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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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第20話 小猫、初めてのグルメ食材。フグ鯨を調理せよ!!

 
前書き
 今回ハイスクールD×D、トリコの原作の設定がかなり変わった場面がありますので苦手な方は注意してください。後遅れて申し訳ありません。 

 
side:小猫


 イッセー先輩たちが海の中に潜ってる間、私たちは砂浜でそれぞれの時間を過ごしていました。


「本当に綺麗な海よね、私の家が持ってるプライベートビーチよりも綺麗じゃないかしら?」
「うふふ、また夏になったらみんなで行きたいですわね、リアス」
「あ、ティナさん。見てください。イカさんみたいなお魚さんが泳いでますよ」
「あれはイカマグロね。あのゲソが絶品なのよ」


 部長と朱乃先輩は砂浜の景色を見ながらおしゃべりをしているしアーシアさんはティナさんと海の中を泳いでいる生物の観察をしています。私は砂浜に座り込んで先輩たちが戻ってくるのを待っています。


「イッセー先輩、遅いなぁ……」


 ぼんやりと海を見ていると海から見慣れた青髪が浮き上がってきた。イッセー先輩たちが戻ってきたのかな?


「ふう、ようやく3匹目を捕まえることが出来たぜ」
「あ、小猫ちゃん。僕も一匹捕まえれたよ!」


 続けて祐斗先輩も上がってきたんですが祐斗先輩の手には一匹のフグ鯨が置かれていました。もしかして祐斗先輩が自分で捕獲したんでしょうか?私たちはイッセー先輩たちの元に向かいました。


「これがフグ鯨…さっきのお爺さんに一回見せてもらいましたが改めて見ると可愛らしい見た目をしてますね」
「見た目は可愛いがこいつは凄いお宝なんだぜ。毒化していないフグ鯨一匹の末端相場は約一億だが毒袋を取り除いたフグ鯨は三億にまで跳ね上がるんだ」
「三億って…食材一つにそこまでお金をかけるなんてこの世界の食材に対する価値観って向こうと随分違うのね」
「こっちじゃ食材こそが価値ある宝ですからね、まあ毒化したら一気に0ですが」


 部長がこっちの世界の食材に対する価値観に驚いてますが当然ですよね、あっちじゃ食材一つに一億も出すことはほぼ無いでしょうから。


「さて俺と祐斗は引き続きフグ鯨を捕獲してくるからココ兄は毒袋の除去を頼むぜ」
「本当に二人だけで大丈夫かい?」
「ああ、代替コツはつかめたし早くしないとノッキングが切れちまうからな」
「僕は足手まといにならないかい?」
「この短期間でフグ鯨を一匹でも捕獲で来たお前は相当なもんだぜ。なに、これも経験だ。お前が嫌なら無理は言わないけどな」
「そんなことは無いよ、勿論挑戦させてもらうさ」


 イッセー先輩と祐斗先輩が再び海の中に入っていくのを見送るとココさんが包丁を取り出した。


「……」


 包丁を構えてフグ鯨を見つめるココさんを見て私まで緊張してきました。いよいよフグ鯨の調理が始まるんですね。


「……失敗してもイッセーは怒らないかな?」
「「「だぁぁぁ!?」」」


 真剣な表情から一変して不安そうにこちらを見てきたココさんを見て思わずずっこけてしまいました。



ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 
side:??


「うい~…ヒック、まあ安心しろい…ただノッキングしただけじゃよ、5分もすれば動けるようになる…へへ」
「ぐっ……」


 洞窟の砂浜の入り口前、複数の殺し屋や盗賊が倒れていた。ノッキングマスター次郎からフグ鯨を奪おうとしたようだが返り討ちにあったようだ、もっともただノッキングされただけなので死んではいない。


「しかし美食屋イッセーか…面白い若者じゃのう。近くにいた白髪の少女も相当な食運を秘めていたしありゃ化けるかもしれんのう…ひひっ、若い芽は順調の育っとる訳か」


 次郎は列車で出会ったイッセーたちのことについて話していた。特にイッセーと小猫を見てかつて自身を育ててくれた二人の男女を思い出していた。


「最高の美食屋と最高の料理人…になれるか?案外あっしのフルコースがコンプリートされるのも遠くない未来なのかも知れんのう…へへ」


 次郎は楽しそうに笑うとフグ鯨を持って去っていった。


「しかし急いだほうがええぞ、得体の知れない奴も来ているみたいじゃからな」




ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


side:小猫


「はあ…はあ…」


 ココさんがフグ鯨の調理を初めてから既に3匹のフグ鯨が毒化していた。


「ココさん、かなり疲れていますわね」
「よっぽど集中しなくちゃいけない作業なのね、見ている私たちまで疲れてきちゃいそう」


 ココさんの顔は汗がびっしりと浮かんでおり疲れが出ていました。デビル大蛇と戦った後だから余計に辛いのかも知れません。


(ぐっ、手元がぶれる…フグ鯨の調理はミリ単位のズレで失敗してしまうから今の僕では…よし)


 ココさんが作業を止めて私のほうを見てきました。何か顔についてるんでしょうか?


