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ジオン公国転生記

作者:正博
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第11話 SEED編

 アークエンジェルの近くで警備兵がいたので訳を聞くとザフト艦に追い回され食料、弾薬が乏しくなり仕方なくジオンのコロニーに寄港したらしい。
 
 総帥府に急いで帰り、聞いてみると客室に居るそうなので行ってみた。
 中に入るとギレン兄に後ろに居ろと合図された。

 ギレン「補給の件は分かってあげたいのですが、先日以来、連合とは交戦中でしてね」
 マリュー「うっ、そんな」
 ユーリ「ギレン兄良いじゃない。アークエンジェルが攻撃してきた訳で無いし」
 ギレン「うむ、お前が言うなら補給を認めよう。ただし、こいつに監視させる」
 マリュー「あ、ありがとうございます」
 ギレン「私は仕事があるので後はこいつと交渉してくれ」

 ギレン兄は、客室から出て行った。

 マリュー「あのう、お名前は」
 ユーリ「ユーリでいいよ。一応ここの5男」
 マリュー「私は」
 ユーリ「マリュー・ラミアス大尉、アークエンジェルの艦長でPS装甲の開発者」
 マリュー「はい!」
 ユーリ「ナタル・バジル―ル少尉、アークエンジェルの副艦長でCIC担当」
 ナタル「はい!」
 ユーリ「個人の生活物資とかは聞いといて、食料、武器、後は多分補修部品なんかが足りないっと。他にある?」
 マリュー「多分あってます」

 俺は補給部隊に連絡を取った。

 ユーリ「ユーリだけど補給部隊の人間5人程宇宙港へ回してくれる、うん補給を頼みたいので武器はいらないよ。頼むね」
 ナタル「ユーリ様、出来れば武器も補給したいのですが」
 ユーリ「様いらない。武器は俺の担当。時間があればコリントス、ヘルダート、スレッジハマー作れるしイーゲルシュテルン、バリアントMk8の弾丸はすぐ済む、後はストライクはイーゲルシュテルン、メビウス・ゼロだな、リニアガンとガンバレルと言うとこですか?」
 マリュー「ユーリさ、君。何故機密事項を知ってるの」
 ユーリ「何故でしょう、機密事項です。取り敢えずアークエンジェルに行って聞いてみましょう」


 ユーリ達が宇宙港に着くと補給部隊の5人が待っていた。
 
 ユーリ「ごめん、待たせた? さて付いて来て」
 ナタル「私は生活物資の方をみんなに聞いてきます」
 マリュー「頼むわね、マードックさんちょっと」
 マードック「なんです、艦長」
 マリュー「補給受けられる様になったから」
 マードック「有難い、もう補修備品が底をつきかけているし、ヘルダート、バリアントも」
 マリュー「武器はあそこで指示してるユーリ君に聞いて頂戴。あ、この国の第5王子様だからね」
 マードック「げっ、王子様堅苦しいのは苦手なんですがね」
 マリュー「あ、そんな事無いわよ」

 補給部隊の4人はマリューさんに連れられて、他の部署に行った。
 残り1人は俺と格納庫でマードックさんと補給品の打ち合わせにはいった。
 そこで艦の補修備品を彼が受け持つ事になった。
 
 ユーリ「と言う訳で頼むね。でマードックさん武器は俺が作るから、優先度と必要個数書いて」
 マードック「へぇ、分かりました。・・・・・・・こんなとこですが」
 ユーリ「やっぱり、メビウス・ゼロが消費多いね。ガンバレルとリニアガンの弾1発ずつ持ってきて」
 マードック「おい、ガンバレルとリニアガンの弾1発ずつここへ持て来てくれ」
 整備員「はい・・・・・・・・・持ってきました」
 ユーリ「ありがとう、うん覚えた。念の為に聞くけど貫通系だけでいいんだね」
 マードック「え、そうですが。あの見ただけで分かったんですか」
 ユーリ「そうだよ。次ミサイル保管庫に連れって」
 マードック「分かりました。こちらに」

 ユーリ「ヘルダート良し、コリントス良し、スレッジハマー良し。後はバリアントMk8見せて」

 1時間程で全部の武装を見た俺は。


 ユーリ「じゃ帰るね。物は2日で持って来るから」
 マードック「え、サンプルはいらないんで?」
 ユーリ「見たから覚えたよ。さあ作るぞ」

 そして2日後約束通り全部の予備弾が用意された。
 マードック達がチェックしたが、寸分の狂いなく製作されていた。

 マードック「嘘だろう」
 マリュー「あら、武器も、もう補充されたのね」
 マードック「艦長、ここってコーディネーターなんですかい」
 ナタル「いや、正真正銘のナチュラルだ」
 マリュー「ナタル、あなたまさか検査したの?」
 ナタル「強制ではありません。ユーリ様が心配でしょって、それも私自らの手で総帥、ユーリ様、兵士の髪を切らせてもらい検査しましたがナチュラルでした」
 マードック「じゃあ、こんなの説明付かねですよ。これ全部上辺だけ見ただけで作られたんですよ」
 マリュー「それじゃ使えないの?」
 マードック「とんでもない、どれもコピーしたみたいにきっちりと出来てます」
 マリュー「出港したら全部、試射を行います。それでいいわね」

 5日後、アークエンジェルは出港を迎えた。

 ギレン「本来であれば、護衛の艦を付けるところだが、下手に我々と一緒のところを見られるのは拙いのでな」
 マリュー「本当にありがとうございました」
 ギレン「うむ。気を付けて行かれるがよい」
 マリュー「あのユーリ様は」
 ギレン「あいつも別れがつらいのだろう」

