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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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第27話 それぞれの戦い 向かえリーガル高原!!

side:小猫


「きゃああっ!!」
「うわああっ!!」


 こんにちは、小猫です……って今挨拶をしている場合じゃないんでした。私たちはロックドラムに蹴り飛ばされてしまって危ない状況なんですよね。


「小猫ちゃん、悪魔の羽根を出すんだ!」
「あ、そういえばその手がありましたね」


 うっかり忘れていましたが私たち悪魔には羽根が生えてました。私と祐斗先輩は羽根を生やして空中で体制を整えました。


「きゃああっ!!」
「アーシアさん!?」


 ですがアーシアさんは人間なので飛べるわけもなくこのままでは地面に叩きつけられてしまいます。私と祐斗先輩は直に助けに行こうとしましたがアーシアさんは地面に当たる前に空中で網にかかったように止まりました。


「あれ?これは……」
「『髪ネット』……危なかったな、アル」


 アーシアさんを助けてくれたのはサニーさんでした。私と祐斗先輩は地面に降りて二人の元に行きました。


「アーシアさん、大丈夫ですか!?」
「はい、サニーさんのおかげで怪我はありません。サニーさん、助けて頂いてありがとうございます」
「別にいいよ。そんなことよりも……」


 サニーさんは辺りを見渡しため息をつきました。この辺一帯が沢山のキノコが生えており遠くがキノコ以外の物が見えないくらいです。


「流石は捕獲レベル27、少し油断しすぎたか……勢い余ってマッシュルームウッドにまで飛ばされちまうとはな」
「あれ?部長たちがいない……イッセー君や他の皆も……まさかはぐれたんじゃ!?」


 祐斗先輩が部長や朱乃先輩、そしてイッセー先輩やティナさんとテリーがいないことに気が付いて私たちは不安になってしまいました。大丈夫でしょうか……


「あいつらなら問題ないだろうよ。俺たちは先に進むぞ」
「えっ、イッセー君たちと合流しないんですか?」
「俺たちがマッシュルームウッドに飛ばされたならイッセーたちは恐らくホワイトフォレストの方に飛ばされたんだろう。ここからそこに行くよりもリーガル高原を目指した方が結果的に早く合流できる。イッセーもそう考えるはずだ」
「イッセーさん……」


 先輩や部長たちの事も心配ですが私たちは先輩たちを信じてリーガル高原に向かう事にしました。


 ピョン。


「はわっ!?」


 アーシアさんが悲鳴を上げたので何かあったのかと思い見てみるとアーシアさんの頭の上に大きなバッタが乗っていました。うっ、虫は苦手です……


「これはバッタ?でも背中に何か黒い球体がついてるしなんだろう?」


 祐斗先輩は素手でバッタを掴みジロジロと観察しています。やっぱり祐斗先輩も男の子だからか虫を触ることに抵抗はなさそうですね。


「サニーさん、この生き物もグルメ食材なんですか?」
「ギャー!!キモっ!!美しさマイナス100!!キモさ5万!!」
「あれ?サニーさんは虫は駄目ですか?」
「いいから近づけんなっての!そいつは『醤油バッタ』だ!キモい背中に最高級の醤油を蓄えたキモいバッタだ!」
「キモいキモい言い過ぎですよ……」


 よっぽど虫が嫌なんですね、女の子の私やアーシアさんよりも拒絶してます。


「あ、あそこにあるのは……」


 私は大きなキノコの根本に生えてあった白いキノコに目をつけて近づきました。


「やっぱり……これ『クリーム松茸』だ。前に先輩に食べさせてもらった物と一緒ですね」


 前にイッセー先輩に食べさせてもらった事があるクリーム松茸が天然で生えていました。私はクリーム松茸を取って皆の元に行きました。


「皆さん、ちょっとお腹すきませんか?ここいらで軽食でも食べましょう」


 私は背負っていたリュックから七輪と網を取り出して火をつける。


「何を背負っているのかと思ってたけど調理器具だったんだね」
「はい、旅先でも食材を食べられる状態にできるように持ってきました」


 祐斗先輩と話しながら私はリュックから包丁を取り出してクリーム松茸を切っていきます。するとサニーさんが何やら興味深いものを見つけたような顔をして話しかけてきました。


