| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

エルフ×エルフ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三章

「金色と銀色はね」
「混ざるのかな」
「私達のどっちかの色になればいいけれど」
「そうなればね」
「ええ、けれどね」
「本当にどんな色になるのかしら」
 髪の毛の色も非常に気になることだった。
「目はいいにしても」
「二人共緑だしね」 
 ダークエルフになっても目の色は変わらなかったのだ。
「これは変わらないわね」
「エルフとしての外見の特徴も」
「けれど本当にお肌と書きのけは」
「どうなるのかしら」
「七ヶ月後わかるにしても」
「難しいわね」
「本当にね」
 二人で話す、そしてだった。
 二人もそれぞれの親戚達も二人の間の子がどうなるのか不安で仕方がなかった。だが時間が止まることはない。 
 七ヶ月の間にアンの腹はどんどん大きくなりそれでだった。遂にその七ヶ月経った時に彼女は子を産んだ。アルカードは出産の場に立ち会っていたが。
 産まれてきた子を見てだ、彼はすぐに妻に言った。
「男の子だよ、そしてね」
「髪の毛とお肌は?」
「髪の毛は金色だよ」
 まずはこちらのことから妻に話した。
「僕の髪の毛の色だったよ」
「そう、混ざらないのね」
「ただお肌の色はね」
 もう一つの問題の話もした。
「白くなかったよ」
「じゃあ黒?」
「結構薄い感じのね」
「じゃあ灰色?」
 まさかと思って聞くアンだった。
「その色だったの?」
「いや、灰色でもないよ」
 その色でもないというのだ。
「黒が薄くなった感じだったよ」
「そうなの」
「ダークエルフの黒がね、わかりやすく言うと」
「どうなの?」
「人間にも白人と黒人がいるね」
 アルカードはこの世界で一番数が多い種族の話からした。
「そうだね」
「ええ、あと黄色人ね」
「白人と黒人が混血したみたいな」
「ああしたお肌なの」
「そうなんだ」
「そう言われるとわかるわ」
 アンにしてもこれで理解出来た。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