「小猫ちゃん、もしよかったら君がフグ鯨の調理をしてみないか?」
「えっ……ええぇぇ!?」


 ココさんの突然の提案に私は驚きを隠せませんでした。そりゃそうですよ、特殊調理食材と呼ばれているフグ鯨を私が調理するなんて!?


「む、無理ですよ!ココさんでも難しいっていう食材を私なんかが調理なんて出来ません!」
「イッセーから聞いたが君は仙術とやらが使えるんだろう?ならフグ鯨の氣の流れを見て毒袋の位置が分かるんじゃないか?」
「た、確かに仙術なら毒袋の位置も分かるかも知れませんが私はまだ未熟ですし…それに魚は兎も角フグなんてさばいたことないです…」
「大丈夫だ、僕がさばく順序を言っていく。それに情けないが僕はデビル大蛇との戦いで毒の消耗が大きかったせいか手元が震えてしまうんだ、だから今の僕じゃ成功しそうにないんだ」
「……」
「もし君が嫌なら無理強いはしない、無茶な提案をしているのは分かっているから」


 どうしよう…私なんて姉さまに比べれば仙術も料理もまだまだ半人前だし出来る訳がないです。私が無理ですとココさんに言おうとしたときさっきのイッセー先輩と祐斗先輩の会話が頭に浮かんだ。


(なに、これも経験だ。お前が嫌なら無理は言わないけどな)
(そんなことは無いよ、勿論挑戦させてもらうさ)


 …そうだ、祐斗先輩も未知の技術に挑戦したのに私が最初から無理だなんて決めつけるなんて言っていたら私はいつまでたってもイッセー先輩にも姉さまにも追いつけない。


(先輩のいる場所に私も行きたい、そして隣を歩いていきたい…なら逃げちゃ駄目ですよね)


 私は決心をしてココさんに向きかえった。


「ココさん、私やります!」
「そうか、じゃあお願いするよ」


 ココさんは私の覚悟を理解してくれたのかニコッと笑って場所を開けてくれた、私はココさんのいた場所に正座をしてフグ鯨を見つめた。


(なんてプレッシャーなんだろう…こんなに小さいのにまるで鯨みたいな大きさに見える)


 私は一瞬怯えてしまうが自分の頬を叩いて気合を入れなおした。


「それじゃあフグ鯨の調理を始めようか。包丁はこれを…」
「あ、大丈夫です。私、包丁は持ってますから」


 リュックに入れていた包丁を取り出して皆に見せる、するとココさんが何やら驚いた表情を浮かべた。


「こ、これは…なんて美しい包丁なんだ。まるで濡れているかのような霞仕上げ…手入れの行き届いた立派な包丁だ。小猫ちゃん、これは君の包丁かい?」
「これは私の包丁じゃありません、これは父さまのものです」
「君の御父上の…?」
「はい、そうです」


 私は包丁を見ながら自分の過去を話し始めました。


「私の父さまと母さまは私が5歳の時まで一緒に暮らしていたんです。姉さまもいて貧しくも温かい家庭でした」
「小猫ちゃんのお父さんとお母さんですか、二人とも猫妖怪だったんですか?」
「いえ母さまは猫妖怪でしたが父さまは人間です。母さまは藤舞という名で猫魈の中でもひと際仙術の才能に溢れていた人だったらしく大変美しい容姿をしていたそうです。その美貌から多くの男性を虜にしたほどと聞きました。そんな時母さまが暮らす妖怪の集落に一人の男性が迷い込みました、名前は小松といって料理人だったそうです」
「小松……それが包丁の持ち主なのね」


 部長が包丁の持ち主が父さまであるか尋ねてきたので首を縦に振った。


「はい、父さまは自分が住んでいた町からいきなり知らない森の中にいたらしくてずっと森を彷徨っていたらしいです、そして母さまが住んでいた集落に行きつきました。母さまは父さまを助けて父さまの看病をずっとしていました。いつしか母さまは自分の美貌を前にしてもデレたり媚び諂うことなく変わらず接してくれた父さまの人柄に本気で惚れこんでしまい二人は恋に落ちました」
「素敵な出会いね、私もそんな恋をしてみたいわ」


 部長がうっとりとした表情でそう言います。部長は助けてくれた男性を探しているのでこういう恋物語に憧れているんですね。


「でもその集落の長、すなわち母さまの父は人間嫌いでした。長との大喧嘩の末母さまは父さまと一緒に集落を出て行ったそうなんです」
「愛する人の為に住んでいた集落を出るなんて…まさに愛ね!」


