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ジオン公国転生記

作者:正博
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第30話 SEED DESTINY編

 ユーリが無期限謹慎を食らって翌日、ギレンの執務室では。

 ギレン「馬鹿が無茶苦茶にしてくれたお蔭で原作通りなのか、原作ブレイク中なのか読めん」
 キシリア「暫く様子を見て動くしかないでしょう」
 ギレン「仕方が無い。オーブ戦まで様子を見る」


 俺は後悔して泣いていた、前回の事を反省して泣いている訳では無い。
 ギレン兄達が様子見を決めてから俺の知り合いが次々と行方不明になったからだ。
 
 ・フリーダムが落とされキラ生死不明
 ・同じくアークエンジェルも行方不明
 ・アスランがシンに落とされ生死不明

 全部自分の仕出かした事、責任は俺にある。
 
 そしてまたロゴスのリーダー、ロード・ジブリールをオーブが匿っている事を理由にザフトが攻め込もうとしている事を聞いた。
 俺はギレン兄に謹慎を解いてくれるように頼みこんだ、涙を流しながら。
 しかしギレン兄は許可してくれなかった。
 俺は絶望と恐怖を感じた。
 自分の知り合いが次々いなくなっている現実に絶望した。
 そして最後の1人かも知れないカガリそしてオーブが消えるかもしれないことに恐怖した。

 そしてその日から俺は泣くのを止めた。
 そしてその日から俺は訴えるのを止めた。
 そしてその日から俺は温厚そうな顔を止めた。
 そしてオーブが攻められる日俺の姿は消えた、愛機であり、凶器でもある機体と共にジオンから消えた。




 そしてオーブではまさに火蓋が切られ様としていた。

 ザフト総司令「オーブに告ぐ。ジブリールを引き渡せさもないと攻撃する」
 カガリ「ジブリール等いない。何度でも言ういない者は引き渡せない」
 ザフト総司令「時間の無駄だな。全軍攻撃開始」
 
 ザフト艦より大量のミサイル発射された、遂に開戦である。

 シン「オーブを倒してジブリールを捕まえてやる」
 レイ「初手から3機で出る事も無いだろう。ルナお前は第2陣に加われ」
 ルナマリア「了解」

 シンとレイは新型機の受領を受けていた。
 ・シン・ディスティニーガンダム
 ・レイ・レジェンドガンダム
 ルナマリアはインパルスガンダムを引継ぎした。


 オーブはムラサメ隊が奮闘するが、新型ガンダムの前に次々やられていく。
 シンはアカツキに乗るカガリを見つけ、フラッシュエッジ2を投げ左腕を斬り飛ばす。
 そして止めとばかりにアロンダイトを構えた時、戦闘機がアカツキの元にやって来た。

 ユーリ「・・・・カガリ・・誰にやられた・・・」
 カガリ「ユーリ、ユーリか。あいつだ、あいつにやられた」

 カガリはデスティニーガンダムを指さした。

 ユーリ「・・分かった・・カガリ下がれ・・・奴は俺が・・・コロス!!」
 カガリ「ユーリ、ユーリあいつ変だ。おかしい、しかも殺すって」

 ブラッディをガウォークに変形させるとデスティニーガンダムの前に立ちはだかった。

 シン「お前は誰だ!」
 ユーリ「・・・お前を・・・コロス」
 シン「その声ユーリさん。あんたには関係ないじゃないか」
 ユーリ「・・・死ね・・・シン・アスカ!!」

 ファイターモードに戻ると突然、機体の雰囲気が変わった。

 ユーリ「妖刀モード、ブラッディ殲滅開始」

 シンはアロンダイトで斬ろうと構えた一瞬ブラッディが消え次の瞬間上から何かが通り過ぎた。
 シンが気付くと両腕が無かった、それだけではないビームランチャーの砲身も半分になった。
 たったの一瞬で攻撃手段が無くなった、シンはミネルバに戻るしか無かった。
 ユーリはそんなシンを見向きもせず、ザフト軍に襲い掛かった。
 ユーリの攻撃は翼で斬る事だけだが、それが何故かコックピットを狙う様に斬っている。
 艦艇は艦橋を狙っているのだ。
 水中、海上、空中、地上お構いなしに斬っているのだ。
 ゴムボート脱出した人間が斬られた。
 もはやザフトは誰1人逃さんと飛び回る。

