ」
 シャア「奴はこの手で殺す」
 リュウイチ「それじゃズム・シティへ行こうか。転移」

 ブルーとゲルググが転移した。
 転移したのはデギンの住む宮殿だった。
 シャアをブルーの手に乗せると窓に近づけてやると、シャアは中へ飛び込んだ。
 近衛兵がシャアに近づこうとした時、ブルーの腕が叩き込まれ近衛兵を薙ぎ払った。

 シャア「デギン。息子らは全員あの世へ行ったぞ」
 デギン「そうか。お前がキャスバルだったか」
 シャア「父母の仇討たせて貰う」
 デギン「覚悟はできている。ガルマを失い希望も無い。殺せ」
 シャア「ガルマの元へ行け」

 シャアは腰の拳銃を抜くと、デギンに全弾撃ち込んだ。

 リュウイチ「さてキャスバル、これからどうする」
 シャア「ザビ家は滅ぼした後は知らん。妹でも探して静かに暮らすさ」
 リュウイチ「そうか。では合わせてやろう。手に捕まれ、転移」

 ブルーはザンジバルの格納庫に転移した。
 格納庫には1人の女性が立っていた。

 シャア「アルテイシア!」
 セイラ「キャスバル兄さん!」
 シャア「父さん、母さんの仇は取った。後は何処かで静かに暮らそう」
 セイラ「そうね」
 リュウイチ「邪魔して悪いね。これを持って行きなよ」

 2人にアタッシュケースを渡した。

 シャア「何だ。やけに重いが」
 リュウイチ「そりゃあ、金塊だからな」
 シャア「いいのか」
 リュウイチ「欲しいのならもっと出してやるぜ」
 シャア「いや、充分だ。ありがとう」
 リュウイチ「本当はキャスバルの治める世界を、見たかった」
 シャア「私はもう政治や戦争と離れたい」
 リュウイチ「そうか。まあ好きにすれば良い」

 俺は2人をサイド6へ転送して別れた。

 リュウイチ「ラルさんあんた達はどうする」
 ラル「またハモンの店でバーテンダーでもするさ」
 リュウイチ「あんたらも1つずつ持って行きな」
 ラル「すまんな。でもようやく胸のつかえが取れた」
 リュウイチ「サイド3でいいんだな」
 ラル「頼む。ありがとう」

 ラル部隊もサイド3に転送して別れた。

 リズ「結局シャアの天下にはならなかったわね」
 リュウイチ「いいさ。また騒乱が起きてゆっくり休む暇は無いと思うぜ」
 リズ「さて私達も帰りましょう。みんな待っているよ」
 リュウイチ「どうせ、次の世界行きたいだけだろうが」

 俺達はゼウスに帰還して又次の世界へ転生した。

 
 

 
後書き
 急にすみません。
 リアルの都合で暫く終わりにさせて頂きます。
 リアルが落ち着いたら第2部とでもして書きます。
 短編程度はたまに書きますね。
 
 管理人さん荒らし退治ご苦労様です。
 でもまた湧いてますね。
 かまってちゃんは困りものですね。 
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