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ジオン公国転生記

作者:正博
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第27話 マクロスフロンティア編

 俺は無事にジオンへ帰って来た。
 ストライクブラッディを見た当初は発着場で騒ぎになったが分離すると収まった。
 整備士長に後を頼んで帰っていった。

 しかし整備士長は気付いていた、ブラッディから新たに血の匂いがするのを。
 
 整備士長「お前はユーリ様をどうしたいんだ。守りたいなら良いだが違うと言うなら俺はお前を全力でぶっ壊す例えユーリ様に嫌われ様と死刑になるともだ。俺はユーリ様を守るそれだけは覚えておけブラッディ」

 整備士長は悲しい目つきで、ブラッディを見つめていた。




 その頃俺は、街の裏手に在る小さな病院で輸血を受けていた。
 町医者に大金を渡し血液のストックを頼んであった。

 町医者「ユーリ様なにもこんな寂びれた町医者に来ずとも大きい綺麗な病院へ行かれたらどうです」
 ユーリ「この事は秘密なんだ。それに家族にこれ以上心配を掛けたくないんだ」
 町医者「へえ、ユーリ様の頼みですから黙っていますが、私だってジオン国民の1人として心配なんですよ」
 ユーリ「ありがとう、先生」
 ギレン「何が秘密だ、馬鹿者」
 町医者「ギレン様!」
 ギレン「ストックが切れた代わりを頼む」
 ユーリ「ギレン兄! やっぱり『ブラッドシステム』盗んでいたんだ。ゴットフェニックスに乗った時、ブラッディに乗ってる感じがしたもの」
 ギレン「流石は製作者だな、だが輸血システムぐらい組み込め馬鹿者」
 ユーリ「それは気付かなかった、今度考えておく」
 町医者「ギレン様これを」
 ギレン「いつも世話になるな。しかも今度は弟まで騒がせてすまんな」
 町医者「いいえ、とんでもない」
 ギレン「それでは馬鹿者の世話を頼む。お前も出来れば早く帰れよ、皆が探し回っている」

 ギレン兄は小型のアタッシュケースを持って帰って行った。
 それから1時間程して俺も病院を出た。
 


 そして帰り着くなり他の兄達に捕まった。

 キシリア「ユーリ。お前体は何とも無いのですね」
 ユーリ「大丈夫、大丈夫ほらなんとも無いでしょう」
 キシリア「そうですか、そこまでして兄弟に嘘を吐くのですか。兄上!」
 ギレン「何だキシリア。ユーリの事なら任せたぞ」
 キシリア「いいえ、兄上も同罪です」
 ドズル「兄貴戦場で何度も血を見て来た俺だぞ、消毒液の匂いを隠そうとしても無駄だ」
 キシリア「執事が隠そうとする現場を押さえました。中身は兄上の輸血用血液だそうですね」
 サスロ「兄者、ユーリ共犯で何をしているのか、キッチリ話してもらおうか」

 それから3人にこってりと絞られたが、ブラッドシステムに事は口を割らなかった。



 それからは、フロンティア船団で事件が起こるが原作ブレイク。

 フロンティア船団内に突然バジュラの群れが出現するが、何処からともなく現れたジオンMS隊に殲滅された。
 又ミハエルが死にかけるが、ラル部隊が突入して救助、ジオンAT部隊がバジュラを駆逐した。
 当然、レオン三島の大統領暗殺も俺が暗殺部隊を『クロック・アップ』して瞬殺した。
 レオン三島の言い逃れが酷かったので駆けつけてきたオズマに全て話とオズマが気絶するまで殴っていた。
 ただ、ランカの誘拐と言うかアルトからの逃避は阻止しなかった。
 だって止めちゃうと、ラストのシェリルのV型感染症を鎮めるイベントが起きなくなる可能性があったので見送りました。



 さてもうここまで来ればランカの救出と、『神の転生者・グレイス』との戦いを残すのみ。

 ユーリ「何処から介入するのギレン兄」
 ギレン「本来は介入せずとも片が付くだが、『神の転生者』が絡んで要る以上原作に無いイベントが必ず起こるその時だな」
 ユーリ「楽しかったけどこの世界ももう少しか。次の予定は」
 ギレン「SEED DESTINYを考えている」
 ユーリ「なんかさ。もう最終決戦なんかどうでもいいからもっと別世界をまわりたいよ」
 ギレン「私も同感だな。ただし」