 ミネルバがタンホイザーでユーリを捉えた。

 タリア「撃てぇ」

 陽電子の光にブラッディが飲み込まれた終わったと誰もが思った。
 突然、タンホイザーが爆発しバトロイドが現れた。
 バトロイドは、修理を始めた、デスティニーガンダムを引きずり倒しメインカメラを踏み潰した。
 次にレジェンドガンダムが発進の為カタパルトに固定されているのも倒した。

 そしてまた外で殺害を繰り返した。

 タリア「総司令撤退を具申します」
 総司令「ザ・・・ザザ・・・・」
 アーサー「旗艦より通信在りません」
 タリア「仕方がありません。撤退信号を」

 だが、誰1人撤退出来ない、逃げる方向にいつの間にか、ブラッディが先回りしているのだ。

 タリア「誰1人逃がさないつもり。仕方が無い。降伏を」

 でも止めない、止まらない、逃げられない。

 タリア「オーブに降伏するので止めさせて」
 カガリ「私も言っているのだが殺すとしか。返事が無いんだ、すまない何とか逃げてくれ」
 ユーリ「逃げればいい、次はプラントだ。キラ、マリュー、アスランを殺したお前達に生きる場所など無い全員あの世へ行けばいい」

 カガリは思った、こいつは誰だ、ユーリはこんな事はしない。こいつは一体。





 ギレン「愚弟がすまない。後始末は我らが行う、逃げたまえ」
 ユーリ「・・・ギレン・・・コロス・・・」
 ハマーン「正気に戻れ、ユーリ」
 ドズル「ユーリ、今なら寛大な処置ですませてやる」
 キシリア「ユーリ、私達兄弟の約束はどこへやったのです」
 ユーリ「ククク兄弟。俺は1人だ・・・・・残念だよ・・ギレンを殺せ無かった事が面白くないが『カチィ』ブラッディあの世で又遊ぼう・・疲れたよ・・あ・い・ぼ・う・・・」

  「ピ―――――――――――――ピッ」
  『ドガがガンンンンンンンン・・・・・・・・」

 ユーリはブラッディ共に爆炎に消えた。


 ジオンは暗くなった、灯りでは無い人々の顔から笑顔が消えたのだ。
 ユーリの作った研究所、工房、専用発着場は閉鎖になった。
 人が全員辞めたから。
 ラル隊全員、アルカディア号の乗員まで辞表を出した、受理されていないが。
 ユーリの葬儀は執り行われていない、誰もがユーリの死を認めたがらないから。




 ユーリは今大魔王の前に居た。

 ユーリ「大魔王様もう転生は結構です。疲れたんで死人の列に並ばせてください」
 大魔王「それは無理なんじゃよ。1度転生ゲームに参加すると終了まで続くんじゃ」
 ユーリ「それは過酷ですね。まだ地獄巡りの方が楽そうだ」
 大魔王「それにお前仲間が死んだと言っておったが誰1人死んでおらんぞ」
 ユーリ「えっ、キラ達死んで無いんですか。生きているんですね。良かった」
 大魔王「お前、原作見ておったんなら知っている筈じゃぞう」
 ユーリ「あっ、あああああ そうだ奇跡的に助かって復活する話だった」
 大魔王「お前、早とちりで死ぬでないわい」
 ユーリ「どうしょう、ブラッディも壊しちゃって」
 大魔王「お前、何の為にペンダントを授けたんじゃ」
 ユーリ「ああ、ペンダントに願えばいいのか」
 大魔王「何かワシの方が方が楽になりたいわい」
 ユーリ「何度もすみません」
 大魔王「でペンダントじゃが生死以外フリーじゃ回数でも内容でも」
 ユーリ「何でそこまでサービスしてくれるんです?」
 大魔王「神の奴なりふり構わずになってきたからじゃ。それじゃもう良いな」
 ユーリ「はい、お願いします」
 大魔王「行って来い」

 いつもの様に床に穴が開き落ちた、さあ復活だ!
 




