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ジオン公国転生記

作者:正博
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第15話 SEED編

 次の日、ストライクルージュのテストが行われた。

 モルゲンレーテからエリカ・シモンズが見学に来た。
 他にもアークエンジェルのクルーやキラ、アスラン等が見に来てる。


 エリカ「普通にストライクよね」
 フラガ「うーん、危険人物が作った機体だからな」
 エリカ「何でジオンの天才児なんでしょ?」
 マリュー「ユーリ君は天才児だけど、問題児でもあるのよ」
 エリカ「???」

 
 アークエンジェルのクルー全員が頷いた。

 
 テストが始まった。
 まず、M1アストレイとの格闘戦が行われた。
 ルージュとアストレイがあいさつの握手をした時、ユーリの普通が始まった。
 
 カガリ「よろしくな。アサギ」
 アサギ「負けないわよ、カガリ」

 互いにMSで握手を交わした瞬間、アストレイの手が握り潰された。

 アサギ「キャアー!! カガリ卑怯よ」
 カガリ「違う!私は何もやって無い・・・・ユーリ!!」
 ユーリ「なーにー?」
 

 テストは一時中断し、原因解明の為エリカとマリューが調査に入った。
 マリューがユーリの使っていた機体モニター用端末で調べた。

 マリュー「!!キラ君、ちょっと来て」

 キラが呼ばれOSと構造の解析をしたところ原因が分かった。

 
 ・外観はストライクだが中身がフリーダムになっている(動力はバッテリーのまま」
 ・基本パワーがフリーダムの推定でも5倍ある事
 ・今のパワー設定値がキラのフリーダムの戦闘時設定を軽く超えている事
 ・メインフレームやその他にも分からない合金が使われている事

 結論。フリーダム相手でも勝つ事の出来る機体(パイロットの安全は保障出来ない)


 カガリ「ユーリ!! 私を殺す気か?」
 ユーリ「えー、カガリが言った機体に仕上げたよちゃんと。何で怒るの?」
 カガリ「えっ!私が言った・・・・・・あっ!!」
 ユーリ「思い出したね『キラのフリーダムにも負けない機体を作ってくれ』って言ったよね」


 マリューとキラが天を仰いでため息をついていた。

 
 キラ「カガリ。ユーリ君にそんな注文したの・・・・はぁー」
 マリュー「あのね、ユーリ君にそんな依頼したら普通に作って来るから・・・・はぁー」
 エリカ「ちょっと待って? 何でそれが普通みたいに言うのおかしいでしょう!」
 マリュー「エリカ、最初に言ったわよね『天才児であり問題児』って」
 キラ「カガリ、握手しただけで止めてよかったよ、これ僕が乗っても無事じゃすまないから」


 その時、ユーリが端末を操作しているのに誰も気付かないでいた。


 キラ達が会話している時、空からジェット推進の音が聞こえ近づいてきた。
 
 ミリアリア「あれなーに?」
 アスラン「あれって、まさか『ファトゥム00』!!」

 
 それがストライクルージュと合体した。


 キラ「ユーリ君!! カガリが死んじゃうよ。今のでパワーが又上がったよね」
 ユーリ「うん、1.5倍増しとバッテリーの増加で稼働時間UPと空を飛べるよ」
 エリカ「・・・・うん、マリュー私も分かったわ。ユーリって子が」
 マリュー「エリカ、今の認識を2倍にしておいて。多分あなたまだ、あの子の怖さ知らないわ」


 結局、テストは中止、カガリの機体はモルゲンレーテで作られた。
 ユーリが作った機体は封印された、何故なら何を使っても破壊出来なかったから。
 他にも武器類も封印された、調査の結果ビームライフル1発でフリーダムのフルバーストを上回っている事が判明した。

