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NEIGHBOR EATER

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EATING 11

新隊員との顔合わせ(と呼んでいいのだろうかアレは?)から二日。

「わたくし、羽々斬夜架は主様に一生お仕え致します」

何がどうしてこうなった!?何がどうしてこうなった!?

俺は突然目の前に現れ膝を突く女の子に狼狽していた。

時は遡る。









つばさー?つばさー!居るー?

「うにぃ…うるさい…いるぞー!」

「入るわよー?」

ガチャ

あ!バカ!

「あら?寝てたのね」

俺の安眠を妨げて現れたのは小南だった。

「なんだよ…こんな朝っぱらからぁ…」

ちなみに学校は行ってない、瞳の色と十字はカラコンでどうにかなるらしいが最近まで翼と光輪を隠せなかったからだ。

でももうすぐ行けるらしい…いや、一応迅とか林道さんに勉強教えて貰ってるぞ。

「もう9時よ、何時まで寝てるの?」

うっせ、昨日の夜は迅と防衛任務だったんだよ…

「昨日…任務…迅…一時から…寝たの…五時…眠い…迅…寝てる…」

「あらそう、でも本部長が呼んでたわよ」

忍田さんが?

「わかった…いく…」

俺はのそのそとベッドから出て着替える。

本部長の呼び出しか…なんかやらかしたっけ?







小南に案内され会議室に向かう。

小南が会議室のドアの認証コンソールにトリガーを当てた。

「小南桐絵、清輝翼を連れてきました」

「清輝翼お召しにより参上しま…ふぁぁ…した」

眠い…

会議室のテーブルは長方形で正面奥に城戸司令、右手に林道さんと忍田本部長、左手に新しい役員が座っていた。

「子供じゃないですか。彼をよんでどうしようというんですか?」

といつぞやの会見の時のメディア担当が言った。

たぶん翼と光輪を隠してるから俺を認識していない。

「彼が件の『天使』です」

「なんと!こんな子供が…」

忍田さんの言葉の驚いているようだった。

「では、話を初めていいかね、翼君」

「はい、城戸司令」

「君には部隊を作って貰いたい」

部隊…迅が言ってたヤツか…

「部隊なら今も組んでいますが」

大抵俺と迅はワンセットで運用される。

迅は俺の監視と護衛だと言っていた。

「それはわかっている。しかし今回は迅ではなく、新隊員と組んでもらう」

ふぅん…

「君と迅は単騎で大きな戦力となる。しかしそれ故に同じエリアに君達を集めるのは好ましくない」

なるほど、要するに俺と迅の組み合わせは過剰戦力って訳か。

「わかりました。では新隊員のデータをください」

それが無いと何も始まらない。

「いいだろう、そのファイルがデータだ。
しかしその情報は個人情報も含む。
取り扱いには気をつけて欲しい」

とテーブルの俺の側にあるファイルを指した。

最初から渡すつもりだったらしい。

「はい」

「話は以上だ。君からは何かあるかね?」

「いえ、ありません。失礼しました」

小南と共に退出し、ドアが閉まる。

「アンタすごいわね…」

「何が?」

「総司令相手に動じないなんて」

そうか?あの人って結構優しいぞ。

「司令は強面だからねー」

それにしても部隊か…

「なぁ小南、俺は部隊を作れって言われたけど迅はどうなんだ?」

「迅さんは多分ソロね」

ソロ?一人って事か?

「迅は組まないのか?」

「迅さんは一人で遊撃した方がいいわ。」

そういえば侵攻の時も一人だったな。

小南に送って貰い、自室に戻った俺はベッドに飛び込んだ。

部隊?起きてから考える。


そして十二時過ぎ、ベッドから這い出た俺はファイルを読んでいた。

ふーむ…誰を選ぼうかねぇ…

アタッカー、シューター、ガンナー、スナイパー。

尖った部隊にするか、バランスの取れた部隊にするか…

よし、迅に聞くか。

そう思い自室のドアを開けると目の前に羽々斬夜架がいた。

俺を見た彼女はニコリと笑って膝を突き…

斯くして冒頭へ。 
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