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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第四十八話

スタジアム地下、例の更識の待機部屋。

「あ、もしもし姉さん?」

「『一夏か?どうした?』」

「ちょっと面倒な事になったから来てくんない?」

「『今…いろいろあって少し忙しいのでな…30分後でいいか?』」

例の流出の件か…

「うん、いいよ。じゃぁ終わったら護衛の人に聞いて」

「『護衛?更識か?』」

「そうそう」

「『何があった?』」

「安心して、大したことじゃないから。そこまで急ぎでもないし、そっちが終わってからでいいよ」

「『…………なるべく早く終わるよう努力しよう』」

「はいはい、頑張ってね」

「『うむ。他にあるか?』」

「ないよ…切るよ?」

「『ああ』」

「じゃ、頑張ってね姉さん」

ピ…

さてと…

「なんか時間かかるっぽいから帰っていい?帰っていいよね?ていうか帰らせろクソジジィ」

「だが断る」

くそっ!こっちが子供だとわかったとたんにコレだ…

それに…

「帰っちゃうの?」

だぁぁ!もう!

「帰らねぇからそんな顔するな簪」

俺の右に座る簪に言う。

はぁ…

「いやぁ…若はモテるねぇ…」

「おいそこニヤついてんじゃねぇぞコラァ!」

フィグネリアを咎める。

「つーかお前戻らなくていいのかよ?」

「なぁに、ヴィッサリオンと姫がいりゃぁ大丈夫さね」

はぁ…

「あの年頃が一番好奇心旺盛だろうに…」

「結構な事じゃないか」

俺が座っているソファーの背もたれに腰掛けるフィグネリアに言う。

はぁ…

「おりむぅ~さっきから溜息ばっかりだよぉ~」

はぁ…

「なに、面倒な事になったと思っただけだ」

俺の左隣の布仏本音に言う。

はぁ…

「あら?こんなに沢山の女の子に囲まれて嬉しくないのかしら?
嘘ちゃんはどう思う?」

「私に振るんですか?
でも…織斑くんの身辺調査を見ると…女性の扱いは上手だと思いますよ」

俺の対面に座る刀奈と布仏嘘が言う。

はぁ…

「ねぇ、俺にプライバシーって無いの?」

「すみません、これも仕事ですので」

あぁ…だるい…

楯無は無言だし、フィグネリアはニヤニヤしてるし、簪は仔猫みたいになってるし、布仏本音はポヤポヤしてるし、刀奈はからかってくるし、布仏嘘は申し訳なさそうにしている。

つーか俺が女子の扱いが上手いってなんだよ?

いや、まぁ、確かに女子との交遊関係の方が多いけどさぁ…

つーかマジで何なのこの状況?めっちゃ逃げたい。

でもフィグネリアはサイオン見えるし、簪は俺に触れてるし、布仏本音はのほほんとしてるようで警戒解いてないし…

要するに魔法使って逃げようとすればバレるのだ。

ここまで俺に注意が向いていてはどんなに認識阻害をかけても効果が無い。

あぁ…もう…面倒だ…

箒にも言っておこう…

「(箒、聞こえるか?)」

『(む?お前が量子通信とは珍しいな…トラブルは解決したのか?)』

「(あぁ、だがその後で少々面倒な事になった)」

『(…手伝う事はあるか?)』

「(いや、特にない。ただ遅くなりそうだったから連絡を入れただけだ)」

『(そうか…フィグネリアさんはそっちに居るのか?)』

「(あぁ、俺の後ろに座ってるぞ)」

『(リムとエレンが心配してたと言っておいてくれ)』

「(了解…切るぞ)」

『(わかった)』

箒との通信を終える。

「いきなり黙り込んでどうしたのかしら?」

「なんでもねぇよ」

そして二十分後…

「すまん!一夏!遅れ…」

ドアを開け、入って来た姉さんの声が途絶えた。

「おー…姉さん遅かったね…どったの?」

フリーズから回復した姉さんの一言目は…

「一夏が…弟がタラシのクズになってる…だと!?」

「ちげぇわ!この駄姉がぁぁぁぁぁ!」 
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