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闇の中の光

作者:ジーファ
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闇と優しさ
一瞬の光
  闇

黒葉(くろば)視点

監守「人間のクズが!!!!」

黒葉 響き渡る監守の声と顔を殴られる音………最早それが日常と化して何年になるのか………もうそんなことを考える気も起きない

黒葉「…………」

監守「聞いてんのかてめぇ!!??」

黒葉 俺が無言だったのに腹を立てるのはわかるが話す気さえ起きない………もう今日だけで監守に20回は軽く殴られてるし………口が痛くて話せない

監守「てめぇはいつもいつも………!!」

監守に何発も殴られて黒葉は疲弊し少し濁った青い目だけが静かに輝く

黒葉 ああ………痛いなぁ………今日は比較的少ない方だけどそれでも殴られるのは痛い………「不老不死能力者」だからすぐに傷は癒えるけど痛みはあるから辛いし………そもそも俺自身は両手首を錠と鎖で拘束されて無抵抗なわけだし………無抵抗の人間殴って何が楽しいのか………理解に苦しむ

監守「おい そこまでにしておけ」

黒葉 ふと別の監守の声が聞こえて目の前にいた監守の暴力の嵐が収まった………いつも俺が気絶しそうになると来る監守………確か名前は「山嵐(やまあらし)」だった気がするな………

監守「竜矢(りゅうや)様………」

竜矢「無抵抗な囚人に暴力したところで何も無いぞ」

監守「………はい」

竜矢「仕事に戻れ」

竜矢の言葉に監守は渋々仕事に戻っていき入れ違いで竜矢が牢の中へ

竜矢「ちょっと待ってな」

そう言って竜矢は黒葉の怪我を治していく

黒葉 不老不死能力者は個人差はあるが9割の確率で人を癒したりと様々な力があるが………この人の癒す力強いんだよな………

竜矢「今日は比較的少ない?」

黒葉「………少ない………」

黒葉 力が強いからその反動で治された直後は頭がふわふわしていてほとんど会話にならない

竜矢「やっぱり俺の力はまだ馴染まないか………」

黒葉「馴染むとか馴染まないとか………あるの………?」

竜矢「あるよ 馴染むと今の黒葉みたいに反動で頭がふわふわするのが無くなるんだ」

黒葉「竜矢って俺の名前知ってたんだ………」

黒葉 監守は基本俺の名前を知らないし知っていたとしても苗字だけ………

竜矢「色々あるからさ」

竜矢は黒葉の名前を最初にここに来来る前から知っていたのだがそれは今は言わない

黒葉 竜矢と出会ったのは40~50年くらい前だ………元々上級者で牢屋の方には来ないけど年に一度の見回りで竜矢と出会った………竜矢は俺の苗字を最初から知っていたし怪我だらけの俺を癒してくれた………もしかしたら牢に続く扉を開いた時に血の匂いが充満してたのかもしれないけど………あの時監守の暴力で肩から腰にかけて大怪我を負わされて出血多量だったし………それで駆けつけた竜矢が俺の怪我を癒してくれたけど裂傷痕が残ってしまったし、癒された直後は何が起きたのかも理解出来ずに頭もふわふわして混乱してたな………

竜矢「そろそろ仕事に………」

黒葉「待って」

竜矢「ん?」

黒葉「もう少し………ここに居て………」

黒葉は仕事に戻ろうとした竜矢に「もう少しここに居て」と言う

竜矢「良いよ」

黒葉 竜矢の優しい所はここだ………囚人の俺でも願いを言えばできる限り叶えてくれる………

竜矢「そう言えばもう今日で51年だね 俺と黒葉が出会ってから」

竜矢は服が汚れるのも気にせず黒葉の隣に座りそんなことを言う

黒葉「早いもんだな」

竜矢「本当にね」

黒葉 あの日………闇しか知らない俺は………一瞬の光を見つけた………闇を照らすには不十分だが………一瞬のその光は死を望んでいた俺には暖かい………




黒葉が言う「一瞬の光」……それは今隣に座っている竜矢のこと………… 
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