「その包丁は猫、お前のか?」
「はい。まあこれは父さまの遺品でもありますが……どうかしましたか?」
「いや、美しい包丁だなって思っただけだ」
「そうですか。この包丁を褒めてもらえるなんて嬉しいです」


 私は上機嫌でクリーム松茸を切ってから七輪の上に置いてそこに醤油バッタの醤油を振りかけました。


「うわぁ……香ばしい匂いですぅ」
「いい匂いだね。何だかお腹がすいてきちゃったよ」


 クリーム松茸の独特な香りに醤油の香ばしさが加わって実に美味しそうです。十分に焼いてから私はアーシアさんと祐斗先輩にクリーム松茸を渡しました。


「美味しいです!甘くて濃厚な味わいですぅ!」
「うん、美味しいね」


 二人は幸せそうに焼きクリーム松茸を食べていました。


「サニーさんもどうですか?美味しいですよ」
「ん?ああ……」


 サニーさん、どうかしたんでしょうか?さっきから私をジッと見てますが何かあるんでしょうか?


「そうだ、次は刺身で食べてみましょう」


 私はクリーム松茸を薄くスライスして生の状態で食べてみました。


「ん、コリコリとした触感がいい感じです。いくらでも食べれちゃいますね」


 前にイッセー先輩と食べた物も美味しかったですが自分で取った物はより美味しく感じちゃいます。


 ドシンッ!!


 急に大きな衝撃がしたので何かと思って辺りを見回すと私たちの傍に大きなバッタが倒れていました。


「これは……」
「醤油バッタの成虫だ。こいつの方が醤油が熟成していてより深い味わいになるぜ」
「サニーさん、態々取ってくださったんですか?」
「猫、お前やっぱ気に入ったわ。調理してるときのお前は実に美しい……」
「えっ……あ、ありがとうございます……」


 ちょ、ちょっと照れちゃいますね。でも私はイッセー先輩一筋なので動じたりはしてませんよ。多分……


「あ、ゴメ。今ちょっとほっぺ舐めちった」
「ふえっ!?舐めるって何をしたんですか!?」
「してねーよ。ほら、早く松茸食おうぜ」
「いや、気になってそれどころじゃありませんから!」
「なに?俺が気になるの?なら何かしてやろうか?」
「そういう意味じゃありませんよ!!」
「……僕たち完全に蚊帳の外だね」
「クリーム松茸美味しいですぅ」


 ううっ、やっぱりこの人苦手です……会いたいです、イッセー先輩……




ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


side:イッセー


 ん?今なんか小猫ちゃんに呼ばれたような……気のせいか?俺は襲い掛かってきた猛獣を殴り飛ばしながら場違いな事を考えていた。ロックドラムに蹴り飛ばされた俺たちが行きついた先がこの島でも多数の猛獣が生息している森……通称『ホワイトフォレスト』だった。


「グォオオオ!!」


 サイのような猛獣『ドム』が鋭い角を突き立てて俺に突進してきた。俺はドムの角を掴んで後ろへと放り投げる。


「ギュロアアアアア!!」


 背後から豚にシマウマのような模様が入った猛獣『ビグマ』が群れをなして襲い掛かってきた。


「リン姉、頼む!」
「任せろし!」


 リン姉がスーパーリラクゼーションを使いビグマたちを眠らせていく。


「ギャー!!」
「あ……」


 リン姉がビグマたちに気を取られているうちに巨大な怪鳥『バラッグ』が襲い掛かる。だが突如バラッグの頭上から雷が落ちてバラッグを痺れさせた。


「うふふ、おイタをする悪い子にはお仕置きですわ」
「ありがとうだし、朱乃!」
「どういたしましてですわ。リンお姉さま」


 朱乃さんはどうしてかリン姉をお姉さまと呼ぶようになった。まあリン姉も満更じゃなさそうだしいいんだけど何か変な感じだな。


「イッセー!これじゃキリがないわよ!」


 『ゼブラコング』に魔力弾を喰らわせたリアスさんがキリがないと叫んだ。このホワイトフォレストはリーガル島でも最も多数の猛獣が生息している場所だから入るつもりはなかったんだがロックドラムに飛ばされた先がここだったので止む無くこの森を進んでいるわけだ。


