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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第3章 激闘!ディエンド編
  第45話『ワイズマン』

一面の砂漠の中で、ディロードはマシンディローダーに乗って走っていた。
「早くしないと。」
体長3メートル余りの黒い小型ロボットがディロードを横切るように、走り抜ける。
「間に合ってくれ。海東に追い抜かれる前に。」
話は、数時間前に遡る。

「ここは、装甲機兵ボトムズの世界か。」
「雅、海東さんが狙っているものに心当たりは?」
「海東はきっと、ワイズマンを狙っているに違いない。」
「ワイズマンって?」
「この世界の銀河系、アストラギウス銀河においてありとあらゆる理を総べる膨大なコンピュータシステム、と言えば解るか?」
「ありとあらゆる理って?」
「生態系、知性、風土、武力、力のバランス、風習、さまざまなことだ。」
「そんな凄いものが奪われればっ!?」
「ああ、フェイトの思っている通り、ボトムズの世界は秩序やルールを失い、崩壊する。」
「でも確かボトムズの世界って、最後にワイズマンを破壊しますよね?」
「ああ、圭一の言うとおり、確かに最後にはワイズマンを破壊する。だけど、ワイズマンはアストラギウス銀河の至る所にある。ひとつが破壊されても問題は無い。だが、破壊されるのと失われるのは意味が違う。破壊されれば残骸が残るが、消失は存在がなくなるから消滅してしまう。しかも、厄介なことに、この世界ではワープのカードが正常に機能してくれないんだ。」
「どうして?」
「この世界は地球のある銀河系とは異なるから、空間軸を算出して空間移動を行うワープは機能しない。思った通りのワープが可能なのは半径2メートルが限界だ。」
「それなら、次元跳躍も可能な私の魔法を使えば…」
「それは以前の時間で試してみたが、魔法の発動そのものができなかった。」
「そうなんだ…」
「それなら、早く急ぐ必要があるんじゃないの?」
「ああ。僕はもう行く。この星は大気が地球と異なるから、みんなは決して外に出ないでほしい。僕はワープで外に出る。」
「解った。いってらっしゃい。」
チームディロードに見送られて雅は出て行く。

そして現在、雅はこの世界の二足走行型戦車、通称ATの中で軍が一般的に使用している機体、スコープドッグのメルキア軍仕様の軍勢を縫うようにマシンディローダーを走らせ、ワイズマンが設置されている塔に進入する。
「間に合ってくれ。」
雅は塔の中を走って行くが、仮面ライダー西鬼、煌鬼、凍鬼、羽擊鬼、歌舞鬼が待ち構えていた。
「早速か。変身!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
雅は、ディロードコンプリートフォーム サイドライトに変身する。
【FOURZE KAMEN RIDE-COSMIC-】
「みんなの絆で、宇宙を掴む!」
ディロードはフォーゼ コズミックステイツを召喚する。
「雅、こいつらは俺に任せろ!」
「如月さん、お願いします。」
ディロードは煌鬼を轢き飛ばしながら先へ進む。
「さて、戦国時代の先輩達、順番に、タイマン張らせてもらうぜ!」
[net ラ ンチャー レー ダー オン]
フォーゼはネットをカスタムしたランチャーとレーダーモジュールを装備し、追尾する網で戦国時代の鬼戦士を捕縛する。
「まずは飛んでる先輩からだ!」
[stamper ドリル ジャイ ロ オン]
フォーゼは左腕のモジュールをジャイロに変更、更に左足にドリルを展開。浮上しながら羽擊鬼に近づき、ドリルを回転させながら羽擊鬼を蹴りとばし、ドリルが回転していた分だけ爆撃が羽擊鬼を襲い、羽擊鬼を撃破する。それに合わせて凍鬼が網を破る。
「次はがたいのいい先輩か!」
[ファ イヤー オン]
フォーゼはバリズンソードにファイヤースイッチをセット。剣先から炎を放つが、凍鬼は持ち前の念力で防ぎ、接近戦に持ち込もうとするが、
[リミット ブレイク]
「今だ!ライダー爆炎スラッシュ!」
フォーゼは必殺技を使い、炎の剣で凍鬼を切り裂き、撃破する。
「次はきんきらきんな先輩だ!」
[エレキ オン]
フォーゼはバリズンソードのスイッチをファイヤーからエレキに変更。電撃で煌鬼を攻撃し、
[beat ラン チャー オン]
ビートをカスタムしたランチャーで煌鬼を攻撃し、撃破する。
「次は虎みたいな先輩か!」
[ステルス hammer クロー オン]
フォーゼはステルスで体を透明化させ、ハンマーをカスタムしたクローによる重い一撃を西鬼に次々と放ち、
[リミット ブレイク]
その攻撃を連続で放ち、西鬼を撃破する。
「最後は派手な先輩だ!」
フォーゼはバリズンソードにコズミックスイッチをセットする。
「抜いて、挿す!」
[ リミット ブレイク]
「ライダー超銀河フィニーッシュ!」
フォーゼの斬擊によって歌舞鬼を撃破し、フォーゼも消滅する。