 エリカ「マリュー貴方の言いたい事が良ーく分かったわ。認識を5倍にしておくわ」

 それからはモルゲンレーテに『ユーリ立ち入り禁止』と標識が立った。



 ♦


 そんな平和も長くは続かなかった。
 再度、地球連合の攻撃がオーブに迫って来ていたからである。

 オーブ・ウズミ前代表とジオン・ギレン総帥による話し合いが行われた。
 他にマリュー、キラ、カガリ、俺が参加した。

 ギレン「初めまして、ジオン公国総帥ギレン・ザビと申します」
 ウズミ「こちらこそ、オーブ連合首長国・前代表ウズミ・ユラ・アスハと申します」
 ギレン「単刀直入にオーブの防衛をジオンに任せませんか」
 ウズミ「ありがたいお話ですが、お断りします」
 ギレン「何故とお聞きしても」
 ウズミ「我々、オーブは独立国であり、専守防衛が基本です、まだ攻撃された訳でも無いのに武力行使をする訳に参りません」

 ギレン兄は俺に問いかけた。

 ギレン「ユーリ。オーブが防衛に成功する見込みは?」
 ユーリ「無いよ」

 カガリが怒った。

 カガリ「ユーリ!! お前やっても見ないで・・・・」
 ユーリ「やる前から分かってるのに何怒ってるの」
 ウズミ「ユーリ君、我が国にもMS等の戦力はあるのだ侮って貰っては困るな」

 ユーリはため息をつくと雰囲気を変えた。

 ユーリ「はぁー・・・・MS、戦力何処にあるのか教えて」
 カガリ「アストレイがある。海上戦力も陸上戦力もちゃんとあるじゃないか!!」
 ユーリ「戦闘力だけならフリーダム、イージスまあ入れてストライクってだけ、後はおもちゃ」
 マリュー「ユーリ君、流石に聞き捨てならないわ。謝りなさい」
 ユーリ「あ、忘れてた。アークエンジェルも数に入るそれだけ、ギレン兄」

 
 ギレンがモニター画面で頷いた。


 ギレン「ウズミ殿もう1度だけお聞きする。防衛を任せる気は無いですか」
 ウズミ「何度言われようとも、お断りする」
 

 その時、ユーリの持つ端末が鳴った。


 ユーリ「うん、来たか沈めろ。それと前に逃がした3機必ず潰せ。後は任せる (ピッ)」


 ユーリは端末を1度切ると、又操作して何処かへつないだ。
 

 ユーリ「ユーリだ。海から来たからそっちにも行く筈だ、全部落とせ (ピッ)」


 部屋の空気が一気に重くなった。


 カガリが耐え切れずに俺に聞いて来た。

 カガリ「ユーリ今の通信はもしかして」
 ユーリ「ああ、地球連合の馬鹿を潰せと命令しただけ」
 ウズミ「ユーリ君、今迄の話を聞いていなかったのかね。勝手に動かれては困る」
 ユーリ「ウズミさん、いつ俺があんたの配下になった」
 ウズミ「配下では無いが、協力は断ると言った筈だ」
 ユーリ「誰も協力してないんだが?」
 ウズミ「だが今地球連合を潰す命令を出した」
 ユーリ「ウズミさん、あんた地球の支配者か? 領域外で俺達がなんかするのに許可がいるの?」
 ウズミ「違うが話し合いをだね」

 
 俺はウズミを無視してモニター画面のギレン兄を見た。

 ギレン「ユーリ好きにしろ。ウズミ殿、宣戦布告だ」
 ウズミ「何故急にそんな話になる」
 ユーリ「目障りだから」
 ウズミ「そんなのが理由になるか!!」
 ユーリ「理不尽なのが戦争。あんたの事が目障りだからが理由」
 ウズミ「ギレン殿!!」
 ギレン「手は差し伸べたが払われた。もう止められんよ。では」

  
 ギレン兄はモニター画面を切った。


 ユーリ「明日の12時開始。ハンデ、MS32機それで相手になる。まあ頑張る事だね」
 マリュー「ユーリ君、冗談よね」
 ユーリ「アークエンジェルは逃がしてやる。関係無いからね、でも立ち塞がるなら覚悟いるよ」
 キラ「ユーリ君、もう1度話合いできない」
 ユーリ「キラ。お前は向って来るから言っておく。明日手を抜いた攻撃したら別の人間が死ぬからね。戦争では手を抜けないって事教えてあげる」
 ウズミ「ユーリ君、ギレン殿ともう1度話合いをさせてくれ」
 ユーリ「人の手を払いのけておいて話し合いか。自分勝手だね。俺も勝手にするそれだけ」