 その時突然1機のMSが上空を飛び去った。

 ギレン「あの馬鹿何をやっている。!どうされたマリュー殿」
 マリュー「エールストライカーパックどうして」
 マードック「艦長、ありますよ。アークエンジェルの中に」
 マリュー「でも間違いなくエールストライカーだった」

 後ろに隠れようとしているキラをフラガが見つけた。

 フラガ「キラどうした?」
 キラ「トイレです。トイレに行きたいだけです」
 トール「お前さっき、俺達と行ったじゃないか」
 
 キラの不自然な行動に、疑問を持ったマリューがキラに近づいた。

 マリュー「キラ君怒らないから教えて」
 キラ「武器の補給品を運び込んだ後、ユーリ君がストライカーパック見せてって言うから見せただけです」
 マリュー「でも見ただけで作れるの?」
 マードック「艦長、あの王子様ならやりかねません」
 ギレン「スマンがその通りだ。あいつは機械の一部から全体図を作れる。対空迎撃班ユーリを撃ち落とせ。構わん殺す気でやれ」

 5分後、サザビーは湖に落ちた。

 ユーリ「ギレン兄、酷いPS装甲入れてなかったら死んでたからね」
 ギレン「お前が馬鹿な真似をするからだ」
 マリュー「今、PS装甲って言われましたが、それもコピーされたので」
 ギレン「それは違う。私達はかなり前にその理論に辿り着き、もう量産機でもPS装甲です」

 伝令がギレンに耳打ちした。

 ギレン「ユーリ。歓迎してないお客様だ、片付けてこい」
 ユーリ「ほーい。じゃあ、みんな元気でね」
 
 俺がサザビーを立ち上がらせると、ラル部隊31機が来て俺達は出撃した。。
 

 マリュー「まさか連合が」
 ギレン「別口ですよ。貴方たちのストーカーです」
 マリュー「私達も出たほうが良いのでは?」
 ギレン「たかがMS60機と艦艇12隻です」
 マリュー「でも私達のせいでご迷惑を」
 ギレン「ああ見えてユーリもジオンではエースパイロットですし後ろの部隊も猛者ばかり。この程度訓練です」

 
 ザフト艦からシグー・1機、バスター、デュエル、ジン60機が発進していた。

 ユーリ「ラルさん、艦も潰して」
 ラル「洋子君、何機か連れて潰して来てくれ」
 洋子「はい、5機お借りします」

 6機のギラドーガは離れて行った。

 ユーリ「ラルさん、敵の隊長白い奴やる」
 ラル「面白いやりましょう」
 ユーリ「ガンダムが2機足りないから注意して。それと相手はバッテリーで時間制限がある」
 ラル「ユーリ様は?」
 ユーリ「ガンダムを相手する。散開」

 戦闘が始まった、最初にデュエルがサザビーに攻撃を仕掛けた。

 イザーク「ナチュラルがMS何て100年早いんだよ」

 ビームは、サザビーに確実に命中しているが、当たる直前に拡散している。
 ユーリは避ける仕草もせずにいた。
 デュエルは、ビームライフルが効かないと判断、ビームサーベルに切り替え突進してきた。

 ユーリ「遅い、ファンネル!」

 サザビーから1基ファンネルが飛び出して、デュエルの右腕を吹き飛ばした。

 イザーク「うわぁぁぁぁぁぁぁ、な、何だ今の攻撃は何処から」
 ユーリ「立ち直りが遅い!」

 サザビーのメガ粒子砲が、デュエルの両足を吹き飛ばした。

 イザーク「うわぁぁぁぁぁぁぁ。くそう」
 ユーリ「ディスティニーに出て無きゃ撃墜するよ。・・・!見つけた」

 後ろから突然ブリッツが現れ、ビームサーベルで斬りかかろうとしていた。
 ユーリはサザビーでデュエルを捕まえると後ろに投げつけビームサーベルを止めた。

 ユーリ「何でこの子が死ぬんだろうね。1番戦闘センスがあるのに」
 イザーク「くそ、くそ、ナチュラルの分際で」
 ユーリ「何でこの子は、続編で隊長になるのかな。うるさいだけなのに」
 
 ブリッツはデュエルを担ぎ上げ戦場から撤退していった。

 
 ラルは久々の好敵手に出会え喜んでいた。

 ラル「ユーリ様の言う通り手強い」
 クルーゼ「この者もそうだが、全員対MS戦闘を経験している様だ何故だ」
 
 シグーの突撃機銃が、ギラドーガ改を狙うがするりと躱され、ビームマシンガンが撃ち込まれてくる。
 こうしたやり取りが20分程続いた時、ザフトのヴェサリウスから撤退信号が上がった。

 クルーゼ「チィ。艦隊の方で何か起きたか。全員引き上げだ」
 ラル「まだ遊び足らんがここまでにしょう」

 クルーゼが艦隊に戻ると既に12隻がたった3隻になっておりしかも1隻は大破している。
 しかもブリッツは何もないがデュエルが大破、バスターも中破、ジンに至っては3機がやっと生還した。
 大敗である。

 クルーゼ「何だ、この異常な戦闘力は戦闘慣れし過ぎてる。MSはザフトとジオンしか持っていない筈。おかしい」

 ジオンでは。

 ユーリ「ラルさん、どうだった」
 ラル「手強いですが、まだ何か隠してる様でした」
 ユーリ「ふうん、そっかまあ今日はお疲れ様」

 イージスはアークエンジェルの所に出たが出撃したストライクのキラと会話して帰ったそうだ。
 アークエンジェルは暫くして、無事地球に降下したそうだ。
 
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