 『伝説巨神 イデオンを除いて』




 それから1週間後、遂にバジュラの本星を見つけたとの通信を傍受した。

 まあこの世界のヒーローはアルト達だからピンチになるまで手を出さない
 原作通り最初シェリル・ノームの歌でフロンティア船団側が優勢だった。
 しかし巨大ランカの歌が流れだすと、バジュラが強化され一気に劣勢たたされた。
 しかも巨大ランカが5人、出やがった奴ら『神の転生者』が。


 ギレン「ギレンである。この世界で戦うのもこの一戦が最後だろう。だが本来バジュラは敵では無い、バジュラを操り自分達の欲望の為に使役している者がいる。それは我々本来の敵『神の転生者』である。つまりこの戦いは我々の戦いでもある。勝利をもぎ取りこの世界を解放するのだ。出撃せよ」

 ガルマ兄、サスロ兄は今日も留守番である。
 2人共いい加減に機嫌を直してまともな機体にしないと知らないよ。
 
 ジオン全艦隊が出撃する。
 

 アルトの乗るVF-171EXが撃墜された、ここからだ俺は発進した。

 ユーリ「アルト。ランカの居る場所は何処だ?」
 アルト「その声ユーリか、右端だそこからランカの声が聞こえて来る」
 ユーリ「じゃあ、ランカはお前が救い出せ」
 アルト「無理だ。俺の機体はもう」
 ユーリ「機体なら届く、お前本来の愛機がもうすぐ」

 その時

 ルカ「先輩乗ってください」
 アルト「ルカ、クラン、ミハエル・・・俺のVF-25」
 ユーリ「じゃ行けるなアルト。ランカを救い出せ」
 アルト「ああ行けるぞ! ランカ待っていろ」
 オズマ「スカルリーダーよりスカル4へ。ランカは任せるだが傷1つでも付けたら反応弾でお前を消してやる。いけぇ!」
 アルト「隊長。了解!」

 巨大ランカを目指し飛んでいるアルトのVF-25にブレラのVF-27が並んだ。

 ブレラ「こちらブレラ・スターンこれより貴様を援護する」
 アルト「ブレラ! どう言うつもりだ」
 ブレラ「俺はランカの本当の兄だ。こないだのお前との戦闘でグレイスの洗脳が解けたグレイスに借りを返してやる!」
 アルト「分かった、行くぞ!」

 2人は長年組んだかのように敵機の中を突き進んでいく。




 ユーリ「こちらはこれで良し。ギレン兄!」
 ギレン「艦砲射撃用意。敵は左端から4体巨大な少女を投影しているだけだ。構わず撃てぇ!」


 ジオン艦隊からの一斉射撃を食らったランカの映像は消え去り、そこには真の姿が現れた。
 『バトル・ギャラクシー』ギャラクシー船団の旗艦である。
 それが4隻いやもう1つのランカもそうだとすれば5隻いる事になる。
 真の姿をさらされたバトル・ギャラクシーから艦載機VF-27が出撃してきた。
 それにGゴーストが大量に発進、その後方より迫るバジュラの大群。


 新統合軍司令「残っている艦載機を全て発進させろ!」

 バトル・フロンティアからも全機発進して行く。

 ジェフリー「マクロスクォーター強攻モード」

 マクロスクォーターは変形して強攻型へ。

 ギレン「ジオン艦隊艦載機全機発進せよ」

 ジオン艦隊も全ての機体を発進させた。



 両軍激突まで後10分と迫った時、無線からアルトの声が響いた。

 アルト「こちらスカル4.ランカ・リーを無事救出に成功!」

 『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ―――――――――――――――』

 アルトの声にフロンティア船団側に歓喜の声が沸き上がり宇宙にこだました。


 ギレン「これで手加減無用だ『神の転生者』ギャラクシーを殲滅せよ。1人たりとも逃すな」
 ドズル「ジオン軍全力で行け。ギャラクシーの馬鹿共をあの世へ叩き返せ」
 キシリア「この世界最後の戦いだ。この世界を主人公達から奪わさせるな」
 
