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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第四十三話

スタジアム西口

「若…で合ってるかい?」

ん?

「こっちさね」

声がした方には…

「フィグネリアさん」

「今はアンタの駒だ、さん付けじゃなくていい」

「わかった…で…そう言うことか?」

「あぁ…そう言うことさね。で…そっちは?」

「このガキは更識刀奈。誘拐された更識簪の姉だ」

というと

「ふふっ…」

「何よ!?何がおかしいのよ!」

「あぁ、すまんね、君を笑った訳じゃないんだ。若…ガキって言っても…ねぇ…?」

あぁ、はいはい。俺の方が年下だって言いたいんだろ?

今はパレードで身長、体格、人相、声、その他諸々を誤魔化している。

「わかってる…車の中で解くさ」

「じゃぁ…急ごうか」

俺と更識刀奈はフィグネリアに連れられミニバスに乗った。

運転手はヴィッサリオンの部下で俺達は後ろに乗る。

ミニバスの中には機材やら武装やらがある。

分かりやすく言うなら一昔前のスパイ映画の移動拠点。

「若、どうするんだい?」

んー…幾つか考えたけど…

「更識」

「何?」

「今から見ることを他言しないと誓うか?」

「それで、簪ちゃんが助かるなら…」

「OK」

パレード、ディキャスト。

「え!?あれ!?縮んだ!?女の子!?」

「はぁ…」

「ん…?織斑一夏……君?」

はぁ…

「ま、しょうがないよ若。その顔と髪型じゃぁねぇ…」

「ああ、俺は織斑一夏。日本代表織斑千冬の弟だ」

「何故…貴方が?」

「事情があんだよ事情が」

えーっと…先ずは…

「更識。血を寄越せ」

「は?」

「血だよ血、血液」

「………………」

更識刀奈は無言で後ずさった。

「別に髪の毛でも構わんが…出来れば血をくれ」

「どうして?」

「テメェの妹を探すんだよ」

「?」

あれ?おっかしいなぁ…

「フィグネリア、お前はオカルトを信じるか?」

「信じたも何も若の変装だってオカルトだろう?」

ふぅん…フィグネリアはわかってる…

けど更識刀奈はわかってないようだ。

「更識家って暗部だろ?呪いとかやんないの?」

それに対し更識刀奈は首を横に振った。

そうか…

「アンタの血を使って呪術的に更識簪を探す。OK?」

「…………」

ジト目だ…

まぁ、たしかにこんな切羽詰まってる時にこんな事言われたらなぁ…

まぁ…最悪は無くてもいいが面倒だ。

「わかった…じゃぁ…血で」

フィグネリアがポケットからバタフライナイフを取り出した。

それを受け取った更識刀奈は指先を少し切り…

「じゃぁこのハンカチに付けろ」

と白ハンカチを差し出す。

更識刀奈が白ハンカチに指を滑らせ紅い点がついた。

「やるか…」

更識刀奈の血のエイドスを閲覧。

遺伝子情報…発見。

類似する遺伝子情報…発見。

類似する遺伝子情報…複数。

高類似率の遺伝子情報…三つ。

各エイドスを閲覧…

12歳、女…あった。

当該エイドスの物理座標を閲覧。

なるほど…ここか…

どうやら臨海部のビルの中らしい。

見張りが…1…2…3……………18人…多いな…

まぁ、大した事はあるまい…

「フィグネリア」

「わかったのかい?」

「ああ…場所は…臨海部再開発エリアB地区のビルだ」

フィグネリアに場所を伝え、そこに向かって貰う。

「んー?どうした更識」

「別に…」

「まぁ、信じられないのはわかるが…信じろ。
姉さんの優勝がかかってるんだ。
俺にはふざけている暇はない」

さぁてと…

更識簪を誘拐したのは誰だか知らんが…

地獄を見せてやらないとなぁ… 
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