 
 部屋を出る直前、俺は振り返り言った。
 
 ユーリ「ジオンは13年以上戦争をしてきた。甘い考えは捨てる事。じゃあねー」
 カガリ「ユーリの大馬鹿野郎」
 

 翌日、12時になった。

 ユーリ「ラルさん、隊をそうだなーまあ5つに分けて」
 ラル「多すぎませんか」
 ユーリ「何だけどねー。相手にならないし指示するのも面倒今回は自由行動でいいや」
 ラル「アークエンジェルは残ったみたいですな」
 ユーリ「想定内だよ。まあ行こうか」


 俺は3機引き連れてアークエンジェルが陣取る所に出た。


 マリュー「ユーリ君、もう1度考え直して」
 ユーリ「攻撃用意、でかいのが来るからバリア確認行くぞ」

 ナタルが指示を出した。 

 ナタル「ローエングリン用意」
 マリュー「ユーリ君、照準固定。撃てぇー」

 MS4機は光の中へ入って行った。


 マリュー「ユーリ君・・・・嫌いじゃなかったわよ」
 ユーリ「甘い考えは捨てろと言った筈。マリュー・ラミアス!!」
 マリュー「まさか、そんな」

 
 ローエングリンの光が消えた後、ジオンMS4機は無傷であった。 


 ナタル「ゴットフリート撃てぇ、バリアント、ウォンバット撃てぇ」
 ユーリ「そうそう次から次へと攻撃しないとまあ効いて無いけどね」
 マリュー「とにかく撃ち続けて」


 俺は前進を開始した。


 ユーリ「見逃してあげる。潰す価値も無いからね」
  

 アークエンジェルを置き去りにして前進をするとフリーダム、ジャスティス、ストライク、ルージュとアストレイ10機が待ち受けていた。


 ユーリ「潰せ!!」
 フラガ「させるか!」

 ストライクはアグニを放ったが、ギラドーガは無傷で前進していく。

 
 ユーリ「フラガ大尉いつまで遊ぶつもりだ。見せしめだアストレイを潰せ」
 キラ「やめろー」
 ユーリ「お前も遊ぶのか。キラ言った筈、手加減したら他人が死ぬって」

 
 ギラドーガは、次々とアストレイを破壊していく。
 
    
 キラ「手加減なんかしてない!!」
 ユーリ「効果の無い攻撃を手加減て言うんだよ。早くしないとおもちゃが全滅するよ」

 
 ジャスティスが蹴りを入れて漸く1機アストレイを助けた。


 ユーリ「そうそうちょっとだけ攻撃かな。でもね、見せて上げる攻撃って言うのはね」


 ユーリのストライクフリーダム(仮)は、右手を遠くに見えるオーブ艦隊へ向けた。


 フラガ「何かする気だ全員、ユーリを狙え」
 キラ「フルバースト!」」
 アスラン「フルバースト!」
 カガリ「撃てぇ」

 ユーリ「よく見ておけ。『沈め!!』」

 遠くに見えたオーブ艦隊が一瞬で沈んだ、40隻がたったの一瞬で全滅した。


 ユーリ「分かった? これが攻撃」
 カガリ「お・おまえ・な・なにを・何をしたぁぁぁ!!」

 
 カガリがSEEDを覚醒させユーリに襲い掛かるが
 
 
 ユーリ「まだ余裕だね遊べるなんてカガリ。次はアストレイ全機潰さないと本気出ない」
 キラ「もうやめろー!!」


 キラ、アスランもSEEDを覚醒させて攻撃するが


 ユーリ「もう1度見せたら本気になる」


 キラ達はフルパワーでやっているが、ユーリの機体を揺らす事すら出来ない。


 ジオン兵「隊長、終わりましたがする事あります?」
 ユーリ「いや、他の部隊も暇で仕方ないらしい」
 ジオン兵「まだ、30分しか過ぎて無いですよ」


 俺は仕方なくキラ達に通信をいれた。

 
 ユーリ「お前らが遊ぶから島中全滅で暇って催促が来てるよ。残りはシェルターだね」
 キラ「民間人は関係ない!!」
 ユーリ「オーブだよね。戦争は相手を殲滅する事もあるって教育しないとダメかな」
 カガリ「本当にやめてくれ。条件は何でも飲むだから」
 ユーリ「じゃあ、カガリでいいや。シェルター5つ自分の手で潰したら終わりにしてもいいよ」
 カガリ「出来るわけない。頼むから他の条件を」
 ユーリ「何でも飲むって嘘だったの。(ピッピッ)」


