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ロボスの娘で行ってみよう!

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第2話 士官学校の日々


ヤンやアッテンボローやラップやキャゼルヌと知り合います。
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第2話 士官学校の日々

宇宙暦785年7月

 士官学校に入学してから、既に1年経ち座学に実技とやって来ましたが。
苦手な科目がある事が判明しました。
それは戦闘艇操縦訓練、シミュレーションなんですけど、
前世から3D戦闘とかが超苦手で、航空戦とかだと目が回るんですよね。

この世界なら大丈夫かと思ったら、気持ち悪くなって内部で吐きましたよ。
前代未聞とまでは行かないが、これで戦闘艇操縦訓練は毎度毎度下呂袋持参に成りました。
結局戦闘艇操縦訓練の成績がなんと赤点ギリギリの56点。ヤンより悪いです。

親父も最初は怒ってましたが、体質的なモノと判ると仕方がないと諦めてくれましたし、
他の教科は軒並み90点越えでしたからそれで相殺してくれました。
同期からは、袋の君とか渾名付けられましたけどね。

ワイドボーンは新学期の説明で総代として皆を教えてくれたので見知りましたが話すほどでは無いです。
ヤンは戦史科らしいので行ったんですけど居たことは居たんですが余り行くと変な顔されると嫌なので取りあえず遠くから見ているだけにしました。

ラップは何処に居るやら判らないので未だに会ってません。
ジェシカは居ましたけど、それほどお近づきにならない状態ですよ、何となくですけどね。

親父と校長が25年来のライバルなので校長から何か言われるかと思いましたが、
流石校長ですね、平等に扱ってくれますよ、此が家の親父なら依怙贔屓や毛嫌いばかりですからね、
我が親ながら情けないたらありゃしない、だからフォークやホーランドの阿呆を重要視するんですよね。

それで今日は2年になってアッテンボローが入校してくるんです、楽しみですね。
キャゼルヌ先輩も今年事務局次長として配属されてきたので人脈造りをしますよ。
まあ私は戦闘艇操縦訓練が足を引いて、成績が一桁台にならないんですよね。

入校式が行われて入校してくるんですが、説明はクラスヘッドがしてますからね、
私は関係ない状態なので、日向ぼっこしながら歴史書読んでます。
暇ですね、太陽が眩しいですね。

どうせこのまま行っても、同盟はラインハルトに潰されるわけでして、
何とかしようにも、アホ政治屋やアホ参謀達を何とかしないと駄目なんですよね。
自分が偉くなれるかですけど、女じゃフレデリカみたいにヤンの副官とかしないと駄目ですからね。

しかもこの世界、150年も戦争しているから、すっかり人的資源が枯渇気味で大変なのです。
人材育成も若年兵を使う時代になっています。
カリンなんか15歳ですよ、そんな子達を使うなんて末期的ですよ。
下手な戦闘ばかりして毎年数十万を殺してるんですから。

感覚的に言うと第二次大戦末期のドイツ軍や日本軍状態ですよね。
経済もボロボロですし、資料見れば見るほど頭痛くなりますよ。
士官教育が促成になってないだけ未だマシですが、
戦史研究科が廃止される事態で既にOUTです。

資料を見ていると、ラインハルトが出てこなくてもジリ貧で国が潰れてたんじゃ無いかと思えるです。
んーティアマト会戦とかヴァンフリートとかは無駄な戦いですからね、
それを止めるだけでかなりの戦死者を減らせるはずなんですよね。

まあこうなれば、親父を利用して宇宙艦隊参謀になって、フォークのアホをパージしなきゃだね。
まあラインハルトを殺せば良いんだけど、
あの金髪チートだらけだろうし運ばかり良くて、死なないんだよなー。

死なさないで失脚を狙うのが良いんだろうけど無理だよね。
あーどうしたら良いやら、考えよう。
あー、もう夕方か今日は自習だったから大丈夫だろうけど、そろそろ帰らないと駄目だね。




今日はヤンがワイドボーンを破ったのと同じ、戦術コンピューターをつかった、シミュレーション戦闘です。まあ2番煎じなのですがね、弱い相手にはそれなりに。強い相手にはラインハルトや双璧やヤンの戦法を採用していますよ。

U型陣とか、補給線切断だとか、中央突破背面展開とか、ジャンジャン原作知識で使いまくっています。
だってどうせ、実戦なんか親父が許してくれないはずだもん。
後方に置きたがっているのが判るのが、受けた科が兵站科ですからね。

シトレ校長も惜しいと言ってくれてますけどね。
目指せ2代目、キャゼルヌと行きますか。
お腹すいたら兵隊は働かないですからね。

日本陸軍のように、輜重兵を馬鹿にした挙げ句に餓死連発の軍隊は駄目ですよ。
親父もグランドカナル事件やったり、帝国領侵攻作戦で補給軽視で失敗してますからね。
この軍隊アホの集まりですか?