 ユーリ「ここは、ああサイド3の路地裏。復活したんだ。でもどうしょうギレン兄殺す何て言っちゃったし会わせる顔が無いと言うか、うーんどうしょう」
 ギレン「どうするもこうするも無いであろうが、馬鹿者」
 ユーリ「『ギクッ』その声はギレン兄ではないですか。どうしてこんな場所にいるのでしょうか」
 ギレン「私もここから転生したからだよ、馬鹿者」
 ユーリ「そうなんですか、偶然ですね。それでは俺は行く所が在るのでこれで」
 ギレン「お前の行く所は総帥府だ、馬鹿者」
 ユーリ「どうして総帥府へ」
 ギレン「それは簡単な話。ここに総帥暗殺未遂の犯人がいるからよ」
 ユーリ「『ビクッ』そうですか、じゃあ逮捕のお邪魔になるといけませんのでこれで」
 ギレン「確保!」
 警備隊「「「「「「「「「はあっ」」」」」」」」」」
 ユーリ「いーやー」
 ギレン「連れて行け、本当に馬鹿者が」

 ギレンの顔は久しぶりの笑顔だった。


 俺は総帥府に拉致されて長い時間、拷問と言う名の説教をされていた。

 ギレン「馬鹿だ馬鹿だと思っていたがここまでとは思わなかった。原作を思い出せば奴らが死んでいないことに気付くだろう、大馬鹿者が」
 キシリア「おいこら、誰が兄弟はいない俺1人だ、だともう一遍言ってみろよ」
 ドズル「ペンダントに願っても馬鹿は治らんし、死んでも治らん、困った」
 ハマーン「ゴキブリより質の悪い生命力だ。完全に死んでも蘇るとは」
 サスロ「これ以上こいつを死なせてはならんぞ。死ぬたびに馬鹿がひどくなる」
 ガルマ「ノーコメント」

 これを7時間、正座で食らった、本当に馬鹿になりたくなる。
 そして迷惑をかけたみんなへ『ごめんなさい』を言って回る事、1週間。
 現在オーブへ。


 オーブ管制官「こちらはオーブ管制官、所属と姓名、入国の目的を告げられたし」
 ユーリ「こちらはジオン、ユーリ・ザビ、カガリ代表に会いに来た」
 オーブ管制官「ふざけないでもう1度!」
 ユーリ「こちらはジオン、ユーリ・ザビ」
 オーブ管制官「ふざけるな! 貴殿の入国は認められない早急に退去を勧告する」
 ユーリ「だからユーリが・・・・・・」
 オーブ管制官「スクランブル! ユーリ様を語る不明機が領空を侵犯中」
 ユーリ「だから本物だってば」
 オーブ管制官「ふざけるな! ユーリ様はとっくにお亡くなりになっている。これ以上侮辱するなら撃墜する」
 ユーリ「お亡くなりにって亡くなったけど蘇って」
 オーブ管制官「構わん撃墜を許可する。ユーリ様を侮辱するなど許すな」
 ユーリ「どうしよう」


 オーブ国防本部
 通信員「カガリ様、オーブ管制官より、ユーリ・ザビを語る不明機が接近中との事」
 カガリ「・・・・・許さない、ユーリは目の前で亡くなったんだぞ、私も出る」

 俺ただ今オーブ領空侵犯中

 オーブ兵「何だ、あの機体フリーダム? 馬鹿にしやがって」
 カガリ「何処だ、あれか・・・キラの事まで馬鹿にするのか」
 ユーリ「カガリ? 良かったカガリ俺、俺だよ、ユーリ」
 カガリ「ひっ・・・・ゆ、ゆ、幽霊だ。成仏してくれ」
 ユーリ「カガリ? カガリってば生きてるの。ちゃんと生きています」
 カガリ「ほ、本当に? 本当に生きているのか?」
 ユーリ「カガリ、本当にごめんなさい」
 カガリ「ユーリ、ユーリだ、死んだと思ったんだぞ」
 ユーリ「まあ、色々事情がありますが生きています」