「見つけたぞ、海東!」
ディエンドが到着して間もなく、ディロードがワイズマンのある部屋に到達する。
「一体何が起きているんだ?」
この世界の主人公、キリコ・キュービィは事態が把握出来ずにいた。
「キリコさん、話は後です!奴の相手は僕が引き受けます。キリコさん達はワイズマンを!」
ディロードはディエンドを掴みながら下の階へ落下してゆく。
「海東、あなたの好きにはさせない!」
【SUMMON RIDE-TAKAMACHI NANOHA-】
ディロードはなのはを召喚し、
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「ユニゾン、イン!」
【FORM RIDE-DELOAD STAR LIGHT BRAVE-】
ディロードはなのはとユニゾンし、スターライトブレイブに変身し、レイジングハートエクセリオンを手にする。
「アクセルシューター!」
ディロードは無数の弾魔法でディエンドを攻撃するが、雅のリンカーコアの性質により、ディエンドに大したダメージを与えられず、ディロードはディエンドの攻撃を受けるが、その強固な装甲により、防御しきる。
「やはり一気に片を付ける必要があるか!レストリクトロック!」
ディロードはバインドでディエンドを捕縛し、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「エクセリオン…バスター!」
レイジングハートの先をディエンドに突き付けてのゼロ距離エクセリオンバスターを放ち、ディエンドの変身は解除される。
「困ったね。仕方がない。この世界のお宝も諦めるか。」
海東は次元のオーロラの中へ去って行く。
「とにかく、キリコさん達の所へ行かないと!」
雅は変身を解除し、階段を上ってゆく。

[何をしている、キリコ]
雅がキリコの所に着くと、人造強化人間のフィアナと協力してワイズマンを解体しているキリコがいた。
「貴様、何をしているのか解っているのか!」
その場にたどり着いたメルキア軍の軍人、ロッチナはキリコを止めようと所持している拳銃でキリコを狙うが、鍛えられた軍人の的確な射撃でありながら、何故か弾はキリコを掠めることなく部屋に呑み込まれ、やがて弾が尽きる。
「ロッチナさん、諦めて下さい。これが、この世界の意思です。」
雅はロッチナを諭すが、
「何処の誰とも解らぬ小僧にこの銀河の、異能生存体の何が解る!?」
「調べたからこそ、この地に立っています。」
[キリコ…何を……ている]
雅が話している間にもワイズマンは解体されてゆく。
[何……し……る……リ…を……て]
そして、ついにワイズマンは機能を停止してしまう。
「終わったか。」
キリコは雅の顔見ると、挨拶もせずに去って行った。
「僕の役目も終わったか。」
【CHANGE RIDE-KABUTO ZECTER-】
「変身。」
[change!hyper beatl!]
[hyper clock up!]
雅はカブト ハイパーフォームに変身してハイパークロックアップを使い、古手神社宝物庫に戻った。

「次は、またスクライド世界か…」
絵巻には、隆起した大地で殴り合う2人の男が描かれていた。
to be continued.
次回予告
昨日、未来の自分との再会。今日、アストラギウス銀河での戦闘。明日、男達は、拳で語り合う。次回『ハート トゥ ハーツ』明後日、そんな先のことは分からない。 
 

 
後書き
新カード紹介
カブトゼクター:ディロードライバーをカブトセクターとカブトバックルに変えて仮面ライダーカブトに変身する為のカード。
装甲機兵ボトムズ(ワールドホープ):ボトムズの世界のワールドホープ。雅にワイズマンの加護が付与される。劇中未覚醒。

新フォーム紹介
ディロード スターライトブレイブ
基礎値は据え置き。
なのはとのユニゾンによって強化されたスターライトフォーム。堅牢な装甲は更に硬くなり、350tの衝撃にも耐える。 
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