 ティナさんはうっとりとした表情でそう言いました。やはりティナさんも女の子なんですね。


「暮らしは決して裕福ではなかったそうですが父さまも母さまも仲のいい夫婦として生活していたそうなんです。そして姉さまと私、二人の子供が誕生しました。父さまはとっても料理が上手でいつも美味しいご飯を作ってくれていました。私も姉さまも習っていましたしこの包丁も最初は姉さまが父さまから貰ったものなんです」


 私は包丁を見つめながら頭の中にある楽しかった思い出を浮かべていた。父さまが料理を作って母さまが笑っていて姉さまと私が美味しそうにご飯を食べている、そんな光景を……


「でも父さまは病気にかかってしまい亡くなってしまいました。母さまも父さまを失ったショックで衰弱していき後を追うように……その後は姉さまと生活していましたが後はリアス部長達も知ってる通りです。この包丁は姉さまと別れる時に貰ったものです」
「小猫、さらっと話したけど良かったの?私たちに自身の過去を話したりして」
「はい、私の大切な人たちに知ってほしいと思ったからです。後は父さまの話をして勇気を貰おうと思いまして」


 私は包丁を手にしてフグ鯨を目にする、さっきまでの緊張はもうなくなっていた。


「小猫ちゃん、そのフグ鯨は浮袋の真下に毒袋がある、分かるかい?」
「はい、ぼんやりと見えました」


 猫耳と尻尾を出して集中する、するとココさんが言った辺りから少し濁ったような氣の流れを感じた。これが毒袋なんでしょう。


「まずは尾びれのつけ根から三枚におろす要領で10センチ包丁を入れよう、ゆっくりね」
「は、はい!」


 私はフグ鯨に包丁を当てて調理を開始しました。



ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー



 調理を初めてからどれだけ時間がたったんでしょうか、何匹も何匹も失敗して既に何回目の調理か分かんないくらい集中していました。途中で上がってきたイッセー先輩と祐斗先輩は私が調理しているのを見て驚きましたがすぐに応援してくれました。そしてフグ鯨が産卵を終えて深海に帰ったためラスト一匹になりました。


「み、見えた……毒袋」


 とうとうフグ鯨の毒袋が見える所まできました。


「さて小猫ちゃん、ここからが本番だ。今度は素手で毒袋の周りにある粘膜をはがしていくんだ」
「はい…!」


 私はこれまで以上に集中して毒袋の粘膜をはがしていく、普通の人でさえ難しい繊細な作業を戦車の駒の怪力を持つ私がやるのは至難だ。でもここまできたら自分の力でやり遂げたい。


「いいぞ小猫ちゃん、手前についてる粘膜が取れたらやさしく救い上げるように手のひらに乗せるんだ。そして裏についてる粘膜もはがしていく」
「……」
「やさしく、ゆっくりと……」


 私はそっと毒袋を持ち上げていく、慌てない、大丈夫、私なら出来る……!


 そして…………


「と、取れました…」


 遂に毒袋を取り除くことが出来た…!


「よぉおおおぉぉぉーーーーーーっし!!!」
「やったーーー!!小猫、凄いわよ!!」


 やった…私、出来たんだ…


 ピカァァァッ!!


 その時でした、フグ鯨が眩い光を出して輝きだしました。


「フグ鯨が光った!?」
「毒が無くなったことで輝きだしたんだ。成功だよ、小猫ちゃん。これは君がやったんだ」
「良かった…ふえぇぇぇん!」


 私は嬉しさのあまり泣き出してしまいました。でもなんでしょうか、この言葉では言い尽くせない程の感動は…そうか、これが美食屋の喜びなんですね。


「さあ皆、小猫ちゃんが頑張ってくれたこのフグ鯨!さっそくいただくとしようぜ!」
「「「おおーーーーーっ!!!」


 私はフグのさばき方は知らないのでイッセー先輩に教えてもらいました。


「えへへ、出来ました、フグ鯨の刺身です。ちょっと不格好な形になってしまいましたが…」
「そんなことないわ。とっても美味しそうよ」
「それじゃあフグ鯨の捕獲を記念して、頂きます!!」
「「「頂きます!!」」」


 私は自分で切ったフグ鯨の身を箸で掴み口の中に入れました。噛むと口の中に脂の旨味が口いっぱいに広がりました。でも本マグロの大トロみたいに溶けてなくなることはなく、フグの身のような触感がずっと続いています。


「凄い…噛んでも噛んでも味が無くならない!」
「それどころか旨味や香りがどんどん出てきますわ」
「こんな美味しい食材がこの世に存在していたなんて…」


 部長達も皆幸せそうな表情を浮かべています。私も嬉しくなってきちゃいました。


「毒化してでも食べたい…か。実際に食っちまうとそれも頷けてしまうな」
「はい、本当に美味しいです」
「でもな小猫ちゃん、こんなに美味しいのはきっと君や皆が頑張ってくれたからなんだぜ?」
「えっ?」


