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ジオン公国転生記

作者:正博
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第37話 宇宙戦艦ヤマト2199編

 ドメル艦隊がヤマトを沈める為に、七色星団に集結した。

 ・ゼルグート級一等航宙艦ドメラーズⅢ世(ドメル将軍乗艦)

 ・ガイペロン級多層式航宙母艦、第1空母バルグレイ
  艦載機・艦上戦闘機DWG109デバッケ(57機搭載)

 ・ガイペロン級多層式航宙母艦、第2空母ランペア
  艦載機・艦上攻撃機DMB87スヌーカ(57機搭載)

 ・ガイペロン級多層式航宙母艦、第3空母シュデルグ
  艦載機・雷撃機FWG97ドルシーラ(36機搭載)

 ・ゲルバデス級航宙戦闘母艦ダロルド
  艦載機・重爆撃機DBG88ガルント(1機搭載)

  計5隻



 ごめんねドメル将軍ミノフスキー粒子散布して、ヤマトへの挑戦状送れなくしちゃった。
 ハマーン姉がどうしても行くと言うのでハーロックに、アルカディア号で送ってもらえるようにお願いした。

 ユーリ「ハーロックごめんね、急に出撃させて」
 ハーロック「気にしないでください。相手はドメル将軍、腕がなります」
 ユーリ「戦闘空母だけだよ。それ以外に手を出すと亜空間戦法食らうから」



 一方ドメル艦隊では。

 ドメル「まだ通信を送れんのか!」
 兵士「なにか通信妨害を受けている様です」
 兵士「ダロルドより信号。我敵艦と交戦中ただしヤマトではない」
 兵士「敵らしき機影3機、空母に向ってます」
 ドメル「何者だ? 取り敢えず警戒態勢をとれ!」



 アルカディア号から発進した、俺・ギレン兄・ハマーン姉の3機はドメル艦隊へ接近していた。
 
 ユーリ「ハマーン姉、緑の空母からやるよ」
 ギレン「ここはお前達に任す」
 ユーリ「どちらへ?」
 ギレン「ドメル将軍に挨拶と謝罪だな」
 ユーリ「了解」




 兵士「敵機1機こちらに向って来ます」
 ドメル「ほう。強気だな、対空迎撃用意」
 兵士「敵より通信が入っています」
 ドメル「スクリーンに出せ」

 ギレン「ドメル将軍まずは無礼を謝罪する。本来ヤマトが標的の筈だが邪魔をさせてもらう」

 ドメル「こちらの事情に詳しいな。何者だ?」

 ギレン「ジオン取るに足らない地球人だよ。ただし別世界のな」

 ドメル「よく分からんが面白そうだ」

 ギレン「我らジオンを舐めるなよ。バラン星の大艦隊を潰したのは我々だ」

 ドメル「何! そうかこんな少数に負けるとは」

 ギレン「それは違う。私も少しだが戦力を持っている。あなた方と比べるとお恥ずかしい限りだが」

 ドメル「それでは何故その戦力を出さない」

 ギレン「亜空間戦法を封じる為とこれで充分だからさ」

 ドメル「舐めているのはそちらだろう。戦艦1隻で何ができる」

 ギレン「戦艦1隻ともう1機はおまけだ。本来2機で来る予定だったからな」

 ドメル「そんな戦闘機2機で何ができる」

 ギレン「そこにいるゲール君なら知っている筈だ。たった2機の凶鳥に大艦隊が殆んど潰されたのだからな」

 ゲール「なにをふざけた・こ・と・・・・・・ヒィー! 将軍あ、あれはダメです。あの2機は異常なんです」

 ドメル「どうやら本当らしいな。だが私もドメル逃げる訳にはいかん!」

 ギレン「それでは戦闘開始といこう」



 ギレン兄がうれしそうに帰って来た。

 ユーリ「ギレン兄。お帰りなんかうれしそうだね」
 ギレン「当たり前だ。外宇宙の名将と話をして来たんだぞ。うれしすぎて暴れまわりたい気分だ」
 ユーリ「ドメルと1機でやらしてあげるからちょっと落ち着こう」
 ギレン「本当だな。約束したぞ。それでお前はなにしている」
 ユーリ「見てる。ハマーン姉もハーロックも火がついちゃって1人でやらせろって」
 ギレン「お前なにしにきたんだ」
 ユーリ「分かんない」



 ハマーンは3隻の空母と戦っていたが不満だった。
 いつもの癖で空母の強みであり弱点である飛行甲板を、ファンネルで3隻とも撃ち抜いてしまった。
 艦載機の出せない空母はタダの箱だった。