大体参謀教育がまともじゃないし、大戦果あげただけで、提督へ昇進とかあり得ないぜ。
だからあんなアホのフォークやホーランドが出てくるんだよね。
おっ私の又番ですね。

今度は負けましたね。結局学年二位でしたよ。まあ良いところでしょう。
けど負けた同期、全然原作に出てこないんだよね、
モブキャラなのかな不明だね。


そうそう、キャゼルヌ先輩と知り合いになりしたよ。
書類出しに行って挨拶してきました。
いい人ですよ正しく、私が兵站科だと聞いたら兵站の苦労を思いっきりお話ししてくれました。

ヤンにも会うことが出来たんですけどね、
ごく普通に話すだけす、自分は784年度10位ですけど、
ヤンは783年度1900番台ですからね、
まあキャゼルヌ先輩の所へ入り浸って居るので自然とヤンやラップやアッテンボローとは知り合いになりましたよ。


宇宙暦785年12月

■同盟軍士官学校 事務局次長室

「おいアッテンボロー、お前さん怪しげな地下組織を作ったらしいな」
「キャゼルヌ先輩の薫陶のお陰ですよ」
「ぬかせw」

「まあアッテンボローは反体制派だからね」
「ヤン先輩それは酷いですよ。そうだラップ先輩、良い本がありますよ読んでみませんか」

「ハハ、そうだね」
「おい、アッテンボロー、セクハラ紛いの本だとやばいから、気を付けろよ」
「大丈夫ですよ、その辺はね」

「何と言っても、ロボス提督のご令嬢が此処へ出入りしているんだから、セクハラで訴えられるぞ」
「リーファ先輩の事ですね、先輩なら大丈夫ですよ。
何と言っても我らの有害図書愛好会の有力なスポンサーの1人ですからね」

「本当かい、提督が聞いたらアッテンボローお前、宇宙へ素っ裸で放り出されるぞ」
ニヤニヤとキャゼルヌが話す。
「そりゃたまらんですな、リーファ先輩には秘密を厳守してもらわなきゃ」

「アハハ、そうだなアッテンボロー、素っ裸で宇宙遊泳はたまらんな」
「ラップ先輩、酷いですよ」
「あら、私の悪口かしら、アッテンボロー」

いきなり入ってくるリーファにアッテンボローがビックリする。
「えーと先輩何時からドアの外に居たんですか?」
「スポンサーの辺りからかしらね」

「じゃあ、お願いします。絶対に言わないで下さい」
「宇宙遊泳見て見たいなっていったりして」
ニヤニヤ笑うリーファ。

「リーファ大先輩マジ勘弁」
「アッテンボローは女姉妹の末っ子だから女性には弱いんだな」
「ヤン先輩フォローになってないですよそれ」

「いいわ、私も怒られたくないから、黙ってますよ」
「先輩マジ感謝です」
ニヤッとする、リーファ。

「その代わり、今度の休日に私とデートしなさい」
「えっ」
「あら、嫌なの?自慢じゃないけど私、士官学校でも5本の指に入ると思うわよ」

ぼそっとヤンとラップが言い合っている。
「女傑度はNo1だけどね」

「先輩、聞こえてますよ。けど自覚してますから良いですけどね」
「アッテンボロー、男冥利に尽きるじゃないか、精々エスコートして差し上げろよ」
「酷いですよキャゼルヌ先輩」

「ていうわけで、来週の日曜はどっかへ連れて行きなさい」
ガックリする、アッテンボロー。
「判りました、リーファ先輩」

「判れば宜しい」
「所でリーファなんか用があったんじゃないのか?」
「あっ忘れてました。今度の射撃訓練で使う実包の補給をお願いしに来たんです」

「ブラスターやビームライフルじゃなく、実包か」
「ええ、その方が撃ちやすいんですよ」
「変わったモノだな、普通反動のない方が撃ちやすいんだがね」

「まあ相性ですね」
「リーファは射撃がうまいからね。私なんかと段違いだ」
「ヤン先輩は射撃は駄目でもシミュレーションでワイドボーン先輩を破ったじゃないですか」

「まあね」
「それは素晴らしいですよ、私は先輩の戦術を参考にしているんですから」
「それでもリーファ独特の戦法も有るじゃないか」

「ええ。古今東西の戦史を読んで、研究してますから」
「流石、校庭の沈黙クィーンですね」
「なんだいそりゃ?」

「校庭の片隅で本読んで集中しているから付いた渾名なんです」
「はは、そりゃいい」
「キャゼルヌ先輩酷いですよ」

「リーファ戦史を読んでいるのかい」
「ええヤン先輩」
「今度良かったら、本を貸してくれないかい」
「ええ喜んで」
「ありがとう」

昼休みが終わるベルが鳴り始めた。
「おっと時間だぞ、学生は早く授業に戻れ」
「はいー」
「了解です」
「はっ」
「キャゼルヌ先輩宜しくです」

「やれやれ、騒がしい連中だ、俺も仕事を始めるか」
 
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