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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです

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開戦二年目から三年目 十回目のサイコロ

 
前書き
ゴップ提督やりやがったwww 

 
地球側戦時体制への移行 79以上で成功0で武力衝突 97

「え?嘘?
 成功したの?」

 叢雲が呆然とした言葉を出すが、彼女が先に言わなかったら俺が同じ事を言っただろう。
 正直、国連と各国の武力衝突すら発生しうる状況だっただけに、まさかの戦時体制移行成功に俺は呆然としつつも鹿角さんの報告を聞く。

「jud.
 国連加盟国と国連内部において妥協が成立。
 各国の承認を経て、『戦時体制移行五カ年計画』は発動しました」

 後に、条約締結場所のフォン・ブラウン市の名前をとったフォン・ブラウン条約の内容は以下の通り。

 1)各国戦力を抽出し、国連統合軍に移管。戦争の指揮・指導を国連統合軍司令部が行う。
 2)各国の承認後国際連合を軸に政府組織を新設の地球連邦に移管。ガミラス戦終了後に議会を設置し、連邦大統領を選挙にて決める。
 3)その他もろもろの諸事はガミラス戦終了後に行う。

 何で通ったのか本気でわからない。
 あれだけ主義主張が違っていがみ合っていた地球国家群がここに来てまさかの妥協成立である。

「ある程度の推測をさせて頂くならば、先の遊星爆弾攻撃が大きかったのではないかと。以上」

 武蔵さんの説明によると、遊星爆弾の迎撃がほとんど地球側でできなかった事。
 それを防いだ叢雲のデカさと威力に驚いた事。
 そんな叢雲を持っている俺達をして『このままだと押し込まれる』と訴え続けたことが最後で大きく物を言ったらしい。
 だが、そんな有利条件を持ってしてもあんな奇跡の政治的妥協を結ばせる芸当を、あのペンウッド卿にできる訳がない。 
 彼の下にはよほど優秀な軍幕僚がついているのだろう。


 地球側戦力増強進捗度      97


 改マゼラン級戦艦        79隻

 ジュピトリス級輸送船      64隻

 木星資源採掘基地建設 進捗   75

 零式52型空間艦上戦闘機     883機
 99式空間戦闘攻撃機       989機

 波動機関習得状況        41


「これ、絶対に事前まで準備して、最後のタイミングを図っていやがったな。狸め」
「地球圏及び火星の軍産工場フル稼働ですって。
 しかも、遊星爆弾被害がないタイミングだったから、その生産力が凄いわ」

 本気になった地球の戦時体制移行にこちらはもう苦笑するしか無い。
 木星の資源採掘プラントは大部分の建設が完了し、もうすぐ試験採掘が始まる。
 『ビンソン計画』と名付けられた改マゼラン級とジュピトリス級の大量建造と戦闘機の量産体制は信じられないスピードで軌道に乗ったのである。

「もっとも、これらの艦艇を動かす人間の方が追いつかないけどな」
「シャングリラからは、『一年は訓練期間を設けたい』だそうよ」

 機械は生産されるけど、人が慣れないと意味が無い。
 そういう意味では、地球側の戦力増強手段としてクローンとドロイド技術を教えてやるべきかもしれないのだが、地球側の本気を見て躊躇いを覚える。
 クローンとドロイドの量産で死んでも構わない兵士たちが無尽蔵に生み出された時、彼らの視線に俺たちがどう移るのか?
 地球側の指揮系統が一元化すると、必然的にその枠外で動く俺達の取り込みが激化する。
 このあたり、俺たちと地球側は共通の敵と戦う者同士ではあったが、仲間ではなかった。

「叢雲。
 地球側からの報告にあった波動機関の習得はこんなものか」
「試験炉を木星で作って実験しているみたい。
 まだまだ実用化まで時間がかかるわね」

 地球側の波動機関実用化は慎重に進められている。
 何しろ膨大なエネルギーを内包する機関だから、暴走したら何が起こるかわからない。
 旅路の途中で実験しながら航海を終えたヤマトの凄さに苦笑するしか無い。
 

戦力強進捗度  
   202+84=286


 ヴェネター級スター・デストロイヤー
   11隻+11隻=22隻

 アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ
   10隻+13隻=23隻 

 CR90コルベット
   10隻+55隻=65隻

 GR-75中型輸送船
   60隻+10隻=70隻

 T-65B Xウイング・スターファイター (+ブローグ購入分)
   67機+49機+22機=138機

 BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー (+ブローグ購入分)
   188機+47機+261機=496機

 TIEシリーズ・スターファイター (+ブローグ購入分)
   224機+126機+724機=1074機

 
 一方こちらの戦力整備状況もある程度役割というか経済が回り出していた。
 地球の防衛を手伝い資源を得た俺たちは大型艦船を建造に注力し、その艦船の一部をブローグ・コモナリティに譲渡する代わりに戦闘機を購入する。
 なお、今回の戦闘機購入代金は、ヴェネター級スター・デストロイヤー二隻とアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ三隻である。
 Xウイングの生産が相変わらず渋いが、ハイエンド機だからとにかく手間がかかるというのと、数が欲しいという事でTIEファイターの方を頼んだからだ。
 結局、整備補給を考えたら空母は必須で、空母に格納してワープさせた方が楽だというスター・ウォーズの帝国軍の方針は正しかった訳だ。
 地球側も空母の必要性は感じており、重水素割当の増加の代わりにグァンタナモ級宇宙空母の設計図を渡す事にした。