 ハマーン「仕方ない。そろそろ沈めるか」


 ハマーンの油断だった背後に続々と艦載機群が現れていたのである。
 ガミラス得意の亜空間戦法である。
 ドメルは艦載機を2段3段の甲板上に集めさせ、瞬間物質移送機でハマーンの背後に転送していたのだ。
 ドメルの旗艦は艦橋が分離し、独立戦闘指揮艦として機能し瞬間物質移送機もついている。
 ドメルはハマーンに気付かれる事無く空母に近づき艦載機を出したのである。


 雷撃機と攻撃機の波状攻撃が油断していたハマーンを襲い、ファンネル格納部、右腕、右足を吹き飛ばされてしまった。
 ハマーンは怒っていた敵にではなく自分に対し怒っていたのだ。
 いつもならファンネルで一瞬にして片を付けていた、いつもなら敵がいるのに警戒を解いていなかった。 
 そしていつもなら愛機キュベレイをこんなみじめな姿にしなかった。
 『ブラッディ』等どうでもよくなった、私はいったい何をしている。

 私は一体誰だ私は・・・・・・・・!私は『ハマーン・カーン』傷ついた愛機キュベレイよもう1度で良い私に力を貸しておくれ。
 お前を傷つけ、偉大なる父より貰った私の名に泥を塗った奴らを殲滅するのに力を貸しておくれ。
 ちょうどよい『ブラッドシステム』で私の血いや魂をくれてやる、その代わり奴らを殲滅する力をこの『ハマーン・カーン』にくれ!

 キュベレイが真上に飛翔した速度上げながら、そして輝く白光になった敵は爆発と思い喜んだ。
 俺とギレン兄も喜んだなにかを祝うかの様に。
 やがて白光は消えたそして流星が生まれた流星は落ちて来ると流星群となり艦載機群殲滅した。
 そのまま流星群は敵空母のまわりにふりそそぐと停止一斉にビームの嵐が空母を貫き3隻はしずんでいった。
 やがてまた流星群は1つの流星になりやがて白い物体が残った。

 ユーリ「ハマーン姉。おめでとう」
 ハマーン「なにがうれしいものか! 私は失った愛機キュベレイを!」
 ユーリ「キュベレイなら乗っているじゃないか」
 ハマーン「どこを見ている! これのどこが愛機キュベレイだ! こいつは『ブラッディ』だ」
 ユーリ「あのね。ハマーン姉に見せたVF-25改達はただの抜け殻なんだ。あれにはね魂を入れなればならないの、それも自分の分身とも言える物。ここまで言えば分かるよねキュベレイさ。でもね勘違いしないで欲しいのは、VF-25改が取り込んだじゃないキュベレイが取り込んだんだよそして2つは1つになった」
 ハマーン「キュベレイが取り込んだんなら何故キュベレイにならない」
 ユーリ「キュベレイはハマーン姉の望みをかなえる為魂になった。ハーマン姉が望んだ力を与える為にそして見つけたそれがVF-25改それの魂になった。ハマーン姉の乗りたがった機体でもあったからだけど私を忘れ無いでくださいってだからカラーは白、武器はファンネルとビームガン私はいつまでもあなたを守ります願いを叶えます。だけど私があなたのキュベレイであった事を忘れないで下さいとね」
 ハマーン「お前はそこまでして私の願いを叶えようとしてくれたのか。私は誓うお前がキュベレイである事を、絶対に忘れないお前の勇姿を」
 ユーリ「じゃあこいつの名前は『キュベレイ』だね」
 ハマーン「でもこいつは『ブラッディ』になったのではないのか?」
 ユーリ「言ったでしょそれは魂のない機体だったと、名前は心の奥から素直に付けるんだ。俺は俺の血を吸った機体だから『ブラッディ』に、ギレン兄はなにもこだわりが無かっただから『ブラッディⅡ』にした。こいつらには名前は無いんだ魂が込められ自我が目覚めた時にパイロットの心に刻まれる。ハマーン姉砂をな気持ちで名前をつけてごらん」
 ハマーン「心の中の素直な気持ちで『キュベレイ』やはり私の愛機は『キュベレイ』だ」

 その時うれしさの表現なのかエンジン音ひときわ高く大きく唸った。

 ハマーン「ありがとう『キュベレイ』」
 ユーリ「『ブラッディ』またお前の兄弟が増えたよ。名前は『キュベレイ』仲よくね。さてギレン兄は心配無いからアルカディア号がを見て来るね」
 ハマーン「私も行こう」」




