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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第六十二話 シミュレーション作戦


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第六十二話 シミュレーション作戦

帝国暦480年2月20日

■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸  テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 本日ミッターマイヤーと以前約束したシミュレーションを行います。
朝から開始するので大変です、参加者は私、ミッターマイヤー、爺様、ケスラー、侍従武官のブレンターノ大佐、ヴィッツレーベン少佐、バウマイスター大尉、ディーツゲン中尉の8名です、ケスラーは運良く参加できました。

侍従武官のブレンターノ大佐、ヴィッツレーベン少佐、バウマイスター大尉、ディーツゲン中尉の4人は陸戦専門なので、主にサポートを担当です。

まあ爺様も軍事に関しては超素人ですから、見てるだけですがね。

まずは私がコンピューター相手にヤンがワイドボーンを破った方式で最初に補給線を絶ちその後は防御をしまくりながら、相手の補給切れの後で逆襲する事をして見せました。

ウォルフが画面をじっと見ながら、
「補給線の断絶を行い防御に徹する方式は理にかなってます」
「けどね、相手がウォルフなら防御に移る前に潰されていると思うよ」
「テレーゼ様買いかぶりすぎですよ」

「と言う事で、戦場のパターンこっちで指定するので相手をお願いします、
ケスラーとウォルフが出来る指揮官で、ブレンターノ、ヴィッツレーベンが普通の指揮官役でお願いね」

「「「「御意」」」」

まずあれですね、アムリッツァ星域会戦で行きますか、多少アレンジして。

「まず恒星上に青軍の15000隻の艦隊が2個布陣、
恒星前面へ赤軍の15000隻の艦隊が3個布陣、
青軍右翼は私、左翼はブレンターノ。

赤軍右翼がケスラー、中央がウォルフ、左翼がヴィッツレーベン。
赤軍左翼部隊は戦闘開始時に9時方向へ移動後、
青軍右翼部隊へ2時方向から突入して下さい」

「「「「御意」」」」

早速開始です、ヤンがやったように、恒星に融合弾を投下、
恒星風に乗って急上昇です、疾風ウォルフの艦隊に急接近し下方から猛攻撃です。
疾風艦隊が後退します、その隙を突いて此方も一旦後退です。

シュワルツ・ランツェンレイターよりは時間がかかりましたが、
ヴィッツレーベン艦隊が2時方向から突っ込んできました。

此処でもヤンの真似です。
装甲の厚い戦艦を並べて防御壁を築きその隙間から砲艦や小型艦の主砲で迎撃です、
見事に凌ぎきりました、しかしやはりと言うか、ブレンターノ艦隊がボコボコにされます。
其処へヤンのように背後のヴィッツレーベン艦隊を叩きます。

その後はヤンのようにはせずに、疑似突撃で引きます。
何とか生き残りですがヤンほどは出来ませんね。
未だ未だ未熟ですね。

「ウォルフどうですか?」
「そうですね、恒星風を使い急上昇は参りました、
さらに戦艦を使い防御壁を築くのも良い案だと思います」

「結果は同数を失った感じですな」
「まあ仕方ないわよケスラー」

「小官が止めきれずに済みません」
「ブレンターノ良いのですよ、2個艦隊相手にしたんですから」
「御意」

次はアスターテを行います。
「今度は青軍20000隻私が指揮します、
赤軍は13300隻ずつ3個艦隊で行きます、
3方向から包囲殲滅を狙います」

「これはダゴン星域会戦のパターンですか?」
「ウォルフそうです、今回はウォルフは青軍分艦隊指揮でお願い」
「御意」

「6時の艦隊はブレンターノ、10時の艦隊はヴィッツレーベン、2時の艦隊はケスラーでお願い」
「「「御意」」」

再度開始です、ウォルフに先鋒を任せて全域に妨害電波と妨害電波発生装置をばらまきます。
ラインハルトと同じように、ブレンターノ艦隊を強襲です。
第4艦隊と同じパターンで艦載機発艦前に撃破です。

流石ウォルフです、食い詰め提督より遙かに凄いスピードで切り裂いていきます。
あっという間に旗艦が沈み、ブレンターノ艦隊は組織的抵抗力が無くなったので、
さっさとヴィッツレーベン艦隊へ向かいます、

ケスラーがどう出るかですが、ヤンの作戦のように合流していたら逃げれば良いだけです。
偵察しながら見ましたが、ヴィッツレーベン艦隊は単独ですその為其処へ攻撃です、
4時半方向からの攻撃で完勝ですね。

流石ケスラーです後方から追撃してきました。
そのまま此方の艦隊は時計方向へ進撃し陣形をリング上になり、
消耗戦です、アスターテと第二次ティアマト会戦のパターンです。

そこで両方がタイミング良く撤退しました。
「どうかしら?」
「そうですね、パターン的には良い作戦ですが、
ヴィッツレーベン艦隊、ケスラー艦隊が合同であたった場合はどうしましたか?」

「その場合は、ブレンターノ艦隊を潰した後さっさと撤退します、
2倍の敵に包囲され1個艦隊を撃破しただけでも良いでしょう」
「確かに非難はされませんな」

お昼を食べたあと、午後からまた作戦です。

マッチ1本火事のもと作戦を行います。
「ガス状惑星で艦隊決戦です、15000隻対15000隻ですレーダーも効きませんから、
青軍は私、赤軍はブレンターノです」
ラインハルトのしたように核融合ミサイル一発で10000隻以上撃沈です。

驚いてますよみんな。
気象状況で幾らでも出来る戦法と言い合ってますね。

続いて、中央突破を行います。
これでもあっという間に中央突破です。

そして今度は逆に中央突破をして貰います。
青軍が私13000隻、赤軍が20000隻ウォルフです。
中央突破をしてくるウォルフに対して左右に分かれて急速前進です。

後方で再集結の後、後方から攻撃です。
ウォルフは前進を続けます。
またそのまま此方の艦隊は時計方向へ進撃し陣形をリング上になり消耗戦です。
アスターテと第二次ティアマト会戦のパターンです。

その他いろんなパターンのヤンやラインハルト達の戦闘パターンを行います。
夕方まで懸けて終了しましたが、みんなで夕食を食べ終わりました。


■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸   ウォルフガング・ミッターマイヤー

 テレーゼ様とのシミュレーションを行いながら、
テレーゼ様は荒削りながら戦術的に非凡な才能を発揮された。
戦術家としても楽しみだが、テレーゼ様自ら戦場に出るわけには行かないからな、
ここは俺達がテレーゼ様の戦術を昇華させるように頑張ろう。


■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸   ウルリッヒ・ケスラー

 テレーゼ様のシミュレーションを見てみたがミッターマイヤーの言うように、
荒削りながら非凡なる才能を持っておられる。
これらを専門家に照査させ使える作戦は、
今後の士官学校のカリキュラムに入れるべきであるとテレーゼ様は仰る、

何故ならその作戦により、
帝国の損害を減少させ兵の損耗を少なくする考えは流石テレーゼ様だ。
兵の命を大事にするお考えは兵の士気を上げ兵の支持を受けになる、
流石と言えるだろう。

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医者行ってきました。
今日はこのくらいで勘弁して下さい。
 
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