「とにかく今はこの森を抜けることを優先しよう。極力猛獣とは戦わないようにしてください!」
「分かったわ!」


 俺たちは猛獣を避けながら森の奥を進んでいく。しかし小猫ちゃんや祐斗、それにアーシアは大丈夫なのか?テリーとティナは攻撃に巻き込まれてなかったがあの3人はガッツリ吹っ飛ばされてたしな……


 まあ多分サニー兄と同じ方向に飛ばされただろうから心配はねえんだけどサニー兄が小猫ちゃんに何か意味深な視線送ってたから別の意味で心配だぜ……


「イ、イッセー!前を見て頂戴!」
「ん、前?……おおう、これは圧巻だな」


 リアスさんに言われた通り前を見てみると俺たちの前方には猛獣の大群が立ちはだかっていた。


「これを相手にするのは不味いな……仕方ねぇ。リン姉!俺にバトフレを浴びせてくれ!」
「ええ!?でもそれしたらイッセーが危ないんじゃ……」
「今はそれしかねえんだ。早く!」
「わ、分かったし!終わったら直にクールダウンするからね!!」


 リン姉は仕方ないという感じで俺にバトフレを浴びせた。すると俺の身体に異常が起きる。


「ぐっ、うお……ああっ、ぐあっ……!!」
「イッセー君!?リンお姉さま、イッセー君に何を!?」
「イッセーにバトフレを浴びせたの。イッセーはバトフレで闘争本能を引き出していつもより強い威嚇をするつもりだし」
「でも何だか苦しそうですわ」
「本来バトフレを人間に使用するのは使用者への肉体的、精神的な疲労が大きすぎるため『グルメ八法』で禁止されてるし。でもウチが心配してるのはそこじゃないんだ」
「じゃあリンさんは何を心配しているんですか?」
「イッセーの中に眠る野生の本能の出現だし」
「本能……?」

 
 ぐあぁぁ!!お、俺の中に眠っている野生が表に出てきやがったか……!?不味い、このままだとリアスさんたちに襲い掛かってしまう!早く威嚇をしないと……!!


 着ていた制服の上が破れて身体から紅いオーラが出てくる。そのオーラは俺の頭上に集まるといつもの赤いドラゴンではなく真紅の鬼のような姿になり猛獣たちを睨みつけた。


 ぞわっ…………


 ドドドドドドドドドドドッ!!!!!


 激しい音を鳴らしながら猛獣たちは逃げて行った。何とかなったか……


「イッセー君!大丈夫ですか?」


 そこに朱乃さんが近づいてきて心配そうに俺に触れてきた。


「朱乃さん……ははっ。何とか野生の本能を抑え込むことができましたよ」
「もう、無茶しすぎです」
「すいません、でもどうやらまだ無茶をしないといけないようです」
「えっ?」


 俺は立ち上がりさっきまで猛獣たちで埋め尽くされていた草原を見る。するとそこに逃げて行ったはずの猛獣たちとは違いその場に居座って俺たちを睨む存在がいた。


「あれは……」
「あの猛獣は『オブサウルス』といって自分を負かした者をオーナーとして忠誠を誓い再び負けるまで忠誠し続ける猛獣です。おそらく美食會の誰かがオーナーになって俺たちを足止めするよう命令していったんでしょう」
「戦うしかないんですの?」
「ええ、威嚇が通用しない以上実力で退けるしかありません。何、大丈夫ですよ。朱乃さんや皆はここにいてください。俺が戦ってきます」
「信じてますね、イッセー君……」


