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転生とらぶる

作者:青竹
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ペルソナ3
  1970話

 屋久島での楽しい……それでいて色々とあった休暇が終われば、また学校がある。
 出来れば今度屋久島に招待して貰う時には、ゆかりの父親の映像や、アイギスが逃げ出す……といったことは抜きにして、純粋に楽しむ為に招待して欲しい。
 ともあれ、俺達は影時間にシャドウと戦う戦士――と表現していいのかどうかは分からないが――であると同時に、学生でもある。
 そして学生にとって重要なのは、勉強となるのは当然だった。

「うわ、また1位……信じられない。テスト中にもタルタロスに行ってたんでしょ?」

 廊下に張り出された期末試験の結果を見て、ゆかりが驚きも露わに俺の方を見てくる。
 実際、テスト中は基本的にタルタロスの攻略はしないという事になっていたが、それはあくまでも美鶴達の話だ。
 俺達にそんな制約はないので、これを機会に俺は1人で連日タルタロスを荒らし回っていた。
 結果として、今まで通ってきた階をスライムで一気に攻略するという真似をして、2階から64階までを再度攻略し、更にはイレギュラーシャドウを倒した事により封印の解けた階を通り、72階にいる番人シャドウを倒しもした。
 ……正直なところ、ちょっとやりすぎたか? と思わないでもなかったが、取りあえず問題はないだろうと判断した。
 ゆかりと荒垣、コロマルの2人と1匹が次に挑む時は、73階からになるのだが。
 ともあれ、それを知った美鶴は俺に勉強にも集中するようにと言ってきたが、俺の成績は1位である以上、取りあえず問題はない。
 ちなみに、ゆかりも何だかんだと勉強を頑張ったのか9位に名前が載っている。
 有里は4位で山岸は12位。順平は……まぁ、赤点ではないという事で。
 取りあえず赤点ではなかったので、順平が美鶴による補習授業を受けるような事はないだろう。……もっとも、赤点ではなくても決して点数が良かった訳ではない以上、ある程度の小言は覚悟しなければならないだろうが。

「タルタロスの方は、テスト中も特に問題なかったな。昨日屋久島から帰ってきてから見に行ったけど、その時も特に問題はなかったし。そもそも俺の場合、基本的に勉強は学校でしている以外はしてないし」

 そう告げた瞬間、周囲の俺を見る目が厳しくなった。
 ……しまったな。俺にとっては普通の事だったが、他の面々にとっては嫌味に受け止められたか。
 あ、小田桐が悔しそうに俺を見てる。
 それでも悪意ではなく、悔しいという感情っぽいのは見れば分かる。
 どちらかといえば、3位で俺に負けた自分が許せなかったといった感じか。
 ちなみに、2位の奴は……と思ったが、残念ながら俺は2位の奴がどんな人物なのかは知らない。
 名前は分かるが、実際には会った事のない相手というのが正しい。
 中間試験でも確か2位だった筈だから、小田桐みたいに悔しがってるかもしれいなけど……いや、こうして周囲の様子を見る限りだとそれっぽいのはいないし、俺と同じで順位にはあまり拘らないタイプか?
 それで2位に食い込んでるんだから、十分凄いよな。
 いや、あくまでも俺の完全な思い込みなのだが。

「行きましょ。このままここにいると、またアクセルが何か妙な事を言いそうだし」

 周囲の様子を見て、ゆかりがそう告げる。
 実際、このままここにいれば自然と何か妙な事を口にしていた可能性は十分にあるし、テストの順位を確認するという目的は果たした以上、これ以上ここにいる理由はない。
 そう判断し、俺はゆかりと共にその場を離れる。
 それでも、俺とゆかりがつきあい始めたという事を口にするつもりはないが。
 ……そして教室まで戻る途中にも、俺は色々な視線に晒される事になる。
 うーん、やっぱり成績とか張り出されると色々と思うところがある奴もいるみたいだな。

「おお、アルマー!」

 教室の中に入ると、嬉しそうな様子で友近が俺の方に近づいてくる。
 友近は、当然ながら成績の上位者として張り出される程に点数は良くなかった。
 だが、補習しなければならない赤点も、何とか免れたのだ。
 そういう点では、順平や宮本と同じか。
 もっとも、順平の場合は赤点は免れても、点数が低かったせいで美鶴に叱られるのは確定なんだが。
 そういう意味では、友近は間違いなく勝ち組だよな。
 ……友近の様子を見ると、最近では叶とも上手くいってるらしいし。