 イッセー先輩の話に思わず首を傾げてしまった。私なんてココさんのアドバイスが無ければフグ鯨の調理なんて不可能だったしデビル大蛇と戦ったのもイッセー先輩とココさんだし…


「僕もそう思うよ、美食屋の喜び…久しく忘れていた。君たちがいなければきっと気付けなかっただろう。だから言わせてほしいんだ、ありがとうってね」
「ココさん…」


 ココさんの笑顔を見て私も皆も自然と笑顔になりました。


「さあ皆、フグ鯨をもっと堪能しようぜ!!」
「「「おおーーーーーっ!!!」」」



 そうだ、今度はイッセー先輩にあーんしちゃおうかな……なーんて……







 ザバァァァァァ!




「あれ、何の音でしょうか?」
「海から聞こえたね」


 何かが浮かんでくる音がしたので海の方をみると人型の生き物が上がってきました。顔は嘴みたいな長さで全身が毛むくじゃらの生き物でした。でも仙術で見ると氣の流れは全く感じません。


(あれは何だろう…先輩なら知ってるかな?)


 私はあの生物について先輩に聞こうとしましたが…


「せ、先輩…?」


 先輩とココさんはまるで見てはいけないものを見たような表情を浮かべていました。


「ドライグ!最大倍加だ!!」
『おう!!』


 イッセー先輩は赤龍帝の籠手を出して戦闘態勢に入りました。


「はああぁぁぁ……!」


 ココさんも全身を真っ黒にして戦闘態勢に入りました。あの生き物はそれだけ危険な生物なのでしょうか?



 謎の生物は暫くこちらを見ていましたが興味を無くしたのか同靴の砂浜の入り口に消えていきました。


「あ、危なかった……」
「せ、先輩…今の生き物は…」
「分からない、唯あいつと目が合った瞬間殺されるかと思った…」


 私は先輩に寄り添いながら謎の生物が去っていったほうを見つめていました…





side:ゾンビ


「ふざけるんじゃねーぞ!!俺様はゾンゲだ!!」


 ったく、ようやく俺様視点になったかと思えばふざけた事をしやがるぜ。


「ゾ、ゾンゲ様?いきなり叫んでどうしたんですか?」


 おっと俺様の子分を怖がらせちまったみたいだ。いかんいかん。


「いや、何でもない」
「それよりもゾンゲ様、本当に上手くいくんでしょうか?フグ鯨を取ってきた奴から奪うなんて…さっきのじいさんは明らかにやばそうでしたしもう帰りませんか?」
「そうですよ、周りにはまだまだ殺し屋とかいますし疲れましたよ…」
「馬鹿野郎、手ぶらで帰れるか!それに奪うんじゃなくて譲ってもらうんだよ!手みあげにホワイトアップルを持ってきたからな。それにさっきのじいさんはかわいそうだったから見逃しただけだ」
「だから見え張って列車でお爺さんを恐喝するなんてことしなければよかったんですよ。ゾンゲ様、実際は気が弱いんですし…」
「ていうかホワイトアップルでフグ鯨を交換するのは無理かと…」
「うるさいうるさーい!!俺様の考えにケチつける気か!!」


 全く、こいつらは可愛い子分だがたまにこういう事言うから困っちまうぜ。


「あ、ゾンゲ様、だれか出てきますよ」


 子分の一人が洞窟の砂浜の入り口に指を刺したので俺様も見てみる、そこには毛むくじゃらの変な奴がいた。


「なんだありゃあ…気持ち悪いな」
「あ、でもあいつフグ鯨を持ってますよ」
「他の殺し屋たちもアイツんとこに行きましたね」


 ちっ、美食屋でもない奴らに先こされるのは許せんな。よし、俺様も…


「ゾ、ゾンゲ様!あれを!」
「ああん?なんだ…ってなんだありゃ!」


 再びさっきの奴を見てみると殺し屋の一人が変な奴に腹を貫かれているのが見えた。


「こ、殺し屋がどんどん殺されていく…」
「ゾンゲ様、どういたしますか…?」
「き、決まってんだろう!逃げるんだよ」
「「ああ、待ってください!ゾンゲ様!!」


 あんなやばそうな奴に構っていられるか!


 俺は子分を連れて必死で逃げ出した。


 
 

 
後書き
 小猫です。洞窟の砂浜から帰った私たち、久々の日常を満喫しようと思います。さぁて何をしようかな?次回第21話『久々の日常、小猫デートします!!前編』でお会いしましょう。先輩、私、先輩の事が......! 
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