 俺は朱乃さんを安心させるように頭を撫でるとオブサウルスの元に向かう。


「オブサウルス、ここからは俺がお前のオーナーになってやろう。GTロボとどちらが強いか比べてみるがいい……」


 そして俺はオブサウルスとの戦闘を開始した。




ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


side:小猫


 私たちは途中でみつけた『サーロインキノコ』や『テラナメコ』、更に『フカヒレタケ』、『プリンキノコ』など沢山のキノコ食材を堪能した後マッシュルームウッドを抜けてリーガル高原を目指して歩いています。


「お前ら、見えてきたぞ。『いにしえの沼地』だ」


 私たちの眼前には広い沼地が広がっており大きな猛獣が翼獣を捕食しているのが見えました。


「食べられちゃっていますね……」
「ここはいにしえの沼地つって、太古のグルメ食材が数多く眠る通称『食の博物館』とも呼ばれている場所だ。あそこで翼獣を食ってるのが『沼ウツボ』だ。そろそろ出てくるか……」



 沼ウツボの下からカタツムリに7つの首が生えたような生き物が現れて沼ウツボを襲いました。


「あれは?」
「あいつは『ヤマタノツムリ』。この沼地でも高い捕獲レベルを持っているが……また来たか」


 すると今度はとてつもなく大きなサメのような生き物から沼地から現れてヤマタノツムリはおろか沼ウツボと翼獣をまとめて捕食してしまいました。


「最後に『鰐鮫』がもっていったか」
「あ、あれが弱肉強食の世界か……」
「食べて食べられて……なんですね」
「何他人事みたいに言ってるんだ。俺たちも今からこの食物連鎖のバトルに参加するんだぞ?」
「えっ、この沼地を渡るんですか?もしかして泳いでですか?」
「こんな汚い沼泳ぐわけねえだろう!こうするんだよ」


 サニーさんは沼の上に浮かぶように佇んでいた。


「あれは触角を使って浮かんでいるのか?」
「アメンボとかがやる表面張力ってやつさ。ほら、お前らもいくぞ」


 すると私たちの体が宙に浮かんだ。サニーさんが触角で持ち上げたからだ。


「サニーさん、私と祐斗先輩は一応飛べますが……?」
「あ、そういや羽生えてたな。でも羽根を羽ばたかせながらこの沼地を渡ろうとしたらさっきの翼獣みたいにエサになっちまうぜ?」
「……やっぱり運んでいただけますか?」


 どうやら音に敏感な猛獣もいるらしいのでここはサニーさんに甘えることにしました。サニーさんは触角を使って音もさせずに静かに沼地を渡っています。
 

「沼の中は冷てーな。水温は5~6℃か……まるで冷蔵庫だな」
「えっ、水温まで分かるんですか?」


 祐斗先輩が驚いたようにサニーさんに質問した。


「俺の髪は色によって『感覚点』が異なる。今、沼の中の温度を測ったのは『冷点』を備えたブルーの髪だ。他にピンクは『温点』、グリーンは『圧点』。そしてホワイトが『痛点』を備えている」
「なるほど。髪の色によってそれぞれの役割が違うんですね」
「そういうこと。分かりやすいだろう?」
「はい、勉強になりました!」


 アーシアさんは目を輝かせながら頷いた。彼女は勤勉だから知らないことを知るのが楽しいんでしょうね。


「しかしなんか沼の中がおかしいな……」
「おかしい……ですか?」
「ああ。沼の中に沈んでいるはずのグルメ食材がほとんど感じられねぇ。それどころかまず沼の中に住んでいる猛獣たちの数が少ねえな」
「そういえばさっきまで激しい食物連鎖を繰り広げていたのに今は静かですね……」