 ギレン兄からの通信だった。


 ユーリ「もしもし、えーマジで。それの方が面白そうだったなー。うん、もう終わらす(ピッ)」
 カガリ「終わりにしてくれるのか?」
 ユーリ「おいコーディネーターの2人。お前等奴隷1号2号ね」
 アスラン「ふざけるな!!」
 ユーリ「いいんだね。カーペンタリアに連絡してご覧、面白い情報が聞けるから」
 

 アスランは慌ててカーペンタリア基地へ連絡をとった。


 アスラン「・・・・・・・!!こ、降参する手出しはしない」
 キラ「アスランどうしたの!?」
 アスラン「プラントがジオンに占領された。抵抗すればコロニーに毒ガスを流すそうだ」
  
 
 毒ガスああ、G-3ティターンズが持ってたの押収してまだあった忘れてたな。


 キラ「でも僕は」
 ユーリ「キラ。エターナルって艦捕まえたんだけど何とラクスが艦長でした」
 キラ「えっ。ラクスが」
 ユーリ「抵抗していいんだよ。いい声で泣くシーンをあ、18禁じゃないよ。毒ガスで死んでいくのを見せて上げるから」
 キラ「こ、降参するだから」
 ユーリ「面白くないな。パナマも潰して地球連合とブルーコスモスの馬鹿を捕まえたって言うし後はここだけなんだよね。カガリは条件を飲めないって言うし潰すか」
 カガリ「やめてくれ、民間人は関係ない」
 ユーリ「うん、止める」
 カガリ「えっ?」
 ユーリ「チマチマ潰していたら時間がかかるからオーブ事潰してあげる」
 カガリ「何を?」


 俺は機体を反転、元来た道を歩き出した。

 ユーリ「オーブ事潰すってそのままだから楽しみにしていてね」
 ジオン兵「隊長、久しぶりにやるんですか『コロニー落とし』」
 ユーリ「うん。今の聞こえたかな? 教えてあげる俺達の戦争には宇宙コロニーを相手の領土に落とす。文字通り『コロニー落とし』って作戦があってそれでオーブを地上から消滅させてあげる。これなら一瞬で無くなるよ。命も領土もオーブと言う名前さえも」
 
 カガリ「あ・あくま・あくま・悪魔!!」



 カガリが切れルージュで攻撃して来た。
 俺はルージュの手足を握りつぶしメインカメラを踏み潰した。

 ユーリ「戦争は綺麗事は言えない。ウズミに言っといて独立国、専守防衛そんな事は『力』付けてから言えってね。もう聞こえないか」


 そういえばストライクはああ、部下のおもちゃにされてるよ。


 フラガ「ユ、ユーリ頼む。俺の命でオーブを助けてくれ!!」
 ユーリ「そうだね。自分の命を懸けるね、それだったら封印したMSで俺と1対1で戦って勝ったら止めてあげる」
 キラ「フラガ大尉無茶だ。あれはコーディネーターの僕らが乗っても危険なんだ」
 ユーリ「キラ黙れ。どうするの3度目のチャンスだよ」
 フラガ「やる!!」
 ユーリ「決定でも怪我してるしな・・・・・」
 キラ「僕が代わりに」
 ユーリ「キラ。3度目は無いよ。黙れ次許可なくしゃべったら問答無用でコーディネーター全員死ぬと思え。良し1週間あげる。戦闘の場所は・・・・!ユニウスセブンに来てギャラリー大歓迎それで負けたらユニウスセブンをオーブに落とす。それとオーブから逃亡を図る奴は問答無用で殺す。キラとアスランは自由にしていていいよ。じゃあ1週間後待ってるよ。全員撤収」


 俺達が消えた時、ストライクが力尽き倒れた。

  
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