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オズのトロット

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第一幕その一

               オズのトロット
            第一幕  オズの国からの使者
 トロットはこの時一番の親友と言っていいキャプテン=ビルと一緒にエメラルドの都で一緒にお茶を飲んでいました。
 そうしながらです、ふと窓の外を見てこんなことを言いました。
「ねえキャプテン、最近私達冒険に出ていないわね」
「ああ、そういえばそうだね」
 キャプテンもトロットの言葉で気付きました。
「最近はずっと宮殿にいるね」
「それで遊んでるけれど」
「それでだね」
「冒険に出たくなったけれど」
「一体何処に行くのかな」
「ううん、そう言われても」
 どうにもと返したトロットでした。
「冒険に出たいってだけで」
「何処に出たいかまではだね」
「考えていないの」
「そうなんだ」
「ただそれでもね」
「冒険に出たいんだね」
「何処かにね、ドロシーみたいに」
「ドロシーはオズの国一の冒険家だからね」 
「それで何処にでも行くけれど」
「私もそうしようかしら」
 こう言うのでした。
「とりあえず都を出てね」
「そうしてだね」
「もう足が向くままにね」
「オズの国を冒険していくんだ」
「そうしようかしら」 
 こう思ったのでした、するとです。
 そのトロットのところにです、そのオズの国一の冒険家ドロシーが来て彼女とキャプテンに言ってきました。
「二人共オズマが呼んでるわよ」
「オズマがなの」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのです。
「何かお願いがあるみたいだから」
「すぐになのね」
「オズマのところに行ってくれるかしら」
「ええ、わかったわ」
「じゃあ今からね」
 トロットだけでなくキャプテンも快諾しました、こうしてです。
 二人はオズマのところに行く為に席を立ちました、するとドロシーは二人に笑顔でこうも言ってきました。
「じゃあ私は今から冒険に出るから」
「あっ、そうなの」
「今回はリンキティンク王の国にね」
 そちらにというのです。
「かかしさんや樵さんと一緒に行って来るわ」
「そう、僕達もね」
「一緒だよ」
 そのかかしと樵も出て来ました。
「じゃあね」
「これから一緒に行くから」
「また会いましょう」
 こう二人に言ってでした、ドロシーは二人と別れてかかしと樵と三人で出発しました。そうしてでした。
 トロットとキャプテンは一緒にオズマのところに行きました、そこでオズマに直接こうお願いされたのでした。
「今からギリキンの国に行って欲しいの」
「あちらになの」
「そう、これからね」
「ギリキンで何かあったの?」
「イックス王国にこれを届けて欲しいの」
 こう言って出したのはエメラルドで造られた箱型の大きな時計でした、エメラルドを基調としてサファイアやルビー、ダイアに真珠にオパールに珊瑚にと色々な宝石で飾られていてとても眩くて奇麗です。
 その時計を出してです、オズマはトロットに言うのでした。
「あちらの国へのプレゼントなの」
「じゃあこれを届けに」
「ギリキンまでね」
 イックス王国があるこの国にというのです。 
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