 しばらく沼地の上を渡っていると前方から何か腐ったような匂いがしてきた。


「あ、あれを見てください!」


 アーシアさんが指を刺した方には猛獣たちの死体が山のように積まれていた。ハエもたかっており所々が腐りかけているため死後から結構な時間が立っているんでしょう。


「ひ、酷い……」
「猛獣たちが皆殺しにされている……」


 私たちはあまりに無残な光景に嫌悪感を感じてしまいました。食べられる訳でもなく殺されてただゴミのように放置されるなんてあまりにも酷いです。


「誰がこんなことを……」
「決まってんだろ、こんなことするのは美食會の連中だ」
「美食會……今回僕たち以外でリーガルマンモスを狙っている集団ですよね?彼らは何者なんですか?」
「世界中のグルメ食材を牛耳ろうとしてるゲス野郎どもさ。グルメ食材を集めるだけ集めてグルメ細胞を一気に進化させようとしてるんだ」
「グルメ細胞……?」


 そういえばアーシアさんがコロシアムでマンサム所長がグルメ細胞がどうたらと話しているのを聞いたと言っていましたが一体なんの事なんでしょうか?


「グルメ細胞……それは深海に住む幻のクラゲから採取できる特殊な万能細胞の事だ。優れた再生機能と生命力を備えるグルメ細胞は他の細胞組織とうまく結合すればその組織の長所を驚異的に伸ばすことが出来る。美味いリンゴはより美味くってな」
「そんな細胞があるんですね……」
「だがこれを人体に結合させればどうなると思う?」
「……まさか」
「そう、圧倒的な生命力を持つ超人の誕生って訳だ。しかもこのグルメ細胞は美味い食材を食えば食うほど成長していくんだ。俺やイッセー、ココにマンサム所長、後リンもグルメ細胞を持っている」


 ……ようやくイッセー先輩たちの強さの秘密が分かったような気がします。それだけではないって事は分かりますが先輩たちの強さの秘密の一つがそのグルメ細胞という訳なんですね。


「……それって僕たちも使えるんですか?」
「なんだ、ユウ。興味が出たのか?だが好奇心で言ったなら止めておけ。グルメ細胞とうまく結合できなければ最悪死んじまうからな」
「……分かりました」


 ……祐斗先輩、どうしたんでしょうか?一瞬怖い雰囲気になったような気がしました。


「じゃあその美食會という人たちも……」
「当然グルメ細胞を持っているよ。しかも元々下等でキモい悪党集団、それがグルメ細胞で邪悪さが際立ちキモさ100万倍って訳だ。まあ、俺にすりゃあンな事どうでもいいんだけどな。美食會との戦いなんざ……」


 私たちは殺された猛獣たちの傍に着きました。近くで見るとより無残な姿に見えます。


「猛獣さんたち、可哀想です……」
「こんなことが平然とできるなんて美食會というのはよっぽどタチの悪い集団なんだね」


 私たちが無残に殺された猛獣を見ているとサニーさんは何も言わずに死体を見つめていました。


「サニーさん?」


 正直失礼かもしれませんがサニーさんだったら「ぎゃー!キモい!もう最悪!美しさ0!!」とか言うと思ってましたからちょっとおかしく感じてしまいます。


「……なあ猫。俺は美食會との戦いなんざどうだっていいんだ。でもな、こんな美しくねぇ事されると流石に笑えねえよ……笑えねぇぞ、美食會よ……!!」


 サニーさんの表情には強い怒りが込められており私はこの人はやっぱりイッセー先輩と同じ四天王なんだと実感しました。


「行くぞ、お前ら。こんな汚ねえことをするキモ集団をさっさと片付けになぁ!」
「はい!」
「行きましょう、サニーさん」
「私も許せません!」


 私たちは決意を胸にしてリーガル高原を目指す旅路を再開しました。



 
 

 
後書き
 アーシアです。美食會の人たちは酷い人たちです。猛獣さんをただ殺すだけ殺して放置するなんて命の冒涜としか思えません。こんなことは主も決して許さないことでしょう。次回第28話『現れた巨大猛獣、リーガルマンモス!』でお会いしましょうね。 
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