 惑星間弾道ミサイルおよび遊星爆弾による地球攻撃の深刻さ  100ほど深刻 86

 狙い

 1 地球
 2 月及びコロニー群
 3 火星
 4 小惑星帯
 5 木星
 6 土星
 7 天王星
 8 海王星
 9 冥王星
 0 セドナ

 狙い ミサイル 4  遊星爆弾 9


木星資源輸送船団
 ジュピトリス級輸送船 2隻 全長2000メートル
 改マゼラン級宇宙戦艦 1隻 全長327メートル 12機搭載
 金剛型宇宙巡洋艦   10隻 全長205メートル
 村雨型宇宙巡洋艦   18隻 全長152メートル
 磯風型突撃宇宙駆逐艦 28隻 全長80メートル

漂流者艦隊
 ヴェネター級スター・デストロイヤー      1隻 全長1155メートル  192機搭載
 アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ 2隻 全長700メートル  156機搭載

 零式52型空間艦上戦闘機     162機   国連統合軍機
 99式空間戦闘攻撃機       162機   国連統合軍機
 TIEシリーズ・スターファイター  192機


 惑星間弾道ミサイル             4発
 TIEシリーズ・スターファイターの攻撃    155発命中 (オーバーキル)
 ミサイル誘爆の被害             47機



冥王星ロシア艦隊
 ボロジノ級宇宙戦艦    2隻 (マゼラン改級) 全長327メートル
 ペレスヴェート級宇宙戦艦 3隻(金剛型宇宙戦艦) 全長205メートル
 ボガトィーリ級宇宙巡洋艦 1隻(村雨型宇宙巡洋艦)全長152メートル
 ブイヌイ級駆逐艦     76隻 (磯風型突撃宇宙駆逐艦)全長80メートル

 冥王星基地航空隊 ブラックタイガー 3機
 零式52型空間艦上戦闘機       50機
 99式空間戦闘攻撃機         42機

漂流者艦隊
 ヴェネター級スター・デストロイヤー        3隻
 TIEシリーズ・スターファイター          288機
 BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー  288機


 遊星爆弾                         84発
  ヴェネター級スター・デストロイヤーの砲撃        9発撃墜
  ボロジノ級宇宙戦艦の砲撃                10発撃墜
  BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマーの攻撃  284発命中 (オーバーキル)

  遊星爆弾誘爆による被害                60機



 ガミラス側ははっきりと戦略を変えてきた。
 惑星間弾道ミサイルと遊星爆弾で、こっちを叩く作戦に切り替えたのだ。
 おそらく太陽系圏外の基地から飛んでくる惑星間弾道ミサイルと遊星爆弾の対処に俺たちは追われた。
 ガミラスの技術力の凄い所は、少数とはいえ小惑星帯を航行し訓練と地球に資源を持ち帰っていた輸送船団を狙った事で俺たちは、

「次元潜航艇が居るんじゃないか?」

と知っているだけに疑心暗鬼に陥る羽目に。
 で、警戒している上に冥王星基地にやってきた遊星爆弾に次元潜航艇で叢雲を襲われたくないので、ヴェネター級スター・デストロイヤーを出して迎撃に。
 そして、露呈する火力不足。
 エクゼクター級スター・ドレットノートである叢雲が規格外なだけで、普通の戦艦だと火力が追いつかず誘爆覚悟でプロトン魚雷で仕留める羽目に。
 ミサイルと遊星爆弾で100機の損害が出たが、9割未帰還の大損害を立て続けに食らっていた現状少ないと思ってしまった感覚が麻痺している。

「このままじゃ埒が明かん。
 インペリアル級スター・デストロイヤーの建造に踏み切るぞ」

 体制は整いつつあるが、銀河一つ支配に置くぐらいの勢力を保持しているガミラスが波状攻撃をしかけたら、持つ訳がない。
 更なる火力を求める必要があった。

「それと、叢雲。
 そろそろイスカンダルの使者あたりが来るだろうから、お前にも改造に入ってもらうぞ」

「いいけど、何をつけるのよ?」

 首をかしげる叢雲に俺は対波動砲兵器の名前を告げる。

「エクリプス級が積んでいたスーパーレーザーさ」

 なお、このレーザーはデス・スターのレーザーと同じで威力は2/3らしい。
 地球が波動砲技術を入手するのならば、その対抗手段は抑えておく必要があった。

「やる夫様。
 ですが、叢雲お嬢様の改造期間中の遊星爆弾の攻撃が防げない可能性がありますが?以上」

 武蔵さんの懸念に俺はその返事をする。
 太陽系圏外のどこかにガミラスの基地がある。それを叩く必要があった。

「だから、蛇口を締めるのさ。
 鹿角さん。
 ブローグ・コモナリティの代表と連絡をとってくれ。
 共同してガミラスの基地を叩きたい」 
 

 
後書き
証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/955754222292733952

元ネタ
 ゴップ提督 
  名前は出してないけど今回のMVP。多分統合国連軍統合参謀本部議長。元ネタは『ガンダム』
 フォン・ブラウン市
  元ネタはガンダム。wikiだとこの都市だけで人工5000万
 ビンソン計画
  元ネタはガンダム。これでも生産力はガミラスのほうが上なのがまた……
 グァンタナモ級宇宙空母
  元ネタはマクロス。
 蛇口を締める。
  元ネタは『レッドサン・ブラッククロス パナマ侵攻』
  続きが読めないのが悲しい…… 
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