「機嫌が良いな」
「ふふん、当然だろ。期末テストという試練を無事に乗り越えた今、後は夏休みを迎えるだけだからな! そして……ふふふ」

 何だか妙な笑い声が友近の口から漏れたが、それが何を期待してのものなのかというのは、俺にも容易に想像出来た。
 ……いや、想像出来たのは俺だけではないのだろう。
 俺の隣にいたゆかり……だけではなく、教室に残っていた女達が友近に対して、うわぁといった視線を向けている。
 普通であればへこたれてもおかしくはない状況なのだが、友近の場合は同級生の女に好かれようとは、あまり思っていない。
 嫌われるよりは好かれる方がいいとは思ってるのだろうが、友近にとって同級生の女というのは女として認識はしていても、恋愛対象ではない。
 もし同級生……とまではいかずとも、幼馴染みとかがいれば友近の様子も少しは変わった可能性が……ないか。
 何となくそんな風に思いつつ、俺は口を開く。

「良かったな、今回は一緒にテスト勉強をしなかったけど、それでも赤点は取らなくて済んだのか」
「ああ、中間よりも順位は落ちたけど、赤点取らなきゃ問題ない」

 問題があるかどうかと言えば、勿論あるんだと思うが……友近はそう言い切る。
 ちょっと前のTVでやってたんだが、本来なら高2の夏休みというのは受験の結果に大きく左右されるらしい。
 更に言えば、進学にしろ就職にしろ、内申書とかそういうのが向こうに送られる事になる。
 そこには当然3年間の成績とかも載ってる訳で、友近の言うように赤点取らなきゃ問題ないとは言えないだろう。
 よっぽど性格に問題があるのであればともかく、普通なら成績の良い方、悪い方、どっちを取りたいかと言われれば……後者を選ぶ者は、そういない筈だ。
 よく言われるように、勉強とかは普段の積み重ねが大事って奴だな。
 友近本人はその辺り、特に気にしている様子はないみたいだが。
 もっとも、就職する先が自分の家だったり、知り合いのやっている店だったりとか、自分のコネで選んだ場所であれば、内申書とかをそこまで気にする必要はないのだろうが。
 ……もしくは、それこそ友近が前から言ってるように叶と付き合う事になれば、ヒモという選択肢もない訳ではない。
 ヒモ……うん、考えてみれば、意外と友近にとっては合ってる選択肢なのかもしれないな。
 何だかんだと話すのも得意だし……ああ、でもヒモとかなら女が働いている間に家事とかもやる必要があるのか?
 勿論ヒモの中にはそういうのも全部女にやらせるような、プロのヒモもいるんだろうが、取りあえず友近にそういうのは無理そうな気がする。
 だからといって、友近が家事を出来るのかと言われれば……ぶっちゃけ、まだ俺の方がマシな気がする。
 最近なんか、生ラーメンを作ったりもしてるし。
 ……もっとも、麺とスープ、メンマ、煮卵、チャーシューといったものは全て出来合の物を買ってきてるので、それでラーメンを作っているのかと言われれば、ちょっと微妙なところだが。
 スープを出汁からとったり、麺を小麦粉から作ったりとか、そこまでいかなければ到底手作りとは言えないような気がする。
 あ、でも荒垣と一緒にやれば何とか出来るか?
 ……ゆで卵なら作れるけど、半熟の煮卵はまだちょっと俺にはレベルが高い。
 チャーシューなら少し頑張れば、店で売ってるものとまではいかないが、ある程度食えるのは出来そうだ。

「友近、ラーメンを作れるように頑張れよ」
「……は? おい、いきなり何を言ってるんだよ?」

 俺の言葉に、思い切り意表を突かれた様子の友近。
 まぁ、友近にとってはいきなりの言葉だったのは間違いないか。
 ともあれ、これ以上何かを言っても墓穴を掘るだけと判断し、何でもないと首を横に振る。
 もしここで友近がヒモになるという予想をしていたと言えば、何となく友近が怒りそうな気がしたというのもある。
 ……にしても、実際友近が将来どんな職業に就いているかというのを予想しても、それはかなり難しい。
 取りあえず、軍人……という選択肢はないと思うが。
 だが、今まで俺が見てきた軍人を思えば、意外とそんな可能性がありそうなんだよな。

