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お花畑

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第三章

「だからな」
「やるんだな、救助」
「やれることをな」
「私も出来ることがあったら」
 母も言ってきた。
「身体は怪我してないし」
「それならか」
「やるわ、出来ることを」
 こう言うのだった、母も。
「そうしてね」
「救助頑張るか」
「一家でね」
「よし、じゃあチロもな」
 衛二は自分達もと言う両親を受けてチロも見た、だがチロは今も怯えきっていて衛二から離れない。
「留守番なりしてもらうか」
「チロは出来たらだな」
「やってもらいましょう」
 一家で話してだ、そしてだった。
 彼等も救助に向かおうとしていた、だが救助隊特に自衛隊は彼等の予想以上に働いてくれた。まずはだった。
 救助物資を持って来てくれた、それでだった。
 衛二達は食べるものにも暖かいものにも困らなくなった、そして衛二が父と一緒に地元の人達と共にだった。
 救助活動にあたるとその目の前でだった。
 自衛官達が働いていた、壊れた家の中から人々を救出していて。
 彼等が大事にしていたペット達も助けていた。そしてインフラ復興にもだった。
 動いていた、衛二はその状況を見て共にいた父に言った。
「なあ、これはな」
「凄いな」
「ああ、こんなに凄いなんてな」
 テキパキと組織力とノウハウ、そして機械の力で働く彼等を見て言うのだった。
「思わなかったな」
「全くだ。この調子だとな」
「とんでもない地震だったけれどな」
「マグニチュード七・一だったらしいな」
「それかなりだよな」
「けれどな」
 それだけの規模の地震でもというのだ。
「ああしてな」
「自衛隊の人達が素早く来てくれたから」
「何とかなりそうだな」
「そうだな、凄い人達だな」
「動きが違うな」 
 他の救助隊とはというのだ。
「本当に」
「そうだな、数も違うし」
「連携が凄いな」
 自衛官同士のだ、上意下達でテキパキと動いていた。
「完璧な位だな」
「そうだよな」
「あとものが違うな」
「重機とか凄いな」
「スコップもシャベルも他の機械も」
「相当だな」
「何でも持っている感じで」
 救助に必要な道具、機械も全て持っているというのだ。
「全然違うな」
「本当にな」
「あれならな」
「どんどん人や生きものを助け出してるし」
「何とかなるな」
「あの人達が出て来てくれたら」
 これだけ大変な状況でもというのだ。 
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