 ジオン軍がギャラクシー軍と激突した。
 ジオン製VF-1SがVF-27を追い詰めて撃墜していく。
 VF-1SはユーリがLAIで開発中のYF-29を読み取りその機構が取り入れられていた。
 VF-1S改はフリーダムの多目標照準器、光子力ガトリングポッド、超高速多弾頭ミサイル等で魔改造されておりフルバースト攻撃が出来る、1度で25目標を捉え撃墜していく。

 
 ハマーン「行くぞ! プル隊ファンネル!」
 
 ハマーンのキュベレイがファンネルで無数のGゴーストを破壊していく。
 又、引き連れて来たプル隊20機もファンネルを放ちGゴーストを壊滅に追い込んでいく。



 ランカを救出したアルトは一旦マクロスに戻りランカを降ろした。
 ランカはステージで危険な状態のシェリルのV型感染症を、不思議な力で鎮静化させシェリルを復活させた。
 
 アルト「そろそろバジュラ達が来る。シェリル、ランカ頼んだぞ」
 シェリル「任せなさい。私はシェリル、シェリル・ノームよ」
 ランカ「アルト君任せて」

 アルトのVF-25が再び宇宙へそして戦場へと飛んで行く。
 その後を追う様に2人の歌姫の歌声が宇宙に流れ始めたするとバジュラ達の攻撃色が消え始めた。



 ユーリ「ジオン軍。変色したバジュラ達に攻撃するな!」
 ギレン「バトル・ギャラクシーに集中攻撃せよ。潰せ!」

 ジオン軍は4隻のバトル・ギャラクシーを沈めた。
 最後の1隻はバトル・フロンティアとマクロスクォーターが止めを刺した。



 ギャラクシー部隊が全滅すると、バジュラ・クィーンが星から上がってきた。
 だが攻撃しても直前でかき消される分析の結果次元断層を張り巡らせ防いでいるとわかった。
 その時、バジュラ達の一部が次元断層の突っ込み輪を描いた。
 バジュラ達が次元断層に穴を開けたのだ、それを知ったアルト、ブレラが突っ込んだ。
 もう1機忍ぶ様に続いて入って行った。

 アルトはランカからアドバイスを貰っていた。
 それはグレイスがいる頭部を切り離してもバジュラ・クィーンには問題が無い事を。
 アルト達は首の付け根を攻撃頭部を分離した。
 そして頭部にいるグレイスを見つけた。
 アルトとブレラはグレイス達撃ちまくり倒したと思い帰って行った。
 だが、グレイス達は次元断層を張りグレイスと一部の者が生き残っていた。
 

 グレイス「ふっふふふふ、あっははははは、私達がそう簡単に死ぬものか。魔王の転生者も殺した、これでこの世界は私達の物だぁ。」
 ユーリ「誰を殺したってグ・レ・イ・スさん、またねって言ったでしょ」
 グレイス「貴様何故」
 ユーリ「さよならする人に、あっ人止めたんだけ。あっそれから何度も言わせるな「大魔王の転生者」だ、それと良い事を1つ教えてやる」
 グレイス「な、なんだ」
 ユーリ「俺は馬鹿じゃない。イレギュラーだ」
 グレイス「ひぃ止めろ。止めてくれ。他の他の者に私を殺させてくれ」
 ユーリ「よかった、知ってんだイレギュラーの事。じゃねバイバイ」
 グレイス「頼む、他の他の者にイレギュラーは嫌だぁ」
 ユーリ「ファングドラグーン・フル・バースト消えろ!!」

 ファングドラグーンに切り刻まれクイーンの頭部は粉々になった。

 ユーリ「さてと、帰ろ」





 ギレン「ユーリ、お前はいったい。イレギュラーとは何だ?」

 ギレンはユーリ達の会話を聞いていたのである。




 バジュラ・クィーンとバジュラ達は何処かへ行ってしまった。
 ランカの話ではバジュラ達がこの星を人類に譲り、他の銀河の仲間に会いに旅立ったそうだ。
 フロンティア船団は無事惑星に降り立った。

 俺達は暫く休息を取ると再び旅立つとフロンティア船団に告げた。
 そしてジオンはこの世界から消えて行った。


 
 

 
後書き
マクロスフロンティア編終了です。 
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