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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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9部 ViVid!
4章 インターミドル予選
  後日

 3回戦が終わった次の日の昼に機嫌悪そうに綾は出勤をしてきた。
そう感じたのは、翠屋ミッド本店チーフのシーラだった。

「どうかなさったのですか綾さん」

「何で?」

 少しぶっきらぼうに答えた。
綾自身基本こんな感じだから、他のスタッフは気づいてはいない。
だけどこのお店の立ち上げからいるシーラだけは気づいてしまった。

「綾さんちょっと」

「何?シュー作らないと」

 綾はシーラに手招きされ店長室に入った。

「何じゃありません」

「シーラ・・・」

「そんな気持ちで作るぐらいなら帰宅してください」

「何が」

「昨日の試合で何かあったのですよね。
勝利したのに、そんな雰囲気で来られたら困ります
確かに越権行為かもしれないけれど、きっと桃子さん達がいたら同じこといってます」

「・・・ごめん、顔に出てた」

「気づいたのは私だけですが、そんな気持ちで作ったシューはこの店の味ではないと思います」

「ううん、ありがとう。昨日戦った草薙選手が運ばれたはずの病院に入院してなかった」

「どう言うことですか?」

「先手打たれたみたい。公の場だから大丈夫だと思ってた」

 俺はシーラに言えることはいっておこうと決めた。

「どうやら私を消したいのか、研究したいのかわからないけれど、
なんか狙われてるみたい。
私がいなくなった件に関連してるとは思うけれど、
昨日戦った選手がその刺客っぽいので話を聞きに行こうとしたんだけれど、
いなかっただけ」

 この大会の運営もスポンサーもチェックして安全だから出たんだけどなぁ
本当に尻尾を掴ませてくれない。

「わかりました。とりあえず今日は早退してください。
お菓子に血なまぐさいのは似合いませんから」

「だよね」

 俺は言われたように店から退散する。
仕方ないからミカヤさんのところに遊びに言った。
居合いの練習で時たま遊びに行かせてもらってる。
丁度ノーヴェも来ているみたいだった。
どうやら自分の教育が甘いからヴィヴィオ達を勝たせてやれなかったで、
悔やんでいるみたい。
良く頑張ったと思うけどな
エリートコースはちょっと難しいかなと思ってたし、
ミカヤさんがいいこと言った所で俺は、2里がいる部屋のふすまを開ける。

「いやいや怒りぽかったノーヴェがそこまで成長してくれるなんて、
もう大感激だなぁ」

「「綾さん」」

「遊びに来ちゃった。
負けても死ぬ訳じゃない、初参加のヴィヴィオ達が3回戦まで行ったのに、
本選常連のミカヤさんは1回戦敗けだよ
ノーヴェがそんなこと言ってたら立つ瀬無いじゃん」

「綾さん!」

「何」

「どうしたんですか?」

「遊びに来ただけだよ、居合いの練習ここしか知らないし、邪魔だった」

「いえ、ですが今からアインハルトちゃんが来ますので、
参加中の綾さんがいるのは」

「結構ばれてる?」

「あんな闘いしてたら、関係者は気づくと思うのだが」

 ミカヤさんの言う通りなんだけどね

「聞いていいかな」

「何、ミカヤさん?」

「去年誘ったときは渋ってたのに、なぜ今年は?」

「ヴィヴィオ達みてたらやっぱりやりたいと思ってね
ノーヴェの教えがいいからか、本気でそう思ったんだよね」

「ですが・・・」

「良くやった。敗戦を糧として、これから先を楽しみにしてるから、あんまりうだうだ言ってると昔のノーヴェをみんなに見せちゃうからね」

「それは、勘弁してほしいのですが・・・」

「アインハルトが来ちゃったみたいだから買えるね。ミカヤさんもまたね」

「あまり気を張らずに」

「ありがとう」

 さすが居合いの師範
何かあったか気づくもんだ
ここも追い出されちゃったし、
いつの間にか夕方の海岸埠頭を歩いてたら、
米粒ぐらいの大きさだったけれど、小等部組が抱き合いながらワンワン泣いてた。
みんな青春だねぇ
4回戦オープニングは、
アインハルトVS元世界王者ジークリンデ選手
実に面白そうなカードだ
多分勝つのはジークリンデだと思うけれど、
可能性がないわけではない。
仕方ないので素直に帰り、フェイトの手作りご飯を食べ
今日はゆっくり休むことにした。 
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