 ゲルバデス級戦闘母艦ダロルドの艦長ドーラ・バレク大佐は笑っていた。

 バレク「ガハハハハッ。なんだあの艦はわしを笑い殺す気か。ガハハハハッ」


 アルカディア号は苦戦していた、いや苦戦ではない戦にすらなっていないのだから。
 自慢の三連装パルサーカノンは敵の装甲に阻まれる、ミサイル発射装置、速射砲はすでに破壊された。
 後は艦首衝角、白兵戦用アンカーチューブのみ。
 艦体は見る影も無くボロボロになり、幽霊船かと思う程破壊されていた。
 ハーロックは調子乗っていた、敵を甘く見ていたと考えていた。
 先日の次元潜航艇UX-01『異次元の狼』と引き分けた事で自分が本物の『ハーロック』になった気でいた。
 だが現実はどうだ相手は純粋な戦艦では無い空母と戦艦をくっつけた様な代物だ。
 面目が無かったジオンにギレン様・ユーリ様にこの場を任せて頂きながら、そしてなりよりも1番尊敬している『キャプテンハーロック』に。
 『キャプテンハーロック』は宇宙を飛び回り、どんな強大な敵にもひるまず立ち向かい常勝無敗あこがれた。
 ユーリ様に名前を付けて頂きギレン様から誉め言葉と正式に名前を、キシリア様から大海賊旗を貰った時うれしくて泣いた。
 だが俺はそれに泥を付けた。
 ハーロックの相棒だったトチローが命を込めて作ったアルカディア号はこんな物では無かった。
 俺はやはり物まねでしかなかったらしい、突然笑いが込み上げて来た気が狂った様な笑いで無くうっすらとあざ笑った。
 物まねなら物まねらしくやってややろう、本物の『ハーロック』に良くやったと褒めてもらえる戦いをしょう。
 心の中になにかが生まれた。
 それは本物の『ハーロック』と40人の仲間も持っていたであろう物それは

 『勇気』

 ユーリとハーマンが助けに入ろうとした時、『ブラッディ』達が待っていろと言わんばかりに停止した。
 その時輝く光がアルカディア号目指して飛んできた。
 そしてアルカディア号に衝突しアルカディア号が光に包まれ爆発するかの様に輝いた。



 バレク「なんじゃもうお終いか。つまらんのガトランティスと戦っている方がましじゃ」

 ダロルドの艦橋中が大笑いしていた。
 別の場所で同じく笑顔でいる2人がいたた、ユーリとハマーンであった。
 輝きが消えた。

 
 バレク「ドメル将軍の元に戻るぞ。暇潰しにもならなっかたわい」

 ???「暇なら相手をしてやる。そして帰るのはあの世だ!」

 バレク「誰だ! 姿を見せろ腰抜け」

 ハーロック「俺の名は『キャプテンハーロック』どこにいる。さっきから目の前にいるぞガミラス! よく見ろ」


 輝きの消えた闇の中から1隻の艦が現れた、アルカディア号だったそれも傷一つ無い綺麗な姿である。


 バレク「貴様は沈んだ筈・・・・」

 ハーロック「沈んださ物まねをしていた俺は、そして生まれ変わった本当の『キャプテンハーロック』にな」

 バレク「・・・・う・撃てぇ撃てぇ! あの幽霊船を沈めろ。撃てぇ撃てぇ、撃ちまくれ」

 ハーロック「本物の戦い見せてやる。行くぞ相棒!」


 ユーリとハマーンはその戦いを見守った。


 ハーロック「三連装パルサーカノン一斉発射、撃てぇ!」

 バレク「そんな豆鉄砲いくら撃っても『ズガンンンンンーーーーーー』うお、なにごとだ!」
 兵士「敵弾貫通。第2砲塔大破、第3格納庫火災発生」
 バレク「馬鹿なさっきまで効かなかった物が何故」

 ハーロック「本物と言った筈。重力波ミサイル発射!」


 『ドグワンンンンンーーーー』『ドグワンンンンンーーーー』

 兵士「動力部火災発生」
 バレク「信じられん・・・・」

 ハーロック「総員白兵戦準備、アンカーチューブ撃て。・・・ミーメ後は頼む」
 ミーメ「気を付けて、ハーロック」

 
 『ドガンンンンンーー』

 バレク「なんだ!これは」
 兵士「敵艦より繋がっています。はずれません」


 『ドキュンンンン』『ドキュンンンン』『ドキュンンンン』

 兵士「ぎゃーああ」
 兵士「うあああ」
 兵士「敵が侵入しぐあああ」

 ダロルドの艦橋が血に染まった時、ハーロックが現れた。


 バレク「貴様はハーロック! これが戦士のやる事か」

 ハーロック「すまん。言い忘れていた。俺は『宇宙海賊』そしてこれが海賊の戦いだ!」

 『ドキュンンンン』


 バレク「ぐおおおーー、馬鹿な・海賊だと・ふ・ざ・け・る・・・・・・・・」

 ハーロック「総員戻るぞ!」


 ハーロックはアルカディア号に戻って来た。

 ハーロック「アンカーチューブ収納、三連装パルサーカノン撃て!」


 ゲルバデス級戦闘母艦ダロルドは宇宙の藻屑となり消えた。



 
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