「はい、座って。授業始めるわよー」

 教師が入ってきた事もあり、取りあえず友近との話は無難に終わったのは、俺にとって運が良かったということなのだろう。






 放課後、俺はテストのご苦労さん会ということで、俺、ゆかり、友近、有里、山岸といういつものメンバーで駅前にあるカラオケ店にやって来ていた。
 いや、アイギスもいるから、いつものメンバーとは言えないか。
 ちなみに、当然ながらアイギスの姿はない。
 学校に来ようとはしたらしいのだが、昨日の今日でそんな真似が出来る筈もなく……色々苦労はしたものの、何とか言い聞かせる事に成功したらしい。
 ……正確にはいつものメンバーとなると、この中に順平と宮本が入るんだが、あの2人は部活で忙しい。
 剣道部の強豪校という事もあって、やはり練習は厳しくなってしまうのだろう。
 特にテスト期間中は練習出来なかった事を思えば、その遅れを取り戻そうと頑張ってもおかしくはない。
 ましてや、順平は屋久島に行った事で更に何日か剣道部の練習を休んでるしな。
 改めて考えてみても、よく練習を休めたよな。
 やっぱり武治が来るから、影時間の関係者という事で上層部から圧力とかがあったのかもしれない。
 もしくは、順平は途中入部という事もあって、部活動に参加してはいるが、レギュラーではないという扱いなのかもしれないが。
 咄嗟に相手の足とかを攻撃したり、それこそ下手をすれば竹刀だけではなく拳や蹴りなんかが出そうになるかもしれないという事を考えれば、順平をレギュラーにするというのは厳しいだろうが。
 もし大きな大会でそんな真似をしようものなら、強豪の恥さらし的な感じになりかねないし。
 ともあれ、そんな訳で剣道部の二人は置いておくとして、現在俺達は料理が美味いと評判のカラオケボックスで打ち上げをしていた訳だ。

「へぇ、このパスタ、美味いわね」

 夏野菜のパスタを注文したゆかりが、注文されてきたパスタを食べながら感心したように言う。
 実際、オクラ、トマト、ピーマン、キュウリといった野菜が入っているパスタは、見た感じ美味そうに見える。
 俺は俺で、サーモンとフルーツトマトの冷製パスタに舌鼓を打っていた。

「食うのもいいけど、折角カラオケに来たんだから歌を忘れるなよ!」

 そう言いながら、友近は早速マイクを手に取って歌い始める。
 いわゆる、流行の曲。店とかに入れば流れている曲で、歌とかに詳しくない俺にも聞き覚えのある曲だった。
 ……元々歌とかに詳しくない俺が、何故カラオケボックスに来る事に賛成したのかと言えば、当然のようにこの料理が目的だ。
 料理の美味いカラオケ店……曲が多いのはカラオケ店としては既に当然で、現在はそこにプラスアルファの付加価値を付ける必要がある。
 それが、この店の場合は料理の美味さだった訳だ。
 普通であれば、カラオケ店で出される料理なんてのは冷凍食品が殆どで、少し力を入れているところでも、下処理が完了している料理をただ調理するだけという店が多い。
 だが、この店はきちんと調理師の資格がある人物がいて、素材から調理をしているのだ。
 当然のように出来合いの料理と比べるとこっちの方が美味く、そういう意味でも人気店となっているらしい。

「友近君、歌が上手いんですね」
「どうでもいい」

 山岸の言葉にそう返す有里。
 いや、それは正直どうよ? と思わないでもないが……

「そう言えば、今朝は色々と凄かったんだって?」
「え? ……はい」

 俺が何を言いたいのかを察したのか、山岸が少しだけ不機嫌そうになる。
 そして有里が俺に向け、不満そうな視線を向けてくる。
 何故ここでそんな事を言うのかと、そんな風に咎めているような視線。
 順平から聞いた話によると、今朝起きた時に山岸がアイギスがいない事に気が付き、探したら有里の部屋にいたらしい。
 自分の恋人……かどうかはまだ分からないが、ともあれ憎からず思っている人物の部屋にアイギスがいるというのは、山岸にとって不満だったのだろう。
 有里との間が、少しだけギクシャクしていた。
 そんな2人を酒の肴にし――酒は飲んでないが――つつ、俺達は打ち上げを楽しむのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1435
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1389 
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