 その日は1日オーブで歓待を受けた。


 ジオンに帰るとアルカディア号にラル部隊を乗せて月のダイダロス基地へ向かった。
 レクイエム第1射を止める為とジブリールを捕獲又は殺害をする為に。


 俺は本当の意味で生まれ変わった。
 原作通りだろうが、原作ブレイクだろうが、自分のやりたいようにやる。
 助ける、守るに理由なんかいらない。
 助けたいから助け、守りたいから守るそれだけと。
 ギレン兄達にもそう言った。
 ギレン兄達は笑ってこう言った「お前らしい」と。


 ギレン「艦隊を持って行くのか」
 ユーリ「そんなの要らないよ。ラル部隊とアルカディア号だけで正面から潰してやる」
 ギレン「良かろう。お前らしくやれば良い」
 ユーリ「ありがとう、行って来る」


 アルカディア号には念の為、ステーションワンの破壊を頼んだ。
 そしてラル部隊31機と共にダイダロス基地へ向かった。
 
 ユーリ「ラルさんMAにはビームは効かない。それと大型MSがいるからね」   
 ラル「みんな聞いたか殆んど格闘戦だ」
 ラル部隊「「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」」
 ユーリ「じゃあみんな正面突破だ」


 ダイダロス基地に緊急警報が鳴り響いた。
 
 ジブリール「何だ?」
 司令「ジオンの攻撃の様ですな。たかが32機です、ご安心を」

 デストロイドガンダム、ゲルズゲー、ザムザザー、ダカーL、ウィンダム多種多様なMS、MAが出撃していった。
 

 ユーリ「スーパーロボットでデストロイ、後はフリーバトル。ラルさんこの戦場任せていいね」
 ラル「はっ、お任せください」
 ユーリ「楽しんでね」
 ラル「ユーリ様の命令だ、全員楽しめ」
 ラル部隊「「「「「「「「「「いやほっー」」」」」」」」」

 ベルゼルガがザムザザーの上に乗り、パイルバンカーでコクピットを貫いた。
 グフのヒートロッドがゲルズゲーに巻き付くと電流が流れ破壊した。
 レイズナーのカーフミサイルがダガーLを粉砕する。
 ドリルプレシャーパンチがデストロイの炸裂、すかさすブレストバーンで溶かしていく。
 ダイモスの空手技がデストロイを打ちのめし、必殺正拳突きがコックピットを貫く。
 百式がクレイバーズカでウィンダムを撃破していく。
 そして全員次の獲物へと襲い掛かる。

 ジブリール「何だこれは、一方的にやられているではないか」
 司令「残りの全機を出せ!」

 ラル「全機に告ぐ。終わりが近いらしい、最後の部隊だ遊んでやれ」
 洋子「残念でした。残り全機頂きます」

 上空からVF-1S改が1機、ミサイルを発射、敵機に命中した瞬間全機消滅した。

 ラル「洋子君、反応弾は無いだろう」
 洋子「早い物勝ちです」

 その頃、アルカディア号はステーションワンの破壊に成功、残りの連合艦を沈めていた。


 ユーリ「後は俺だけか、じゃあ行きますか」

 そう言うと俺はレクイエムの砲口内に飛び降り

 ユーリ「ファングドラグーン 切り裂けぇ」

 砲身内をズタズタにしながら下へ降りて行った。
 そこに着くと発射装置関係もズタズタの切り裂き、発射出来なくした。

 洋子「ユーリ様、ジブリール乗る艦を見つけました」
 ユーリ「洋子さん、反応弾残ってる、うんそれじゃ、港事消しちゃって」

 ジブリールは光の中へ消えた。


 
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